赤ちゃん防災グッズで必要なミルク・オムツと心の備え
目次
赤ちゃんや小さな子供がいる家庭の防災グッズは、一般的な非常袋に少し足すだけでは足りない
災害時に崩れやすいのは、ミルクを作るお湯、哺乳瓶の洗浄、オムツ替えの場所、暗闇や揺れで泣き出した子供を落ち着かせる時間だ
持ち出し用は1〜3日分、在宅避難用は1週間〜2週間分を目安にして、ミルク・オムツ・心のケア用品を別袋で分けておく
この考え方にすると、赤ちゃんの防災グッズで必要なものが見えやすくなる
避難所へ行けるとは限らない
赤ちゃんが泣くため周囲に気を遣い、車中泊や在宅避難を選ぶ家庭もある
だからこの記事では、防寒着や雨具まで広げず、乳幼児家庭で特に困りやすいミルク、オムツ、子供の心のケア備えに絞って整理する
赤ちゃん 防災グッズで必要なものは大人用と分けて考える
赤ちゃんの防災グッズで必要なものは、大人用の水やライトとは役割が違う
大人は多少食事が遅れても我慢できる
でも赤ちゃんは、ミルクの時間がずれるだけで泣き続けることがある
粉ミルクがあっても、お湯がなければ作れない
哺乳瓶があっても、水が止まれば洗えない
液体ミルクがあっても、普段と違う味や乳首を嫌がる子もいる
赤ちゃんの防災は、物の数より「いつもの育児をどこまで止めずにできるか」を見るほうが現実的
実際の被災体験でも、生後11か月の子供と避難しようとしたものの、避難所が使えず自宅へ戻った例がある
お湯の備えがなく、水でミルクを作るしかなくなり、普段と温度が違うため赤ちゃんが泣いたという流れだった
この場面から分かるのは、赤ちゃん用の備えは「避難所へ持っていく物」だけでは足りないこと
在宅避難で数日過ごす前提も入れておく必要がある
大人用の防災リュックと赤ちゃん用セットを並べてみると、足りないものが見えやすい
ミルク、哺乳瓶、オムツ、おしりふき、子供が落ち着く物は、大人の非常袋のすき間に入れるより、別袋にしたほうが家族も探しやすい
ミルク 備蓄量は授乳回数から計算する
ミルクの備蓄量は、「何本あれば安心」と固定で考えるより、1日の授乳回数×備えたい日数で見る
たとえば1日5回飲む子なら、3日で15回分
1週間なら35回分
完全ミルク、混合、母乳中心で必要量は変わるため、まず普段の回数をメモしておくと計算しやすい
液体ミルクを使う場合も、本数だけで決めない
缶や紙パックの容量が違うため、子供が1回で飲む量に合うかを見る
ミルク備蓄は「粉ミルクがあるか」ではなく、飲ませる直前までの手順が止まらないかで判断する
液体ミルクを飲むか普段の外出で確認する
液体ミルクは、お湯を使わずに飲ませられる点で災害時に助かる
ただし、買って置いておくだけでは弱い
常温のままだと嫌がる子もいる
普段と違う乳首だと吸いにくい子もいる
一口飲んで顔をそむけると、災害時にはそこで親も焦りやすい
試すなら、災害の日ではなく、平日の外出前や休日の昼間がいい
落ち着いた時間に一度飲ませてみる
見るのは、次のような点
- 開けてから飲ませるまで何分かかるか
- 子供が常温でも飲むか
- 専用乳首が必要か
- 片手で準備できるか
- 飲み残しが出やすい量ではないか
1回試すだけでも、「これは飲む」「これは嫌がる」が分かる
防災用のミルクは、買った数より子供が実際に飲めるかが大事
使い捨て哺乳瓶と専用乳首は洗えない時の備えになる
災害時は、哺乳瓶を洗えるとは限らない
水道が止まる
洗剤やスポンジを出せない
夜中で手元が暗い
こうなると、普段通りの洗浄はかなり難しくなる
使い捨て哺乳瓶や専用乳首は、こういう時の負担を減らしやすい
ただし、製品ごとに使い方や対象月齢が違うため、保管前に表示を確認しておく
実際に袋から出してみると、外箱のままではかさばることに気づく
液体ミルク数本、専用乳首、手拭き、ゴミ袋を小さな袋にまとめると、棚の中でも見つけやすい
災害時に初めて開ける物は、使い方の確認だけでも先に済ませておくほうが安心

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価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
災害時 ミルクを夜に作れない時の置き場所
災害時のミルクでつらいのは、赤ちゃんが泣いてからお湯や水を探し始めることだ
熊本地震の体験談では、4か月の赤ちゃんと10日間車中泊をした家庭が、夜に避難所へお湯をもらいに行った例がある
赤ちゃんがお腹を空かせて泣いても、すぐ飲ませられない
その待ち時間が、親の精神的な負担になっていた
だからミルクは、家にあるだけでは足りない
夜中でも手が届く場所に、1回分をまとめて置くことが大切
寝室近くにミルク1回分セットを置く
自宅で用意するなら、まず1回分だけ小さくまとめる
- 液体ミルク、または小分けの粉ミルク
- 使い捨て哺乳瓶や専用乳首
- 赤ちゃん用の水
- 手拭きや除菌シート
- 小さなゴミ袋
- 手元を照らすライト
置き場所は、キッチン奥の収納より、寝室近くや玄関近くが使いやすい
揺れた後に棚を開け、箱を探し、賞味期限を見る流れは、暗い部屋では思った以上に時間がかかる
一度、夜に部屋の照明を消して、セットを取り出してみる
1分以内に取れるか
片手で持てるか
ライトを探さなくても場所が分かるか
この確認だけで、備えの弱い場所が分かる
赤ちゃんが泣いてから探す物は、置き場所の時点で失敗しやすい
母乳中心でもミルク備蓄を少し考える
母乳中心の家庭でも、ミルク備蓄をゼロにするのは不安が残る
災害時は、母親自身が眠れない、食べられない、体調を崩すことがある
出産直後や体調不良の時は、普段通り授乳できない場合もある
もちろん、必要量は家庭によって違う
普段の授乳状況や赤ちゃんの月齢に合わせ、かかりつけ医や助産師、自治体の案内を確認しておくと判断しやすい
母乳かミルクかで分けるより、災害時に授乳が止まった時の保険を少し持つと考える
オムツ 備蓄量は1日の交換枚数で決める
オムツの備蓄量は、1日の交換枚数×日数で考える
1日8枚使う赤ちゃんなら、3日で24枚
1週間で56枚
2週間なら112枚
新生児期は交換回数が多くなりやすい
下痢気味の時も増える
離乳食が進む時期は、肌荒れやにおいが気になりやすくなることもある
だから、持ち出し袋に全部を入れるのではなく、分けて置く
持ち出し用は1〜3日分
在宅避難用は1週間〜2週間分
普段使いは、いつもより1袋多め
オムツは枚数だけでなく、持ち出せる量と家に置く量を分けるほうが続けやすい
オムツ5枚を袋に入れると厚みが分かる
オムツは軽く見えても、数が増えるとかさばる
試しにオムツ5枚、おしりふき、小さなポリ袋、防水シートをひとまとめにすると、リュックの中でかなり場所を取る
10枚に増やすと、他の荷物を押し出すくらいの厚みになる
赤ちゃんを抱っこして避難するなら、リュックの重さも無視できない
全部を背負う前提にすると、動きにくくなる
持ち出し用は数日分に絞る
自宅には多めに置く
車がある家庭なら、車内にも少量だけ分ける
オムツ備蓄は「多く入れる」より「使う場所ごとに分ける」ほうが現実的
オムツサイズは今のサイズだけで固定しない
オムツ備蓄で失敗しやすいのは、買ったまま押し入れの奥にしまうこと
数か月後に見直すと、サイズが合わない
おしりふきが乾きかけている
家族が置き場所を知らない
こういう状態になりやすい
赤ちゃんは成長が早い
SからMへ変わる時期、離乳食が始まる時期、保育園に入る時期は、防災袋も一緒に見る
今のサイズを1袋多めに置き、サイズアップが近いなら次のサイズも少し置く
普段使う棚の後ろに防災用を置き、手前から使って奥に新しい物を入れると回しやすい
オムツの備蓄は、しまい込むより普段使いの流れに混ぜるほうが無駄になりにくい
オムツ替えセットは1回分でまとめる
災害時は、お風呂に入れない、こまめに洗えない、オムツ替えの場所が限られる
被災体験でも、清潔を保ちにくい状態が続いて、オムツかぶれが悪化した例がある
だからオムツだけでなく、1回分の交換に必要な物をまとめる
- オムツ
- おしりふき
- 小さなポリ袋
- 使い捨て防水シート
- 必要に応じて普段使っている保湿剤
保湿剤や薬を入れる場合は、普段使っているものを基本にする
肌トラブルがある子は、かかりつけ医や薬剤師に確認しておくと安心
オムツ単体ではなく、オムツ替え1回分で考えると災害時に動きやすい

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子ども 災害 備え グッズは心のケア用品まで入れる
子ども 災害 備え グッズというと、水、ライト、食料を思い浮かべやすい
でも小さな子供の場合、怖がった時に落ち着ける物も大事になる
地震の揺れ
停電した部屋
スマホの警報音
親が慌てて動く様子
避難所の知らない声
こうしたものが重なると、子供は状況を説明されても、不安だけを強く受け取ることがある
その時に役立つのは、特別な防災用品より、普段から知っている物
- 小さなお気に入りのおもちゃ
- いつも読んでいる絵本
- 好きなタオル
- 抱っこしやすいぬいぐるみ
- 音が出ない遊び道具
- シールブックや小さなノート
- 食べ慣れた小分けのお菓子
子供の心のケア用品は、災害時に初めて出すより、普段から安心する物を少し入れておくほうが使いやすい
停電時のライトは子供が怖がらない明るさにする
停電時、子供は暗さだけでなく、大人の焦りにも反応する
急に部屋が暗くなる
親がスマホやブレーカーを探す
外でサイレンや警報音が鳴る
この数分で泣き出す子もいる
防災用の強いライトは便利だが、光がまぶしすぎると影が大きく出て怖がることがある
寝室に置くなら、子供が見慣れた小型ライトや、やわらかく光るライトのほうが合う場合もある
停電していない普段の夜に、1回だけ照明を落として使ってみる
枕元、棚の上、床近く
置き場所を変えると、影の出方も変わる
子供が手に持つなら、軽さも見る
転がりやすい形だと、暗い中で探し直すことになる
ライトは明るさだけでなく、子供が怖がらずに見られる位置まで確認しておく
音が出ないおもちゃは避難所や車中泊で使いやすい
避難所や車中泊では、音が出るおもちゃを使いにくい場面がある
周囲に寝ている人がいる
夜泣きで親が気を遣っている
車内が狭く、大きなおもちゃを広げられない
こういう時は、音が出ない小さな物が使いやすい
シールブック、ミニノート、折り紙、手のひらサイズのぬいぐるみなど
大事なのは、子供が普段から触っていること
知らないおもちゃを災害時に渡しても、気持ちが高ぶっていると遊べないことがある
普段の外出バッグに1つ入れて、待ち時間に使ってみる
5分でも静かに手元へ集中できるなら、災害時にも使える可能性がある
避難中に役立つのは、新しいおもちゃより「いつもの安心感」になりやすい
子供用のお菓子は泣き止ませ用ではなく待つ時間の助けにする
子供用のお菓子は、非常食だけでなく気持ちを落ち着かせる道具にもなる
災害時は食事の時間がずれやすい
支援物資が大人向けだったり、子供が食べ慣れない物だったりすることもある
泣き続けている時
避難所で静かに待つ時
親が手続きや片付けをしている数分間
いつも食べている小分けのお菓子があると、待つ時間を作りやすい
選ぶ時は、溶けやすい物やにおいが強い物を避ける
手が汚れにくく、水分が少なくても食べやすい物を選ぶ
賞味期限が近づいたら普段のおやつに回す
新しい物を買ったら防災袋へ入れる
この流れなら、味に慣れたまま備えられる
子供用のお菓子は、栄養だけでなく「数分待てる状態」を作るための備えにもなる
子連れ避難で防災グッズの置き場所を分ける
赤ちゃんや小さな子供がいる家庭では、避難所に行くかどうかの判断が難しい
安全のためには避難したい
でも赤ちゃんが泣く
夜泣きがある
授乳やオムツ替えが必要
子供が人の多い場所を怖がる
実際の被災体験でも、5か月の双子がよく泣くため、周囲に迷惑をかけると思って避難所へ行かず、自宅で過ごした家庭があった
障がいのある子が車から出られず、しばらく車内で過ごした例もある
だから、子連れ防災は避難所だけを想定しないほうがいい
在宅避難、車中泊、親戚宅への移動まで考えて、置き場所を分ける
在宅避難は水とオムツを多めに置く
マンションや戸建てで在宅避難を考えるなら、水、ミルク、オムツ、おしりふきは自宅に多めに置く
持ち出し袋に全部入れると重くなる
赤ちゃんを抱っこして移動する時、リュックが重すぎると動きにくい
自宅の備蓄は、押し入れの奥ではなく、家族が分かる場所に置く
キッチン、寝室近く、玄関収納など、使う場面に合わせて分けると探しやすい
在宅避難用は「量」、持ち出し用は「すぐ動ける軽さ」を優先する
車中泊の可能性がある家庭は車にも少量置く
車がある家庭は、車内にも少量だけ子供用セットを置くと使いやすい
オムツ数枚
おしりふき
ポリ袋
小さなライト
音が出ないおもちゃ
常温保管できる範囲の物
ただし、車内は暑さや寒さの影響を受けやすい
ミルクや食品、薬などは製品表示を確認し、長く置きっぱなしにしないほうが安心
車に置く物は、あくまで短時間の補助
長期分は自宅、すぐ使う分は車という分け方にする
服装や雨具は別記事で分けて考える
子連れ防災では、服装、雨具、防寒、靴も大切になる
ただし、この記事ではミルク・オムツ・心のケアに絞る
服装まで同じ記事で広げると、何を優先すればいいかがぼやけやすい
雨の日の避難、冬の停電、子供用の防寒具は、別のテーマとして分けて確認したほうが判断しやすい
この記事では、赤ちゃんと小さな子供の毎日の育児が止まらないための備えに集中する
赤ちゃん・子供用防災グッズの基本リスト
赤ちゃんや小さな子供がいる家庭では、子供用の袋を別に作る
最初から完璧にそろえる必要はない
まずはミルク、オムツ、心のケア用品の3つに分けると始めやすい
ミルク・食事まわり
- 普段使っている粉ミルク
- 子供が飲める液体ミルク
- 使い捨て哺乳瓶や専用乳首
- 赤ちゃん用の水
- 離乳食
- 食べ慣れた小分けのお菓子
- 手拭きや除菌シート
- 小さなゴミ袋
ミルクや離乳食は、月齢や体調によって合うものが変わる
普段使っているものを基本にし、製品表示や自治体の案内も確認しておく
オムツ・衛生まわり
- オムツ
- おしりふき
- 使い捨て防水シート
- ポリ袋
- ガーゼやタオル
- 着替え
- 普段使っている保湿剤
- 必要な常備薬
薬や肌に使うものは、自己判断で増やしすぎない
心配な場合は、普段の受診時に「災害用に何を持つといいか」を聞いておくと迷いにくい
心のケア・待ち時間まわり
- 小型ライト
- お気に入りのおもちゃ
- 小さな絵本
- シールブックやノート
- 好きなタオル
- 抱き慣れたぬいぐるみ
- 母子手帳や保険証のコピー
母子手帳や保険証のコピーは、すぐ出せる場所に入れる
スマホに写真で残しておく場合も、充電が切れた時のために紙で少し持っておくと安心
基本リストは、買うための一覧ではなく、家の中で何が足りないかを見るための表として使う
防災グッズの見直しは月齢とサイズ変化で行う
赤ちゃん・子供用の防災グッズは、半年放置すると合わなくなる物が多い
オムツのサイズ
ミルクの量
離乳食の形状
服のサイズ
食べられるお菓子
遊べるおもちゃ
防災袋を作った時は合っていても、3か月後には古くなることがある
見直しのタイミングは、季節より月齢の変化で考えると分かりやすい
SからMへ変わる時
離乳食が始まる時
ミルク量が変わる時
保育園に入る時
このタイミングで袋を開け、中身を全部出す
期限、サイズ、量、置き場所を確認する
一度並べると、同じ物が多すぎる部分と足りない部分が見えやすい
赤ちゃん用の防災グッズは、作って終わりではなく、成長に合わせて入れ替えるもの
まとめ
赤ちゃん・子供がいる家庭の防災グッズは、水やライトをそろえるだけでは足りない
災害時に困りやすいのは、ミルクを作れない、哺乳瓶を洗えない、オムツ替えができない、子供が怖がって泣き止まないという育児の止まり方だ
まず作るなら、3つに分ける
ミルクセット
液体ミルク、粉ミルク、使い捨て哺乳瓶、専用乳首、水、ライト
オムツセット
オムツ、おしりふき、防水シート、ポリ袋、着替え
安心セット
お気に入りのおもちゃ、小型ライト、食べ慣れたお菓子、絵本やシールブック
持ち出し用は1〜3日分
在宅避難用は1週間〜2週間分を目安にする
大切なのは、災害の日に初めて使う物を増やさないこと
普段の外出や夜の寝室で一度試し、子供が飲むか、使えるか、落ち着くかを見ておく
今日から全部をそろえる必要はない
まずは、寝室近くにミルク1回分、オムツ数枚、子供が落ち着く物をひとまとめにする
そこから始めるだけでも、災害時の不安はかなり減らしやすくなる
監修:佐藤進
保有資格:防災士
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
