エアコン 内部乾燥 湿度寝る前に切るとシーツが重い夜
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寝る前にエアコンを消した途端、さっきまで乾いていた寝室がムシムシする
シーツが肌にまとわりつき、湿度計を見ると数字まで上がっている
この変化は、必ずしも故障ではない
冷房中に室内機へ付着した結露水が、停止後の送風や内部乾燥によって室内へ戻ることが主な原因になる
寝苦しさを減らすなら、内部乾燥を切ることより、寝る直前から朝や外出時へ運転時間を移すほうが失敗しにくい
エアコンを消した後に湿度が上がるのは結露水が戻るため
冷房や除湿では、部屋の暖かい空気を室内機の熱交換器で冷やしている
冷たい飲み物を入れたコップの外側に水滴が付くように、熱交換器にも結露水が発生する仕組みだ
水分の多くはドレンホースから屋外へ流れるものの、運転を止めた直後は、熱交換器や送風路の表面に水分が残っている
その状態でファンが回ると、残った水分が少しずつ蒸発し、部屋へ戻ることがある

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送風が新しく湿気を作るのではなく、冷房中に室内機へ集まった水分を蒸発させているという見方が近い
生活者の記録では、冷房中に50〜60%台だった湿度が、停止後に70%台まで戻った例がある
なかには窓が曇ったり、湿度計が80%前後を示したりしたケースも見られた
ただし、上昇幅は部屋の広さ、外気湿度、冷房時間、機種によって変わる
50%から80%になることが一般的という意味ではない
内部乾燥は部屋ではなく室内機を乾かす運転
「内部乾燥」という名前を見ると、部屋の湿度も下がりそうに感じる
実際に乾かしているのは、エアコンの室内機内部になる
内部乾燥や内部クリーンでは、機種によって次の運転が組み合わされる
送風
弱い暖房
再送風
除湿
換気
弱暖房を使う機種では、冷房を止めたあとに生暖かい風を感じることもある

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湿度の戻りに室温上昇まで重なると、湿度計の数字以上に蒸し暑く感じやすい
夜、布団へ入る直前にこの運転が始まると、冷えていた寝具が数十分でベタつくように感じることもある
内部乾燥は快適性を保つ機能ではなく、室内機のカビや臭いを抑えるための運転と考えたほうが分かりやすい
なお、内部乾燥とフィルター自動掃除は別の機能になる
フィルター掃除はホコリを取る機能
内部乾燥は、冷房後にぬれた熱交換器や送風路を乾かす機能だ
寝る直前に内部乾燥を始めると寝苦しくなりやすい
失敗しやすいのは、寝室を十分に冷やしたあと、布団へ入る直前に停止ボタンを押す使い方
停止後に内部乾燥が自動で始まる機種では、次の流れになりやすい
冷房中は温度と湿度が下がる
停止すると内部乾燥が始まる
吹出口から送風や生暖かい風が出る
室内機に残った水分が蒸発する
寝室の湿度と体感温度が戻る
生活者の体験では、湿度が上がったため再び除湿を入れ、寒くなって停止し、また内部乾燥が始まるという繰り返しも見られた
冷房と内部乾燥を短時間で往復すると、眠りに入りにくいだけでなく、何度もリモコンを操作することになる
最初に変えるべきなのは設定温度より、内部乾燥を始める時間帯になる
内部乾燥は朝か部屋を離れる前に回す
寝室で湿度戻りが気になるなら、内部乾燥を完全に切る前に時間をずらす
使いやすいのは、次のようなタイミング
朝、寝室を出る時
買い物や入浴で部屋を離れる時
日中、別の部屋で過ごす時
寝具を使っていない時間
夜に冷房を止める必要がある場合も、布団へ入る直前ではなく、内部乾燥が終わる時間を逆算しておくほうがよい
ただし、内部乾燥に必要な時間は機種ごとに異なる
約1時間で終わる機種もあれば、2時間前後かかる機種もある
送風だけで数時間の運転を案内している機種もあるため、一律に30分とは決められない
リモコンや取扱説明書では、次の項目を先に見る
内部クリーンの所要時間
弱暖房を使うか
室温や湿度が上がる注意書き
切タイマー停止後にも作動するか
手動で途中停止できるか
時間を自己流で決める前に、自宅の機種が何をして乾かすのかを確認することが先になる
送風タイマーを使う時は機種の機能を分けて考える
送風運転と自動内部乾燥は似ているようで、動き方が同じとは限らない
手動送風しかない場合
冷房停止後に手動で送風へ切り替え、タイマーで止める方法が考えられる
ただし、必要な時間は室内機の構造や冷房時間で変わるため、短時間で十分とは限らない
最初は取扱説明書に送風時間の案内がないか確認し、湿度計と吹出口の風を見ながら判断する
送風開始後すぐに寝室がムシムシするなら、夜ではなく朝へ移すほうが扱いやすい
自動内部乾燥がある場合
自動内部乾燥があるなら、基本はその機種の制御を優先する
送風、弱暖房、停止を組み合わせている機種では、手動送風だけでは同じ乾燥状態にならない場合がある
毎回途中で止めたくなるなら、機能を切る前に、最後まで動かせる時間帯へ移せないかを見る
タイマー停止では内部乾燥が始まらない場合
機種によっては、睡眠中の温度上昇を避けるため、切タイマー後に自動内部乾燥が動かないことがある
その場合、夜はタイマー停止を使い、翌朝に手動で内部乾燥を行う方法が取扱説明書で案内されていることもある
停止方法によって作動条件が変わるため、リモコンの表示だけで判断しないほうが安心だ
湿度の変化は同じ位置で測る
エアコンを消した後、本当に湿度が上がっているかを見るなら、湿度計の置き場所を変えない
吹出口の真下、窓際、外壁の近くでは、局所的な温度や風の影響を受けやすい
目安として、床から1〜1.5メートルほどの高さに置き、同じ位置で記録する
見るタイミングは次の5回で十分
冷房停止直前
停止5分後
15分後
30分後
内部乾燥終了後
湿度だけでなく室温も一緒に見る
家庭用の湿度計が示すのは相対湿度で、室温が変わるだけでも表示は動くためだ
そのうえで、吹出口から生暖かい風が出た時間、寝具のベタつき、窓の曇りも記録すると、数字と体感を結び付けやすい
比較するなら、近い天候の日に次の3条件を見る
冷房停止後、そのまま止める
冷房停止後、手動送風を使う
冷房停止後、自動内部乾燥を使う
同じ部屋、同じ湿度計、同じ位置で比べることで、自宅ではどの運転時に湿度が戻りやすいかが見えやすくなる
湿度戻りを感じやすい寝室の条件
同じエアコンでも、寝室の環境によって変化の感じ方は違う
特に影響を感じやすい可能性があるのは、次の条件が重なる部屋
梅雨や雨天で外気湿度が高い
北側や1階で、もともとの湿度が高い
部屋が狭く、空気量が少ない
気密性が高く、湿気が逃げにくい
長時間の冷房や除湿を使った
寝具や収納が多い
北側の狭い部屋では、冷房停止後に湿度が運転前より高くなり、窓へ水滴が付いたという例もある
ただし、送風だけが原因とは限らない
外気湿度、窓の温度、換気量なども影響する
北側だから何%上がると決めず、停止前後の数字と窓の状態を同時に見るほうが判断しやすい
内部乾燥を毎回途中で止める前に確認する
湿気や温風が不快だと、内部乾燥が始まって数分で停止したくなる
一度止めたからすぐカビが発生するわけではないものの、毎回短時間で止めると、室内機の乾燥が十分に進まない可能性はある
途中停止する場合も、コンセントを抜くのではなく、取扱説明書に記載された操作を使う
また、雑巾のような臭いが長く続く場合は、湿度戻りとは別に内部の汚れを確認したい
臭いの原因や清掃方法まで広げると別の悩みになるため、エアコンの臭い・内部清掃の記事で分けて見るほうが整理しやすい
内部乾燥後だけでなく、冷房運転中から寝室の湿度が高い場合も原因が異なる
その場合は、夏に部屋の湿度が高い原因や、冷房をつけても下がらない時の確認点を先に見る
内部乾燥が終わったあとも寝室全体の湿度が高いなら、寝室の除湿機と湿度対策の記事406で切り分けると判断しやすい
湿度上昇だけなら故障とは限らない
エアコンを消した後に湿度が上がっても、それだけで故障とは判断できない
室内機に残った水分が蒸発する仕組みで説明できる場合があるためだ
ただし、次の状態が重なるなら、湿度戻りだけとして済ませないほうがよい
室内機から水が垂れる
冷房を続けても部屋が冷えない
大きな異音がする
ドレンホースから排水されていない
エラー表示が出る
停止しても異常な運転が続く
このような時は、自己判断で分解せず、メーカーの相談窓口や修理業者へ確認するほうが安心だ
まとめ
エアコンを消した後の湿度上昇は、冷房中に室内機へ付着した結露水が、停止後の送風や内部乾燥で室内へ戻ることで起きる場合がある
内部乾燥は部屋を除湿する機能ではなく、室内機を乾かすための運転
寝る直前に始まると、湿気と温風で寝苦しくなりやすい
今日から変えるなら、内部乾燥を切る前に、リモコンと取扱説明書で所要時間を確認する
そのうえで、内部乾燥を布団へ入る直前ではなく、朝や寝室を離れる時間へ移す
まずは停止前、15分後、30分後の湿度を同じ位置で見る
自宅で起きている変化を確かめてから、運転時間を決めるほうが失敗しにくい
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
