夕飯のあと、唐揚げを揚げる気力よりも、油を冷ます時間とコンロを拭く手間のほうが重く感じる日がある

ノンフライヤーが必要かは、揚げ物をどれだけ作るかだけでは決まらない
油を冷ます、捨てる、油はねを拭く負担を減らしたいか
そして、キッチンに出しっぱなしにできる置き場所があるかで判断したほうが失敗しにくい

惣菜の唐揚げ、冷凍ポテト、前日のコロッケを週に2〜3回温め直すなら、ノンフライヤーは使う場面がある
逆に、月に1回しか揚げ物を食べない、置く場所がなく毎回棚から出す予定なら、急いで買う必要は低い

ノンフライヤーは、揚げ物を完全に置き換える家電ではない
油の処理とコンロ周りの片付けを減らすための調理家電として見ると、必要かどうかを判断しやすくなる

ノンフライヤー 必要かは油処理と置き場所で決まる

ノンフライヤーが必要になりやすいのは、揚げ物そのものよりも、揚げ物の後始末が負担になっている家庭だ

普通に揚げ物をすると、油を鍋に入れる、温度を見る、食材を入れる、油はねを拭く、使い終わった油を冷ます、固める、捨てる、鍋を洗う
この流れが食後まで残る

夜の台所では、この後始末が重い
食べ終わってから油が冷めるまで待ち、コンロの周りを拭き、床の少しベタつく場所に気づく
ここまで想像して、下味をつけた鶏肉を焼き料理に変えたことがあるなら、ノンフライヤーの必要性は高めに見てよい

ただし、ノンフライヤーでも片付けはゼロにならない
バスケット、網、内側に落ちた油は洗う必要がある

違いは、揚げ油を大量に使うかどうか
油の処理を減らしたい人には向くが、洗い物そのものをなくしたい人には向かない

ノンフライヤーの油の片付けは何が楽になるか

ノンフライヤーで減りやすいのは、揚げ油の処理とコンロ周りの油はねだ

鍋で揚げる場合、油はねはコンロの五徳まわり、壁、床に広がりやすい
食後に拭く範囲が広くなるため、料理が終わっても片付けが終わった感じになりにくい

ノンフライヤーなら、食材から落ちた油はバスケット下や受け皿側にたまる
使ったあとは、熱が落ち着いてからバスケットと網を洗う流れになる

比べるなら、見る場所はこの3つ

  • コンロ周りをどれだけ拭く必要があるか
  • 揚げ油を冷まして捨てる作業があるか
  • ノンフライヤーのバスケットと網を洗う手間を許容できるか

夕飯後に「油を冷ますまで待つのが嫌」という人は、ノンフライヤーの恩恵を感じやすい
一方で「洗うパーツが増えるのも嫌」という人は、便利さより面倒さが先に立ちやすい

判断する時は、油処理の負担とバスケット洗いの負担を入れ替えて考える

ノンフライヤーは惣菜と冷凍食品で必要性が出やすい

ノンフライヤーの価値が出やすいのは、生の食材から揚げ物を作る時より、すでに油を含んだ食品を温め直す時だ

スーパーの唐揚げ、惣菜コロッケ、冷凍ポテト、冷凍ナゲット、冷凍春巻き、フライドチキン
このあたりをよく食べる家庭では、電子レンジだけでは衣がしんなりしやすい

夕方に買った半額の唐揚げを、帰宅後すぐ電子レンジで温める
中は温まるが、衣は湿ってやわらかくなる
そこでノンフライヤーに入れて数分加熱すると、表面の水分が抜け、下に油が落ちる様子が分かりやすい

この使い方では、ノンフライヤーは揚げ物を作る家電というより、買ってきた揚げ物を食べやすく戻す家電になる

惣菜や冷凍食品を週2〜3回使うなら、出番は作りやすい
月1回程度なら、電子レンジやトースターで済ませても大きな不満は出にくい

冷凍食品中心で考えたい場合は、「ノンフライヤー 冷凍食品 便利」のような記事で仕上がりや使う食品を分けて見ると、この記事との役割が重なりにくい

ノンフライヤーで生の唐揚げを作る時は期待値を下げる

ノンフライヤーを買う前に注意したいのは、油で揚げた唐揚げと同じ仕上がりを期待しすぎないことだ

生の鶏肉に粉をつけて入れると、粉が白く残ることがある
衣が網にくっつく、場所によって焼きムラが出る、途中で裏返す必要がある
油で包み込む揚げ物とは熱の入り方が違うためだ

カリッとさせたい場合は、オイルスプレーを使うこともある
その分、バスケットや網に油が残り、洗う手間は増える

つまり、油の量は減っても、完全に油なしで理想の唐揚げになるわけではない

揚げたての天ぷら、とんかつ、衣の厚い唐揚げを重視するなら、鍋で揚げたほうが満足しやすい
ノンフライヤーは、そこを置き換えるより、惣菜や冷凍食品の温め直しで考えたほうが現実的だ

本格的な揚げ物の代用として買うより、油処理を減らす補助家電として見るほうが失敗しにくい

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ノンフライヤー 置き場所は本体サイズだけで判断しない

ノンフライヤーで後悔しやすい理由のひとつが置き場所だ

本体は見た目以上に大きい
COSORI、フィリップス、レコルトなど、人気のノンフライヤーにも複数のサイズがあるが、どれも小物家電というより、炊飯器や小型オーブンに近い存在感がある

買う前は「キッチンの隅に置けそう」と思っても、実際の台所には電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター、調味料ラックがある
そこにノンフライヤーを足すと、作業スペースが一気に狭くなる

特に見るべきなのは、本体を置く場所だけではない

バスケットを手前に引き出す場所
熱いバスケットを一時的に置く場所
使ったパーツをシンクまで運ぶ動線
洗ったあとに乾かす場所

この4つがないと、使うたびに小さなストレスになる

紙や新聞紙で本体サイズを再現し、キッチン台に置いてみる
その前に30cmほど余白を取り、バスケットを引き出す動きを想像する
前にまな板や食器があるなら、毎回どかす必要が出る

ノンフライヤーの置き場所は、置けるかではなく、使える状態で置けるかを見る

ノンフライヤーの置き場所は住環境で変わる

一人暮らしのワンルームでは、ノンフライヤーの置き場所がかなり限られる
電子レンジの上、冷蔵庫の上、シンク横の細いスペースに置きたくなるが、放熱や安定性を考えると無理に置かないほうが安心な場合もある

2人暮らしの賃貸キッチンでは、調理台に置けても、まな板を使う場所がなくなることがある
夕飯を作りながら使うなら、食材を切る場所とバスケットを出す場所がぶつからないかを見る必要がある

家族世帯のカウンターキッチンなら、常設しやすいこともある
ただし、大容量モデルは存在感が強く、炊飯器やトースターとの並びで圧迫感が出やすい

放熱スペースは機種によって違うため、設置前に取扱説明書で確認したい
熱いバスケットを置く場所も、耐熱性のある場所にしておくほうが安心だ

収納前提で使う場合は、使用頻度が下がりやすい
棚から出す、使う、冷ます、洗う、乾かす、戻す
この流れが毎回あると、電子レンジで済ませる日が増えやすい

ノンフライヤー 容量は人数より一度に温める量で見る

ノンフライヤーの容量は、大きければ便利というだけではない
容量が大きいほど一度に入れやすいが、本体も大きくなり、置き場所の負担が増える

一人暮らしなら、冷凍ポテト、ナゲット、惣菜唐揚げを少量温める使い方が中心になりやすい
この場合は、小さめでも足りることが多い

ただし、バスケットに多く入れすぎると重なった部分がカリッとしにくい
冷凍ポテトを皿いっぱいに入れたい場合でも、重なりすぎるなら途中で振るか、量を分ける必要が出る

2人分の唐揚げやポテトを一度で温めたい場合、小型だと2回に分ける場面がある
1回目を温めている間に2回目を準備し、食卓に出す頃には最初の分が少し冷める
この流れが気になるなら、容量は余裕を見たほうが扱いやすい

家族分の夕飯のメインに使うなら、大容量モデルが候補になる
ただし、5Lや6Lクラスは本体の存在感も強い
炊飯器をもう1台置くくらいの感覚で、先に置き場所を確保したい

容量は人数だけで選ばず、一度に温めたい量とキッチンの余白をセットで見る

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ノンフライヤー 買う前に見る使用頻度

ノンフライヤーが必要か迷ったら、まず直近1週間の食事を見る

唐揚げ、コロッケ、フライドポテト、ナゲット、春巻き、フライ、惣菜の揚げ物
これらが週2回以上出ているなら、使う場面はある

週1回以下なら、優先度は少し下がる
すでにトースターやオーブンで温め直せているなら、買い足しても出番が限られやすい

見るべきなのは、揚げ物を食べる回数だけではない
電子レンジで温めた後に、衣の湿りが気になるか
油で揚げる手間が嫌で、揚げ物を避けているか
コンロ周りの油はね掃除が負担になっているか

この3つが重なるなら、ノンフライヤーは生活に入りやすい

反対に、揚げ物をあまり食べない、置く場所がない、毎回収納から出す予定
この場合は、購入後に使う回数が伸びにくい

ノンフライヤーが必要な人

ノンフライヤーが必要になりやすいのは、油の後片付けで揚げ物を避けている人だ

夕飯後に油を冷ますのが面倒
コンロ周りを拭く範囲を減らしたい
惣菜や冷凍食品をよく温め直す
電子レンジのしんなりした衣に不満がある
キッチンに常設できる場所がある

この条件が複数当てはまるなら、必要性は高めに見てよい

特に、スーパーの惣菜をよく買う家庭では使いやすい
帰宅後に唐揚げやコロッケを数分温めるだけなら、油を鍋に入れる必要がない
冷凍ポテトやナゲットを子どものおかずや夜食に使う家庭でも、出番は作りやすい

ノンフライヤーは、揚げ物好きよりも、揚げ物の片付けが嫌な人に向きやすい

ノンフライヤー いらない可能性が高い人

ノンフライヤーがいらない可能性が高いのは、揚げ物や冷凍食品をあまり食べない人だ

月に1回程度しか揚げ物を食べない
惣菜を買っても電子レンジで十分
トースターやオーブンで温め直せている
この場合は、ノンフライヤーを買っても出番が少ない

置き場所がない人も慎重に考えたい
本体をしまい込む前提だと、最初は楽しく使っても、そのうち出すのが面倒になる
使うたびに棚から出す家電は、習慣にしにくい

油で揚げた本格的な仕上がりを求める人にも、合わないことがある
ノンフライヤーは熱風で加熱するため、油で包み込む揚げ物とは仕上がりが違う

購入後の後悔を先に見たい場合は、「ノンフライヤー 後悔」のような記事で、音、容量、置き場所、掃除の負担を別に確認しておくと判断しやすい

ノンフライヤーの掃除は深掘りしすぎず毎回洗うパーツを見る

この記事では掃除の細かい手順までは深掘りしない
購入前に見るべきなのは、毎回洗うパーツを許容できるかどうかだ

多くの場合、使ったあとはバスケットや網を洗う
食材から落ちた油や細かい衣が残るため、放置すると次に使う時に気になりやすい

冷凍ポテトだけなら軽い汚れで済むこともある
唐揚げやチキンの温め直しでは、油が底に落ち、網にも細かい衣が残りやすい

洗い物が嫌でノンフライヤーを買うと、期待とズレることがある
減るのは揚げ油の処理であって、洗う作業そのものではない

掃除の手間を詳しく見たい場合は、「ノンフライヤー 掃除 面倒」のような別記事で、網の洗いやすさや庫内の汚れ方を確認するとよい

COSORI・フィリップス・レコルトを見る時の考え方

COSORI、フィリップス、レコルトなどは、ノンフライヤーを探す時によく見かける名前だ
ただし、最初からメーカー名だけで選ぶと、自分の使い方とズレることがある

見る順番は、ブランドより先に生活条件

まず、置き場所
次に、一度に温めたい量
その次に、バスケットや網の洗いやすさ
最後に、デザインや操作性

一人暮らしなら、冷凍食品や惣菜の温め直しが中心になりやすい
置きやすさと、洗うパーツの扱いやすさを優先したほうが続きやすい

家族で使うなら、容量を優先したい
ただし大きくなるほど、置き場所と作業スペースの負担も増える

商品名は判断の入り口にはなる
でも最終的には、自分のキッチンに置けるか、週に何回使うか、毎回洗えるかで決めたほうが失敗しにくい

ノンフライヤーは本当に必要か判断する流れ

ノンフライヤーが必要か迷う時は、人気ランキングより先に自分の食卓を見る

最初に見るのは、直近1週間の揚げ物と冷凍食品の回数
週2〜3回あるなら、使う場面は作りやすい
週1回以下なら、優先度は下がる

次に、油の片付けで何が嫌なのかを見る
油を冷ます時間なのか
油を捨てる作業なのか
コンロ周りの油はねなのか
鍋を洗うことなのか

油処理と油はねが嫌なら、ノンフライヤーは合いやすい
洗い物そのものが嫌なら、バスケットや網の手入れが残ることを先に見ておきたい

最後に、置き場所を実際に確認する
本体を置く場所だけでなく、前に引き出す余白、熱いバスケットの一時置き、洗ったパーツを乾かす場所まで見る

この流れで確認すると、買ったあとに「置けない」「洗うのが面倒」「思ったより使わない」と感じる可能性を減らしやすい

まとめ

ノンフライヤーが必要かは、揚げ物の頻度だけでは決まらない
油を冷ます、捨てる、コンロ周りを拭く負担と、キッチンに出しっぱなしにできる置き場所が重なった時に、必要性が高くなる

惣菜の唐揚げや冷凍ポテトを週に数回温め直すなら、ノンフライヤーは使いやすい
電子レンジのしんなり感が気になる人にも向きやすい

ただし、揚げ物を完全に再現する家電ではない
毎回洗うパーツもあるため、洗い物がゼロになると思って買うとズレが出やすい

まずは、直近1週間の食事を振り返る
次に、油処理の何が負担なのかを分ける
最後に、キッチンで本体を置く場所とバスケットを引き出す余白を見る

そこまで確認して使う場面がはっきりするなら、COSORI、フィリップス、レコルトなどの容量や形を比べる段階に進めばよい
先に生活場面を見ておくほど、ノンフライヤーが本当に必要か判断しやすくなる

監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ