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車の布製シートに飲みこぼし跡や黒ずみが残っている時、リンサークリーナーはかなり頼れる道具になる

ただし、車のシートは洗うより乾かすほうが失敗しやすい

水を入れすぎたまま吸い取りが甘いと、翌朝に湿った座り心地や生乾き臭が残りやすい

休日の午前中に運転席の座面だけを掃除しても、掃除機がけから吸引までで40分前後かかることがある

汚水タンクにコーヒー色の水がたまり、見た目以上に汚れが抜けたと感じる一方、夕方に座面を押すとまだ少し冷たい

この状態で窓を閉め切ると、車内に湿気がこもりやすい

リンサークリーナーで車のシートを掃除する使い方は、少量の水で汚れを浮かせ、吸引だけを何度も行い、当日中に風を通して乾かすことが中心になる

なお、この記事で扱う「丸洗い」は、車のシートを水浸しにする意味ではない

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布製シートの表面汚れを水で浮かせ、リンサークリーナーで吸い取る掃除のこととして進める

日焼け、布地の毛羽立ち、へたり、古い色抜けまでは戻せない

それでも、皮脂汚れ、泥、飲みこぼし、食べこぼし、こもった臭いは軽くできる場合がある

リンサークリーナー 車 シート 使い方は晴れた午前中に始める

リンサークリーナーで車のシートを掃除するなら、最初に見るのは汚れの濃さではなく乾かせる時間になる

車の布シートは、家の薄いラグと違い、布の下にクッション材がある

表面を吸ったつもりでも、奥に入った水分はすぐに抜けにくい

運転席だけでも、掃除機がけ、洗浄剤のなじませ、吸引、タオル押さえまで入れると40分〜1時間ほど

前席2脚と後部座席まで行うなら、作業だけで2〜3時間、乾燥まで含めて半日から1日見ておくほうが安心だ

避けたいのは、雨の日、梅雨時期、冬の夕方、翌朝すぐ車を使う前日

夕方から始めると、日が落ちるまでに乾き切らず、車内に湿気が残りやすい

最初に決めるべきなのは、どこを洗うかではなく、何時間乾かせるか

車シートをリンサークリーナーで洗う前の準備

車シートの掃除は、リンサークリーナー本体だけでは終わらない

乾いたゴミを取る道具と、残った水分を抜く道具を先にそろえる

用意するものは、次の程度で十分

リンサークリーナー

掃除機

乾いたタオル数枚

やわらかめのブラシ

アルカリ電解水、または布用クリーナー

水を入れる容器

ゴム手袋

サーキュレーター、または扇風機

最初に掃除機を使うのは、砂、髪の毛、食べかすを先に取るため

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乾いたゴミが残ったまま水をかけると、汚れが泥のように広がり、吸い取りにくくなる

座面と背もたれの境目、チャイルドシートを置いていた下、運転席の座面横は特に見たい

指で軽くなぞってザラつく場所は、水を使う前に吸っておく

洗剤を使う場合は、リンサークリーナー本体の説明に合わせる

泡立つ洗剤をタンクに入れると、泡を吸い込んで吸引不良につながることがある

迷う場合は、本体タンクに洗剤を入れず、シート側に少量だけなじませる

そのあと水で吸い取るほうが、洗剤残りを確認しやすい

洗剤を水だけで済ませるか迷う場合は、車シートだけで判断しすぎないほうがよい

リンサークリーナーの洗剤・水だけの違いを別に整理しておくと、ソファやカーペット掃除と混同しにくい

車シートを掃除する前に素材と電装まわりを見る

車のシートは、布製なら何でも同じように洗えるわけではない

電動シート、シートヒーター、サイドエアバッグ付きの車は、水をかける場所に注意したい

スイッチ周辺、配線がありそうな座面下、エアバッグ表記のある縫い目付近は、濡らしすぎないほうがよい

本革、合皮、スエード調素材も、布製シートと同じ感覚で水を使わない

表面の変色、硬化、シミにつながる場合があるため、素材に合う方法を先に確認する

目立たない場所での試し拭きも必要になる

背もたれ下や座面の端に少量の水をつけ、乾いたタオルで押さえる

タオルに色が移る

水を入れた周囲が輪ジミのように広がる

布地が毛羽立つ

このような状態なら、広い範囲を一気に濡らさない

最初の確認は、汚れ落ちではなく色移りと水の広がりを見る

リンサークリーナーで車シートを掃除する手順

車シートの使い方で失敗しにくい順番は、乾いたゴミを取る、汚れを浮かせる、吸う、吸引だけを続ける、乾かす、の流れになる

いきなり水を出しながら全面をなぞると、汚れより先に水分が奥へ入る

最初は運転席だけ、または助手席の座面だけなど、小さい範囲で試したほうがよい

車内の荷物とフロアマットを先に出す

まず、フロアマット、荷物、クッション、チャイルドシートを外す

リンサークリーナーはホースや電源コードを動かしながら使う

足元に物が残っていると、ノズルの向きが安定しにくい

チャイルドシートを外した下は、食べかすや砂がたまりやすい

乾いた状態で見れば取れる汚れも、水をかけると布目に入りやすくなる

車シートの縫い目と座面を掃除機で5分ほど吸う

水を使う前に、掃除機で座面、背もたれ、縫い目、ヘッドレスト下を吸う

運転席だけなら5分ほどでも、シートの境目にたまった砂や髪の毛はかなり取れる

指で座面の端をなぞり、ザラつきが減っていれば次へ進みやすい

ここを飛ばすと、リンサークリーナーで吸い上げる水が泥っぽくなりやすい

汚水が濁ること自体は自然だが、乾いたゴミまで濡らすと掃除の手間が増える

飲みこぼしや皮脂汚れに洗浄剤を3〜5分なじませる

飲みこぼし、皮脂汚れ、泥汚れ、食べこぼし跡は、シミ部分だけに少量なじませる

座面全体を濡らす必要はない

スプレーするなら、シミの輪郭より少し広い程度にとどめる

3〜5分ほど置いてから、やわらかいブラシで軽くなでる

強くこすると布地が毛羽立つことがあるため、縫い目に沿って動かすほうが扱いやすい

シミの外側へ向かって広げるより、中心から少しずつ浮かせる

汚れを落とす前に、水で広げないことが大事になる

リンサークリーナーで車シートを4区画に分けて吸う

運転席の座面なら、手前、中央、奥、背もたれとの境目の4区画に分ける

1区画ごとに水を出しながら吸い、次の区画へ進む

広い範囲を一気に濡らすより、区画ごとに吸い切るほうが水分を残しにくい

ノズルはシートに密着させる

浮いた状態で動かすと、水は出ているのに吸えていないことがある

同じ場所は、ゆっくり3〜5往復を目安にする

吸入口の中で水が上がる様子が少なくなってきたら、次の区画へ移る

汚水タンクは途中で確認したい

茶色い水、黒っぽい水、コーヒーのような水が出ると、見た目では分からなかった汚れに気づきやすい

濃色シートでは掃除後の見た目が大きく変わらないこともある

その場合でも、汚水の色と量は大事な判断材料になる

水を出さずに吸引だけを何度も行う

車シート掃除で一番重要なのは、洗ったあと

水を出さずに吸引だけを繰り返す工程になる

リンサークリーナーは、水を出す時間より吸う時間を長くするほうが失敗しにくい

ノズルをゆっくり引き、同じ場所を3〜5往復

吸入口から水がほとんど上がらなくなるまで続ける

座面を手で押して、じわっと水分が戻るなら吸い取り不足

表面が少し湿っている程度なら乾燥で抜けやすいが、押すと冷たさが強く出る場所はもう一度吸う

ここで終わらせるかどうかは、汚れ落ちではなく湿り気で決める

車シートは、きれいに見えてからの吸引が仕上がりを分ける

タオルで押して湿り気を確認する

吸引後は、乾いたタオルを座面に押し当てる

こすらず、上から体重をかけるように押す

タオルがすぐ湿る場所は、シートの奥に水分が残っている

特に見たいのは、太ももが当たる手前側、座面中央、背もたれとの境目

この3か所は乾いたように見えても、押すと冷たさが戻りやすい

タオルで押したあと、もう一度リンサークリーナーで吸う

この一手間で、乾燥時間が変わりやすい

車シートを送風して乾かす

最後は、ドアや窓を開けて風を通す

戸建ての駐車場や屋外でドアを開けられる場所なら、左右のドアを少し開けて空気を抜く

サーキュレーターや扇風機が使えるなら、座面に直接ではなく、車内の空気が動く向きに当てる

月極駐車場やマンション駐車場では、音と開放時間に注意したい

リンサークリーナーの作業音は大きく感じることがあり、早朝や夜は避けたほうが無難

屋根付き駐車場は雨を避けられる一方、直射日光が当たりにくい

湿度が高い日は、夕方まで触っても座面にひんやり感が残ることがある

2〜3時間後にタオルで押して、まだ湿るなら追加で送風する

夜に窓を閉める前にも、座面中央と背もたれ下を触って確認しておく

車シートの乾かし方で生乾き臭を防ぐ

リンサークリーナーで車シートが乾きにくくなる原因は、布地の奥に入った水分と車内の湿気が重なることにある

吸い取り不足のまま窓を閉めると、生乾き臭や湿った座り心地が残りやすい

実際に夕方から運転席を洗ったような場面では、翌朝まで湿り気が残ることがある

対策は、水を出しすぎる作業を避け、吸引だけの往復とタオル押さえ、送風乾燥を長めに行うこと

乾燥の目安は、軽く洗った座面なら数時間

背もたれまで洗った場合や、水を多めに使った場合は、一晩かかることもある

ただし、一晩置けば必ず乾くわけではない

梅雨、雨の日、冬の夕方、日陰の駐車場では、翌日も冷たさが残る場合がある

ドライヤーを近づけて一気に乾かす方法は、布や内部素材を傷める可能性がある

使うなら距離を取り、熱で乾かすより風を当てる意識にする

乾いたかどうかは、見た目ではなく触った感覚で見る

座面を押した時に冷たさが戻るなら、まだ乾燥途中と考えたほうがよい

車シートの汚れ別にリンサークリーナーの使い方を変える

車シートの汚れは、飲みこぼし、食べこぼし、皮脂、泥、ペット臭で扱い方が少し変わる

ただし、この記事では車の布製シートに絞って考える

ソファやカーペットは厚みや乾燥条件が違うため、同じ手順をそのまま広げすぎないほうがよい

飲みこぼしのシミは広げずに中心から吸う

コーヒー、ジュース、お茶のシミは、放置期間が長いほど薄くなりにくい

最初から水を多く出すと、シミの輪郭が広がることがある

少量の洗浄剤をなじませ、3〜5分置いてから吸う

一度で薄くならない場合は、乾かしてから翌日もう一度見る

濡れた状態で何度もこすると、輪ジミが目立つこともある

子どもの食べこぼしは乾いたゴミを先に取る

後部座席やチャイルドシート周りは、食べこぼし、靴裏の泥、砂が混ざりやすい

水を使う前に、座面のすき間と背もたれ下を掃除機で吸う

ここを飛ばすと、濡れた食べかすが布目に入りやすい

汚水がブラックコーヒーのように濁ることもあるが、そこで水を追加しすぎない

濁りが出たら、吸引だけの時間を増やすほうが失敗しにくい

ペット臭は完全に戻そうとしすぎない

ペットの粗相や臭いは、水だけで完全に取れないことがある

汚れは薄くなっても、臭いだけが残る場合があるため、専用の消臭剤や布用クリーナーを使うこともある

その場合も、最後は水で吸い直し、成分が残りすぎないようにしたい

長くしみ込んだ臭いは、リンサークリーナーだけで無臭に戻すより、日常で気になりにくい程度を目標にするほうが現実的

ペット粗相の掃除は別記事で深く扱う内容になるため、車シートでは水分を残さないことを優先する

皮脂や汗のにおいは運転席の座面と背もたれを見る

運転席は、座面、背もたれ、ヘッドレストに皮脂や汗の汚れが残りやすい

見た目にシミがなくても、ドアを開けた時にムワッとするなら、布地にこもった汚れを疑う

水だけで変化が弱い場合は、アルカリ電解水を少量なじませる方法もある

ただし、使いすぎると洗剤成分や水分が残りやすい

最後は水で吸い直し、タオルで押して湿り気を確認する

リンサークリーナー 車シート 失敗で多い原因

車シート掃除の失敗は、汚れが落ちないことだけではない

掃除後に乾かない、座れない、臭いが残る、という失敗のほうが生活では困りやすい

水を出しすぎて車シートがびしょびしょになる

汚れを落とそうとして水を何度も吹きつけると、シートの奥まで水が入りやすい

車シートは洗濯物のように絞れない

一度奥まで濡れると、吸引しても乾燥に時間がかかる

濡らす量を増やすより、少量の水で汚れを浮かせ、吸う回数を増やす

水を出す時間より、吸う時間を長く取る

洗剤を多く使ってベタつきや臭いが残る

洗剤を多く使うと、汚れが落ちそうに感じる

しかし、泡や洗剤成分が布地に残ると、乾いたあとにベタつきや臭いの原因になることがある

車内は閉め切る時間が長いため、残ったにおいにも気づきやすい

洗剤を使ったあとは、水だけで吸い直す

タオルで押して泡っぽさやぬるつきが残るなら、すすぎ不足と考えたほうがよい

夕方から車シートを洗って乾かない

夕方から作業を始めると、日が落ちるまでに乾かし切れない

夜に窓を閉めると、車内に湿気がこもりやすい

翌朝に乗った時、座面が冷たかったり、こもった臭いがしたりすることがある

翌日すぐ運転する予定があるなら、運転席は避ける

まずは助手席や後部座席の一部で、乾き方を見てから広げるほうが扱いやすい

汚水タンクを見ずに作業を続ける

汚水タンクがいっぱいに近づくと、吸引力が落ちやすい

吸い上げが弱いまま続けると、水分がシートに残りやすい

作業中は、汚水の色だけでなく量も確認する

濃い茶色から薄くなってきたら、汚れが抜けてきた目安になる

そのあとは水を足すより、吸引だけの時間に切り替える

乾く前に車シートへ座る

表面が乾いたように見えても、内部に水分が残っていることがある

乾く前に座ると、体重で水分が戻る

服が湿ったり、座面に湿気がこもったりしやすい

確認するなら、手のひらでなでるだけでは弱い

乾いたタオルを押し当て、湿りが戻るかを見るほうが分かりやすい

リンサークリーナーで車シートを清潔に見せる限界

リンサークリーナーを使っても、車シートが本当に新品の状態へ戻るわけではない

布地の毛羽立ち、日焼け、摩耗、へたり、古いシミ、色抜けは、汚れではなく素材の変化に近い

ここを無理にこすっても、かえって目立つ場合がある

一方で、次のような変化は感じやすい

座面の黒ずみが薄く見える

飲みこぼし跡が目立ちにくくなる

車内のこもった臭いが軽くなる

汚水として皮脂や泥汚れが回収される

シートに触れた時のベタつきが減る

中古車特有のムワッとした感じが弱まる

掃除前の座面、汚水タンク、タオルで押した湿り具合、乾燥後の座面を見比べると、変化が分かりやすい

見た目だけで判断せず、汚水、触った感覚、翌朝の車内のにおいまで見る

新車同様を目指すより、汚れと湿気っぽさを抜いて清潔感を戻すと考えるほうが失敗しにくい

リンサークリーナー 車 シート 掃除は小さく試してから広げる

初めて使う場合は、いきなり車1台分を洗わない

まずは助手席の座面だけ、後部座席の端だけなど、小さい範囲で試す

そこで見るのは、汚れ落ちより次の3つ

水を出しすぎていないか

吸引後にどのくらい湿るか

何時間で座れる状態に近づくか

この感覚が分かると、運転席や後部座席全体へ広げやすい

リンサークリーナーの選び方や、ソファ掃除、カーペット掃除までまとめて知りたい場合は、親記事として「リンサークリーナーの使い方と失敗対策まとめ」を用意しておくと整理しやすい

この記事では、車の布製シートをすでに汚して困っている時の手順と乾燥に絞って考える

まとめ

リンサークリーナーで車のシートを掃除する使い方は、汚れを強くこすることではない

晴れた午前中に始める

掃除機で乾いたゴミを取る

シミ部分だけを軽く湿らせる

リンサークリーナーで吸う

水を出さずに何度も吸引する

タオルで押して、風を通して乾かす

この順番を守ると、水を入れすぎる失敗を減らしやすい

車の布シートは、見た目以上に汗、皮脂、泥、食べこぼしを吸っている

汚水タンクにコーヒー色の水がたまると、普段見えない汚れに気づきやすい

ただし、乾燥不足のまま翌朝を迎えると、湿った座り心地やこもった臭いが残ることがある

掃除の終わりは、汚れが見えなくなった時ではなく、座面を押しても強い冷たさが戻らなくなった時と考えたい

最初から車全体を洗う必要はない

まずは座面の一部だけを洗い、汚水、湿り気、乾くまでの時間を確認する

そこが分かるだけでも、次に洗う範囲と乾かす時間を決めやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ

監修:鈴木隆

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