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炎天下を歩いていて、急に足がつる

汗が止まらず、頭まで重くなってくる

この時に最初にするのは、水分を探しながら歩き続けることではない

大量の汗、足のつり、立ちくらみ、普段と違う頭痛が出たら、その場で移動を止める

日陰や冷房のある場所へ移り、衣服を緩め、首・脇の下・太ももの付け根を冷やす

自力で飲めない、吐く、受け答えがおかしい場合は、救急要請を優先したい

外出中の熱中症は、突然倒れる前に小さな異変が出ていることがある

見落としやすいのは、目的地まであと少し歩けそうな段階だ

熱中症の初期症状は「まだ歩ける時」に現れやすい

外出中に次の変化が出たら、熱中症の初期症状を疑って活動を止める

服や髪が濡れるほどの大量の汗

ふくらはぎや足指がつる

立ちくらみやふらつき

手足や口まわりのしびれ

普段より強いだるさ

暑い場所にいた後の頭痛

吐き気や気分の悪さ

一つだけで熱中症と決まるわけではない

ただし、暑い場所にいた後で複数が重なったなら、様子を見ながら歩き続ける状態ではない

判断基準は「倒れそうか」ではなく、普段と違う症状が出たかどうか

足のつりは水分不足だけで片づけない

炎天下を歩いた後や、屋外作業の途中でふくらはぎがつる

これも見逃しやすい変化の一つ

足がつっただけなら休めばよいと考えやすいが、汗が多い時は水分や電解質を失っている可能性がある

休んでも繰り返す

立ちくらみや頭痛も出る

足に力が入りにくい

このような状態なら、そのまま歩き直さず、涼しい場所へ移るほうがよい

汗が出ているから軽いとは限らない

「熱中症は汗が出なくなったら危険」と覚えている人も多い

しかし実際には、汗が大量に出ている段階でも症状は進むことがある

36℃の晴天日に、昼12時から夕方5時まで屋外でバーベキューをした40代女性の体験では、現地では元気に過ごしていた

異変が出たのは帰宅途中

頭をたたかれるような頭痛が始まり、涼しい場所へ入っても汗が止まらなかった

その後、体が重くなり、目の前が回るようなめまいが出て、最後は歩くことが難しくなっている

冷房のある場所へ移っても汗が続き、頭痛やふらつきを伴うなら、単なる汗かきとは分けて考える

暑い日の頭痛は、薬だけで外に残らない

5月の連休中、近所の祭りへ出かけた40代男性は、最初に頭痛を感じた

真夏ではなかったため熱中症とは考えず、頭痛薬を飲んで屋外に残ったという

その後、吐き気とめまいが加わり、その場で座り込んだ

少し落ち着いたため自力で帰宅したが、頭痛とめまいが続き、顔色も青白くなって受診している

問題は薬を飲んだことだけではない

暑い場所にいた後の頭痛を、薬だけで抑えて活動を続けたことにある

頭痛薬の服用可否を自己判断するより、まず暑い場所から離れ、衣服を緩め、ほかの症状がないか確認する

5月や曇りの日でも、条件が重なれば熱中症は起こり得る

季節名より、その日の環境と体の変化を見るほうが判断しやすい

外出中に気分が悪くなった時の応急処置

熱中症が疑われる時は、冷やす部位の順位より、行動の順番が重要になる

暑い場所から離れる

座るか横になり、衣服を緩める

送風しながら体を冷やす

呼びかけへの反応と飲水の可否を確認する

異常があれば救急要請する

首を先に冷やし終えてから脇へ移る、といった固定順ではない

できる範囲で避難、冷却、状態確認を並行する

最初に日陰か冷房のある場所へ移る

炎天下で気分が悪くなった時、最も避けたいのが「あと少しだから」と歩き続けること

日陰が近ければ日陰へ

コンビニ、駅、商業施設、公共施設が近ければ、冷房のある場所まで移る

ただし、ふらついて歩けない時は無理に移動させない

周囲の人や店員に声をかけ、その場で助けを求める

日陰は直射日光を避けられるが、気温や湿度が高いままのこともある

可能なら、日陰だけで終わらず冷房のある空間を選ぶ

駅のホームやイベント会場のテント下は、日差しがなくても熱がこもる場合がある

「影に入ったから大丈夫」ではなく、汗や頭痛が続くかを見る

座るか横になり、締め付けを緩める

立ちくらみやめまいがある人を、立たせたまま休ませない

ベルト、ネクタイ、襟元、上着などを緩める

風が通る状態を作り、うちわや扇風機があれば送風する

冷房のある場所に入っても、厚い上着や締まった衣服のままでは熱を逃がしにくい

休む時は姿勢だけでなく、首元と胴まわりの締め付けも見る

冷やす場所は首・脇の下・太ももの付け根

体を冷やす時は、首の周り、脇の下、太ももの付け根が主な位置になる

これらは比較的太い血管が通る場所

冷却を体全体の熱を逃がす補助として使いやすい

ただし、首、脇、太ももの付け根の順に、一か所ずつ完了させる必要はない

冷たい物が複数あれば、可能な範囲で同時に当てる

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一つしかない場合も、固定順位があると考えず、当てられる位置から使えばよい

首は後ろだけでなく横を見る

首を冷やす時は、後頭部だけではなく、首の左右も確認する

冷たいペットボトルなら、タオルや薄い布で包んで首の横へ当てる

強く押しつける必要はない

保冷剤や氷を直接肌へ長く当て続けると、皮膚を傷めることがある

冷たさで痛みや感覚の鈍さが出たら外す

脇の下は服の上からでもよい

脇の下へ冷たい物を当てる時は、無理に衣服を脱ぐ必要はない

薄い服の上から当てる

または布で包んだ冷たいペットボトルを挟む

腕をきつく閉じて圧迫するより、楽な姿勢を優先する

太ももの付け根は内側寄りを冷やす

太ももの付け根は、脚の外側ではなく内側寄りを見る

人目のある場所では無理に直接当てず、衣服の上から冷たい物を当てればよい

本人が不快にならない方法を選ぶ

冷たいペットボトル、氷のう、濡れタオルなど、外出先にある物で代用できる

冷却用品を持っているかより、暑い場所から離れて冷却を始められるかが先

水分は「飲める状態か」を先に見る

暑い日に頭痛やめまいが出ると、急いで水分を飲ませたくなる

しかし、先に見るのは飲料の種類ではなく、本人の状態

呼びかけに普通に答えられる

自分で容器を持てる

むせずに飲み込める

この状態なら、水分や電解質を少量ずつ補う

一度に大量に飲むより、飲み込めることを確かめながら進めるほうがよい

水、スポーツドリンク、経口補水液の選び分けより、無理なく自力で飲めるかが優先になる

水筒や飲料を外で持ち歩ける時間、暑い日の保存状態については、水筒の持ち歩き時間を扱う記事で確認したい

本記事では、保存方法より応急処置の判断を優先する

吐く人や意識がおかしい人には飲ませない

次の状態では、無理に口から飲ませない

呼びかけへの反応がおかしい

呂律が回らない

自分で水分を持てない

飲もうとすると吐く

何度も嘔吐している

けいれんがある

意識がない

意識がはっきりしない人へ飲ませると、うまく飲み込めない可能性がある

自力で飲めない、反応がおかしい場合は、飲ませることより救急要請を優先する

「あと5分」が症状を悪化させることがある

曇り、気温30℃、湿度82%、無風の日

医療従事者として働く人が、徒歩と電車を使って通勤していた

本人は「そこまで暑くない」と感じていたという

電車を降りて歩き始め、約5分後に立ちくらみと手足のしびれが出た

少し休んだ後、「職場まであと少し」と再び歩いた

さらに約5分後には異様なだるさ

その後、めまい、耳鳴り、頭痛が強くなり、職場へ着いた直後に吐いている

先輩の質問に答えようとしても、呂律が回らなかった

この体験で止めるべきだったのは、倒れた時ではない

最初に立ちくらみとしびれが出た時点だった

水を買ったこと自体は悪くない

ただし、水を持ちながら暑い場所を歩き続ければ、体にこもった熱は下げにくい

目的地までの残り時間ではなく、症状で判断する必要がある

曇りや電車内でも安心とは限らない

熱中症は、強い日差しの下だけで起こるとは限らない

曇りでも湿度が高く、風が弱ければ、汗が蒸発しにくくなる

体感ではそれほど暑くなくても、体の熱を逃がしにくい状態

また、炎天下を歩いている最中は何とか動けても、駅や電車へ入ってから急に力が抜けることがある

35℃ほどの日に数十分外回りをした20代会社員は、会社へ戻った時点で少し具合が悪かった

それでも仕事を続け、帰宅電車で頭がくらくらし、立っているのがつらくなったという

外出を終えたことと、体の状態が戻ったことは同じではない

冷房へ入った後も、頭痛、ふらつき、吐き気が強くならないかを見る

救急車を呼ぶ判断は歩行・飲水・反応で見る

熱中症が疑われる時、体温の数字だけで判断しない

外出先では体温計がないことも多い

そこで見たいのが、歩けるか、飲めるか、普通に答えられるか

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次の状態がある場合は、救急要請を優先する

呼びかけても反応が鈍い

会話がかみ合わない

呂律が回らない

まっすぐ歩けない

自力で水分を飲めない

飲むと吐く、嘔吐を繰り返す

けいれんしている

意識を失っている

一人で外出している時に動けなくなったら、無理に帰宅しない

近くの人、駅員、店員、警備員へ声をかける

スマートフォンを操作できるうちに家族へ連絡し、現在地を伝えておく

自力で帰れるかではなく、安全に歩けるか、正常に受け答えできるかで決める

少し楽になっても、すぐ外出を再開しない

日陰へ入り、水分を取って数分休むと、少し楽になることがある

ここで「もう大丈夫」と歩き直すと、同じ症状が戻る場合がある

頭痛が残る

立つとふらつく

再び足がつる

汗が止まらない

体が重く、普段どおりに歩けない

このような状態なら、外出を再開しない

冷房のある場所で休み、症状が続く、再発する、強くなる場合は医療機関への相談や受診を考える

回復までの時間は人によって異なるため、「何分休めば大丈夫」とは決めにくい

屋外活動を終えた後に悪化した体験もある

帰宅途中だから、電車に乗れたからと安心せず、症状が残っていないかを見る

まとめ

外出中の熱中症は、倒れる直前ではなく、まだ歩ける段階で止められることがある

足のつり、大量の汗、立ちくらみ、普段と違う頭痛

この変化が出たら、目的地までの距離を考える前に移動を止める

冷やす場所に固定された順位はない

暑い場所から離れ、衣服を緩め、首・脇の下・太ももの付け根を冷やすことを並行する

自力で飲めない、吐く、受け答えがおかしい場合は、無理に飲ませず救急要請を優先したい

「あと少しなら歩ける」と思った時ほど、一度止まる

まずは最寄りの日陰か冷房のある場所へ移ることから始めてほしい

※本記事は公的機関の応急処置情報と生活者の体験例をもとに構成しており、医療監修記事ではありません

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ