本棚の本が波打つ梅雨明けの朝は観葉植物の鉢下を見る
目次
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梅雨明けの朝、本棚から漫画を抜いた時、カバーの端や小口がふにゃふにゃに波打っている
この状態が複数冊に広がっているなら、最初に疑うのは本そのものより夏の湿気が抜けにくい本棚の配置になる
紙は周囲の水分を吸うと伸びやすく、表紙と本文、紙の表裏で伸び方に差が出る
その差が重なると、ページやカバーが波打ったように変形しやすい
対策は乾燥剤を増やすことより、本棚の奥に湿気を残さない空気の通り道を作ることが先
壁との隙間、本の詰め込み方、観葉植物の受け皿を順番に見ていく
本棚の本が波打つ原因は紙が湿気を吸うこと

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価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
紙は湿度が上がると水分を吸い、下がると水分を放出する性質がある
ただし、本全体が同じ速度で伸び縮みするわけではない
表紙、本文、印刷された面、のりで固められた背の部分では、水分の吸い方や動き方に差が出る
夏の雨が続いた数日後、ページの中央より小口やカバーの端が先に曲がるのは、この差が表れた状態と考えやすい
特に気をつけたいのは、次の条件が重なった本棚
本を背板まで強く押し込んでいる
左右に1冊抜く余裕もない
本棚が壁に密着している
外壁側や北側の部屋に置いている
下段や奥へ空気が入りにくい
観葉植物の鉢を本棚の上や隣に集めている
複数冊が同じ時期に波打ったなら、購入した店より保管場所を先に見る
複数冊か1冊だけかで原因を分ける
本の波打ちを見つけたら、すぐに重しを載せず、同じ棚の本を数冊抜いて状態を比べる
見るのは本の種類ではなく、変形が起きている範囲と場所の偏り
複数冊が同じ棚で波打っている
漫画や小説が数冊続けて変形しているなら、本棚周辺の高湿度を疑いやすい
生活者の事例では、書店で買った本だけでなく、通販で購入した本も自宅で次々と波打った例がある
入手先を変えても同じ状態になったため、商品より部屋の保管環境が原因候補として残った

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棚の左端から右端まで広く波打っている場合は、部屋全体の湿度も確認する
新品の1冊だけが波打っている
購入から2日ほどで新品1冊だけが変形し、隣の古い漫画には変化がなかった例もある
この場合は夏の湿気だけでなく、購入時の状態、輸送中の湿気、製本の個体差も考えられる
同じ棚の本まで変形していないなら、部屋全体を大きく動かす前に、数日間ほかの本へ広がるかを見るほうが原因を絞りやすい
本棚の奥や下段だけが波打っている
上段は問題がないのに、床に近い下段だけ小口がうねる
手前の本は平らなのに、奥へ押し込んだ本だけふくらんでいる
この偏りがあるなら、部屋中央の湿度より棚の内部で空気が止まっている可能性を見る
外壁側の壁や床付近は、部屋の中央より温度が低くなることがある
同じ水分量でも冷たい場所ほど相対湿度が上がりやすく、下段や背面に湿気が残りやすい
本棚と壁の間は5cm空けて変化を見る
本棚を壁へぴったり付けているなら、最初に背面へ隙間を作る
一律に5cmあれば必ず防げるわけではないが、まず5cmほど離し、空気が通る状態と比較すると変化を見やすい
確認する場所は本棚の正面ではなく、背面の下側
手が入らないほど密着していると、壁と本棚の間にたまった湿気を拭くことも、風を通すこともできない
移動できる本棚なら、次の順番で確認する
本を抜く前に小口の波打ちを上から見る
本棚と壁の隙間を測る
壁から5cmほど離す
背面に物を置かず、24時間そのままにする
翌日と3日後に同じ本を同じ角度から見る
隙間を作っただけで本が元に戻るとは限らない
ただし、新しく波打つ本が減るか、本棚奥の湿度が下がるかは確認できる
賃貸で本棚を動かしにくい場合は、まず下段の本を数冊抜き、背板側へ空気が通る状態を作るところからでよい
本を背板まで押し込まない
壁との隙間を作っても、本が棚の中で詰まっていれば空気は通りにくい
特に漫画を同じ高さで隙間なく並べると、背表紙側だけでなく、本の上や左右も塞がりやすい
次の状態なら詰め込みすぎを疑う
1冊抜く時に隣の本も一緒に動く
本の上へ指が入らない
奥の背板に本が密着している
ブックエンドを強く押し付けている
前後二列に収納している
本をすべて減らす必要はない
まず波打ちが目立つ段だけ、本の背面と左右に数センチの余裕を作る
1冊抜いた空間を残し、奥まで押し込まないだけでも風の入口ができる
生活者の事例では、本の両脇に数センチの空間を作り、週1回ほどファンの風を当てる方法が取られていた
風は本へ強く吹き続けるより、本棚の前を通過させる程度で十分
ページを開いたまま強風に当てると、別のゆがみや傷みにつながりやすい
湿度は部屋中央と本棚下段で比べる
部屋の湿度計が55%でも、本棚の奥まで同じとは限らない
測る時は、同じ湿度計を次の2か所へ順番に置く
部屋の中央付近
波打ちが出た本棚の下段
測定時刻もそろえる
朝だけ、夜だけではなく、雨の日の朝とエアコン運転後を比べると変化をつかみやすい
生活者の事例では、室内湿度が毎日65〜75%で続き、乾燥剤や小型の除湿器を使っても下がりにくかった
24時間除湿して60〜63%まで下がっても、すでに波打った本はすぐには戻らなかったという
ここから分かるのは、乾燥剤が水を吸っていても、部屋全体の湿気を処理できているとは限らないこと
湿度が高い日ほど、乾燥剤の個数より本棚周辺の実測値を優先する
湿度計を2台並べても表示が大きく違う場合は、置き場所や機器の誤差も切り分けたい
湿度計の精度と正しい置き場所は、記事430で詳しく確認できる
観葉植物の置きすぎは鉢の下を見る
観葉植物を1鉢置いただけで、本が波打つとは言い切れない
見落としやすいのは植物の蒸散だけではなく、水やり後の湿った土、受け皿の残水、濡れた敷物、鉢を集めた場所の空気停滞
夏に室内で水やりをした生活者の例では、鉢からあふれた水を雑巾で拭き、そのまま植物を置いていた
次の水やりで鉢を動かすと、受け皿の下に敷いた布が机へ貼り付くほど湿り、布と机にカビのような跡が残っていた
その後は、植物をシンクへ運んで水やりする方法に変えている
本棚の上や横に鉢を置いているなら、葉より先に次の場所を見る
受け皿の裏
鉢の下に敷いた布やフェルト
本棚の天板と鉢の接触面
水やり後に垂れた棚の側面
鉢が並ぶ後ろ側の空間
表面が乾いていても、吸水性の布やコルクは下側に水分を残すことがある
本棚の上で直接水やりをしないことが、最も簡単な対策
シンクや浴室で水を与え、鉢底から水が切れてから戻す
本の真上は避け、受け皿の下も数日ごとに持ち上げて確認する
鉢が複数ある場合は一列に密集させず、後ろへ指が入る程度の空間を残す
葉水をする時も、本の小口やカバーへ霧が届かない位置へ移してから行う
窓を開ける前に湿度の変化を見る
本棚が湿っていると、すぐ窓を開けたくなる
ただし、梅雨や雨上がりは外の空気も多くの水分を含んでいる
窓を開けた後に本棚付近の湿度が上がるなら、換気が逆効果になることもある
窓を開ける場合は、開ける直前と30分後を同じ場所で測る
湿度が下がるなら換気を続ける
上がるなら窓を閉め、エアコンの除湿や手持ちの除湿機で部屋全体の湿気を減らすほうが扱いやすい
除湿機の容量や機種選びは本記事の範囲ではない
先に本棚の隙間、詰め込み、鉢の受け皿を直し、それでも高湿度が続く時に検討する
波打った本へすぐ重しを載せない
波打ちを見つけると、本を積み重ねて押さえたくなる
ただし、まだ湿り気が残っている状態で強く挟むと、ページの内側へ湿気を残す可能性がある
まず本棚から出し、乾いた室内で立てて周囲の湿気を下げる
表面の冷たさやしっとりした感触がなくなってから、形を整えるほうが失敗しにくい
軽い波打ちが数日で目立ちにくくなる場合もあるが、強く変形した本が必ず元へ戻るわけではない
本記事で優先するのは修復より同じ棚に置いたほかの本へ変形を広げないこと
最初の1冊を押さえる前に、周囲の本と棚の奥を確認しておきたい
まとめ
本棚の本が夏に波打つ時は、紙が湿気を吸ったことだけでなく、どの場所に変形が集中しているかを見る
複数冊なら保管環境
1冊だけなら購入時の状態
奥や下段だけなら、空気が止まる配置を疑いやすい
観葉植物も、置いてあること自体より、受け皿の残水や濡れた敷物、鉢の密集を見落としやすい
今日すぐ変えるなら、まず波打った段の本を数冊抜き、本棚を壁から5cmほど離して3日間比べる
その間に受け皿の裏も持ち上げて見る
全部を一度に片付けなくてもよい
湿気が残る場所を一つずつ開けるだけで、大切な本を守る配置へ変えやすくなる
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
