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外出中、さっきまで明るかった空が急に暗くなり、肌に冷たい風が当たる

そのあと遠くからゴロゴロと聞こえたなら、雨具を探して様子を見る段階ではない

ゲリラ豪雨の前兆に気づいた時は、木の下や軒下へ入らず、内部まで入れる建物か屋根付きの自動車へ早めに移動する

特に雷鳴が聞こえた場合は、雷雲が近づいている可能性がある

気象庁も、雷鳴が聞こえるなどの変化があれば、落雷が差し迫っているとして速やかな避難を呼びかけている

「ゲリラ豪雨」は正式な気象用語ではないものの、日常では局地的に降る急な大雨を指す言葉として使われることが多い

大切なのは名称より、空、風、音の変化を見逃さず、降り出す前に移動すること

ゲリラ豪雨の前兆は4段階で見分ける

急な大雨は、小雨から少しずつ強くなるとは限らない

黒い雲が見えたと思った直後に風向きが変わり、大粒の雨で一気に視界が白くなることもある

前兆が出てから雨が始まるまでの時間は、雨雲との距離や移動方向によって変わる

そのため「あと何分大丈夫か」ではなく、どの変化が出たら行動を変えるかで判断したほうが失敗しにくい

遠くの雲が黒くなったら進行方向を見る

最初に気づきやすいのは、空の一部だけが濃い灰色や黒に変わる状態

頭上には青空が残っていても、進行方向や背後に縦へ大きく伸びる積乱雲が見えることがある

積乱雲は強い上昇気流によって発達し、急な強い雨や雷、突風を伴うことがある

この段階なら、まだ落ち着いて移動先を探しやすい

スマートフォンを見る場合は、現在地だけでなく、これから向かう方向に降水域や雷活動が近づいていないかを確認する

自転車や徒歩で移動中なら、画面を見ながら進まず、一度安全な場所に止まって確認するほうがよい

周囲が暗くなったら予定を切り上げる

昼間なのに夕方のように暗く感じたら、積乱雲がかなり近づいている可能性がある

公園であと少し遊ぶ

駅まで急いで歩く

雨具を着られる場所まで自転車で走る

こうした「もう少しだけ」が、避難を遅らせやすい場面

周囲が急に暗くなった時点で、屋外の予定を続けず、建物内部へ向かい始める

暑い日に冷たい風が吹いたら雨を待たない

真夏の蒸し暑い日に、急にひやっとした風が吹くことがある

これは積乱雲から冷たい空気が吹き下ろし、周囲へ広がっている時に感じる変化のひとつ

気象庁も、冷たい風、急な風の変化、雷鳴などを積乱雲が近づく兆しとして挙げている

まだ雨が落ちていないため、予定を続けられそうに感じる

しかし、避難先を探すならこの段階

傘を出すより先に、中まで入れる建物がどこにあるかを見る

雷鳴や大粒の雨は、すぐ避難する合図

雷鳴が遠く聞こえると、「まだこちらには来ない」と考えやすい

しかし、雷雲は短時間で近づくことがあり、雷鳴が聞こえた時点で屋外に残らないほうがよい

気象庁は、雷鳴が遠くても安全な場所へ避難するよう案内している

大粒の雨が数滴落ち始めた場合も同じ

ゲリラ豪雨では、数滴のあとに一気に雨脚が強まり、雨具を取り出す余裕がなくなることがある

雷鳴を聞いてから避難先を探すのではなく、冷たい風や空の暗さで移動を始めるのが理想

雨具を持っていても、降り出してからでは間に合わない

2023年9月、自転車で仕事先へ向かっていた女性は、雨具を自転車に積んでいた

ところがゲリラ豪雨が急に始まり、取り出す前に全身がずぶ濡れになった

服は脱水前の洗濯物のような状態になり、その後は子どもを迎え、濡れたまま帰宅して浴室へ直行している

雨具を持っていたこと自体は間違いではない

失敗につながったのは、雨が始まってから着ようとしたこと

自転車では停車場所を探し、荷物を開け、上着を着るまでに時間がかかる

その間に雨が強くなると、視界が悪くなり、路面も滑りやすくなる

黒い雲や冷たい風に気づいた時点で安全な場所に止まり、必要なら先に雨具を着る

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雷鳴が聞こえた場合は、雨具より避難を優先する

雷の避難場所は建物内部か屋根付きの車内を優先する

屋外で雷鳴が聞こえたら、最初に探すのは頑丈な建物の内部

鉄筋コンクリートの建物に限らず、木造建築の内部も基本的には安全な空間とされている

ただし、建物へ着いたあとに入口や軒下で止まらず、扉の内側まで入ることが重要になる

駅や店舗では入口付近に立ち続けない

駅舎、商業施設、スーパー、コンビニ、公共施設など、内部まで入れる場所を探す

雨を避けられるからと、自動ドアの外側や軒下で待つのは避けたい

建物へ入ったあとは、窓、出入口、電気器具、天井や壁の近くを避けられる場所へ移動する

店舗名だけで安全性を決めるのではなく、外に面した屋根ではなく、囲われた内部へ入れるかを見る

屋根付きの自動車内も比較的安全

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近くに建物がない場合は、屋根付きの自動車、バス、列車の内部も比較的安全な空間とされる

オープンカー、自転車、バイクは同じ扱いではない

車へ避難する場合も、低い道路、アンダーパス、川沿いへ移動しないよう注意したい

雷から身を守れても、短時間の強い雨で周囲が冠水すれば別の危険が生まれる

高い場所を目指して走り回るのではなく、浸水しにくい駐車場所に止め、車内で待つという判断になる

公園や運動場では管理棟を探す

公園、グラウンド、屋外プール、河川敷のような開けた場所は、人が周囲より高い位置になりやすい

気象庁も、グラウンド、屋外プール、堤防、砂浜などでは、できるだけ早く安全な空間へ避難するよう案内している

公園なら東屋ではなく管理棟

運動施設なら更衣棟や屋内施設

キャンプ場なら避雷設備のある管理施設

屋根が見えたら入るのではなく、壁と扉のある空間を探す

木の下や軒下は「濡れない場所」であっても避難場所ではない

2013年7月、サイクリング中に雷雨へ遭った自転車店スタッフは、とっさに神社の軒下へ入った

雨には濡れずに済んだものの、帰宅後に調べ、軒下は雷から身を守る場所として適切ではなかったと知った

本人が困ったのは、雷が鳴った瞬間に「どこへ逃げるべきか」が思い出せなかったこと

この場面は、知識を持っているだけでは足りないことを示している

「木の下は駄目」と覚えるだけでなく、雷鳴を聞いたら建物の中か車内へ入るまでを一つの行動として覚えておきたい

大きな木の下は雨宿りに選ばない

葉が茂った大木は、雨を避けやすく見える

ただし、雷は高いものへ落ちる傾向があり、木へ落ちた雷の影響を近くの人が受けるおそれがある

木の幹に触れていなくても、木のすぐ近くで待つ判断は避けたほうがよい

公園や河川敷では、木から木へ移るより、管理棟や車へ向かう

軒下やバス停は内部空間ではない

神社や店舗の軒下、壁のないバス停、小さな東屋は、雨粒を防げても雷を避ける内部空間とは言いにくい

特に柱や壁のすぐそばで立ち続けるより、建物の扉を探して中へ入るほうがよい

バスを待っている途中でも、近くに駅舎や店舗があるなら、雷鳴が聞こえた時点で移動する

バス停へ戻るのは、空と雷の状況を確認してからで十分

屋根の下でも足元に水が流れたら移動しない

ロードバイクでゲリラ豪雨に遭った利用者は、全身だけでなく靴の中やポケットまで水と泥が入った

途中で屋根付き自動販売機の場所へ退避したものの、足元には川のように雨水が流れていた

雨が弱まったあとも走行を再開し、強くなったり弱くなったりする雨の中を1時間以上走り続けている

困ったのは濡れたことだけではない

視界が悪い

雨粒が顔に当たる

ブレーキが効きにくい

側溝や路面の段差が見えない

屋根があっても、足元へ水が集まる場所では別の危険が増える

地下道やアンダーパスへ下りない

雷から隠れたい時、地下道や高架下へ向かいたくなることがある

しかし、すでに道路を水が流れているなら、低い場所へ下りるのは避ける

短時間の強い雨では、水が周囲から集まり、通路や道路が冠水することがある

雷を避ける場所と、豪雨から逃げる場所を別々に考えないこと

囲われた建物であっても、地下へ水が入り始めている場合は、施設の案内に従って上の階へ移動する

河川敷はその場の雨だけで判断しない

河川敷では、自分がいる場所で雨が弱くても、上流側の雨で水位が変わることがある

雷鳴が聞こえたら、橋の下や大きな木へ移るのではなく、河川敷そのものから離れ、建物のある側へ向かう

階段や出口まで距離がある場所では、雷注意報や黒い雲の段階から早めに動くほうが安心

建物が近くにない時は、屋外に残る時間を短くする

郊外の道路、広い公園、河川敷、キャンプ場では、すぐ入れる建物が見つからないこともある

その場合も、屋外で雷をやり過ごすことを前提にしない

最優先は、建物や屋根付きの自動車まで移動すること

どうしても間に合わない場合は、高い木、電柱、鉄塔などの近くや、周囲より自分だけが高くなる場所を避ける

地面へ寝転ばず、できるだけ低い姿勢を取る方法が案内されることもある

ただし、これは安全な避難場所へ移動できない時の最後の対応

その姿勢で屋外待機を続けるための方法ではない

山やキャンプ場では、出発前に管理棟や避雷小屋の位置を確認しておく

雷が苦手で判断が止まりやすい人も、避難先を先に決めておくと動きやすい

雷ナウキャストは現在地だけでなく進行方向を見る

空の変化に気づいたら、気象庁の雷ナウキャストも判断材料になる

雷ナウキャストは雷の活動度を10分ごとに更新し、活動度2〜4では、すでに積乱雲が発生していて、いつ落雷があってもおかしくない状況とされる

活動度1は、1時間以内に雷が発生する可能性を意識する段階となる

見る場所は現在地の真上だけではない

これから歩く方向

自転車で向かう先

公園や河川敷から出口までの経路

避難先として考えている駅や店舗周辺

この範囲に雷活動が近づいていないかを見る

ただし、雷ナウキャストがすべての雷を捉えられるわけではない

表示がなくても、雷鳴が聞こえたり空が急変したりした場合は、画面より現地の変化を優先して避難する

レーダーは避難を遅らせるためではなく、早めに行動を変えるために使う

雨が弱まっても、すぐ移動を再開しない

激しい雨が数分弱まると、今のうちに帰りたくなる

しかし、雨が弱くなったことと、雷雲が通過したことは同じではない

先ほどのロードバイク利用者も、雨が弱まってから走り出し、その後も強弱を繰り返す雨の中を1時間以上走っている

再出発する前は、次の順番で見る

雷鳴がまだ聞こえないか

電光が見えていないか

雷ナウキャストの活動域が離れたか

道路や通路に水が流れ込んでいないか

施設や交通機関から案内が出ていないか

雨音だけで判断せず、雷と足元の両方を確認する

少し長く待つことになっても、視界不良の中を自転車や徒歩で移動するより安全を確保しやすい

外出先では「雨を避ける場所」より「雷から離れられる場所」を選ぶ

ゲリラ豪雨の前兆は、黒い雲だけではない

周囲が急に暗くなる

暑い日に冷たい風が吹く

遠くから雷鳴が聞こえる

大粒の雨が落ち始める

こうした変化が重なった時は、雨具を探して様子を見るより、移動を始めるほうがよい

雨を避けられる木の下、軒下、東屋が、雷の避難場所になるとは限らない

建物へ入るなら入口で止まらず内部へ入り、建物がなければ屋根付きの自動車を探す

今日から覚えておきたいのは一つ

ゴロゴロと聞こえる前、空の暗さや冷たい風の段階で避難先を決める

早めに動けば、雨が強くなってから慌てて場所を探す状況を減らしやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ