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夏の朝、シャワーを浴びて着替えたのに、駅へ着く前には背中が濡れている

自転車を降りたあと、駐輪場から会社へ歩く数分で額の汗が増える

夏の徒歩・自転車通勤で汗を減らすには、冷感用品を増やすより、出発前に体を落ち着かせる時間、移動中の速度、背中とリュックの密着を先に見直すほうが効果を感じやすい

徒歩なら、冬と同じ所要時間で歩こうとしない

自転車なら、出勤を朝のトレーニングにしない

さらに、仕事着を通勤中に着ないだけでも、会社へ着いた時の不快感は減らしやすくなる

夏の通勤汗は「暑さ」だけで増えるわけではない

夏の通勤で汗が止まりにくいのは、外気温だけが原因ではない

出発直前まで体が温まっている

遅れそうになって速く歩く

リュックで背中をふさぐ

ヘルメットの中に湿気がこもる

こうした条件が重なると、汗が蒸発しにくくなり、シャツや髪に残りやすい

特に背中は、リュックの背面で風が遮られる場所

汗をかく量が同じでも、何も背負っていない部分より乾きにくい

自転車も、走っている間は風を感じるため涼しく思える

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ところが信号待ちや駐輪後に風が止まると、ヘルメット内や背中にたまった熱が一気に気になりやすい

会社へ着く瞬間だけでなく、到着後10分までを通勤時間として考えることが大切になる

出発30分前にシャワーを終える

朝のシャワーで失敗しやすいのは、浴室を出てすぐ仕事着を着て、そのまま外へ出る流れ

体が温まったままシャツを着ると、首や背中に汗が戻りやすい

せっかく洗ったのに、玄関で靴を履くころには額が湿っていることもある

目安にしたいのは、出発時刻の30分ほど前にシャワーを終えること

30分すべてを冷房の前で過ごす必要はない

髪を乾かし、身支度をしながら、額や首の汗が落ち着く時間を取る

熱い湯を長く浴びすぎない

朝から熱いシャワーを長く浴びると、浴室を出たあとも体の温かさが残りやすい

夏は汚れや汗を流すことを目的にして、最後まで体を温め続けない浴び方に変えるほうが通勤前には扱いやすい

浴室を出たあとも背中から汗が出るなら、すぐに仕事用シャツを着ない

まずタオルで水分を拭き、髪を乾かし、首や背中が乾いてから通勤着を着る

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冷たい水が苦手な場合、無理に全身へ浴びる必要はない

最後に手足や首まわりを短く流し、体調に違和感がない範囲にとどめる

シャワー後すぐに支度を詰め込まない

シャワーを浴びたあと、弁当を作り、ゴミをまとめ、階段を往復する

この流れでは、出発前にもう一度汗をかきやすい

汗を減らしたい朝は、前夜のうちに次をまとめておく

通勤用の服

仕事用シャツと肌着

タオル

汗拭き用品

ヘアブラシ

必要な場合は制汗剤やドライシャンプー

朝に探し物をしないだけでも、慌てて動く時間を減らせる

最初に変えるなら、シャワーの方法より「出発直前に終わらせないこと」から始める

夏の徒歩通勤は冬より10〜15分余裕を足す

東京で徒歩25分の通勤を経験した人からは、夏は歩く速度を落とすため、約30分かかるという声があった

別の徒歩通勤者は、会社へ10〜15分早く到着し、空調の中で体を冷ましていた

30℃を超える日は上着を脱いで歩き、会社で着直す方法を取っている

夏の徒歩通勤で汗を減らすなら、25分の道を25分で歩こうとしないこと

遅刻しそうになり、最後の5分だけ速足になると、建物へ入ってから汗が増えやすい

エレベーターの中で額から汗が流れ、席へ着いてもシャツが乾かないという状態につながる

歩く時間と汗を引かせる時間を分ける

徒歩25分なら、夏は次のように考えたほうが余裕を作りやすい

歩行時間は約30分を見込む

会社へ10〜15分早く着く

到着後に上着を着る

汗が落ち着いてから仕事を始める

距離が短くても、リュックを背負う場合は油断できない

公共交通機関と約1.6kmの徒歩を組み合わせた人は、暑い日に革製リュックが密着する背中だけ強く濡れたと話している

問題は距離より、背中がふさがれている時間

駅まで10分でも、革や合皮の平らな背面が密着していれば、シャツにリュックの形が残ることがある

坂道と信号待ちがある日は距離だけで判断しない

同じ徒歩20分でも、平坦な日陰と、日差しの強い坂道では負担が違う

信号の多い駅前では、止まっている間に風が途切れる

急な坂では歩く速度を落としても体が温まりやすい

所要時間を見る時は、距離だけでなく、次の3点を確認する

日陰を選べるか

坂道が続くか

信号待ちが多いか

夏は最短経路より、急がず歩ける経路のほうが仕事前には使いやすい

自転車通勤は会社へ着く前に速度を落とす

自転車は走行中に風を受けるため、徒歩より涼しく感じることがある

それでも会社へ着くと汗が止まらないのは、最後まで速く走り、駐輪と同時に風がなくなるため

片道約19kmを通勤していた人は、荷物を背負わないようにしただけでなく、出勤時の速度を落としていた

通勤中は運動着を使い、仕事着と靴は職場へ置いている

別の約16km通勤者も、出勤時は強く走らず、帰りだけ運動として速度を上げていた

出勤時は移動、帰宅時は運動と役割を分ける

朝から運動量を増やしたい場合は、夏のランニングやウォーキングで安全に動ける時間帯と水分量を扱った記事で分けて考えたほうがよい

この記事では、会社へ汗を残さない通勤に絞る

到着直前の追い込みを避ける

遅れを取り戻そうとして、会社まで残り数分で速度を上げる

この走り方では、駐輪したあとに額や背中の汗が増えやすい

会社へ近づいたら、無理のない範囲で早めに速度を落とす

信号待ちから勢いよく加速するより、一定の力で走るほうが到着後の汗を抑えやすい

到着後すぐ会議がある日は、走行時間だけで予定を組まない

駐輪、入館、汗を拭く時間まで含め、10〜15分の余白を取っておく

自転車ではリュックを背負わない方法が最も確実

夏のリュックで背中の汗を減らすなら、最初に確認したいのは背負い方ではない

自転車のかごやラックへ荷物を移せないかを見る

背面メッシュのリュックを購入したものの、蒸れが残り、最終的にパニアバッグへ替えた通勤者もいる

普段は片側だけを使い、パソコンを運ぶ日だけ荷物を増やしていた

約16kmを自転車通勤していた別の人は、取り外せるかごにリュックごと入れている

背負う物を変えるより、背中から荷物を外す方法を選んだ形

リュックを背負わなければ、背中全体に風が当たる

肩ひもがシャツへ食い込むこともなく、荷物の重さによる密着も減らせる

ただし、かごやラックへ載せる場合は、荷物がタイヤやハンドル操作へ影響しないよう固定する

片側だけに重い荷物を付けた時は、走行や駐輪時のバランスにも注意したい

リュックが必要なら背中だけを浮かせる

徒歩通勤や、かごを使えない自転車では、リュックを外せないこともある

片道15kmを走り、弁当、水、着替えを運んでいた人は、リュックと背中の間へ空間を作る背面パーツを使っていた

別の利用者も、立体的なメッシュパッドを後付けし、汗が消えたわけではないものの、以前より乾きやすくなったと感じている

ここで重要なのは、肩ひもを長くしてバッグ全体を垂らすことではない

バッグは体に固定し、接触する面だけを浮かせる

肩ひもを緩めすぎると、歩くたびにリュックが上下左右へ揺れる

自転車では前傾姿勢になるため、肩や首へ重さが集まりやすい

肩ひもは「離す」より「揺らさない」

背負った状態を横から見た時、バッグの底が腰より大きく下へ垂れているなら、肩ひもが長すぎる可能性がある

歩くたびにバッグが背中へ当たる

カーブで左右へ振られる

肩ひもが首の近くへ寄る

こうした状態なら、背中へ隙間ができても扱いやすい背負い方とは言いにくい

肩ひもは、バッグが跳ねない位置まで戻す

胸ストラップがある場合は、呼吸や動きを妨げない範囲で揺れを抑える

体格やバッグの形で適正位置は変わるため、何cmという固定値では決めにくい

見るべきなのは、背中から離れているかではなく、歩行や走行中に安定しているか

メッシュパッドは濡れ方の範囲を見る

メッシュパッドの違いは、触った瞬間の涼しさだけでは判断しにくい

比較するなら、同じリュック、同じ荷物、近い時間帯で使う

到着後はシャツの背中を見て、次の場所を比べる

肩甲骨の左右

背中の中央

腰に近い下側

肩ひもが当たる部分

パッドなしでは背中全体が一枚の面として濡れ、パッドありでは接触部分だけ濃く残る

このような違いが出れば、空気の通り道ができたと判断しやすい

一方、厚いパッドを付けたことでリュックが後ろへ張り出し、肩が痛くなることもある

背中の蒸れだけでなく、揺れと重さも同時に見る必要がある

メッシュパッドの目的は汗を止めることではなく、密着範囲を減らして乾きやすくすること

ヘルメット内の蒸れは3つに分けて対処する

自転車通勤で頭が蒸れる時は、問題を一つにまとめないほうがよい

汗が顔や目へ流れる

頭皮が湿ったままになる

前髪や髪型がつぶれる

この3つは、同じ対策では解決しにくい

顔へ流れる汗は薄い吸汗用インナーで受ける

短時間の自転車通勤者には、ヘルメットの下へ薄いヘッドバンドを付け、額へ流れる汗を吸わせていた人がいる

会社へ着いたらすぐ外し、ペーパータオルで頭皮や額を拭く

汗を吸ったインナーは、バッグへ密閉せず乾かしていた

ただし、厚い帽子や折ったタオルを入れると、ヘルメットの位置や締まり方が変わる可能性がある

ヘルメットを緩めて蒸れを逃がす方法は避ける

インナーを使う場合も、メーカーが想定する装着状態を保てる薄さにとどめる

前後左右へ動く、深くかぶれない、あごひもの位置が変わる場合は使用を見直したほうが安心だ

頭皮の湿気は会社へ着いてから逃がす

ヘルメットを脱いだ直後に整髪料を重ねても、頭皮が湿っていると髪がまとまりにくい

まず額、生え際、耳の上、後頭部の汗を押さえる

こすらず、水分を吸わせるように拭く

そのあと数分置き、根元がまだ湿っている場合だけ、製品表示に従ってドライシャンプーなどを使う

刺激やかゆみが出る場合は無理に続けない

頭皮へ使用できる製品かも確認しておきたい

髪型のつぶれは汗対策と分ける

薄いインナーで汗が顔へ流れにくくなっても、髪型まで元通りになるとは限らない

実際に、汗は受け止められたものの、髪が帽子の形につぶれたという声がある

「ヘルメットヘア」が「帽子ヘア」に変わっただけという状態

会社には、小さなブラシやクリップを置いておく

前髪だけ直す、分け目を変える、髪をまとめるなど、短時間で戻せる形を決めておくほうが現実的

仕事着は通勤中に着ないほうが失敗しにくい

汗そのものを減らしても、真夏の徒歩や自転車で完全に乾いたまま会社へ着くのは難しい

そこで分けたいのが、汗を減らす対策と、仕事着を濡らさない対策

約16〜19kmを自転車通勤していた人たちは、通勤中は運動着を使い、仕事着や靴を会社へ置いていた

毎日すべてを運ばず、数日分をまとめて入れ替える方法も取られている

徒歩でも同じ

シャツやジャケットを着たまま歩くより、薄い通勤着で移動し、会社で着替えるほうが汗染みを残しにくい

職場に置けるなら、次の物だけでも固定しておく

仕事用シャツ

肌着

靴下

小さなタオル

汗拭き用品

制汗剤

ヘアブラシ

ロッカーがない場合は、肌着とシャツだけを薄い袋へまとめる

毎朝の荷物を増やしすぎないことも、背中の汗を減らす一部になる

到着後は汗が落ち着いてから着替える

会社へ着いてすぐ仕事着へ替えると、新しいシャツにも汗が移ることがある

到着直後は、まだ額や背中の汗が続いている

先に数分だけ空調や送風のある場所で落ち着き、汗の勢いが弱くなってから着替える

順番は複雑にしなくてよい

リュックやヘルメットを外す

額、首、背中の汗を押さえる

数分置いて汗の戻りを見る

肌着と仕事着を替える

使用可能な部位を確認して制汗用品を使う

職場に洗面台がある場合も、石けんや汗拭き用品は肌質に合わせる

香りを重ねれば必ず解決するわけではない

着替えた通勤着を袋へ丸めて入れると、夕方まで湿ったままになりやすい

ハンガーへ掛けられるなら広げ、風が通る場所で乾かす

実際に、短パンやタンクトップを会社で干し、昼休みまでに乾かしていた通勤者もいる

着替えを持つだけでなく、脱いだ服をどう乾かすかまで決めておく

通勤方法を変えたほうがよい日もある

出発時刻やリュックを工夫しても、暑さそのものをなくすことはできない

日陰が少ない

朝から気温と湿度が高い

強い日差しの中で坂道が続く

体調がいつもと違う

このような日は、徒歩や自転車以外の移動へ変える判断も必要になる

移動中に強い頭痛、めまい、吐き気、ふらつきなどが出た場合は、会社まで我慢して進まない

日陰や冷房のある場所で移動を止め、必要に応じて周囲へ助けを求めるほうが安心だ

汗を減らす工夫は、無理に徒歩や自転車を続けるためのものではない

まとめ

夏の徒歩・自転車通勤で汗を減らすには、冷感用品を増やす前に、朝の時間の使い方を変える

まずは、シャワーを出発30分ほど前に終える

徒歩なら冬より時間を長く見積もり、自転車なら会社へ着く前に速度を落とす

リュックは、可能なら自転車側へ移す

背負う必要がある場合は、肩ひもを緩めて垂らすのではなく、バッグを安定させたまま背面に空気の通り道を作る

今日から全部を変える必要はない

明日の朝は、シャワーを終える時刻か、会社へ着く時刻のどちらかを10〜15分だけ早めてみる

汗が残る場所と時間を一度見るだけでも、自分の通勤で先に直す部分が分かりやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ