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真夏の駐車場でドアを開けた瞬間、顔へ押し返されるような熱気

ハンドルは握れず、シートベルトの金具にも触れにくい

車内の暑さを早く下げたい時は、最初から窓を閉めて冷房するより、熱気を外へ出してからエアコンを使うほうが冷やしやすい

基本の順番は次の通り

窓を1か所開ける

反対側のドアを4〜5回動かす

窓を開けたまま外気導入で送風する

熱気が弱まったら窓を閉める

内気循環へ切り替える

ただし、ドア開閉の効果は車種や風、駐車時間で変わる

5回で必ず最短になる方法ではなく、乗り込む前に熱気を減らす手段のひとつとして使うのが現実的だ

車へ戻った直後は、座る前に熱気を逃がす

スーパーで買い物を終え、屋外駐車場へ戻った時

ドアを少し開けただけで、顔の高さへ熱気が押し寄せることがある

この状態で、すぐ運転席へ座る必要はない

まず周囲を確認し、助手席側などの窓を1か所開ける

次に、反対側のドアをゆっくり大きく4〜5回動かす

ドアが車内の空気を押し、開けた窓側から熱気が抜けやすくなる仕組み

勢いよく閉める必要はない

隣の車との間隔が狭い駐車場では無理をせず、複数のドアと窓を短時間開けるだけでもよい

車へ乗り込む前に、まず顔の高さにたまった熱気を外へ逃がす

これだけでも、最初から高温の空気ごと密閉する状態を避けやすい

ドアを5回動かす時は、隣の車と人を先に見る

ドア開閉の方法は、広い駐車スペースでなければ使いにくい

混雑した立体駐車場や、隣に人がいる場所では、ドアを何度も動かすほうが危険につながる

強風の日も、ドアを持っていかれやすいため注意が必要だ

次の状態なら、ドア開閉にはこだわらない

隣の車との間隔が狭い

人や自転車が通っている

子どもが車の近くにいる

強い風が吹いている

荷物でドアを支えにくい

その場合は、全ドアまたは対角線上の窓を開け、数十秒待つ

安全に熱気を逃がせる方法を選ぶほうがよい

換気の速さより、ドアを安全に動かせる余白を優先する

エンジン始動後は、最初に外気導入を使う

乗車したら、窓を開けた状態でエアコンを始動する

最初は外気導入へ設定

車外の空気を取り込み、車内に残った高温の空気を窓から押し出す

炎天下の車内は、外気より高温になっていることがある

その状態で窓を閉め、最初から内気循環にすると、熱い空気を車内で回し続ける時間が生まれる

走り始められる状況なら、窓を開けたまま短時間走行する

停車したままの場合も、外気導入と送風で熱気が弱まるまで待つ

切り替えを見る場所は、温度計だけではない

顔に当たる空気が、外気と同程度に感じる

車内へ入った瞬間の息苦しい熱気が弱まる

吹き出し口から冷たい風が出始める

窓を閉めても、すぐ暑さが戻りにくくなる

この状態になったら窓を閉め、内気循環へ切り替える

内気循環では、冷え始めた車内の空気を再び冷やすため、冷房を効かせやすい

外気導入は排熱、内気循環は冷却という役割で使い分ける

エアコンを入れても暑さが戻るのは、内装に熱が残っているから

車内の空気が冷えてきても、ハンドルやダッシュボード、シートが熱いまま残ることがある

日差しを受けた黒い内装は熱を持ちやすく、冷え始めた空気へ再び熱を放つ

エアコンを入れた直後に一度涼しく感じても、数分後に暑さが戻るのはこのためだ

海外の生活者の投稿では、強い日差しを受けたダッシュボードが粘つき、冷房で温度が下がると感触が戻ったという例もある

別の投稿では、液晶画面の筋、フィルムの剥がれ、内装のゆがみが報告されていた

日本の夏でも、車体色、ガラス面積、駐車方向、車種によって熱のたまり方は変わる

軽自動車とミニバンでは車内空間が違い、黒い車体と白い車体でも日差しの受け方は同じではない

屋根付き駐車場と直射日光下でも、必要な換気時間は変わってくる

そのため、何分で必ず冷えるとは決めず、空気だけでなくハンドルと金具の熱さも確認してから出発する

車のハンドルが熱い時は、握れるまで待つ

エアコンを始動できても、ハンドルが熱ければすぐには運転できない

無理に握らず、吹き出し口の風をハンドル周辺へ向ける

手のひら全体で触る前に、指先で短く温度を確認したほうがよい

同時に見る場所は次の通り

ハンドルの上側と右側

金属製のシフトノブ

シートベルトの金具

ドア内側の金属部分

チャイルドシートのバックル

フロントガラスにサンシェードを置いても、横窓から日差しが当たれば、ハンドルの片側だけ熱くなることがある

実際に、フロント側を覆っていたのに、右側から差し込む日差しでハンドルの一部だけ熱かったという失敗場面は起こりやすい

サンシェードを使ったかではなく、握る場所へ日光が当たっていないかを見る

駐車中は、取り外せる布でハンドルを覆う

ハンドルの熱さを減らすなら、常時装着するカバーより、駐車中だけ掛けて乗車時に外す方法のほうが扱いやすい

海外の高温地域で暮らしていた人からも、フロントサンシェードと布製のハンドルカバーを併用し、乗る前に取り外していたという体験がある

専用品でなくても、ハンドル全体を覆える布で代用できる

ただし、色だけで安全性を判断しない

見るべきなのは次の条件

運転前に簡単に取り外せる

ペダル付近へ落ちない

視界を遮らない

ハンドルへ巻き付けたまま走らない

車内へ置いた時に操作部へ引っ掛からない

外した布を足元へ置くと、ペダル操作を妨げる可能性がある

座席や荷室など、運転操作に影響しない場所へ移す

遮熱用品は、走行前に完全に外せることを最優先にする

子どもを乗せる前は、座面より金具を確認する

大人が暑いと感じる車内へ、子どもを先に乗せない

最初に大人がドアを開けて換気し、チャイルドシートの座面とバックルを確認する

特に金属部分は、見た目では温度が分かりにくい

手のひらを押し付けず、指先で短く触れる

熱さが残るなら、冷房の風を当ててから使用する

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ベビーカーを含む外出時の暑さ対策は、子ども向けの暑さ対策記事で分けて確認したほうが整理しやすい

この記事では、車へ乗せる直前の換気と金具確認までを中心にする

夏の車内に置いてはいけない物は、危険の種類で分ける

車内に置かない物を、すべて「爆発物」として扱うのは正確ではない

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高温で起きる問題は、主に次の四つに分かれる

内圧が上がり、破裂や噴き出しにつながる

電池が劣化し、膨張や発熱につながる

光を一点へ集め、周囲を加熱する

熱で素材や中身が変形・劣化する

何が起きる物なのかを分けると、持ち出す優先順位を判断しやすい

ライターとスプレー缶は、高温で内圧が上がる

使い捨てライター

ライターには可燃性ガスが入っている

高温になると内部圧力が上がり、破裂やガス漏れにつながるおそれがある

国民生活センターの試験では、晴天時に閉め切った車内で、3時間後の車内温度が46℃、黒いダッシュボード表面が79℃に達した例がある

掲示板には、夏の車内に残したライターが原因で車内が焼損したという第三者の報告もある

ただし、投稿者本人の事故記録や消防調査までは確認できないため、個別事故として断定はできない

それでも、ライターを車内へ常備する理由にはならない

ダッシュボード、ドアポケット、グローブボックスを含め、夏は車から持ち出す

スプレー缶

制汗スプレー、冷却スプレー、ヘアスプレー、殺虫剤、消臭剤なども高温放置を避けたい

容器内の圧力が上がると、缶の変形や破裂につながる可能性がある

可燃性ガスを使う製品では、火気が重なると危険が増す

使用後の缶であっても、完全に空とは限らない

製品に記載された保管温度と警告表示を優先する

炭酸缶は、発火ではなく膨張・噴き出しに注意する

炭酸飲料の缶やペットボトルは、ライターやスプレー缶と同じ発火物ではない

ただし、高温で中身の圧力が上がると、容器の膨張、液漏れ、開栓時の噴き出し、破損につながることがある

買い物後に炭酸飲料を車内へ残し、夕方戻った時に容器が張っていた

この状態で顔の近くへ持ってきて開けるのは避けたい

容器が変形している、異常に硬い、液漏れしている場合は、その場で振ったり開けたりしない

製品表示を確認し、安全に扱える場所へ移す

炭酸飲料は発火物ではないが、高温のまま開けない

モバイルバッテリーとスマホは、熱いまま充電しない

モバイルバッテリー、スマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機には、リチウムイオン電池が使われていることが多い

高温環境が続くと、電池の劣化や膨張、内部損傷につながる可能性がある

一度問題が起きなくても、繰り返し高温へさらすことで状態が悪くなる場合もある

仕事用車へ予備バッテリーを置いたまま外回りし、夕方戻ると本体が熱を持っていた

こうした場面では、すぐ充電器へつながない

まず日差しの当たらない場所で状態を見る

ケースや本体が膨らんでいないか

異臭がしないか

液漏れや変色がないか

煙や異常発熱がないか

外装が割れていないか

異常がなければ、メーカーが示す使用温度範囲へ戻るまで使用と充電を避ける

膨張、煙、異臭、液漏れがある場合は、無理に触らない

穴を開ける、押し戻す、冷水で急冷するといった行動も避ける

端子を金属へ接触させず、メーカーや自治体の回収案内を確認するほうが安心だ

熱い電池製品は、冷えたように見えても状態確認が先

ペットボトルやレンズ状の物は、光の集まり方を見る

透明または半透明の容器は、形と置く角度によって光を集める場合がある

水入りペットボトル、拡大鏡、透明な吸盤や装飾品などが、太陽光を一点へ集める状態

その焦点に紙や布が重なると、周囲が強く加熱される可能性がある

透明な物を置けば必ず火災になるわけではない

形状、日差しの角度、焦点の位置、近くの可燃物が重なった時に起こり得る

ダッシュボードや座席の上へ放置しないほうがよい

メガネも形状によっては光を集める可能性があるが、日常的に多い問題は別にある

フレームの変形やレンズコーティングの劣化だ

メガネや薬は、破裂しなくても使えなくなる

高温になった車内へメガネを置き、あとから掛けると見え方がおかしい

レンズを見ると、細かな線のような傷みが出ていたという体験が複数ある

熱でレンズ表面のコーティングへ細かなひびが入ると、拭いても元には戻りにくい

プラスチック製フレームも、変形して掛け心地が変わることがある

運転用メガネを車へ常備している場合ほど注意が必要

必要な時に見え方へ違和感が出ると、そのまま運転に使いにくい

ほかにも、高温で品質や形が変わりやすい物がある

薬、目薬

化粧品、口紅

プラスチック製カード

接着剤

クレヨン

チョコレート、飴

吸盤式スマホホルダー

粘着テープで固定した用品

CDやDVDなどの樹脂製品

薬や目薬は、見た目に変化がなくても品質を判断できない

保管条件を外れた可能性がある場合は、自己判断で使わず、薬剤師やメーカーへ確認する

グローブボックスや座席下でも、高温放置の解決にはならない

直射日光を避ければ、ダッシュボード表面より温度が低いことはある

しかし、グローブボックスやドアポケット、座席下も車内の一部

閉め切った車内全体が高温になるため、危険物の常設場所には向かない

特に次の物は、降車時にまとめて持ち出せるようにする

ライター

スプレー缶

モバイルバッテリー

予備のスマートフォン

炭酸飲料

薬や目薬

運転用メガネ

仕事で使う物は、毎回ひとつずつ探すと忘れやすい

持ち出し用の小さなバッグへまとめると、夕方まで置き忘れる場面を減らしやすい

隠す場所を探すより、降りる時に持ち出す仕組みへ変える

駐車中に窓を少し開ける方法は、場所を選ぶ

高温地域の生活者には、駐車中に窓を2〜3センチ開けているという人もいる

熱気を完全に閉じ込めない方法だが、日本の駐車環境では使える場所が限られる

急な雨が入りやすい

虫が入る

車上荒らしが心配

屋外駐車場で防犯上の不安がある

短時間でも天候が変わる

自宅敷地内や管理された場所であっても、窓を開けたまま離れるかは慎重に判断したい

防犯や雨が気になるなら、窓開けを駐車中の基本対策にせず、戻った直後の換気へ切り替えるほうが扱いやすい

夏の車内を早く冷やす時は、最初の1分の動きを変える

炎天下の車内は、高温の空気だけが問題ではない

直射日光を受けたハンドルやダッシュボードも熱を持ち、冷え始めた車内へ再び熱を戻す

車へ戻ったら、すぐ密閉して冷房するのではなく、座る前に窓とドアで熱気を逃がす

その後は、窓を開けたまま外気導入

熱気が弱まったら、窓を閉めて内気循環へ切り替える

出発前には、ハンドル、シートベルト金具、チャイルドシートのバックルを確認

駐車する時は、ライター、スプレー缶、炭酸飲料、モバイルバッテリーを車内へ残さない

今日から全部を変える必要はない

まずは降車時に危険物を持ち出し、戻った時に乗り込む前の換気から始める

最初の動きをひとつ変えるだけでも、真夏の車内で慌てる場面を減らしやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ