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夏の終わり、ベッド下の奥からパジャマを出した瞬間、布と木が混じったようなカビ臭さに気づく

収納した時は乾いていたのに、数か月動かさない間に湿気がこもることがある

夏のベッド下に湿気がたまる時は、除湿剤を足す前に、引き出しの中身を出し、底面・外側・壁側まで確認することが先になる

収納付きベッドは、引き出しの正面が乾いて見えても安心できない

見落としやすいのは、空気が動きにくい奥と下側だ

ベッド下に湿気がたまりやすい3つの原因

ベッド下の湿気は、収納付きベッドだけに起こるものではない

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ただし、寝室の高湿度に加えて、収納部の密閉と長期保管が重なると、湿気が抜けにくくなる

寝室全体の湿度が高い

夏は、外気そのものに多くの水分が含まれている

窓を開けても空気が乾くとは限らず、雨上がりや蒸し暑い日は、かえって湿った空気を室内へ入れることもある

特に注意したいのは、次のような寝室だ

北側で日が入りにくい

1階や半地下にある

築年数が古いRC住宅

窓や壁に結露が出る

部屋干しをする

夏に除湿機を長く使う

ベッドを壁へ寄せている

一年を通して除湿機が必要な築古RCマンションでは、ベッド下の奥に入れていたパジャマやベッドカバーにカビが出て、引き出し自体を撤去した例もある

引き出しだけが湿っているのではなく、寝室全体の湿気が収納部へ入り続けている場合もある

床付近で空気が動きにくい

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暖かい空気は上へ動きやすい一方、床付近は家具に囲まれると空気が滞留しやすい

四方を板で囲むチェストベッドでは、引き出しを閉めると、収納物の上下や奥側に風の通り道がほとんど残らないことがある

引き出しを開けても、正面側だけ空気が入って、奥や底面までは動かない場合もある

実際に、引き出しの中ではなく、壁に近いベッドフレーム側面へカビが出た例が確認されている

正面から見える部分が乾いていても、奥側まで同じとは限らない

寝具側の水分が下へ移る

睡眠中は、汗や呼気による水分が寝具へ移る

その一部はマットレスや床板の下側へ抜け、ベッド下の空間へ影響することがある

すのこ床板であっても、下側が引き出しで埋まり、空気の逃げ道が少なければ、湿気が抜けやすいとは言い切れない

ここで見るべきなのは、すのこかどうかだけではない

床板の隙間がふさがれていないか

床板と引き出しの間に空間があるか

引き出しの上まで衣類を詰めていないか

四方が板で囲まれていないか

引き出しを完全に外せるか

すのこの隙間があっても、その下に風が通らなければ湿気は逃げにくい

マットレスを立てる頻度や寝具側の干し方は、寝具の干し方を扱う記事で確認したい

ここでは、ベッド下収納の中と外をどう乾かすかに絞る

収納付きベッドで最初に確認する場所

引き出しを開けた時、最初に見るのは表面ではない

衣類を1枚取り出し、一番下にある布の裏側へ手を入れる

少し冷たい、しっとりする、木や布のこもったにおいがする

このどれかがあれば、中身を戻す前に奥まで確認したほうがよい

引き出しの底面

衣類の上側は乾いていても、底に接している布だけ湿っていることがある

特にタオル、部屋着、厚手のパジャマは重なりやすく、下の空気が動きにくい

底板の四隅も見る

中央より角にほこりが固まり、黒い点や白っぽい跡が残る場合がある

引き出しの外側

引き出しを少し出しただけでは、外側の底や奥は見えない

可能な構造なら完全に抜き、次の場所を確認する

引き出し裏面

底板の外側

レール周辺

奥の床

壁側のフレーム

2024年の夏、7月と8月にベッド下の掃除を休み、9月に壁側のフレームへカビが出ていた例では、収納部分を外さないと奥まで掃除できなかった

初日は側面の清掃だけで終わり、翌日に改めて収納を外すほど作業が重くなっている

夏の2か月ほど見ないだけでも、正面から見えない部分に変化が出ることがある

奥に入れたままの収納物

毎日使う下着や靴下は、引き出しを開閉する機会がある

一方、季節外のパジャマ、ベッドカバー、スキーウェアは、数か月触らないままになりやすい

築古RCマンションの例では、季節の変わり目に奥のパジャマとベッドカバーを出した時、初めてカビに気づいている

前回しまった時に問題がなくても、夏を越した後まで同じ状態とは限らない

革製品、本、紙箱、アルバム、思い出の衣類など、カビが出た後に洗いにくい物は、ベッド下へ長期間置かないほうが扱いやすい

夏の引き出し換気は中身を出すところから始める

引き出しを数センチ開けるだけでは、中身の下や奥まで空気が届きにくい

最初に行うのは、換気ではなく収納物を一度外へ出すこと

順番を決めておくと、途中で戻したくなりにくい

引き出しを開け、においを確認する

上の物ではなく、一番下の布を触る

中身をケース単位で外へ出す

引き出しを可能な範囲で完全に抜く

底面、外側、壁側、床を確認する

ほこりを取り、空気を通す

においと冷たさが弱まってから戻す

衣類を小さなケースへまとめておくと、中身を一度に出しやすい

ケースは密閉するためではなく、引き出しを空にする手間を減らす道具として使うと続けやすい

何分開ければよいかは決めつけない

引き出しを30分開ければ十分、週1回ならカビない

このような一律の目安は、部屋の湿度やベッド構造で変わる

時間だけで終わらせず、次の変化を見る

底面の冷たさが弱くなった

こもったにおいが薄くなった

衣類の下側のしっとり感がない

壁側や床に湿った感触がない

除湿剤の水量を確認できた

小型湿度計があるなら、寝室中央と引き出し内を同じ時間帯に比べると分かりやすい

閉じた状態、開放した後、除湿運転を併用した後を比べる場合は、天気、室温、窓の開閉もそろえる

1回の測定だけで判断せず、同じ条件で数回見た時の傾向として扱うほうが無理がない

外気を入れる日と除湿運転を使う日を分ける

換気というと窓を開けたくなるが、夏は外の空気が乾いているとは限らない

雨上がり、朝から蒸している日、室外へ出た瞬間に肌がべたつく日は、窓を開けても引き出しが乾きにくい

この場合は、窓を閉めたままエアコンの除湿運転や除湿機を使い、引き出しを開けるほうが考えやすい

反対に、晴れていて外気が比較的乾いている日は、寝室のドアと引き出しを開け、空気の通り道を作る

サーキュレーターを使う場合も、引き出し正面だけではなく、外した後の奥側へ風が届く向きにする

窓を開けるかどうかは天気ではなく、外気の湿り方で決める

夏の寝室で冷房をつけても湿度が下がらない時は、ベッド下だけでなく、部屋全体の除湿運転も分けて確認したい

収納物は詰め込むより取り出しやすくする

収納付きベッドでは、空いている場所を埋めたくなる

ただ、上まで衣類を詰めると、引き出し上部の空間がなくなり、出し入れのたびに中身を押し込むことになる

その状態では、奥の物を数か月見なくなりやすい

収納量は、見た目の割合だけで決めなくてよい

次の状態なら減らす目安になる

上の衣類が床板に触れている

引き出しを閉める時に中身を押す

底の物を出すのに全部崩れる

奥のケースを数か月動かしていない

何を入れたか思い出せない

日常的に使う物を手前へ置き、長期間使わない物は別の場所へ移す

特に、洗いにくい物や高価な物は、容量より被害の大きさで考えるほうがよい

除湿剤は換気の代わりではなく補助にする

四方を板で囲まれたベッド下に、置き型除湿剤を2~4個使っていた家庭では、梅雨明けに確認すると3個に水がたまっていた

カビ臭さは気になりにくくなった一方、交換時には内部も換気していた

この例から分かるのは、除湿剤が役に立たないということではない

除湿剤だけで、奥のほこりや壁側の湿気まで確認できるわけではないということだ

使う場合は、次を確認する

製品表示の使用量と交換時期

引き出しの開閉で倒れない場所

衣類に直接触れない位置

子どもやペットが触れにくい場所

水量を見落とさない手前側

奥へ隠すと存在を忘れやすい

交換日を書いた小さなメモを、引き出しの内側へ貼っておくと確認しやすい

引き出しを開けても再発する時に見ること

一度カビが出た後、引き出しを陰干しし、フレームを拭き、外出中は開ける

さらに週1回の寝具交換時にマットレスを立てても、2度目の夏にカビが再発した例がある

この家庭では、引き出しを2個から1個へ減らし、衣類をケースへまとめても改善しきれず、最終的にベッド下収納を処分している

ここで大切なのは、手入れが足りなかったと決めつけないこと

部屋の湿度、壁との距離、MDFなどの素材、ベッドの囲われ方が合わない場合もある

次の状態が続くなら、換気頻度を増やすより、収納そのものを見直したほうが負担を減らしやすい

夏を越すたびに同じ場所へカビが出る

陰干ししてもにおいが戻る

引き出しを外す作業が重すぎる

壁側まで掃除できない

収納物を入れるとすぐ空間が埋まる

寝室全体の湿度が下がりにくい

収納を減らすと、ベッド下へワイパーや掃除機が入りやすくなる

容量を失う不便はあるが、掃除と点検が短く済むようになり、再発へ気づきやすくなる

湿気対策を続けられない構造なら、収納量より管理しやすさを優先する選択もある

すのこ構造は隙間より点検しやすさを見る

収納付きベッドのカビ対策では、すのこ床板だけを見ても判断しにくい

今使っているベッドなら、次の順で見る

まず、床板の隙間が荷物や布でふさがれていないか

次に、その下へ手や空気が入る余白があるか

最後に、引き出しを外して奥や壁側を確認できるか

床板の隙間が広くても、下側が収納物で埋まっていれば風は通りにくい

反対に、引き出しを簡単に外せて、奥まで掃除できる構造なら、季節の節目に状態を確認しやすい

買い替えを考える時も、商品名や収納量だけではなく、次の条件を見るほうが失敗しにくい

引き出しを完全に抜ける

底面と外側を拭ける

壁側へ手が届く

床板下に空間が残る

収納を減らしても使える

カビを見つけたら中身を戻さない

黒や白の斑点、強いカビ臭、湿った布を見つけた時は、拭いた直後に収納物を戻さない

まず、影響がある物と見た目に変化がない物を分ける

衣類や寝具は洗濯表示を確認し、フレームや引き出しは素材の取扱説明に沿って手入れする

除菌シートやアルコールは、素材によって変色や傷みにつながる場合があるため、他人の掃除例をそのまま当てはめないほうが安心だ

カビが広い範囲にある、何度も戻る、板材の内部まで入り込んでいるように見える

このような状態なら、使用を止め、メーカーや専門業者への相談も考える

見える部分だけ拭いて閉じると、奥の原因を残したままになりやすい

夏の点検は季節の節目に合わせる

毎週、引き出しを全部外すのは現実的ではない

一律の回数を決めるより、湿度が上がりやすい時期に合わせて点検するほうが続けやすい

目安にしやすいのは次の時期だ

梅雨入り前

梅雨の晴れ間

7月末

お盆前後

夏の終わり

ただし、引き出しを開けた時ににおいがする、除湿剤へ早く水がたまる、底の布が冷たい場合は、予定を待たずに確認したほうがよい

2か月掃除を休んだ後に壁側へカビが出た例もあるため、夏の終わりまで一度も奥を見ない状態は避けたい

まとめ

夏のベッド下に湿気がたまりやすいのは、寝室全体の高湿度に、収納部の密閉、床付近の空気の動きにくさ、長期間開けない衣類収納が重なるためと考えられる

引き出しの中がきれいでも、底面や外側、壁側のフレームに変化が出ることがある

今日すぐ始めるなら、除湿剤を増やす前に、一番奥の引き出しから中身を出し、下の布と底面を触る

冷たさ、しっとり感、こもったにおいがあれば、引き出しを外せる範囲まで外し、寝室の湿度に合わせて換気か除湿を選ぶ

全部を一度に見直す必要はない

まず一か所だけ奥まで開けると、自宅のベッド下で湿気が残りやすい場所に気づきやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ