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真夏の青空駐車から戻ると、ドアを開けた瞬間に熱気が押し出され、ハンドルへ触れるのもためらう

車用サンシェードを付けても、車内が涼しいまま保たれるわけではない

ただし、フロントガラスから入る直射日光を遮り、ダッシュボードやハンドルの表面温度を抑える効果は期待できる

効果を左右するのは、製品の値段より付け方

左右や下側に隙間を残さず、フロントガラスの内側を広く覆い、駐車中に倒れないよう固定することが重要になる

車用サンシェードは車内温度より表面温度に効果が出やすい

車用サンシェードの効果を見る時は、次の3つを分けて考えたい

車内の空気温度

ダッシュボードの表面温度

ハンドルの表面温度

サンシェードを付けても、側面ガラスや車体には日差しが当たる

外気の熱も入り続けるため、閉め切った車内の空気温度は上がっていく

一方、フロントガラスから直接差し込む日光は遮りやすい

ダッシュボードが日射を吸収して熱くなるのを抑えられるため、車内全体の温度差より、ダッシュボードやハンドルの熱さに違いが出やすい

JAFが過去に行った炎天下の検証では、白い車の車内最高温度は、対策なしが52℃、サンシェード装着車が50℃だった

車内温度の差は2℃だが、ダッシュボードの最高温度は、対策なしの74℃に対してサンシェード装着車は52℃

表面温度には22℃の差が出ている

車種や天候、測定条件によって結果は変わるものの、サンシェードの役割を考える参考にはなる

乗り込んだ瞬間の暑さだけで判断すると、効果を見落としやすい

見るべきなのは、ダッシュボードの熱気やハンドルの触りやすさになる

サンシェードを付けても車内が暑い理由

サンシェードで遮れるのは、主にフロントガラスから入る日射

運転席や助手席の窓、後部ガラス、屋根、ドアには日差しや外気の熱が入り続ける

特に西向きの青空駐車では、午後になると側面ガラスから強い日差しが入ることがある

フロントガラスを隙間なく覆っていても、運転席のシートやドア内張りが熱いままなら、横からの日射が残っている可能性が高い

個人の使用例では、午前中に運転席側へ日が当たる駐車場所で、メッシュ式のサイドシェードを3枚重ねても光と熱を感じたという

遮光性の高いものへ替えた後も、窓の角から日差しが入り、別のシートを切って隙間を埋めていた

この例からも、サンシェードは「付けたかどうか」だけでなく、どこから日光が残っているかを見ることが大切だと分かる

車内にたまった熱気を短時間で逃がす方法は、乗車直後の換気手順で分けて確認したい

サンシェードは日射を減らす道具であり、すでに車内へたまった熱気を外へ出す道具ではない

フロントガラス用サンシェードの正しい付け方

効果を出すには、フロントガラスの内側へ置くだけでは足りない

最初に見るのは、ダッシュボードへ直射日光が落ちていないかという一点

設置した後に車外からフロントガラスを見ると、覆えていない場所を確認しやすい

1.フロントガラスの実寸に近いサイズを使う

「軽自動車用」「普通車用」という表示だけでは、合うとは限らない

同じ車格でも、フロントガラスの横幅や傾斜、ルームミラーの位置は異なる

確認する場所は次の5点

フロントガラス下側の横幅

最も広い部分の横幅

ガラス中央の高さ

ルームミラー根元の位置

ドラレコやカメラの出っ張り

小さすぎると左右から光が入り、大きすぎると中央や端が浮きやすい

大きさではなく、ガラスに沿って広げられるかを見る

2.製品指定の面を外側へ向ける

銀色の反射面を外側へ向ける製品が多いが、すべてが同じとは限らない

裏表の指定がある場合は、製品表示を優先する

自己判断で逆向きにすると、本来の遮光・遮熱性能を発揮しにくい場合がある

表裏が分かりにくい時は、タグや説明書を先に確認するほうが早い

3.下端をダッシュボードに沿わせる

サンシェードの下側が手前へ浮くと、その隙間から日光が入り、ダッシュボード上面に帯状の明るい部分ができる

設置後は運転席から見上げるだけでなく、助手席側から下端も確認する

ダッシュボードへ光が落ちているなら、サンシェードが小さいか、下側が前へ倒れている状態

下端の数センチの浮きでも、日差しが同じ場所へ当たり続ける

4.上端を製品指定の方法で固定する

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吸盤式なら、ガラスの汚れや吸盤の硬化で外れることがある

設置した時には付いていても、駐車中に片側が落ち、戻った時にはサンシェードが倒れているという失敗も起きやすい

吸盤を使う場合は、ガラスの内側を拭き、吸盤にひび割れや変形がないかを見る

サンバイザーで固定するタイプなら、左右を均等に押さえる

中央だけを固定すると、端が戻りやすい

今あるサンシェードで最初に試すのは買い替えではなく、ガラス清掃、吸盤の状態、上端の固定の3点で十分

5.左右とルームミラー周辺の隙間を見る

汎用サイズでは、ルームミラー部分を避けた時に左右へずれることがある

片側をきれいに覆えていても、助手席側へ細長い隙間が残れば、その部分だけダッシュボードが熱くなる

設置後は車外から見て、左右の隙間が大きく偏っていないか確認する

中央の切れ込みがルームミラーやドラレコに合わない場合は、無理に折り曲げない

適正位置まで広げられないなら、サイズや形状が合っていない可能性がある

効果を比べるなら3か所を同じ条件で測る

サンシェードの効果は、手を入れた時の暑さだけでは判断しにくい

比較するなら、サンシェードありとなしで、次の条件をそろえる

同じ車

同じ駐車場所

近い外気温と天候

同じ駐車方向

同じ駐車時間

同じ測定器と測定位置

測る場所は、車内空気、ダッシュボード中央、ハンドル上部の3か所

車内温度計をダッシュボードへ直接置くと、日射の影響を強く受け、空気温度ではなく表面付近の熱を拾いやすい

車内空気を比べる時は、前席中央など、毎回同じ位置に置く

ダッシュボードとハンドルは、非接触温度計などで測定位置を決めておくと比較しやすい

たとえばハンドルなら、毎回上部の中央

ダッシュボードなら、フロントガラス下の中央付近というようにそろえる

測定場所がずれると、サンシェードの差より日当たりの差が大きくなる

測定時には、時刻、外気温、駐車時間、車の向き、ボディカラーも残しておきたい

白い車と黒い車、午前中と西日の時間帯では、同じ温度差になるとは限らないためだ

隙間があるとサンシェードの効果が落ちる

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サンシェードを付けたのにハンドルが熱い場合は、製品性能より先に装着状態を見る

よくあるのは、次の3つ

下側が浮いている

下端から入った日光が、ダッシュボードやハンドル上部へ当たる

車外から見ると、下側に細い光の帯ができていることが多い

吸盤が外れている

設置直後は問題がなくても、高温で吸盤が変形したり、ガラスの汚れで外れたりする

駐車中に倒れれば、戻った時には無対策に近い状態になる

サイズが合っていない

小さいものは左右に隙間が残り、大きいものは曲面に沿わず中央が浮く

端を無理に折り込むと、反発して戻る場合もある

サンシェードの効果が弱い時は、買い替える前に光が漏れている場所を探す

車外から見てダッシュボードが直接見える部分があれば、そこが最初に直す場所になる

ハンドルが熱くなるのを防ぐには位置が重要

ハンドルはフロントガラスから入る日光を受けやすく、特に上半分が熱くなりやすい

サンシェードの下端が浮いていると、ダッシュボードだけでなくハンドル上部にも光が当たる

買い物から戻った時、車内は暑いままでもハンドルを素手で握れるなら、サンシェードの効果が表面温度に出ている可能性がある

反対に、ハンドル上部だけ触れにくいほど熱いなら、設置後に運転席側の下端を確認する

ハンドル用カバーを追加する前に、サンシェードの下側から日光が漏れていないかを見るほうが先

ドラレコと運転支援カメラは説明書を優先する

ルームミラー周辺には、ドライブレコーダーや運転支援用カメラが付いている車が増えている

サンシェードの切れ込みが合わないと、機器へ押し付けたり、大きくずらしたりしやすい

個人の使用例では、ドラレコをサンシェードで覆った状態で長期間故障しなかったという声もある

ただし、一人の使用経験だけで、すべての機器が安全とは判断できない

ドラレコやカメラ周辺では、次の順番で確認する

車両の取扱説明書を見る

ドラレコの使用温度と注意事項を見る

サンシェードの装着指定を確認する

機器へ押し付けずに広げられるか試す

駐車監視を使っている場合は、サンシェードのどちら側へ本体を置くかも確認が必要になる

不明なまま無理に覆わず、販売店や機器メーカーへ確認するほうが安心だ

ダッシュボードの熱変形を防げるとは限らない

ダッシュボードの浮き、縮み、ベタつき、ひび割れは、夏の熱だけで起きるとは限らない

紫外線、経年劣化、内装素材、接着剤、車種固有の構造など、複数の要因が重なる場合がある

サンシェードは直射日光を遮り、表面温度の負担を減らす方向には働く

ただし、熱変形やベタつきを確実に防げるものではない

すでにダッシュボードが浮いている、表面がベタつく、隙間が広がっている場合は、サンシェードを付けても元には戻らない

変形や劣化が気になる時は、自己判断で接着や加熱をせず、販売店や整備工場へ相談するほうがよい

西日や青空駐車では結果が変わりやすい

サンシェードの温度差は、地域名だけでなく駐車条件に左右される

特に差が出やすいのは、次の4つ

青空駐車か日陰か

午前中か西日の時間帯か

フロントガラスがどちらを向いているか

側面ガラスへ日が当たるか

立体駐車場や屋根の下では、サンシェードによる差が小さく感じられる場合がある

一方、午後の西向き駐車では、フロントを覆っても運転席や助手席側から熱が入る

この状態で「効果がない」と判断する前に、フロント以外から入る日射を分けて考えたい

同じ製品でも、午前中と午後では光が入る場所が変わる

一度の温度だけでなく、普段駐車する向きと時間帯を見ると判断しやすい

表面のはがれや反りが出たら装着状態も見直す

サンシェードは、車内を守る一方で、自身も高温と紫外線を受け続ける

個人の使用例では、約1年で銀色の表面が細かなカスになり、ダッシュボードや助手席へ落ちるようになったケースがあった

形が残っていても、表面がはがれたり、熱で反ったりすると、ガラスへ沿いにくくなる

次の状態が出たら、装着後の隙間を確認したい

吸盤が硬くなった

端が反って戻る

表面から粉やカスが落ちる

ゴムや固定部が伸びた

サンバイザーで押さえても倒れる

見た目の劣化だけでなく、駐車中に全面を覆い続けられるかが交換を考える基準になる

まとめ

車用サンシェードは、閉め切った車内を涼しいまま保つ道具ではない

効果が出やすいのは、フロントガラスから入る直射日光を遮り、ダッシュボードやハンドルの表面温度を抑える部分

そのため、乗車直後の車内温度だけで「効果がない」と決めると、役割を見誤りやすい

最初に変えるのは、製品ではなく付け方

車外からフロントガラスを見て、ダッシュボードが直接見える隙間を探す

左右、下端、ルームミラー周辺を覆い、駐車中に倒れないよう固定する

まずはそこを直してから、ハンドルやダッシュボードの熱さを比べると違いに気づきやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ