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真夏のBBQで肉を早めに並べ、炭火が安定するまで待っていると、気づかないうちに20分以上たっていることがある

夏キャンプで食材を傷ませないために、最初に変えたいのは肉を焼く分だけ直前に出すこと

真夏の屋外では20分以内を安全側の運用目安にし、焼けない分はクーラーボックスへ戻すほうが扱いやすい

クーラーボックスは食材用と飲料用を分け、炭は黒くなった見た目だけで消えたと判断しない

この3点を先に決めておくと、調理中と撤収時の迷いを減らしやすくなる

バーベキューの肉は焼く分だけ出す

スーパーで肉を買ったあと、キャンプ場まで1時間

そこから受付、荷下ろし、設営、火起こしと続くと、購入から焼き始めるまで3〜5時間になることがある

ただし、この時間すべてが常温放置ではない

肉が十分に冷えたクーラーボックスへ入っていれば、見るべきなのは調理台へ出してからの時間になる

真夏のBBQでは、肉を一度に全部並べず、最初に焼く量だけ取り出す

私は安全側に考えるなら、屋外へ出した肉は20分以内をひとつの運用目安にしたい

これは、すべての環境に共通する公的な限界時間ではない

日なた、無風のタープ下、熱を持ったテーブル、高温の河原では、肉の温度が早く上がりやすい

20分たっても焼く順番が来ないなら、元の場所へ戻して安心とは考えない

出した時間が曖昧になった肉は無理に使わず、次から小分けに変えるほうが失敗しにくい

肉を出すタイミングは炭火ではなく網を見る

炭に火がついた時点で肉を出すと、火力が安定するまで待つことになる

炎が高い

網がまだ冷たい

焼き係が別の準備をしている

この状態でトレーを並べると、肉だけが調理台に残りやすい

肉を出すのは、炭へ火が移った時ではなく、網を置いてすぐ焼き始められる直前

焼く人がトングを持ってから取り出すくらいでよい

大きなパックは調理前に小分けする

1kg前後の肉を大きなトレーのまま持っていくと、必要な量だけ出しにくい

出発前に1回分ずつ密閉袋へ分けておけば、焼く分だけ取り出せる

残りの肉へ生肉用トングを何度も入れることも避けやすい

肉のパックは完全防水とは限らない

ラップの端が浮いたり、移動中に角が破れたりすると、溶け水や肉汁が庫内へ広がることがある

元のパックを密閉袋へ入れるだけでも、溶け水と汁漏れの両方を抑えやすい

食材は冷やす・触れさせない・加熱する

BBQの食材管理は、細かな注意を増やすより3段階に分けると分かりやすい

調理直前まで冷やす

生肉の汁をほかの食材へ触れさせない

中心まで十分に加熱する

生肉用のトングと、焼けた肉を取る箸は分ける

同じ皿へ焼いた肉を戻さず、加熱後用の皿を別に用意しておく

肉の加熱は、厚生労働省が示す中心部75℃で1分以上が目安

表面だけ焦げて中が赤い時は、火力を強くするより網の端へ移し、内部まで熱を通すほうがよい

色やにおいだけで安全性を判断するのは難しい

保冷時間が分からない肉を、味見して確かめることも避けたい

迷った時に見るのは、肉の色より購入後の温度と時間の履歴

クーラーボックスは開閉回数で温度が変わる

クーラーボックスへ保冷剤を入れていても、飲み物を取るたびに開けていると、食材側にも外気が入る

夏の昼間は、1人が水を取り、別の人がジュースを探し、子どもが何度も蓋を開けることもある

数秒の開閉でも、回数が重なるほど冷気を保ちにくくなる

2泊3日のキャンプ記録では、食材用と飲料用を分けたことで、食材側の開閉を減らしていた

肉を探す時間も短くなり、翌日用の食材へ触れずに済んだという流れだ

クーラーボックスを2個用意できない場合は、飲み物を小さな保冷バッグへ移すだけでもよい

大きな食材用を頻繁に開けない状態を作ることが先になる

前夜の予冷で保冷剤の消耗を抑える

常温のクーラーボックスへ、当日の朝に冷えた食材と保冷剤を入れると、保冷剤の冷気が箱本体を冷やすためにも使われる

前夜から余分な保冷剤や凍結ペットボトルを入れ、箱の内側を冷やしておく

積み込む時に予冷用を外し、本番用の保冷剤と入れ替えると扱いやすい

食材も常温のまま入れない

肉、飲み物、調味料を冷蔵庫で冷やしてから詰める

保冷剤を増やす前に、箱と食材を冷やした状態から始める

保冷剤は食材の上下に配置する

保冷剤を底へ1個だけ置くと、上にある肉との距離が離れやすい

底面へ保冷剤を置き、密閉した肉を重ね、上にも保冷剤を置く

翌日用の冷凍肉は底側、当日使う肉は上側へ置くと、探す時間を短くできる

調味料や野菜を上へ無造作に積むと、肉を取り出すたびに中身を動かすことになる

使う順番に重ね、調理前に何を出すか決めてから蓋を開ける

氷を直接入れると食材が水浸しになる

個人のキャンプ記録では、食材と飲み物を同じ箱へ入れ、氷を直接投入したところ、溶け水で食べ物が全体的に濡れた

肉のパックが水へ浸かると、ラップの隙間から水が入ったり、破れた部分から肉汁が漏れたりしやすい

氷を使うなら密閉袋へ入れる

または凍結したペットボトルを使い、溶け水が庫内へ直接広がらない形にする

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排水栓がある場合も、途中で何度も開けると外気が入りやすい

最初から水を広げない方法のほうが管理しやすい

氷が残っていても肉の周囲が冷たいとは限らない

クーラーボックスを触って冷たく感じても、食材の周囲まで同じ温度とは限らない

ある個人比較では、2日目の午後2時に庫内温度を測ったところ、ポータブル冷蔵庫は4℃、保冷剤方式は9℃、氷方式は14℃だった

氷方式では板氷が溶け、肉のパックが水へ浸かっていた

ただし、この数字はその人の使用条件での記録になる

外気温、容器の容量、保冷剤の量、置き場所、開閉回数は統一されていない

それでも分かるのは、氷が残っていることと、食材を低温で保てていることは別という点

手で触った冷たさだけで判断せず、庫内温度計を入れておくと変化を追いやすい

出発時、昼前、調理直前

この3回を見るだけでも、どの時間帯に温度が上がったか気づきやすくなる

温度計は蓋の近くではなく、肉を置いている中央付近へ置く

底だけ冷えて上部が温まっている場合もあるため、可能なら位置を変えて確認する

日なたと高温の車内を避ける

クーラーボックスは、日陰に置いただけで終わりではない

アスファルト、河原の石、熱を持ったデッキへ直接置くと、底から熱を受けやすい

台やテーブルへ載せ、地面との間に空間を作るほうが温度上昇を抑えやすい

タープ下でも、西日が差し込む時間帯は本体へ直射日光が当たることがある

朝は日陰でも、午後になると側面だけ熱くなっている場合がある

車で買い出しへ行く時も、高温の車内へ食材を残さない

エアコンを止めた車内は短時間で熱がこもりやすく、保冷剤の消耗も早まる

テントやタープをどこへ設営するかは、風向きや西日の影響まで含めて考える必要がある

設営場所の選び方は別記事394で扱い、ここでは食材の箱だけでも日陰と地面の熱から離すことを優先したい

BBQの炭は黒くなっても触らない

食事が終わり、炭の赤みが消えると、片付けられるように見える

しかし、炭は表面が黒くても内部に熱が残ることがある

子どものころ、黒くなった炭を消えたと思って握り、水ぶくれを伴うやけどをしたという体験も残っている

煙が見えない

赤く光っていない

炎が出ていない

この3つだけでは、消火完了の判断にならない

手や軍手で触れて温度を確かめる方法は避ける

火消し壺は食事の最後ではなく撤収の最初に使う

火消し壺を使う時に困りやすいのは、炭が消えないことより容器が熱いまま残ること

実際の使用者からは、炭を入れた直後の金属製火消し壺が、触れるとやけどするほど熱くなったという声がある

帰る直前に炭を入れると、車へ積める状態になるまで待つことになる

食事が終わる30分以上前を目安に、新しい炭の追加を止める

食べ終わったら、テントやテーブルより先に炭を火消し壺へ移す

火消し壺を使う順番

キャンプ場の炭処理ルールを確認する

火消し壺を不燃性の場所へ置く

耐熱手袋と炭ばさみを用意する

炭を少量ずつ壺へ移す

製品の説明に従って蓋を閉める

可燃物から離して冷ます

十分に時間を置いてから車載を判断する

芝生、木製デッキ、樹脂製テーブルへ直接置くと、熱で焦げたり変形したりする可能性がある

レンガや施設指定の不燃場所へ置き、子どもやペットが近づかない位置を選ぶ

火消し壺は蓋を閉めても、すぐ安全な温度になるわけではない

取っ手や蓋も熱くなる前提で扱う

素手で触って確かめず、製品説明に従って十分な冷却時間を取る

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車へ積む場合は、紙、テント、衣類、燃料などの可燃物から離す

火消し壺へ入れた時点ではなく、車載できる状態までが炭処理

水を使う時はグリルへ直接かけない

火消し壺を使えない場合は、施設で認められた方法を確認する

水を使う場合も、グリルへ上から勢いよくかける方法は避けたい

高温の蒸気が上がり、灰が顔の高さまで舞うことがある

炭を水で処理する場合は、金属製バケツへ水を用意し、炭ばさみで1個ずつ静かに沈める

一度に大量の炭を入れると蒸気が増えやすいため、顔を近づけない

炭の内部まで水が行き渡らないと、火種が残ることもある

少量の水を表面へかけただけで、袋や車へ入れない

処理後の炭をいつ取り出すか、どこへ捨てるかは施設によって異なる

灰捨て場があるキャンプ場もあれば、持ち帰りが必要な場所もある

消し方より先に、利用する施設の廃棄ルールを見る

まとめ

夏キャンプやBBQで食材を傷ませないために、最初に変えたいのは肉の出し方になる

大きなパックを一度に並べず、焼く分だけ直前に取り出す

真夏は20分以内を安全側の運用目安にし、時間が曖昧になった肉は無理に使わない

クーラーボックスは、保冷剤の数だけでなく開閉回数を見る

飲み物を分け、前夜から予冷し、肉の近くの温度を調理前に確認する

炭は黒くなっても触らず、撤収の最初に火消し壺へ移す

今日からすべてを変える必要はない

まずは肉を小分けにすることと、炭の追加を早めに止めること

この2つから始めるだけでも、調理中と帰宅前の慌ただしさを減らしやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ