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朝、食器棚から皿を出した時、棚の奥に緑や黒の点が見える

コップを持ち上げると、底にはうっすら湿った輪が残っている

この場合、食器棚のカビは掃除不足だけでなく、洗った食器を半乾きのまま収納したことが原因の一つになりやすい

まず食器をすべて出し、カビが見える物と周囲の食器を分ける

そのあと棚板を清掃し、完全に乾いてから防湿シートと食器を戻すことが最初の対応になる

食器棚にカビを見つけたら最初に食器をすべて出す

棚の奥にカビを見つけた時は、その部分だけを拭いて終わらせない

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カビのような汚れや粉が見える段は、いったん食器をすべて出す

同じ段だけでなく、上下の棚やシートの裏も確認したほうがよい

特に見る場所は次の部分

棚板の奥と角

コップの底が触れていた場所

防湿シートの裏側

重ねた皿や鍋の底

引き出しのレール付近

棚板を支えるダボ穴

生活者の事例では、引き出しの奥にあった緑色の粉が、上に置いていた鍋にも付いていた

食器そのものにカビが見えなくても、周囲に粉や臭いがあるなら一度洗い直すほうが安心

カビの色だけで種類や危険性は判断しにくい

緑、黒、白のどれであっても、見つけた時点で食器と棚を分けて扱う

食器棚のカビは半乾き収納と閉め切りが重なると起きやすい

洗った食器から少量の水分が蒸発しても、開放された水切りラックなら周囲へ逃げていく

一方、半乾きの食器を食器棚へ入れて扉を閉めると、水分が棚内に残りやすい

さらに食器を重ねると、接触面や棚板との間は空気が動きにくくなる

食器棚の中では、次の流れが起きやすい

洗った食器の底や溝に水滴が残る

→ 乾いたと思って重ねる

→ 扉を閉める

→ 水分が棚内へ移る

→ シート裏や棚の奥が湿る

半乾きの食器、水分を抱えたシート、閉め切った空間が重なることが大きな原因

ただし、半乾き収納だけで決まるわけではない

梅雨や長雨、調理蒸気、開閉の少ない下段などが重なると、同じ収納方法でもカビが出やすくなる

一晩乾かしても保存容器の溝には水が残る

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半乾き収納を防ぐ時は、乾燥させた時間だけで判断しない

生活者の事例では、夜に洗った一般的な皿は翌朝に乾いていた一方、保存容器の縁だけは濡れたままだった

容器を逆さに伏せたことで、折り返し部分の溝に水がたまっていたためだ

置き方を上向きに変えると、翌朝には縁の溝が乾きやすくなった

内側に残った水滴だけ、清潔な布で拭く方法へ変えている

「一晩置いたから乾いた」ではなく、収納前に水が残る場所を触って確認する

保存容器はフタとパッキンを外して乾かす

保存容器で見落としやすいのは、広い面ではなく細い溝

フタの溝

容器の折り返し

パッキンの裏

底のくぼみ

持ち手の付け根

フタを閉じたまま乾かすと、内側の水分が逃げにくい

本体、フタ、パッキンを分け、互いに触れない状態にすると乾きやすくなる

逆さにすると溝へ水が集まる形なら、斜め置きや上向きも試す

水滴が最も少なくなる向きは、食器の形によって違う

茶碗やマグカップは糸底を見る

茶碗やマグカップは、飲み口が乾いていても底に水が残ることがある

逆さにしたコップを持ち上げた時、底のくぼみから水が一筋落ちる

この状態で収納すると、棚板には丸い水跡が残りやすい

収納前は、乾いた布やキッチンペーパーの上へ一度置く

輪のような水跡が付くなら、まだ食器棚へは戻さない

指先で触る場合は、表面より糸底の内側と持ち手の付け根を先に見る

乾いた皿の上へ濡れた皿を重ねない

夜に洗った食器が乾いていても、朝食後の濡れた皿を上へ重ねると、接触面が再び湿る

家族が順番を気にせず水切りラックへ置く家庭では、起こりやすい失敗

乾いた食器と洗ったばかりの食器は、同じ山へ重ねない

乾燥待ちの場所を一つ決めるだけでも、再び濡れる流れを止めやすい

半乾きの食器を戻してしまう家では仕組みを変える

家族全員に「必ず拭いてから戻す」と伝えても、毎回守れるとは限らない

実際に、家族がすすいだコップを濡れたまま食器棚へ戻し、防水シートの上に敷いた手ぬぐいへカビが出た事例がある

最初はシートを交換し、キッチンペーパーを敷いて対応

その後は、丸洗いできる浅いケースをコップの指定席に変えていた

棚板を守るだけでなく、濡れた物を置いても取り外して洗える構造にした形

家族の行動を変えにくい場合は、次のどちらか一つで十分

食器棚の外に乾燥待ちトレーを置く

棚内に丸洗いできる浅いケースを置く

濡れた布や吸水マットを長期間敷く方法は避けたい

食器が乾いても、その下の布が湿ったまま残るためだ

木製棚板のカビは素材を確認してから清掃する

食器を出したら、古い防湿シートや敷き布も外す

いきなりアルコールを棚板へ大量に吹きかけるのではなく、先に家具の取扱説明と素材を見る

木製に見えても、実際には次のような違いがある

無垢材

塗装された木材

木目調の化粧合板

樹脂で覆われた棚板

アルコールで白くなる塗装や、表面が変色する素材もある

目立たない場所で変化が出ないか確かめてから使う

棚板を清掃する順番

最初に窓を開け、食器棚の扉も開放する

近くのガスコンロや火気は使わない

乾いた状態で粉を強くこすると、周囲へ広げることがある

マスクや手袋を使い、無理に顔を近づけない

家庭で対応できそうな狭い範囲なら、次の順で進める

食器とシートをすべて外す

棚板の素材と取扱説明を確認する

目立たない場所で清掃方法を試す

固く絞った布などで汚れを拭き取る

使用できる素材なら、アルコールを布へ含ませて拭く

扉を開けたまま完全に乾燥させる

臭いと変色が残っていないか確認する

アルコールを使う場合も、棚板へ直接大量に噴霧しない

液体が継ぎ目や木材内部へ入り込むと、膨れや変色につながることがある

また、アルコールは引火性がある

火気の近くで噴霧せず、換気中もコンロを使わない

清掃後すぐにシートを敷くと、水分が逃げにくい

表面だけでなく、角やダボ穴まで乾いたことを確かめてから次へ進む

広がったカビや膨れた棚板はシートで隠さない

棚板の一部に小さな点がある状態と、板全体が変色している状態では対応が違う

次のような場合は、拭いて新しいシートを敷くだけでは判断しにくい

広い範囲にカビのような汚れがある

清掃しても臭いが戻る

棚板の内部まで変色している

木材が膨れている

表面が剥がれている

数日から数週間で再発する

この状態では、棚板や家具内部に湿気が残っている可能性もある

新しいシートで覆わず、使用を止めて家具メーカーや専門業者へ確認するほうが安心

防湿シートはカビを消す物ではない

防湿シートや防カビ加工の棚敷きを使っていても、食器を半乾きで戻せば水分は棚内へ入る

実際に、防カビ表示のあるシートを敷いた棚で、シートを持ち上げると白い粉状の汚れが見つかった事例がある

シートはカビを自動的に防ぐ物ではなく、棚板を汚れや水滴から守り、掃除しやすくする補助用品と考えたい

防水・吸湿・防カビ加工は役割が違う

防湿シートを選ぶ時は、商品名より表示を見る

防水タイプ

水滴が棚板へ染み込むのを抑えやすい

ただし、棚内の湿気そのものを吸うとは限らない

吸湿タイプ

周囲の湿気を一時的に吸う物

交換や乾燥が必要な場合がある

防カビ加工タイプ

製品表面でのカビ対策を補助する物

棚全体のカビ発生を保証する機能ではない

どのタイプでも、製品の説明どおりに敷く

勝手に隙間を作るより、取り外して裏側を確認できる状態にしておくことが大切

シートの表面より裏側を見る

防湿シートの表面がきれいでも、棚板との間が湿っている場合がある

次の変化が出たら、一度食器とシートを外す

端が浮いている

波打ちが強くなった

裏面がしっとりしている

棚からこもった臭いがする

コップの底に水滴跡が増えた

白や黒の点が見える

波打ちだけで湿気が原因とは断定できない

巻き癖や温度変化でも起こるため、持ち上げて裏を確認してから判断する

点検は決まった月だけに限定しなくてよい

長雨の後、濡れた食器を入れた後、臭いや波打ちに気づいた時が確認のタイミングになる

梅雨や閉め切った下段では乾燥ルールを厳しくする

同じ食器棚でも、カビが出やすい場所には偏りがある

特に注意したいのは、次のような棚

梅雨や長雨で室内湿度が上がっている

外壁側や北側に置かれている

最下段で床に近い

来客用食器を入れ、ほとんど開けない

炊飯器ややかんの蒸気が届く

食器を奥まで詰め込んでいる

生活者の事例では、普段使わない下段を久しぶりに開けた時、内部へ広くカビが出ていた

別の家庭では、ガスコンロ横の引き出しを開けると先に臭いがし、奥に緑色の粉が見つかった

やかんの蒸気が原因ではないかと家族は考えていたが、これは生活者による推測にとどまる

それでも、調理中の蒸気が食器棚へ直接流れているなら、位置や使い方は確認したい

蒸気が当たる時だけ扉を開けても解決にはならない

炊飯器や電気ケトルの向きを変え、蒸気が棚の側面や隙間へ入らない位置に調整する

食器棚の背面や壁までカビている場合は、棚内部だけの問題ではない

家具裏や壁の湿気対策として分けて確認したほうが原因を絞りやすい

冷蔵庫内の水滴や結露は、食器棚とは発生場所と対処法が異なる

冷蔵庫の水滴が気になる場合は、庫内の結露原因と確認場所を分けて考える

食器を収納する前の乾燥ルール

食器棚へ戻す前は、全体を眺めるより乾きにくい場所を順番に見る

夜に洗った食器

平皿は重ねず、間隔を空けて立てる

コップは空気が入るよう少し斜めに置く

保存容器は本体、フタ、パッキンを分ける

翌朝、糸底、溝、重なっていた面を触る

水滴が残っていれば、清潔な乾いた布で拭くか、もう一度開放した場所へ置く

急いで収納したい食器

清潔で乾いた布を使い、次の順に拭く

広い表面

コップや茶碗の糸底

持ち手の付け根

保存容器の縁

フタとパッキンの溝

湿った布巾を繰り返し使うと、食器へ再び水分を移しやすい

拭いている途中で布全体が湿ったら、乾いた物へ替える

最後に乾いた布やキッチンペーパーへ食器を一度置く

水跡が付かなければ、収納へ進む目安にしやすい

まとめ

食器棚のカビは、半乾きの食器だけで起こるとは限らない

ただ、糸底や保存容器の溝に残った水分を持ち込み、扉を閉めた状態が続くと、棚板やシート裏は湿りやすくなる

カビを見つけたら、最初に食器とシートをすべて出す

棚板を素材に合う方法で清掃し、乾燥が終わるまで戻さない

防湿シートは、カビを隠すためではなく点検しやすくするために使う

表面だけでなく、臭いがした時や長雨の後には裏側も見る

今日からすべての食器を拭き直す必要はない

まずは洗った食器を収納する前に、コップの糸底か保存容器の溝を一か所だけ触る

水分が残る場所を一つ知るだけでも、半乾き収納は減らしやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ