朝の洗濯で残り9分から進まず、洗濯物を取り出したらまだびちゃびちゃ
この状態なら、洗濯機本体の故障と決めつける前に、水が残っているか、洗濯物が片寄っているか、エラー表示が出ているかを見る

洗濯機が脱水できない症状は、洗濯物の片寄り、排水の詰まり、フタロックの反応不良、設置のガタつきが重なった時に起きやすい

水が槽の中に残っているなら、まず排水まわり
水は抜けているのに回らないなら、片寄り、フタロック、設置状態を先に見るほうが原因を絞りやすい

何度も脱水だけを押し直すと、時間も水も使う
異音、水漏れ、焦げたにおいがある時は、無理に続けず止める判断も必要になる

洗濯機が脱水できない時に最初に確認すること

洗濯機が脱水できない時は、最初に3つだけ確認する

  • 槽の中に水が残っているか
  • 洗濯物が片側に固まっていないか
  • エラー表示や点滅が出ていないか

この3つで、見る場所が変わる

槽の底に水が見える、洗濯物を持ち上げると水が落ちる
この場合は、脱水より前に排水がうまくできていない可能性がある

水は抜けているのに、洗濯槽が少し回って止まる
そのあとまた水が入り、すすぎに戻るなら、洗濯物の片寄り補正を疑う

フタやドアを閉めたのにロック音がしない
表示部にロック系の点滅があるなら、フタロックやドアロックまわりも確認したい

出勤前や夜の洗濯で困るのは、ここを見ないまま脱水だけを押し直すこと
残り8分から進まない、残り9分から14分に戻る、2時間近く終わらない時は、洗濯機が何度も補正しようとしている状態と考えやすい

まず一時停止し、表示、洗濯物の状態、床の水漏れ、排水まわりを見る
最初に分けるのは「水が残っているかどうか」

ここを分けるだけで、排水を見るべきか、片寄りを見るべきかがかなり絞れる

洗濯機が脱水できない原因は洗濯物の片寄りが多い

洗濯機が脱水できない原因で多いのが、洗濯物の片寄り

脱水に入る直前、洗濯槽がゆっくり回る
少し速くなったところでガタガタと揺れ、止まる
その後、水が入り直して、またすすぎに戻る

この流れなら、洗濯機が壊れたというより、洗濯物の重心が偏り、高速回転に入れない状態と考えやすい

洗濯槽を開けると、見た目では真ん中にあるように見えることもある
ただ、濡れたバスタオルやマットを持ち上げると、片側だけずっしり重い
乾いた状態では分からなかった重さの差が、脱水で出る

バスタオル2枚、バスマット1枚、Tシャツ数枚くらいでも起きることがある
量が多い時だけではない

大物1枚だけ
フリースだけ
マイクロファイバーの布団カバーだけ
防水性のマットだけ

こうした洗濯物は、水を含むと一つの重い塊になりやすい

冬物シーツ、布団カバー、フリースのガウンを洗った時、30分で終わるはずの洗濯が脱水前で止まることがある
脱水だけを数回やり直しても、洗濯槽が回りきらず、午前中の2時間が洗濯だけでつぶれるような場面もある

濡れたフリースや布団カバーは、浴室まで運ぶだけでも重い
手で絞るのも現実的ではない

この時は、まず洗濯物をほぐす
大物は広げて入れ直し、絡まった衣類はほどく

少なすぎる場合は、乾いたタオルを1〜2枚足すより、同じくらいの重さの洗濯物を少し足して重さを分散するほうが安定しやすい
多すぎる場合は、半分に分ける

片寄りは「入れすぎ」だけでなく「少なすぎ」でも起きる

一人暮らしの少量洗いでは、大物1枚だけで片寄りやすい
家族分の洗濯では、タオル、子ども服、靴下、マットが混ざり、小物の絡まりや重さの偏りが出やすい

梅雨や雨の日も注意したい
濡れたタオルや部屋干し前の厚手衣類が増えると、いつもと同じ量でも重さが変わる

洗濯機が脱水できないで「すすぎに戻る」時の見分け方

脱水できない時は、「脱水しない」よりも、実際には次のように見えることが多い

  • 残り時間が増える
  • 脱水前にすすぎへ戻る
  • 水が入り直す
  • 洗濯機の前で何度も様子を見る
  • 全自動なのに終わるまで見張ることになる

残り9分だったのに14分に戻る
脱水に入ったはずなのに、また水が出る
この動きは、片寄りを直すための補正が働いている可能性がある

洗濯機は、大きく揺れそうになると、いったん脱水を止める
そのあと給水して衣類をほぐそうとするため、使用者からは「またすすぎに戻った」と見える

1回だけなら、洗濯物の入れ方やその日の中身が原因のこともある
ただし、毎回のように戻るなら、片寄りだけでなく本体側の劣化も考えたい

以前は同じ量で脱水できていた
最近になって急に止まりやすくなった
洗濯物を減らしても、空に近い状態でも不安定

この場合は、振動を抑える部品、センサー、ベルト、モーターまわりの不調も候補に入る

自分でできるのは、洗濯物を分ける、ほぐす、水平を見る、排水まわりを掃除するところまで
分解して原因を探すより、再発回数を記録して修理相談へ進むほうが安全

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洗濯機が脱水できない時は排水フィルターと排水口を見る

槽の中に水が残ったまま脱水できない時は、排水まわりを見る

脱水は、水が抜けてから高速回転に入る
排水口や排水ホースが詰まっていると、脱水に進めない、途中で止まる、排水エラーが出るという流れになりやすい

見る順番は次の通り

  1. 糸くずフィルター
  2. 排水フィルター
  3. 排水ホース
  4. 排水口
  5. 排水トラップ

作業前には、電源を切り、必要なら給水栓を閉め、取扱説明書の手順を確認する
水が残っている状態で排水フィルターを開けると、水が出ることがある

ドラム式なら、床にタオルを敷き、浅い受け皿を置く
フィルターは一気に開けず、少しずつ緩めるほうがよい

実際に水が残っている時は、最初の数秒で水がじわっと出る
糸くず、髪の毛、黒っぽいぬめり、小さな布片が出てくることもある

縦型でも、排水口や排水トラップに糸くず、髪の毛、洗剤カス、泥汚れがたまる
排水口のふたを外すと、部品の向きが分かりにくいことがあるため、外す前に順番を見ておくと戻しやすい

14年ほど使った洗濯機で、脱水中に止まった原因が本体ではなく排水トラップのゴミだった例もある
掃除後に排水と脱水が戻ることもあるが、詰まりが原因だった場合に限られる

排水フィルターだけきれいでも、排水ホースや排水口側に残っていることがある

フィルター掃除後も水が抜けないなら、次はホースと排水口を見る

脱水できない時の排水ホースは折れとつぶれを確認する

排水ホースは、詰まりだけでなく折れやつぶれでも水が流れにくくなる

洗濯機を掃除で数cm動かしたあと
引っ越し後の初回洗濯
防水パンの奥に小物が入り込んだあと

こうしたタイミングで、ホースが本体に踏まれたり、防水パンの角で曲がったりすることがある

賃貸の洗面所では、排水口が洗濯機の奥に隠れやすい
正面から見ても分からず、スマホのライトで奥を照らして初めて、ホースのつぶれや差し込みすぎに気づくこともある

確認したいのは、このあたり

  • ホースが折れていないか
  • 本体の下でつぶれていないか
  • 途中で高く持ち上がりすぎていないか
  • 排水口に深く差し込みすぎていないか
  • 排水口のまわりに糸くずやぬめりがないか

床が湿っているなら、水漏れも同時に疑う
排水ホースが外れかけたまま脱水を試すと、防水パンの外へ水が広がることがある

床の水分、ホースの曲がり、排水口の差し込み状態
この3つを見れば、排水まわりの異常に気づきやすい

床に水が広がっている場合は、洗濯機から水漏れする時の応急処置も別で確認したほうがよい
この記事では、脱水できない時の初期確認に絞っておく

洗濯機が脱水できない時はフタロックとドアロックも見る

洗濯機は、フタやドアが確実に閉まっていないと脱水に入らない

縦型ならフタロック
ドラム式ならドアロック

ここが反応しないと、安全のために脱水が止まる

よくあるのは、衣類の端が挟まっている状態
ドラム式では、靴下の端や薄い布がゴムパッキンに入り込むことがある

フタを閉めたつもりでも、いつもの「カチッ」というロック音がしない
数分待ってもロック表示が変わらない
こういう時は、フタを押し込むより先に、挟まりや汚れを見る

確認する場所は次の通り

  • フタやドアのすき間
  • ロック部分のほこり
  • ドアパッキンの内側
  • 洗剤カスが固まった部分
  • 小さな布や靴下の挟まり

洗濯物を1枚取り除いただけで、ドアが閉まりやすくなることもある
特に厚手のタオルやパーカーの袖が手前に出ている時は、ドアの閉まりを邪魔しやすい

ロックがかかったまま開かない時は、無理に引っ張らない
内部に水が残っている場合、安全のために開かないことがある

電源を切って数分待つ
排水できるか確認する
取扱説明書の手順を見る

この順番にするほうが安心だ

力ずくで開けると、ロック部品やドアの爪を傷めることがある

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脱水できないエラー表示は消す前に記録する

洗濯機が脱水できない時、エラー表示は重要な手がかりになる

メーカーや機種によって意味は違うが、よくある方向性は次の通り

  • 片寄りエラー
  • 排水エラー
  • フタロックエラー
  • ドアロックエラー
  • 給水や水位のエラー
  • モーターやセンサー系のエラー

U13、C04、U11のような表示は、メーカーや型番によって意味が変わる
数字やアルファベットだけで判断せず、洗濯機の型番と一緒に確認する

やりがちな失敗は、エラーを消すことだけを目的にすること

電源を切って入れ直す
スタートを押し直す
脱水だけを再開する
同じ操作を何度も繰り返す

一時的に動くことはある
ただ、原因が片寄りや排水詰まりなら再発しやすい

エラーが出たら、表示と残り時間を記録する
洗濯槽の中の状態も残しておく
何を洗っていたか、何分くらい止まっていたかもメモしておくと、相談時に説明しやすい

たとえば、次のように伝えられると原因を絞りやすい

  • バスタオル2枚とバスマット1枚で止まった
  • 残り9分から14分に戻る
  • 排水フィルター掃除後も水が残る
  • フタを閉めてもロック音がしない
  • 脱水に入る前だけガタガタ鳴る

エラーコードの意味を詳しく見る場合は、洗濯機のエラーコード一覧とメーカー別の意味を別で確認すると切り分けやすい

洗濯機が脱水できない時の設置のガタつき確認

洗濯機は、水平に設置されていないと脱水時に大きく揺れる

洗いの時は気づかなくても、脱水だけでガタガタ鳴ることがある
高速回転に入る直前に本体が揺れ、危険と判断して止まる流れだ

設置のガタつきは、引っ越し後だけではない
掃除で洗濯機を少し動かしたあと、防水パンの上で足がずれたあとにも起きる

賃貸の防水パンでは、奥側の足が見えにくい
前から見て問題なさそうでも、後ろの足だけ浮いていることがある

確認したいのは次の部分

  • 本体を軽く押してカタカタしないか
  • 防水パンの上で足が浮いていないか
  • 床がたわんでいないか
  • 洗濯機の下に小物が挟まっていないか
  • 排水ホースを本体が踏んでいないか

本体の角を軽く押して動くなら、足の高さ調整が必要になることがある
ただし、重い洗濯機を一人で持ち上げるのは避けたい

給水ホースや排水ホースを引っ張ると、水漏れにつながることがある
設置直後から毎回止まる場合は、購入店や設置業者に相談するほうが安全

新品に近い洗濯機でも、水平や設置条件が合わなければ脱水で止まることがある

洗濯機が脱水できない時に自分でできる対処法

ここまでの確認を、実際の順番にすると次の流れになる

まず、洗濯機を一時停止する
焦げたにおい、水漏れ、本体の大きな移動があるなら、再運転しない

次に、槽の中を見る
水が残っているなら排水まわり
水が抜けているなら洗濯物の片寄りやロックまわりを見る

洗濯物が固まっているなら、ほぐして入れ直す
大物は広げる
多すぎるなら分ける
少なすぎるなら、重さが偏らないように組み合わせを変える

そのあと、脱水のみを短めに試す
ここで正常に回るなら、片寄りが原因だった可能性が高い

まだ止まるなら、排水フィルター、排水ホース、排水口を確認する
水が残っている時は、タオルと受け皿を用意し、少しずつ作業する

フタロックやドアロックの表示があるなら、挟まりや汚れを見る
エラー表示があるなら、消す前に記録する

自分でできる対処は「ほぐす、排水を見る、ロックを見る、記録する」まで

ここまでやっても同じ症状が続くなら、修理相談へ切り替えたほうがよい

洗濯機が脱水できない時に無理に使わないサイン

次の状態がある時は、何度も脱水をやり直さないほうがよい

  • ガタガタ音が急に大きくなった
  • 本体が大きく動く
  • 焦げたようなにおいがする
  • 床に水が漏れている
  • 排水口から水があふれる
  • フタロックが外れない
  • 同じエラーが何度も出る
  • 洗濯物を減らしても脱水できない
  • 空に近い状態でも脱水が不安定
  • 以前より回転音が弱い
  • 10年前後使っていて症状が増えている

特に、焦げたにおい、強い異音、水漏れがある場合は、使用を止める
洗濯物が濡れたまま残ると困るが、無理に回すと本体や床への被害が大きくなりやすい

濡れた洗濯物は、いったんバケツや洗濯かごに移す
浴室で軽く水を切ってから、量を分けて扱う

大量の水を含んだまま洗濯槽へ戻すと、また片寄りやすい
びちゃびちゃの洗濯物をそのまま何度も戻さないことが大事

洗濯機が脱水できない時の修理相談の目安

自分で見える範囲を確認しても直らない時は、修理相談に切り替える

目安は次の通り

1回だけ止まった
洗濯物の片寄りや大物洗いの可能性がある
ほぐして入れ直し、脱水のみで様子を見る

同じ洗濯物で何度も止まる
大物、マット、防水性の衣類、量の偏りを疑う
洗い方を変えて再発するか見る

普段の量でも毎回止まる
設置、排水、センサー、ベルト、モーターまわりの不調も考える
修理相談の準備をする

排水フィルター掃除後も水が抜けない
排水ホース、排水口、排水トラップ側の詰まりを疑う
自分で見える範囲を超えるなら、無理に外さない

エラーが消えない
型番とエラー表示を控えて、メーカーや購入店へ相談する

使用年数が10年前後で症状が増えた
部品の摩耗や劣化も考える
修理費、使用年数、再発頻度を比べて判断する

相談する時は、次の情報をまとめておくと話が早い

  • メーカー名
  • 型番
  • 使用年数
  • エラー表示
  • 止まるタイミング
  • 洗っていた物
  • 槽に水が残るか
  • 異音や振動の有無
  • 試した対処
  • 床の水漏れの有無

「脱水できない」だけでは原因が広すぎる
「残り9分で止まり、すすぎに戻る」
「排水フィルターを掃除しても水が残る」
「バスマットを入れた時だけガタガタ鳴る」

このくらい具体的に伝えると、片寄り、排水、ロック、本体故障の切り分けがしやすい

電源が入らない、操作しても反応しない、ロック解除そのものができない場合は、洗濯機が動かない・電源が入らない時のチェックリストで別に切り分けたほうがよい

洗濯機が脱水できないトラブルを減らす使い方

脱水できないトラブルは、日頃の入れ方でも減らしやすい

大物は1枚だけで洗わない
バスタオルや小さめの衣類を組み合わせ、重さを分散する

フリース、毛布、布団カバー、マイクロファイバー系は、水を含むと重くなる
洗濯機の容量表示だけで判断せず、濡れた時の重さも考える

小物は洗濯ネットに入れる
ただし、ネットに詰め込みすぎると中で大きな塊になり、片寄りの原因になる

靴下、マスク、薄い下着、子ども服は、破れたネットから出ないように見る
家族分の洗濯では、小物が増えるため、排水まわりの詰まりにもつながりやすい

排水フィルターや糸くずフィルターは、汚れが目立つ前に見る
排水口まわりも、月1回程度は目視で確認しておくと、ぬめりや糸くずに気づきやすい

洗剤や柔軟剤を入れすぎると、洗剤カスやぬめりの原因になることがある
量を増やすより、表示量を守るほうが排水まわりにはやさしい

洗濯機のまわりに物を置きすぎないことも大切
排水ホースが見えないと、折れや水漏れに気づきにくい

掃除の時に洗濯機を動かしたあとは、ホースがつぶれていないかだけでも見る
脱水トラブルは、洗濯物の入れ方と排水まわりの見えにくさで起きやすい

洗濯機が脱水できない時のまとめ

洗濯機が脱水できない時は、まず故障と決めつけず、水が残っているか、洗濯物が片寄っているか、エラー表示が出ているかを見る

水が残っているなら、排水フィルター、排水ホース、排水口
水は抜けているのに回らないなら、洗濯物の片寄り、フタロック、設置のガタつき

この順番で見ると、原因を絞りやすい

残り時間が増える、すすぎに戻る、洗濯物がびちゃびちゃのまま残る時は、何度も再運転するより一度止める
洗濯物をほぐし、排水まわりを確認し、エラー表示を記録するほうが安心だ

同じ症状を繰り返す、異音や水漏れがある、掃除しても水が抜けない
この状態なら、自分で分解しようとせず、型番と症状をまとめて修理相談へ進む

まず変えるのは、脱水ボタンを押し直す回数ではない
止まった時の状態を見て、片寄りか排水かを分けること
そこから確認すれば、無駄な再運転や判断ミスを減らしやすくなる

監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ