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梅雨の夜、エアコンを除湿にしているのに湿度計は70%台のまま

設定を強めると、今度は室温だけが22~23℃まで下がる

この状態は、除湿機能がまったく働いていないとは限らない

設定温度が室温に近く、空気から水分を抜く冷却運転が途中で弱まっていることがある

冷えすぎる時は、すぐ設定温度を上げるのではなく、まず風を体から外す

そのうえで、弱冷房除湿か再熱除湿かを確認し、30分後の室温と湿度を見るほうが原因を絞りやすい

除湿でも湿度が下がらない時は3か所から見る

最初に見るのは、故障表示や商品情報ではない

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リモコンと温湿度計を並べ、次の3点を確認する

現在の室温と設定温度の差

使用中の除湿方式

30分後の室温と湿度の変化

たとえば室温27℃の部屋で、設定も27℃前後になっている場合

部屋を冷やす必要が少ないと判断され、圧縮機の運転が弱まることがある

圧縮機が止まると、熱交換器を冷やして結露水を作る時間も短くなる

部屋は設定温度に近いのに、湿度だけ70%前後で残る状態につながりやすい

最初に変えるのは、除湿の強さではなく「室温と設定温度の差」

ただし、運転中ではなくエアコンを消した後に湿度が上がる場合は、原因の見方が変わる

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停止後の内部乾燥や湿度上昇については、別の記事で切り分けたほうが分かりやすい

設定温度が室温に近いと水分を抜く運転が止まりやすい

エアコンの除湿は、空気を冷やして水分を熱交換器に結露させる仕組みが基本になる

水滴になった水分はドレンホースから屋外へ排出される

つまり、空気をある程度冷やし続けなければ除湿量も増えにくい

ところが梅雨は、真夏ほど室温が高くないのに湿度だけ高くなりやすい

室温24℃、湿度85%の雨天時に除湿を使った生活者の記録では、室温が約2℃下がった一方、湿度は72%までしか下がらなかった

設定湿度を40%にしていても、その数字まで下がる前に部屋が寒くなったという

別の木造アパートでは、湿度60%以下を目指すと室温が22~23℃まで低下

長袖やレッグウォーマーが必要になり、在宅中の冷えと運転音に困っていた

このような場面では、エアコンの能力不足というより、

除湿を続けたい機械と、これ以上冷やしたくない制御がぶつかっている

という見方が近い

最初の30分は室温より少し低い設定で変化を見る

湿度が高いまま動かない時は、室温と同じ設定を続けるより、短時間だけ温度差を作る方法がある

目安は、現在の室温より2~3℃低い設定

ただし全機種共通の固定ルールではなく、取扱説明書の案内を優先する

試す順番は次の通り

温湿度計を吹き出し口や窓から離す

運転前の室温と湿度を記録する

冷房または除湿を、室温より2~3℃低く設定する

風向きを人のいない方向へ外す

30分後に室温と湿度を確認する

室温27℃、湿度75%で始めたなら、30分後に見るのは湿度だけではない

室温が25℃まで下がり、湿度も65%前後へ下がったなら、水分を抜く運転は進んでいる可能性が高い

反対に室温だけが大きく下がり、湿度がほとんど変わらないなら、その設定を長く続けない

寒さや体調の違和感が出たら、湿度の数字を優先して運転を続けないこと

低い設定を何時間も維持する方法ではなく、最初の変化を確認するための短時間運転として考えるほうが扱いやすい

冷えすぎた時は設定温度より先に風向きを変える

除湿中に寒くなると、設定温度を一気に上げたくなる

ただし温度を上げると、設定温度へ到達したと判断され、除湿に必要な冷却運転まで弱まる場合がある

実際に、設定温度を0.5~1℃ずつ上げるたび、冷たい風がぬるい風へ変わり、湿度計の数値も上がったという生活者の記録がある

冷えを感じた時は、次の順番で変える

風向きを体から外す

机やベッドへ直接当たっていないか見る

サーキュレーターで冷気を部屋全体へ散らす

それでも寒ければ設定を少しずつ見直す

風向きは上向きか水平寄りを基本にする

ただし部屋の形や機種によって適した角度は異なるため、家具やカーテンへ風が当たり続けない位置を見る

サーキュレーターは湿度そのものを下げる道具ではない

冷気が一か所にたまるのを抑え、体だけが先に冷える状態を避ける補助になる

湿度を下げたいのに寒い時は、温度を上げる前に「冷風の当たり方」を変える

風量は自動を基準にして機種の設定を優先する

風量を弱くすると、室温の急低下を抑えながら除湿運転が続く機種もある

一方で、自動風量を前提に湿度制御を行う機種もあり、弱風へ変えるとかえって除湿量が落ちる場合もある

そのため、最初から「弱風が正解」と決めないほうがよい

まず取扱説明書で、除湿時に選べる風量を確認する

自動が推奨されているなら、その設定で30分見る

それでも室温だけが急に下がる場合は、弱風や静音を試し、同じ位置の温湿度計で変化を比べる

見るべき差は次の2つ

30分で室温が何℃下がったか

同じ30分で湿度が何%動いたか

風量を変えた直後の体感だけでは判断しにくい

同じ場所、同じ時間で比べると、冷えすぎと除湿不足を分けやすくなる

弱冷房除湿で寒いなら再熱除湿の有無を見る

リモコンに「除湿」や「ドライ」と表示されても、運転方式は同じではない

主に確認したいのは、弱冷房除湿と再熱除湿の違い

弱冷房除湿

空気を冷やして水分を抜き、そのまま室内へ戻す方式

冷房に近いため、梅雨の夜や室温が低い日は寒くなりやすい

再熱除湿

一度冷やして水分を抜いた空気を、暖め直して室内へ戻す方式

弱冷房除湿より、室温低下を抑えながら湿度を下げやすい

ただし、再熱除湿なら必ず室温が変わらないわけではない

雨の日に室温24℃、湿度85%から再熱除湿を使い、室温が約2℃下がったのに湿度は72%までだったという記録もある

外気条件、部屋の広さ、機種の制御によって結果は変わる

「再熱除湿」という名前より、30分後の室温と湿度がどう動いたかを見る

再熱除湿はリモコンと説明書で設定項目を確認する

再熱除湿の設定は、メーカーや機種によって異なる

リモコンに「再熱除湿」と書かれている場合もあれば、「カラッと除湿」「さらら除湿」など独自の名称になっていることもある

除湿ボタンしかなく、運転方式を切り替えられない機種も少なくない

確認するのは次の3点

目標湿度を設定できるか

室温低下を抑える除湿モードがあるか

風量や室温を手動で変えられるか

目標湿度を選べる場合でも、設定した40%や50%へ必ず到達するとは限らない

設定値は運転の目標であり、外気湿度や室温、部屋の広さによって止まる位置が変わる

操作後は、設定画面だけで判断せず30分運転する

室温がほとんど変わらず湿度が下がるなら、再熱除湿の利点が出ている

室温が2℃以上下がり、湿度も70%台から動かないなら、設定値を追い続けるより運転条件を見直す

再熱除湿では、設定値より「冷えずに水分が抜けているか」を確認する

30分運転しても湿度が動かない時の確認順

設定と除湿方式を見直しても湿度が変わらないなら、部屋側の条件を見る

窓とドアが開いていないか

雨の日に窓が少し開いていると、除湿した分を上回る湿った空気が入り続けることがある

隣室とのドアを開けたままにすると、エアコンが実際には広い範囲を除湿する状態にもなりやすい

まず30分だけ、対象の部屋を区切って変化を見る

任意の換気扇が動き続けていないか

レンジフードや浴室換気によって排気が続くと、その分だけ外気が入る住宅もある

ただし、24時間換気は住宅の換気計画に含まれている

湿度を下げる目的だけで恒常的に止めない

窓や部屋のドア、任意で使用している換気扇から先に確認する

温湿度計の場所が偏っていないか

吹き出し口のすぐ下では、冷気の影響を強く受ける

窓際や床付近も、部屋の中央とは違う数値になりやすい

温湿度計は床から1~1.5mほどの高さを目安にし、直射日光と吹き出し風を避ける

運転前と運転後で位置を変えないことも大切になる

湿度だけを見ると、室温低下による相対湿度の変化を読み違えやすい

温度と湿度は必ず同じ時刻にセットで記録する

梅雨と真夏では同じ設定でも結果が変わる

除湿が難しくなりやすいのは、気温より湿度が高い梅雨の時期

室温22~25℃で湿度70~85%になると、除湿する前に部屋が寒くなりやすい

弱冷房除湿では、特に冷えすぎが出やすい条件になる

真夏は室温が高いため、冷房運転が長く続きやすい

そのぶん水分も抜けやすいが、設定温度を高くしすぎると早く運転が弱まることがある

部屋の広さも影響する

6畳ほどの寝室では短時間で設定温度へ届きやすく、広いLDKでは窓や人、調理の水蒸気が負荷になりやすい

古い木造住宅では外気の影響を受けやすく、高気密住宅では生活中に出た湿気が残りやすい

ただし「木造だから下がらない」「高気密だから湿度が高い」と一つの条件だけで決められない

季節や建物名より、30分で室温と湿度がどう変わったかを見るほうが確実

設定を変えても改善しない時は本体の状態を見る

室温より低い設定で30分以上運転し、窓やドアも閉じている

それでも冷たい風が出ず、湿度もほとんど変わらないなら、本体側の確認へ進む

最初にできるのは、フィルターの汚れを見ること

ほこりが厚く付いていると空気が通りにくくなり、冷却や除湿の効率が落ちる場合がある

取扱説明書に従って清掃し、乾かしてから戻す

次に、運転中の様子を見る

冷たい風が出ているか

室外機が動いているか

エラー表示が出ていないか

ドレンホースから排水が確認できるか

ドレン水が少ないだけで故障とは判断できない

外気条件や運転時間によって排水量は変わる

設定を見直し、フィルターも清掃したのに改善しない場合は、冷媒やセンサーなどを自分で特定しようとしない

販売店やメーカーの点検窓口へ相談するほうが安心だ

まとめ

エアコンの除湿で湿度が下がらない時は、除湿モードの強さより先に、室温と設定温度が近すぎないかを見る

温度差がほとんどないと、空気から水分を抜く冷却運転が途中で弱まりやすい

一方で、設定を下げ続ければ室温だけが22~23℃まで落ちることもある

冷えた時は、すぐ温度を上げるのではなく、まず風を体から外す

そのあと弱冷房除湿か再熱除湿かを確認し、同じ場所の温湿度計で30分後の変化を見る

今日からすべての設定を変える必要はない

まずリモコンと温湿度計を並べ、運転前と30分後の室温・湿度を一度だけ記録する

その差を見るだけでも、冷えすぎと除湿不足のどちらを先に直すべきか判断しやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ