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夜中に揺れで目が覚めて、暗い廊下を玄関まで歩く

大雨の夕方、雨音で外の様子が分かりにくいまま避難所へ向かう

この場面で避難所に行く服装を間違えると、避難所に着く前に足元や腕を傷めやすい

災害の避難時は、服のおしゃれさよりも、肌を覆うこと、脱げにくい靴を履くこと、両手を空けることが先になる

基本は、長袖・長ズボン・履き慣れた紐靴・帽子またはヘルメット・手袋・替え靴下・温度調整しやすい重ね着

大雨や地震の夜間避難では、暗い道、濡れた路面、割れたガラス、突風、冷えた体育館の床が重なりやすい

服装だけで安全を保証できるわけではないが、半袖短パンやサンダルのまま出るより、移動中の不安やケガのリスクは減らしやすい

自治体の避難情報や現地の状況を優先しながら、ここでは避難所まで歩く服装と、避難所内で一晩過ごしやすい服装に絞って整理する

避難所に行く服装は道中の安全を先に考える

避難所に行く服装で最初に見るのは、避難所の中で快適かどうかではなく、そこまで歩けるかどうか

夜間は足元が見えにくい

地震後なら、廊下や玄関に食器の破片、ガラス片、倒れた小物が落ちていることがある

大雨なら、側溝のふた、段差、流れてきた枝、濁った水の下の穴が見えにくい

普段なら数分で歩ける道でも、雨、暗さ、荷物が重なると時間がかかる

徒歩10〜20分の距離でも、足元を見ながら歩くと体感は長くなる

この時にサンダルやスリッパだと、段差で脱げたり、濡れた路面で足がずれたりしやすい

半袖や短パンのままだと、転んだ時に腕や膝がそのまま地面に触れる

避難所に行く服装は、次の順番で考えると迷いにくい

肌を覆えるか

靴が脱げにくいか

両手が空くか

濡れた後に替えられるものがあるか

避難所内で暑さ寒さを調整できるか

避難時の服装は、家を出る前の1分で「肌・足元・両手」を見るだけでも変えやすい

災害の避難時は長袖で腕を守る

長袖は厚手より動きやすさを見る

災害の避難時に長袖を着る理由は、防寒だけではない

腕を擦り傷や飛散物から守るためでもある

地震後の玄関で倒れた物をよける

雨の中で壁や手すりに触れながら歩く

避難所の入口で荷物を持ち直す

こうした場面では、腕がむき出しだと小さな傷が増えやすい

ただし、厚手の服を一枚で着ればよいわけではない

厚すぎる服は腕を上げにくく、雨で濡れると乾きにくい

汗をかいたあと避難所内で座ると、冷えにつながることもある

使いやすいのは、薄手の長袖に羽織れる上着を重ねる形

長袖Tシャツ、薄手のトレーナー、ジャージ素材など、腕を動かしやすいものが扱いやすい

袖口と裾は引っかかりにくい形にする

避難時は、リュックを背負う、ライトを持つ、ドアを開ける、手すりをつかむなど、腕をよく使う

袖が広すぎる服や、ひらひらした服は、玄関や階段で引っかかりやすい

実際に玄関でリュックを背負って腕を上げると、服の差が分かる

袖口が広い服はバッグの肩紐に巻き込みやすく、細身すぎる服は腕を前に出した時につっぱりやすい

避難時の長袖は、厚さよりも「腕を上げた時につっぱらないか」を先に見る

避難所に行く服装は長ズボンで脚を守る

長ズボンは膝とすねを覆えるものにする

避難所へ向かう時は、脚を出した服装を避けたい

大雨なら泥はねや枝、地震後なら割れた物や家具の角に触れやすい

夜間は、低い縁石や道路のくぼみも見落としやすい

普段ならまたげる段差でも、荷物を背負っていると足が上がりにくい

短パンやスカートのまま転ぶと、膝やすねを直接ぶつけやすい

夏でも、避難時だけは薄手の長ズボンに替えるほうが動きやすい

大雨の避難時は濡れた時の重さを見る

長ズボンなら何でもよいわけではない

厚手のデニムは丈夫だが、濡れると重くなりやすい

裾が水を吸うと、歩くたびに足元が重く感じる

ジャージ、ストレッチパンツ、作業用パンツのように、足を上げやすいものは避難時に向きやすい

ただし、裾が広すぎるものや丈が長すぎるものは避けたい

階段で裾を踏む

雨水を吸う

避難所内の床につく

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この小さな不快感が、避難中はかなり気になりやすい

マンションで階段を使う可能性がある場合は、裾を踏まない丈が大事になる

戸建てなら、玄関先や庭先の飛散物に触れにくい長さを選ぶ

災害時の長ズボンは、丈夫さだけでなく「濡れても歩けるか」「裾を踏まないか」で見る

大雨の避難時は長靴より履き慣れた紐靴を優先する

紐靴は脱げにくさと靴底を見る

大雨の避難では、長靴を選びたくなる

浅い水や雨だけなら便利な場面もあるが、避難時は水位や路面の状態が読みにくい

水が長靴の中に入ると、一気に重くなる

足が抜けにくくなり、歩くたびに体力を使う

濁った水の中では、段差や穴も見えにくい

そのため、避難所まで歩く服装としては、履き慣れた運動靴や紐靴を優先したほうが動きやすい場面が多い

見る場所は、靴底、かかと、紐の固定具合

靴底に溝があり、かかとが浮かず、早歩きしても脱げにくいものが扱いやすい

サンダルやスリッパは夜間避難で脱げやすい

夜中に地震が起きた時、枕元のスリッパでそのまま外へ出たくなることがある

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けれど、玄関までの床に小さな破片が落ちているだけでも、足裏を傷めやすい

サンダルやかかとの浅い履物は、階段や濡れた道路で足がずれやすい

避難所の入口で人が詰まった時に脱げると、拾うために立ち止まることになる

寝室の近くに古い運動靴を1足置いておくと、夜中でも裸足で玄関まで歩かずに済む

紐をきつく結び直す時間がないなら、普段からほどけにくい結び方にしておくとよい

避難時の靴は、防水性だけで選ばず「脱げない・滑りにくい・履き慣れている」を先に見る

避難所に行く服装では替え靴下を分けて入れる

濡れた靴下は避難所内で冷えにつながる

避難所に行く服装で見落としやすいのが靴下

靴や上着は意識しても、靴下は普段のままになりやすい

大雨の避難では、靴の中が少し濡れただけでも不快になる

避難所に着いて体育館の床に座ると、足元から冷えてくる

最初の10分は我慢できても、一晩座っていると冷え方が変わる

避難所内では靴を脱ぐことも多い

その時、濡れた靴下のままだと床の冷たさが直接伝わりやすい

替え靴下は、防寒具というより「濡れた後に体を冷やしにくくする服装の一部」と考える

替え靴下は1〜2足を濡れ物と分ける

替え靴下は、履いていく分とは別に1〜2足

リュックの中で濡れないよう、袋に分けて入れておくと使いやすい

雨の日に試すなら、濡れたタオルや雨具と同じ場所に入れない

乾いた靴下だけを小さな袋に分けると、避難所に着いたあとすぐ取り出しやすい

子ども連れや高齢の家族と避難する場合は、靴下だけでなく、薄手の上着も分けておくとよい

ただし、着替え全体や寝具まで広げると防災リュックの記事の領域になるため、ここでは足元と温度調整に必要な服に絞る

避難所で一晩過ごす持ち物を別に整理するなら、靴下、敷物、毛布、飲み物などを分けて考えると準備しやすい

災害の避難時は帽子やヘルメットで頭を守る

地震後は落下物を想定する

地震後の避難では、頭の上にも注意したい

棚の中身、照明、看板、割れた物が落ちてくる可能性がある

防災用ヘルメットがあれば使いやすい

なければ、厚みのある帽子やキャップでも、何もかぶらないより頭への直撃を減らしやすい

ただし、帽子は風で飛ばされることがある

台風や大雨の避難では、拾いに戻るほうが危ない場面もあるため、サイズ感やあご紐も見る

夜間避難ではライトとの相性を見る

夜間避難では、帽子やヘルメットとライトの相性も大事

つばのある帽子を深くかぶると、足元に光が届きにくいことがある

玄関で一度、帽子をかぶってライトを持ってみる

足元、鍵、リュックのファスナーが見えるか確認すると、夜中の動きが想像しやすい

ヘッドライトを使う場合は、帽子やヘルメットの上からずれないかも見る

停電時のライト選びは別記事で深掘りしたほうがよいが、服装側では頭を守りながら足元が見えるかを確認しておきたい

避難時の服装に手袋を足すと手を使いやすい

手袋は割れ物や濡れた手すり対策になる

避難時は、思った以上に手を使う

ドアを開ける、倒れた物を少しよける、手すりをつかむ、濡れた壁に触れる

素手のままだと、小さな破片やざらついた面に触れた時に痛みが出やすい

軍手でもないよりは扱いやすい

ただし、雨の日は濡れると冷たくなり、滑りやすくなることがある

滑り止め付きの作業用手袋なら、手すりやリュックの持ち手をつかみやすい

厚すぎるものはスマホ操作やファスナー操作がしにくいため、避難用には「握れる」「外しやすい」ものを選ぶ

玄関で30秒だけ試すと違いが分かる

手袋は、買って置くだけでは使いにくさに気づきにくい

玄関で実際にリュックのファスナーを開ける

靴紐を触る

ライトを持つ

この30秒だけでも、厚すぎるか、滑るか、指先が動くかが分かる

夜間避難では、片手にライト、片手で手すりや家族を支えることがある

手袋は防寒用ではなく、避難中に手を使える状態にするための服装として見る

大雨の避難時は傘より両手が空く雨具を選ぶ

雨具は濡れないためだけでなく両手を空けるために使う

大雨で避難所へ向かう時、傘だけに頼ると動きにくい

片手がふさがり、風にあおられ、足元も確認しにくくなる

荷物が多いと、傘を持つ手、リュックを支える手、家族を支える手が足りなくなる

徒歩で避難するなら、両手が空く雨具のほうが行動しやすい

大人なら、レインウェアやレインジャケットが使いやすい

上下に分かれたものは足を動かしやすいが、着るのに少し時間がかかる

羽織るだけのものは早いが、丈が長すぎると足元にまとわりつく

避難時の雨具は、雨を防ぐ道具ではなく「両手を空けて歩くための服」と考える

リュックの中身が濡れないかを見る

服が濡れなくても、リュックの中の替え靴下や薄手上着が濡れると意味が薄くなる

雨具の下にリュックを入れられるか

リュックカバーを使うか

中の衣類だけ袋に分けるか

ここを先に見ておくと、避難所に着いてから着替えや靴下を取り出しやすい

防災リュックの中身そのものは別で整理したほうが分かりやすい

この記事では、服装に関係するものとして、替え靴下、薄手上着、手袋を濡らさないことを優先する

避難所内の服装は重ね着で温度調整する

体育館や公民館では足元から冷えやすい

避難所に着いたあとも、服装の失敗は起こる

体育館や公民館の床は冷えやすく、夜になると足元から寒さを感じやすい

一方で、人が増えると室内が蒸し暑くなることもある

外は雨で寒いのに、室内は人の熱気で暑い

その後、深夜にまた冷えてくるということもある

厚手の服を一枚だけ着ると、暑い時は脱ぐしかない

寒くなっても、それ以上足しにくい

避難所内では、薄手を重ねるほうが調整しやすい

長袖の上に薄手の上着

その上に軽い防寒着

暑ければ一枚脱ぎ、寒ければ戻す

濡れた服は着続けず早めに分ける

大雨で避難所に着いたら、濡れた上着や靴下は早めに分けたい

最初は平気でも、数十分座っているうちに冷えを感じやすくなる

特に足元は気づくのが遅れやすい

床に座る、トイレへ行く、靴を脱ぐ

この時に濡れた靴下のままだと、一晩の負担になりやすい

避難所で一晩過ごす持ち物は別記事で整理するとして、服装だけで見るなら、乾いた靴下と薄手上着を最後まで濡らさないことが大事になる

夜間避難の服装は反射材や明るい色も見る

暗い服だけだと周囲から見えにくい

夜に避難する場合、服の色も安全に関係する

黒や紺の服だけだと、車、自転車、周囲の避難者から見えにくい

雨の日は視界がさらに悪くなる

ライトの光も水滴や傘で散りやすく、相手から見つけてもらいにくい

普段の服が暗い色でも、リュックや腕、足元のどこかに反射材があるだけで見え方が変わる

反射テープ、反射キーホルダー、明るい色のタオルでも目印になる

暗い玄関や廊下で見え方を試す

反射材は、明るい部屋で見ても差が分かりにくい

夜、玄関や廊下を少し暗くして、ライトを当てると見え方を確認しやすい

リュックの側面、靴のかかと、腕まわり

どこに光が返るかを見ると、歩く時に周囲から見えやすい場所が分かる

家族で避難する場合は、暗い道や避難所の入口で一瞬離れることもある

反射材は防犯グッズではなく、夜間避難で見つけてもらいやすくする目印として使う

避難所に行く服装で避けたいもの

サンダルやスリッパは脱げやすい

避難時に避けたいのは、普段なら楽でも災害時に不安定になる服装

まず、サンダルやスリッパは避けたい

かかとが固定されず、足の甲やかかとも守りにくい

夜中に地震が起きて、そのまま玄関を出るには不安が残る

どうしてもすぐ外へ出る必要がある状況では無理をしない判断も必要だが、事前準備としては、寝室や玄関近くに紐靴を置いておくほうが安心しやすい

半袖短パンだけでは肌を守りにくい

夏でも、避難中は肌を出しすぎないほうがよい

枝、ガラス片、壁、濡れた手すり、転倒した地面

肌が直接触れる場面が増えやすい

薄手の長袖、薄手の長ズボンで十分な場合も多い

暑さが気になるなら、厚着ではなく、肌を覆えて風を通しやすい服を選ぶ

厚手の上着一枚だけは調整しにくい

厚手の上着一枚だけで避難すると、暑くなった時に脱ぐしかない

避難所内で冷えた時も、細かく調整しにくい

薄手の服を重ねる形なら、暑い時は一枚脱ぐ

寒い時は戻す

濡れた服と乾いた服も分けやすい

避難所に行く服装で避けたいのは、楽な服ではなく「脱げる・引っかかる・調整できない」服装

避難所に行く前に玄関で1分確認する

急いで避難する時、細かく選ぶ余裕はない

だからこそ、玄関で1分だけ見る場所を決めておく

長袖を着たか

腕を上げてもつっぱらないか、袖が引っかからないか

長ズボンを履いたか

膝とすねが出ていないか、裾を踏まないか

履き慣れた紐靴か

かかとが浮かないか、靴底が滑りにくいか

帽子かヘルメットがあるか

頭を守れるか、風で飛びにくいか

手袋を持ったか

濡れた手すりや割れ物に触れる可能性に備えられるか

替え靴下を入れたか

避難所で濡れた足元を替えられるか

薄手の上着を入れたか

避難所内で暑さ寒さを調整できるか

両手が空いているか

傘や手提げで片手がふさがっていないか

玄関に実際の服と靴を並べてみると、足りないものが見えやすい

紐靴、長袖、長ズボン、帽子、手袋、替え靴下、薄手上着

この7つを見える場所にまとめるだけでも、夜中に迷う時間を減らしやすい

避難所に行く服装は今ある服で安全性を見直す

避難所に行く服装は、特別な防災服をそろえることから始めなくてよい

まずは今ある服で、避難時に使える組み合わせを作る

長袖で腕を覆う

長ズボンで脚を守る

履き慣れた紐靴で足元を固定する

帽子やヘルメットで頭を守る

手袋で手すりやドアに触れやすくする

替え靴下を濡れ物と分ける

避難所内では薄手の服を重ねる

大雨や地震の夜間避難では、家を出てから避難所に着くまでの道中で服装の差が出やすい

さらに避難所に着いたあとも、濡れた靴下、冷たい床、室温の変化で過ごしやすさが変わる

服装だけで災害時の安全を決められるわけではない

それでも、半袖短パンやサンダルのまま出るより、肌を覆い、足元を固定し、両手を空ける準備をしておくほうが避難時の不安は減らしやすい

まずは玄関で1分だけ、自分の家にある服と靴を見直す

そこから始めるだけでも、夜間や大雨の避難で慌てにくくなる

監修:佐藤進

保有資格:防災士

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ