食卓で串カツを揚げようとして卓上IHを出すと、最初に困りやすいのは火力ではなく、油の予熱待ち、水気、入れすぎ、鍋と油量、揚げカスの5つ

温度調節機能があっても、濡れた具材を入れた瞬間の油はねや、小さい鍋に串を詰めた時の温度低下までは防ぎきれない

卓上IHで揚げ物をするコツは、強い火力で一気に揚げることではなく、予熱完了を待ち、具材を少量ずつ入れ、食卓で汚れが広がらない段取りに変えることにある

卓上IH 揚げ物 コツは温度調節より段取りで決まる

卓上IHの揚げ物は、温度設定を押せばすぐ揚げ始められるわけではない

油が設定温度に近づくまで待つ時間があり、油量が多いほどその待ち時間も長く感じやすい

夕食前に串カツの具材を全部並べ、衣も付け終えてから油を温め始めると、食卓の前で待つ時間だけが長くなる

その間に子どもが串を触ろうとしたり、パン粉がテーブルに散ったりすると、揚げる前から疲れやすい

先に油を温め始め、その間に衣付けや串並べを進めるほうが失敗しにくい

予熱時間は油量と鍋で変わる

IHの揚げ物は、油の温度を見ながら安全寄りに加熱する機種が多い

そのため、ガス火の感覚で「すぐ揚がる」と思うと、予熱が長く感じることがある

目安として、油を多めに入れるほど時間はかかる
1L前後の油を使うと、160℃付近まで待つだけで10分以上かかったと感じる場面も出やすい

ただし、予熱時間は機種、鍋、油量、室温で変わる
正確な時間を決め打ちせず、予熱完了の表示や音を待ってから具材を入れるほうが安心だ

予熱中にやることを決めておく

卓上IHで揚げ物をする日は、油を温めている間にやることを先に決める

たとえば、串カツなら

  • 肉や野菜の水気を拭く
  • 衣を付ける順番を決める
  • 揚げる串を2〜3本ずつ分ける
  • 取り出した串を置く皿や網を用意する
  • 揚げカスを取る茶こしを近くに置く

ここまでを予熱中に進めると、待ち時間がただの空白になりにくい

油が温まってから慌てて具材を探すより、揚げ始めたら入れるだけの状態にしておくほうが、食卓でも落ち着いて扱える

卓上IH 串カツ 油はねは水気と入れすぎで起きやすい

卓上IHだから油はねが消える、というわけではない

油がはねる主なきっかけは、IHかガスかよりも、食材や道具に残った水分にある

キッチンペーパーで拭いたつもりでも、えびの尾、ししとうの表面、ミニトマトの皮、チーズを包んだ部分には水分や空気が残りやすい

食卓で具材を入れた瞬間にパチッとはね、テーブルの白い皿に細かい油が点々と付く
こうなると、揚げている最中から汚れが気になって楽しみにくい

油はね対策は、ガードを置く前に具材の水気を見る

水気は揚げる直前にもう一度見る

串カツや天ぷらの具材は、切ったあとに水分が出ることがある

特に野菜は、準備してから10分ほど置くだけでも表面に水気が戻りやすい

揚げる直前にもう一度、キッチンペーパーで表面を押さえる
このひと手間だけで、油に入れた瞬間の跳ね方が変わりやすい

菜箸やトングも同じ
洗ったばかりで先端に水滴が残っていると、具材より先に道具側で油がはねる

乾いた道具で、乾いた具材を入れる
卓上で揚げる時ほど、この基本が効きやすい

ミニトマトやチーズは中身が出やすい

おうち串カツでは、ミニトマト、チーズ、うずら、肉巻きなどを入れたくなる

ただ、テーブルで揚げるなら、見た目よりも破裂しにくさを優先したほうがよい

ミニトマトは水分が多く、皮の中で熱がこもりやすい
チーズは衣のすき間から流れ出ると、油の中で焦げやすい

小さく切る、しっかり包む、衣のすき間を減らす
この3つを意識すると、食卓で慌てる場面が減る

不安な具材は最初から多く入れず、1本だけ試して跳ね方を見るくらいで十分

卓上IH 串カツは2〜3本ずつ揚げるほうが温度が下がりにくい

卓上IHで串カツをするとき、大きい鍋にたくさん入れれば早いように見える

ただ、小さめの天ぷら鍋に串を詰めると、油の温度が下がりやすい

衣が沈んだまま静かになり、泡が弱くなる
取り出してみると、色は付いているのに衣が重い

この状態は、油が汚れている時だけでなく、一度に入れすぎた時にも起きやすい

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家族分を一気に揚げない

4人分の串を台所で一気に揚げると、作る人だけが長く立ちっぱなしになる

一方で、食卓の卓上IHなら、揚げたてを少しずつ食べられる

ただし、食卓でやるなら「大量に揚げる」より「少量を回す」考え方に変えたほうがよい

小さめの鍋なら、最初は2〜3本
油の泡が落ち着きすぎないか、衣が沈んで重くならないかを見る

卓上串カツは、人数分を一気に揚げる料理ではなく、少量ずつ回す食卓調理と考えると失敗しにくい

揚げた後は1〜2分置くと衣が重くなりにくい

揚げた串をすぐ皿に置くと、底に油がたまりやすい

特にキッチンペーパーだけの皿だと、揚げたての衣が触れた部分からしんなりしやすい

網付きの皿やバットがあれば、取り出して1〜2分置く
なければ、皿の上にキッチンペーパーを敷き、串同士を重ねない

食卓で「揚げたて」を楽しみたい時ほど、取り出した直後の置き方で食感が変わる

卓上IH 天ぷら 温度管理は鍋と油量の条件を先に見る

卓上IHの揚げ物で見落としやすいのが、鍋の条件

IH対応と書かれていても、揚げ物モードで使えるかは別の話になることがある

機種によっては、専用の天ぷら鍋や指定の油量を前提に温度を見ている
鍋底が反っていたり、鍋が中央からズレていたりすると、設定温度と実際の油温に差が出やすい

温度調節機能を使う前に、取扱説明書の鍋・油量・揚げ物モードの条件を見る

鍋底が反っていると温度が読み取りにくい

卓上IHは、鍋底とトッププレートが近い状態で加熱する

鍋底が反っていると、熱の伝わり方や温度の見方が安定しにくい

何度か使った天ぷら鍋で、底の中央だけ少し浮く
この状態で揚げ物モードを使うと、温度が上がりにくく感じたり、逆に思ったより高くなることもある

鍋を置いた時にガタつくなら、無理に使わないほうが安心
特に食卓で揚げる時は、安定して置ける鍋を使うことが先になる

油量を少なくしすぎない

片付けを楽にしたくて、油を少なくしたくなる

ただ、少なすぎる油は温度が変わりやすい
串を入れた瞬間に温度が下がり、衣が油を吸ったように重くなることがある

反対に、油を多くしすぎると予熱に時間がかかり、食後の処理も重くなる

卓上IHで揚げ物をするなら、取扱説明書の油量を守ることが前提
そのうえで、食材が半分から2/3ほど浸かる深さを目安にすると、家庭では扱いやすい

油を減らすより、入れる本数を減らすほうが失敗を減らしやすい

卓上IH 揚げ物の油はねガードは万能ではない

油はねガードを置くと、テーブルに飛ぶ細かい油は減らしやすい

ただ、ガードを置いている間だけで完結しない

具材を入れる瞬間
串を返す瞬間
揚がった串を取り出す瞬間

この時は、どうしてもガードのすき間が開く

食卓で串カツをしていると、揚げている間よりも、取り出して皿に移す瞬間に油が飛ぶことがある

油はねガードは補助、主役は水気と投入量の調整と考えたほうがよい

テーブルには広めに敷いておく

食卓で揚げ物をすると、油は鍋の近くだけに落ちるとは限らない

皿へ移す時、串の先から油が垂れる
ソース皿へ手を伸ばした時、手元にパン粉が落ちる
食後に見ると、卓上IHの周りだけでなく、少し離れた場所にも細かい油が付いている

新聞紙、耐熱マット、拭き取りやすいシートなどを使うなら、鍋の真下だけでなく、取り皿を置く範囲まで広げる

汚れる場所は鍋の周りではなく、串を動かす範囲で考える

ローテーブルでは無理をしない

一人暮らしのローテーブルで卓上IHを使う場合、顔と鍋の距離が近くなりやすい

座った姿勢で串を入れると、手元も低くなり、油はねを避けにくい

小さい子どもがいる食卓も同じ
火を使わないから安心、ではなく、高温の油がテーブル上にある状態になる

子どもが手を伸ばす位置、コードに足が引っかかる位置、椅子を引いた時の動線
この3つが不安なら、卓上ではなくキッチン側で揚げるほうがよい

火が見えない分、油の熱さを忘れやすいことに注意したい

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卓上IH 揚げ物の片付けは揚げカス処理で変わる

串カツは、天ぷらよりパン粉が油に落ちやすい

食べ終わったあとに鍋をのぞくと、底に細かいパン粉が沈んでいる
トンカツ1枚だけでも、油の中にパン粉がかなり残ることがある

この揚げカスを放置すると、次に入れた串へ焦げたカスが付きやすい
油の色も濃くなり、食後の処理も重くなる

卓上IHの串カツは、油はね対策と同じくらい揚げカス処理が大事

茶こしやかす揚げを食卓に置いておく

揚げカスは、キッチンに戻ってから取るより、食卓で揚げながら取るほうが楽

何本か揚げたら、油の表面や底に浮いたパン粉を茶こしやかす揚げですくう

この時、金属製の道具を鍋底に強く当てない
フッ素加工の鍋なら、こすった跡が残ることもある

鍋の加工が気になる場合は、シリコン製や樹脂製の道具が使えるか確認する
ただし、高温油に対応していない道具は避ける

揚げカスは最後にまとめて取るより、途中で少しずつ取るほうが油が汚れにくい

トッププレートは冷めてから拭く

卓上IHは五徳がない分、ガスコンロより拭きやすい

ただし、揚げ物直後のトッププレートは熱が残っている
油汚れが気になっても、すぐに手で触らない

冷めてから、油が飛んだ場所を見て拭く
鍋の下、操作パネルの周り、コードの近くは見落としやすい

食後に白い布やキッチンペーパーで拭くと、細かい油の付き方が分かりやすい

片付けの確認場所は、鍋の真下より操作部と周辺の細かい油

卓上IHで揚げ物をする前に道具を増やしすぎない

卓上IHで串カツや天ぷらをしようとすると、油はねガード、専用鍋、網、温度計、卓上フライヤーなどが気になりやすい

ただ、最初から道具を増やしすぎると、結局どれを使えばいいか分かりにくい

まず見るのは、今ある鍋が卓上IHの揚げ物に使えるか
次に、油量を守れる深さがあるか
その次に、食卓で安定して置けるか

購入を考えるなら、ランキングや見た目よりも、自分の卓上IHの揚げ物条件に合うかを優先したほうがよい

卓上IHそのものの置き場所や選び方を見直したい場合は、卓上IHの使い方・選び方まとめで整理すると分かりやすい

カセットコンロと比べたい場合は、災害時やランニングコストの話が中心になる
高齢者に贈る場合は、安全機能や対応鍋の確認が別の軸になる

この記事では、あくまですでに卓上IHで揚げ物をしたい人の温度管理と油はね対策に絞って考える

卓上IH 揚げ物 コツのまとめ

卓上IHの揚げ物は、温度調節機能だけで失敗がなくなるわけではない

油の予熱待ち
水気の残った具材
一度に入れすぎた串
鍋と油量の条件
途中で増える揚げカス

このあたりが重なると、油はねや温度低下が起きやすい

食卓で串カツや天ぷらをするなら、最初に変えるのは火力ではなく段取り

予熱完了を待つ、具材の水気を拭く、2〜3本ずつ入れる、揚げカスを途中で取る
この流れにするだけでも、テーブルで慌てる場面はかなり減らしやすい

子どもが近い、コードが通路に出る、鍋が不安定に見える
その状態なら、無理に食卓で揚げない判断も必要になる

まずは少量の串で、油の跳ね方と温度の下がり方を見る
大きく始めるより、小さく試してから続けるほうが安心だ

監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ