入浴後 浴室ドア 開けると洗面所までモワッと湿る夜
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入浴後、浴室を早く乾かそうとしてドアを全開にしたら、洗面所の鏡や洗濯機までしっとり曇る
この状態では、浴室の湿気が消えたのではなく、洗面所や廊下へ移動した可能性がある
入浴直後は浴室ドアを全開にせず、給気口を確保した状態で換気扇を回すのが基本になる
ドア下部に給気口があるなら閉めたまま
給気口が見当たらない場合は、取扱説明書に従って必要な隙間だけ設ける
浴室を乾かすことより先に、湿気を住宅の外へ出す流れをつくることが大切になる
入浴後に浴室ドアを全開にしないほうがよい理由

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入浴直後の浴室には、壁や床の水滴だけでなく、目に見えない水蒸気も多く残っている
この時にドアを全開にすると、白い湯気が洗面所側へ流れ、鏡や洗濯機の表面が曇りやすい
洗濯機の操作パネルを指でなぞると跡が残る
棚のタオルを触ると、乾いているはずなのに少し冷たい
このような変化があるなら、浴室の湿気が洗面所まで広がっているサインと考えやすい
実際の住宅でドアと換気扇の条件を変えた測定では、換気扇を止めたままドアを開けた時、居室側の湿度が約5~10ポイント上がった例がある
浴室は早く乾いたように見えても、水分が家の外へ出たとは限らない
浴室から洗面所へ水分を移しただけでは、換気が終わったことにはならない
換気扇は空気の入口がないと湿気を外へ出しにくい
浴室ドアは閉めればよい、と覚えるだけでは不十分になる
換気扇が湿った空気を外へ出すには、排出した分だけ新しい空気が浴室へ入る必要があるためだ
まず、浴室ドアの下側を見る
細長いスリット、格子状のガラリ、開閉できる通気部品があれば、それが給気口になっていることが多い

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給気口がある浴室なら、ドアを閉めた状態で換気扇を回す使い方が基本になる
洗面所側の比較的乾いた空気が給気口から入り、浴室内を通って換気扇へ向かう流れをつくりやすい
一方、給気口が見当たらない浴室を完全に密閉すると、空気が入りにくくなり、換気扇を回しても乾燥が進みにくい場合がある
この場合は「拳ひとつ分」などの自己流で決めず、浴室や換気扇の取扱説明書を確認する
製品によっては、ドアを少し開ける方法や、別の給気経路を確保するよう指定されている
全開か完全密閉かではなく、換気扇へ空気を渡せる状態かを見る
ドアを開けたまま寝ると翌朝まで床が濡れることがある
ある賃貸住宅では、最後に入浴した人が浴室ドアと脱衣所のドアを開け、換気扇を使わない習慣になっていた
子どもの寝かしつけ中にそのまま寝落ちした夜は、翌朝になっても浴室の床が水浸し
その状態が続いたあと、床の隅に赤やピンク色の汚れも見られたという
赤やピンクの汚れがすべてカビとは限らないものの、浴室が長時間乾かない状態は、ぬめりや汚れが残りやすい環境につながる
困るのは浴室内だけではない
脱衣所の棚にタオルをむき出しで置いている家庭では、開いたドアの正面に湿気が流れやすい
壁紙、ドア枠、洗面台下の収納も、湿った空気が何度も当たると乾きにくくなる
その家庭では、入浴後の使い方を浴室ドアを閉めて換気扇を回す方法へ変えていた
毎回完璧に水滴を拭き取るより、まず最後に入った人が換気扇を止めない仕組みに変えるほうが続けやすい
換気扇を回す時間は天気だけでも大きく変わる
「入浴後は3時間回せばよい」と時間だけで決めると、雨の日に乾き残ることがある
戸建て住宅で浴室内の湿度を測った例では、晴れた日は入浴後に約90%まで上がった湿度が、約1時間で60%未満まで低下した
ところが雨の日は、60%未満になるまで約16時間かかっている
同じ浴室でも、外気の湿度や浴室内に残った水の量で結果は大きく変わる
この数字をすべての家庭に当てはめることはできないが、晴れた日と雨の日で同じタイマー設定にしないほうがよいことは分かる
止める時間を迷ったら、時刻だけでなく次の場所を見る
壁の細かな水滴が減っているか
床に水膜が残っていないか
ドアレールの溝に水がたまっていないか
洗面所の鏡や洗濯機が曇っていないか
湿度計が50~60%台になっていても、レールや床に水が残っていれば、換気扇を止めたあとに再び蒸発する
数字より先に、最後まで乾きにくい床と溝を見る
入浴後から浴室が乾くまでの順番
入浴後の換気は、やることを増やすより順番を決めるほうが失敗しにくい
最後の人が出た直後
最初に換気扇を回す
24時間換気が常時運転になっている住宅では、基本設定を止めずに使う
浴室ドアに給気口があるなら、ドアは閉める
給気口がない場合は、取扱説明書に指定された隙間を確保する
浴槽にお湯を残すなら、ふたを閉めて蒸発を抑える
床に水が多い時は、排水口へ寄せるだけでも残る水分を減らしやすい
最初に変える行動は、ドアを全開にする前に換気扇を回すこと
1~2時間後
浴室をのぞき、壁ではなく床とドアレールを見る
壁の上部が乾いていても、床の隅やレールの溝だけ水が残ることがある
洗面所の鏡や洗濯機が曇っているなら、ドアの開口が大きすぎる可能性も考える
給気口をふさいでいないか、ドアを閉めた時に通気部品が機能するかも確認したい
就寝前や翌朝
雨の日や梅雨は、数時間で乾き切らないこともある
換気扇を止める前に、床へ足を入れなくても見える水膜、ドア枠の水滴、レールの水たまりを確認する
浴室が十分に乾いたあとであれば、必要に応じてドアを開けても湿気が洗面所へ広がりにくい
ドアを開けるのは、入浴直後ではなく水滴が減ったあとで十分
ドアの開け方が合っていない時に出やすい変化
入浴後の使い方が合っているかは、洗面所側と浴室側を同時に見ると分かりやすい
洗面所に湿気が逃げているサイン
鏡の曇りが長く残る
洗濯機のふたや操作パネルが濡れる
浴室の近くに置いたタオルが冷たく感じる
ドア枠や巾木の角が乾きにくい
この状態なら、浴室ドアを開けすぎていないかを見る
洗面所の窓や扉を開ければ解決するとは限らない
先に浴室内の湿気を換気扇へ集める流れを整える
浴室内に湿気がこもっているサイン
換気扇を回しても翌朝まで床が濡れている
鏡の曇りが長時間消えない
ドアレールに毎朝水が残る
換気口へティッシュを近づけても、ほとんど引かれない
ティッシュによる確認は、あくまで簡易的な目安になる
吸い込みが弱い時は、給気口がふさがっていないか、フィルターにほこりが詰まっていないかを見る
掃除をしても変わらない場合や、異音、停止、焦げたようなにおいがある場合は、無理に分解せず点検を検討したほうが安心だ
住宅によって換気の結果が変わる4つの条件
同じ「浴室ドアを閉める」方法でも、住宅によって乾き方は変わる
違いが出やすいのは次の4点
ドア下部に給気口があるか
浴室に窓があるか
24時間換気か、入浴後だけ使う換気扇か
洗面所が狭く、浴室ドアの正面に壁や収納があるか
特に見落としやすいのが給気口
掃除道具やバスマットでドア下部をふさぐと、換気扇が動いていても空気が入りにくくなる
開き戸と引き戸でも、通気部品の位置やドアの隙間は違う
自宅の正解は、ドアの形ではなく給気の通り道で決まる
冬は浴室の暖かい蒸気が、冷えた洗面所の鏡や壁で水滴になりやすい
梅雨や雨の日は、外へ排出しても浴室内の湿度が下がるまで時間がかかる
地域名よりも、天候、給気口、住宅の気密性を見たほうが判断しやすい
浴室ドアを閉めても洗面所が湿る時に見る場所
ドアを閉め、換気扇も回しているのに洗面所が曇る場合は、ドア以外の原因も切り分ける
まず確認したいのは、浴室ドア下部の給気口
ほこりや髪の毛、バスマットでふさがれていないかを見る
次に、換気扇の吸い込み
フィルター表面にほこりが厚く付いていると、換気に時間がかかりやすい
洗面所で洗濯物を干している時や、乾燥機を使った直後は、浴室ドアを閉めても洗面所そのものの湿度が高くなる
この場合は、入浴による湿気と別に考える必要がある
天井や壁にすでに黒い点が広がっているなら、ドアの開け方だけでなく、浴室天井のカビが残る原因と落とし方も分けて確認したい
この記事では換気の通り道に絞り、天井のカビ対策は別の手順として考えるほうが整理しやすい
まとめ
入浴後の浴室ドアは、早く乾かしたいからとすぐ全開にする必要はない
まず見るのは、ドア下部に給気口があるかどうか
給気口があるならドアを閉めて換気扇を回す
給気口がないなら、取扱説明書に従って必要な空気の入口を確保する
換気扇を止める時は、決めた時間だけで判断しない
床、ドアレール、洗面所の曇りを見て、浴室内の水分が減ってからドアを開ける
今日から全部の水滴を拭き取る必要はない
まずは入浴直後の全開をやめ、換気扇へ湿気を集める流れを一度だけ確認する
そこを変えるだけでも、洗面所までモワッとする状態は減らしやすくなる
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
