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梅雨の終わりにクローゼットを開けると、3か月用のタンク型除湿剤が1か月もたず満水になっていた

この場合、まず疑うのは製品の故障ではない

室内の空気、衣類、壁や床から湿気が補給され続けている状態を見るほうが早い

クローゼットの湿度は、60%以下をひとつの管理目安にする

除湿剤は床の手前ではなく、床付近の奥の隅へ安定して置き、交換時期は表示月数より満水線と薬剤の残り方で判断する

クローゼットの除湿剤が1か月持たず満水になる理由

タンク型除湿剤の上部には、空気中の水分を吸収する薬剤が入っている

吸い取った水分は下の容器へ落ちるため、タンクに水がたまること自体は正常な変化になる

ただし、3か月用と書かれた製品が約4週間で満水になると、不良品ではないかと感じやすい

実際には、表示されている使用期間は固定された保証ではない

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価格や在庫状況は各販売ページで確認してください

湿度、気温、収納の広さ、扉の開閉回数によって大きく変わる

水が早くたまるのは、それだけ湿気が供給されている可能性があるということ

扉を開けるたび、部屋側の湿気が入る

クローゼットは完全な密閉空間ではない

朝の着替えや洗濯物の収納で扉を開けるたび、部屋側の空気が中へ入る

梅雨や夏に室内湿度が高ければ、その湿気も除湿剤が吸い続ける

床の手前に除湿剤を置いていても、奥の衣類付近に湿った空気が残っていれば、水だけが増えて湿度が下がりにくいこともある

除湿剤を追加する前に、クローゼット内と部屋側の湿度を分けて見る必要がある

衣類や木部も湿気を吸って放出する

衣類や布製品は、周囲の湿度に合わせて水分を吸ったり放出したりする

壁紙、木製の棚、収納ケースの中身も同じ

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一度空気中の湿気を吸うと、周囲が乾き始めた時に少しずつ水分を戻す

そのため、新しい除湿剤を置いた直後は、空気中の湿気だけでなく、衣類や木部に含まれていた水分も吸いやすい

設置初日は白い粒が残っていても、1週間、2週間と進むにつれて水位が急に上がることがある

除湿剤は一度だけ湿気を吸うのではなく、収納物から戻る水分も受け続ける

数を増やしても湿度が下がらないことがある

除湿剤を1個から3個、さらに6個へ増やせば、たまる水の総量は増える

ただし、部屋側の湿度が高いままなら、除湿剤が部屋から入る水分まで吸い続ける

容器は次々と満水になるのに、クローゼット内の湿度が下がらないという状態も起きやすい

この段階で必要なのは、さらに数を増やすことではない

湿度が高い場所と、水分が入ってくる経路を先に確認する

クローゼットの湿度は60%以下を目安に見る

衣類のカビ対策では、クローゼット内の湿度を60%以下に保つことをひとつの管理目安にする

ただし、60%を下回れば絶対にカビが出ないという意味ではない

汚れ、収納密度、温度、既に付着しているカビなども影響する

見るべきなのは、一瞬の数字より60%を超える状態がどのくらい続いているか

梅雨の朝に70%前後まで上がり、冷房後に下がるのか

扉を閉めたまま一日中65%以上なのかで、見直す優先度は変わる

湿度計は床付近と衣類の奥で比べる

湿度計を扉の近くに置くだけでは、奥の状態を見落としやすい

確認するなら、最初は次の3か所を同じ条件で比べる

クローゼットの床付近

衣類の中央から奥

クローゼットがある部屋

手前が58%でも、奥だけ65%を超えているなら、問題は部屋全体より空気の停滞にあると考えやすい

反対に、部屋側もクローゼット内も70%前後なら、小型の除湿剤だけで下げ続けるのは難しい

除湿剤の個数より先に、どこだけ湿度が高いかを見る

扉を開けた直後の数字で決めない

扉を開けると、部屋の空気が一気に入り込む

その直後に湿度計を見ると、普段のクローゼット内とは違う数字が出ることがある

比較する時は、湿度計を同じ位置へ置き、扉を閉めた状態で数値が落ち着いてから見る

毎回できるだけ同じ時間帯に確認すると、変化を追いやすい

設置初日、7日後、14日後、28日後に、

湿度

タンクの水位

白い薬剤の残り方

を同じ角度で残すと、満水までの流れが分かりやすい

一度測った数字より、毎週同じ条件で見た変化のほうが判断材料になる

タンク型除湿剤は床付近の奥の隅へ置く

タンク型除湿剤は、床の手前より床付近の奥の隅へ置くほうが役割に合いやすい

ただし、「湿気は重いから必ず下へ沈む」と単純には言い切れない

床付近や奥の隅は空気が動きにくく、外壁や床の温度が低いと相対湿度が高くなりやすい

そのため、局所的に湿気が残りやすい場所になる

手前より空気が止まりやすい場所を見る

扉のすぐ近くは、開閉するたびに空気が動く

一方、奥の隅や収納ケースの裏は風が届きにくい

衣類が密集していれば、その裏側だけ湿度が高いこともある

除湿剤を移す前に、手を奥へ入れてみる

空気が重く感じる、においがこもる、壁がひんやりする場所がないかを見る

置く場所は、

床付近

奥の左右どちらか

吸湿面が衣類で塞がれない場所

容器が傾かない場所

この条件で決める

一番取りやすい場所ではなく、一番空気が止まる場所へ置く

不安定な棚や衣類の真下は避ける

タンクにたまる液体は、単なる水ではない

容器が倒れたり、吸湿面が破れたりすると、衣類や棚へ液が付くおそれがある

次の場所は避けたほうが扱いやすい

棚の端

引き出しや扉がぶつかる位置

バッグや衣類が容器を押す場所

革製品や絹製品の真上

収納ケースのキャスター付近

奥へ置く場合も、取り出す時に手や衣類を引っかけない余白を残す

液が漏れた時は製品表示を確認し、素材によっては自己判断で広げず専門店へ相談するほうが安心だ

複数置くなら一か所に固めない

広いクローゼットで2個以上使う場合、横に並べても同じ場所の湿気しか拾えないことがある

左右の奥へ1個ずつ置くなど、衣類や収納ケースで空気が分断される位置へ分ける

ただし、数を増やせば湿度が必ず下がるわけではない

部屋側の湿度も高いなら、除湿剤が次々と水を吸うだけになりやすい

増やす前に、床付近、衣類の奥、部屋側の数字を比べる

交換頻度は表示月数より満水線で決める

「3か月用」と書かれていても、3か月後まで確認しなくてよいわけではない

梅雨時期には、2〜3週間で水が増え、約1か月で満水線に達した例もある

反対に、湿度が低い時期は数か月もつこともある

交換時期は日数ではなく、製品ごとの交換表示を優先する

タンク型なら、主に次の状態を見る

水が満水線へ達した

上部の白い薬剤がほぼなくなった

製品が示す交換サインが出た

満水後も置いたままにしても、吸湿量は増え続けない

交換を忘れると、容器があるだけで安心してしまう

梅雨から夏は1〜2週間ごとに見る

最初の1か月は、週に1回ほど水位を確認する

設置した日をスマホの予定へ入れ、7日後と14日後に同じ角度で容器を見る

それだけでも、その家で何日ほどもつのか分かりやすくなる

1か月で満水になるなら、次回から3週間前後で一度確認する

2週間で急に増えるなら、確認間隔を1週間へ短くする

秋冬でも、外壁側の収納や加湿器を使う部屋では減り方が早いことがある

季節ではなく、自宅で満水になるまでの実測日数を交換管理に使う

満水になる日数だけで効果を判断しない

水が早くたまると、「よく取れているから効いている」と感じやすい

ただし、容器に水が増えていても、湿度計が60%を超えたままなら、収納空間全体を管理できているとは限らない

確認する順番は次の通り

満水までの日数を見る

床付近と奥の湿度を比べる

部屋側の湿度も確認する

設置位置を奥の隅へ直す

それでも高い場合に空間全体の除湿を考える

先に買い足すより、水位と湿度をセットで見るほうが原因を絞りやすい

服の収納前ルールは別に考える

汗を吸った服や雨に濡れた上着をすぐ戻せば、クローゼットへ水分を持ち込みやすい

ただし、本記事で中心に見るのは、収納後のタンク型除湿剤、湿度、置き場所、交換時期になる

衣類を乾かしてから収納する方法や、クリーニング後の袋の扱いは、服の収納前ルールの記事で分けて確認したほうが整理しやすい

ここでは、湿った衣類も除湿剤が早く満水になる要因のひとつと覚えておけば十分

除湿剤を増やしても湿度が下がらない時

床付近の奥へ置き直し、毎週水位を見ても、湿度が60%を超える状態が続くことがある

特に、

換気設備のないウォークインクローゼット

外壁側や北側にある収納

部屋干しをする部屋

冬に加湿器を使う部屋

収納量が多く空気が動かない場所

では、タンク型だけで空間全体を下げにくい

この場合、除湿剤を追加する前に、クローゼットの扉を開け、部屋側の冷房や除湿運転で空間全体の湿度を下げられるかを見る

既に衣類や壁へカビが出ているなら、除湿剤を置くだけでは元に戻らない

衣類の洗濯やクリーニング、収納内部の清掃を分けて考える必要がある

水がたまる量ではなく、湿度が下がったかどうかを最後の判断にする

まとめ

クローゼットの除湿剤が1か月持たず満水になる時は、故障と決める前に、室内、衣類、壁や床から湿気が戻り続けていないかを見る

湿度は60%以下をひとつの目安にし、床付近、衣類の奥、部屋側を同じ条件で比べる

タンク型は、空気が動きにくい床付近の奥の隅へ安定して置く

交換日はパッケージの月数だけで決めず、梅雨から夏は1〜2週間ごとに満水線を確認する

最初に変えるなら、除湿剤を買い足すことではない

今ある1個を奥へ移し、7日後の水位と湿度を同じ位置で見直す

そこから始めると、除湿剤の問題なのか、クローゼット全体の湿気なのかを分けやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ