朝は食パンを焼きたい
夜はスーパーの唐揚げや天ぷらを温め直したい

この2つで迷っているなら、ノンフライヤーとトースターの違いは熱風で油と水分を飛ばすか、上下ヒーターで表面を焼くかで見ると分かりやすい

食パン、餅、ピザトーストが中心ならオーブントースターのほうが扱いやすい
惣菜の揚げ物、冷凍ポテト、冷凍フライの温め直しが多いならノンフライヤーのほうが差を感じやすい

ただし、ノンフライヤーをトースター代わりに使うと、食パンの裏面が白く残ったり、途中で裏返す手間が出たりする
買う前に見るべきなのは、スペックより朝と夜のどちらで何を温めるかになる

ノンフライヤーとトースターの違いは熱風とヒーター

ノンフライヤーは、庫内の熱をファンで回し、食材全体に熱風を当てる家電
表面の水分を飛ばしながら加熱するため、揚げ物の衣や冷凍食品の外側がカリッとしやすい

COSORIやフィリップスのようなバスケット型は、食材の下に油が落ちやすい
唐揚げや天ぷらを温め直したあと、バスケット下に油が残ると、電子レンジとの違いが見えやすい

一方、オーブントースターは上下のヒーターで表面を焼く
食パンの焼き色、餅のふくらみ、ピザトーストのチーズの焦げ目など、表面に焼き目を付ける使い方に向いている

同じ「温める」でも、仕上がりは同じではない
ノンフライヤーは乾いたカリッと感、トースターは焼き目と香ばしさが出やすい

ノンフライヤーをトースター代わりにすると食パンで違いが出る

ノンフライヤーでも食パンは焼ける
ただし、毎朝のトースター代わりにするなら、焼き色と手間を先に見るほうがいい

6枚切りの食パンをノンフライヤーで焼く場面を想像すると分かりやすい
平日の朝7時台、トースターなら食パンを入れてタイマーを回し、焼き色を見ながら止められる

ノンフライヤーの場合、機種によっては中が見えにくい
200℃で5分ほど加熱した使用例では、上面には焼き色が付いたが、裏面は白いまま残った

中まで温まっていても、見た目はトースターの食パンとは違う
途中で3分前後に一度開けて裏返せば両面に焼き色は付きやすいが、朝に毎回それをやるかは別の話になる

食パン中心なら、焼けるかどうかより「裏返さずに満足できるか」を見る

食パンの裏面が白くなりやすい

ノンフライヤーは熱風で上や横から加熱するため、置き方によって裏面の焼き色が弱くなりやすい
特に食パンを寝かせて入れるタイプでは、下側が白く残ることがある

表面はカリッとしているのに、裏を見ると焼き色が薄い
この差が気になる人は、トースターのほうが自然に使える

冷凍パンは硬くなりやすい

冷凍パンはノンフライヤーでも中まで温まりやすい
ただし、熱風で水分が飛びやすいため、長めに加熱するとラスクに近い食感になりやすい

外はカリッとしていても、中のふんわり感が弱い
朝に柔らかいトーストを食べたいなら、加熱時間を短めにするか、トースターを使うほうが失敗しにくい

家族分のパンは枚数で差が出る

一人暮らしで食パン1枚だけなら、ノンフライヤーでも大きな不満にならないことがある
ただし、家族分を朝に2〜4枚焼くなら、トースターのほうが動きが早い

ノンフライヤーは容量があっても、重ねて入れると熱風が当たりにくい
朝の数分が詰まりやすい家庭では、パンを何枚同時に焼くかが大きな判断材料になる

ノンフライヤーの揚げ物温め直しは油落ちで違いが出る

ノンフライヤーが強いのは、冷めた揚げ物の温め直し
スーパーの唐揚げ、天ぷら、コロッケ、フライドポテトのような惣菜では、トースターより違いを感じやすい

閉店前に買った天ぷらを夕飯前に温めると、衣が油を吸って重くなっていることがある
電子レンジでは中は温まるが、衣はしんなりしやすい

ノンフライヤーで180℃、5分ほどを目安に温めた例では、衣が軽くなり、下に油が落ちた
ペーパーにのせた時の油の付き方も少なく、舞茸天のような薄い衣はサクッと戻りやすい

ただし、これは食材の厚みや量、機種で変わる
調理済み惣菜の温め直しでも、最初は短めにして途中で様子を見るほうが安心だ

揚げ物の温め直しで見るべき場所は、表面の色だけでなく下に落ちた油

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電子レンジより衣が戻りやすい

電子レンジは中を温めるのが得意だが、衣の水分は残りやすい
そのため、コロッケや唐揚げは柔らかく戻ることがある

ノンフライヤーは熱風で表面を乾かすため、衣のべたつきが減りやすい
特に、買ってから数時間経った揚げ物では差が出やすい

トースターでも温められるが油落ちは見えにくい

トースターでもアルミホイルや受け皿を使えば、揚げ物の表面を戻せる
ただし、油が下に落ちて分かれる感覚は、バスケット型のノンフライヤーのほうが見えやすい

トースターは表面焼き
ノンフライヤーは熱風で衣を乾かし、油を落としながら戻す

この違いを知っておくと、どちらが自分の食卓に合うか判断しやすい

ノンフライヤーの冷凍食品は表示と中身を見てから使う

冷凍ポテト、冷凍唐揚げ、冷凍ナゲット、冷凍フライはノンフライヤーと相性がいい
熱風が全体に回るため、外側がカリッとしやすい

ただし、袋の表示は必ず見る
電子レンジ専用、オーブントースター対応、油調理済み、未加熱品では扱い方が変わる

冷凍食品を冷凍のまま入れる場合、最初から表示時間いっぱいにしないほうがいい
短めに加熱して、一度開けて表面と中心部を確認する

特に注意したいのは、チーズ入り、ソース入り、皮が薄いもの
熱風で表面が先に乾き、中身が溶けて流れることがある

実際にチーズ入りのちくわ磯辺揚げのような食品では、加熱しすぎるとチーズがバスケットに落ちやすい
表面だけ見ていると気づきにくく、開けた時に底へ流れていることがある

冷凍食品は「ノンフライヤー向き」でも、表示と中身を見ずに長時間加熱しない

冷凍ポテトは表面の乾きで判断する

冷凍ポテトは、ノンフライヤーの良さが出やすい食材
加熱前は霜や水分で白っぽく見えても、加熱後は表面が乾いて角が立ちやすい

途中で一度振ると、熱風が当たる面が変わる
山盛りに入れるより、底が少し見えるくらいに広げたほうがムラを見つけやすい

生肉調理は温め直しと分けて考える

唐揚げを一から作る場合は、調理済み惣菜の温め直しとは別で考える
鶏肉の厚み、個数、重なり具合で火の通りが変わるため、時間だけで判断しないほうがよい

190℃で14分ほどの例があっても、それは条件付きの目安
中心部まで加熱されているかを確認し、不安があるなら追加加熱する

生肉を使う時は、表面の色より中心部の状態を見ることが大切になる

トースターはパンと餅とチーズ焼きで使いやすい

オーブントースターの強みは、日常の小さな焼き作業が早いこと
食パン、餅、ピザトースト、グラタン、惣菜パンの温めでは、扉を開けて置くだけで使いやすい

焼き色を見ながら止められる点も大きい
チーズが溶けてきた、端が焦げてきた、餅がふくらんできた、という変化を外から確認しやすい

ノンフライヤーは、バスケットを開けるまで状態が見えにくい機種もある
開けた時には思ったより焦げていた、逆に裏側が白かった、というズレが起きやすい

朝に食パンを焼く
昼に惣菜パンを軽く温める
夜にグラタンの表面だけ焼く

こういう使い方が多いなら、トースターのほうが生活に合いやすい

トースターは調理の幅より、毎日の小さな焼き作業で強い

ノンフライヤーとトースターの洗い物の違い

ノンフライヤーは、油鍋と比べると後片付けが楽になりやすい
大量の油を処理しなくてよく、コンロまわりの油はねも少ない

ただし、トースターと比べると洗い物は増えやすい
ここを間違えると、買ったあとに「思ったより面倒」と感じやすい

トースターなら、パンくずトレーを払う
受け皿や網を軽く洗う
パンだけなら毎回しっかり洗わない家庭もある

ノンフライヤーは、バスケットやプレートに油や衣が残る
惣菜の唐揚げを温めたあと、底に油が落ちているなら、そのまま放置せず洗う必要がある

COSORIのような大容量タイプは、バスケット自体も大きい
シンクに置くと蛇口まわりをふさぎ、洗っている間に向きを変えにくいことがある

食洗機に入るかどうかも、買う前に見るべき点
本体サイズだけでなく、バスケットを洗って乾かす場所まで考えると失敗しにくい

ノンフライヤーの掃除や油落ちが気になる場合は、掃除の手間だけを別で見ておくと判断しやすい
置き場所より洗い物が負担になる家庭もあるため、ここは分けて考えたい

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ノンフライヤーの置き場所は排熱と背面スペースを見る

ノンフライヤーは、本体が置ければ終わりではない
使う時に背面や上部へ熱が逃げるため、使用中の空間を見る必要がある

6Lクラスのノンフライヤーは、キッチンカウンターに置くとかなり存在感がある
賃貸の狭いキッチンでは、まな板を置く場所や炊飯器の蒸気とぶつかることもある

さらに、使用中は背面から熱い風が出る
後ろに壁、調味料ラック、袋入りの食品、キッチンペーパーが近いなら、使うたびに移動が必要になる

夏の夕方に揚げ物惣菜を温めると、キッチンの暑さも気になりやすい
エアコンのない台所や、換気扇の効きが弱い場所では、排熱の体感が強くなることがある

トースターも熱は出るが、ノンフライヤーは熱風を排気する
棚の中へ入れたまま使うより、周囲を空けて使える場所があるかを先に見る

置けるかではなく、使う時に後ろを空けられるかを見る

ノンフライヤーで後悔しやすい場面を整理するなら、置き場所と排熱は別記事で深掘りしてもよい部分
この記事では、トースターとの違いとして「熱風を逃がす場所が必要」と覚えておく

レコルトなどのエアーオーブン系は中間タイプとして考える

レコルトのエアーオーブン系や、エアフライ機能付きのオーブントースターは、ノンフライヤーとトースターの中間に近い

パンも焼ける
揚げ物の温め直しもできる
庫内が見えるタイプなら、焼き色も確認しやすい

ただし、普通のトースターとまったく同じ感覚で使うと、焦げやすいことがある
熱風が加わる分、これまでのトースター時間より短めに見るほうがよい

ここで話を広げすぎると、コンベクションオーブンやエアフライオーブンの比較になってしまう
この記事では、あくまでノンフライヤーとオーブントースターを、パン・惣菜温め・冷凍食品で比べるところに絞る

コンベクションオーブンとの違いまで迷っている場合は、熱風付きオーブン全体の比較として分けて考えたほうが分かりやすい

ノンフライヤーとトースターで迷った時の判断順

迷った時は、最初に朝の使い方を見る
次に夜の使い方、最後に洗い物と置き場所を見る

朝に食パンを1〜2枚焼くなら、焼き色を見ながら使えるトースターが扱いやすい
子どもの分もまとめて焼く家庭なら、枚数の差がさらに出る

夜にスーパーの唐揚げや天ぷらをよく温めるなら、ノンフライヤーが合いやすい
衣のべたつきや下に落ちた油で、電子レンジやトースターとの差を感じやすい

冷凍食品をよく使うなら、ノンフライヤーは候補になる
ただし、袋の表示、中身の溶けやすさ、重なり具合を見る必要がある

最後に、洗い物と置き場所
ここで負担を感じるなら、使う回数は減りやすい

最初に決めるのは機種ではなく、朝のパンか夜の揚げ物か

ノンフライヤーが本当に必要か迷う場合は、まず今のトースターで不満がある場面を分けてみる
パンの焼き色に不満なのか、揚げ物のべちゃっと感に不満なのかで、選ぶ家電は変わる

まとめ

ノンフライヤーとトースターの違いは、熱風と仕上がりで見ると判断しやすい

ノンフライヤーは、熱風で食材全体を乾かしながら加熱する
惣菜の唐揚げ、天ぷら、冷凍ポテト、冷凍フライのように、衣や表面をカリッと戻したい時に向いている

トースターは、上下ヒーターで表面に焼き目を付ける
食パン、餅、ピザトースト、グラタンのように、毎日の小さな焼き作業に向いている

ノンフライヤーでもパンは焼けるが、裏面の焼き色や裏返しの手間が気になりやすい
トースターでも揚げ物は温められるが、油落ちや衣の軽さではノンフライヤーに差が出やすい

買う前に見る順番は、朝のパン、夜の揚げ物、冷凍食品、洗い物、置き場所
この順番で自分の台所を見直すと、どちらを選ぶべきかかなり絞りやすくなる

まずは、いつもの食卓で一番不満が出ている場面を見る
パンの焼き上がりに困っているならトースター、揚げ物の温め直しに困っているならノンフライヤー
そこから考えるほうが、買ったあとに使わなくなる失敗を減らしやすい

監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ