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衣替えで数週間ぶりにシャツを出した朝、洗って収納したはずなのに、古い布のような臭いがする

夏に収納した服がカビ臭くなる時は、クローゼットの湿気だけでなく、収納前の洗い残しと乾燥不足を先に見直したい

洗った直後は無臭でも、襟や脇に残った皮脂、厚い縫い目の水分、衣類を詰め込んだ収納環境が重なると、数日から数週間後に臭いが戻ることがある

最初に行う順番は、服の状態を確認する、洗い直す、室温まで冷まして乾燥を確かめる、収納量を減らすの4段階

除湿剤を追加する前に、衣類へ湿気や汚れを持ち込んでいないかを見るほうが原因を絞りやすい

収納した服がカビ臭くなる原因は衣類側にもある

クローゼットを開けた時は気にならないのに、服を取り出して顔へ近づけると臭う

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この場合、収納全体の湿気だけでなく、衣類に残った汗や皮脂、洗剤や柔軟剤の成分も確認したい

夏服は首、脇、背中へ直接触れる時間が長い

短時間しか着ていない服でも、日焼け止めや制汗剤、皮脂が付いていることがある

「一度しか着ていないから」と洗わず長期収納すると、見た目はきれいでも、数か月後に臭いが気になることがある

洗濯した服でも同じで、洗剤を多く入れれば汚れが必ず落ちるわけではない

洗濯物を詰め込みすぎたり、洗剤が十分にすすがれなかったりすると、繊維に成分が残る可能性がある

海外の生活者の体験では、洗濯直後は無臭なのに、クローゼットへ入れて数週間後に再び臭う例があった

タンスを処分し、別の住居へ移っても再発した例もあるため、収納家具だけを原因と決めつけないことが大切になる

カビ臭い服と、こもり臭だけの服を分ける

「カビ臭い」と感じても、実際の状態は同じではない

まず服を明るい場所へ移し、表と裏、縫い目、襟の折り返しを確認する

白、黒、緑などの点や斑点が見えるなら、臭いだけの状態とは分けて考えたい

一方、見た目に変化がなく、古い布やほこりのような臭いだけなら、次の違いを見る

収納から出した直後だけ臭う

着て体温が上がると臭いが強くなる

洗濯直後から臭う

特定のクローゼットへ入れた服だけ臭う

着ると臭いが戻る服は、襟、脇、背中などの汚れ残りを疑いやすい

収納直後だけ臭い、しばらく室内へ掛けると弱くなるなら、収納内のこもり臭や家具臭が移っている可能性もある

服だけが臭うのか、空のクローゼットも臭うのか

ここを分けると、洗濯と収納のどちらから直すべきか見えやすくなる

長期収納前は着用時間より汚れやすい部位を見る

数時間しか着ていない服でも、肌へ触れたなら収納前に洗うほうが失敗しにくい

特に確認したいのは、襟、脇、袖口、背中、ウエストまわり

化学繊維のインナーやスポーツウェアは、乾いて見えても、汗をかいた時だけ臭いが戻ることがある

洗い直す時は、最初から強い薬剤を増やさない

まず洗濯表示を確認し、洗剤は製品に記載された量へ合わせる

汚れが気になる襟や脇だけを前処理し、洗濯機に詰め込みすぎない状態で洗う

柔軟剤や香りの強い製品を追加すると、一時的に臭いが分かりにくくなることもある

香りで隠すより、汚れの残りやすい部位を洗い、十分にすすぐことを優先したい

洗濯直後から臭う場合は、収納よりも洗濯槽、生乾き、部屋干し環境の影響を分けて確認する必要がある

完全乾燥は取り込んだ直後では判断しない

洗濯物の表面が乾いていても、厚い部分だけ湿っていることがある

見落としやすいのは、次の部分

脇や袖の縫い合わせ

襟の折り返し

ポケットの内側

ウエストゴム

パーカーのフード

重なった裾や厚い縫い目

乾燥機や日なたから出した直後は、服そのものが温かい

温かさが残っていると、わずかな湿り気に気づきにくい

取り込んだ服はすぐ畳まず、ハンガーへ掛けたまま室温まで冷ます

目安として30分ほど置き、その後に厚い部分をもう一度触る

周囲より冷たい、重い、内側だけしっとりするなら、追加乾燥へ戻す

風の通る室内へ2〜3時間置く方法なら、直射日光による色あせを避けながら乾燥を補いやすい

同じ条件で確かめるなら、Tシャツを2組に分けると違いが分かりやすい

一方は乾いたと思った直後に収納

もう一方は室温まで冷まし、2〜3時間追加で風へ当ててから収納する

翌日、3日後、1週間後、2週間後に、取り出した直後と着用後の臭いを同じ基準で比べる

臭いは写真へ残らないため、収納日、乾燥時間、服の枚数をメモしておくと判断しやすい

畳む前に見るのは服の表面ではなく、厚い部分が冷めた後の状態

クリーニングのビニールカバーは外して収納する

クリーニングから戻った服を、そのままクローゼットへ掛けることがある

ほこりよけに見える透明なビニールでも、長期保管用とは限らない

カバーを付けたまま衣類を並べると、服の周囲へ空気が通りにくくなる

持ち帰る途中の温度差や衣類に残った湿気も、こもりやすい状態になる

帰宅後はビニールカバーを外し、服の状態を確認する

すぐに密閉収納せず、風通しのよい室内で数時間置き、熱や湿気がこもっていないことを確かめてからクローゼットへ移す

カバーを外した後は、襟、脇、ポケット、裏地まで確認したい

クリーニングへ出す前の汚れが残っている場合や、臭いが気になる場合は、そのまま長期収納しないほうが安心だ

ほこりを避けたい時は、通気性を妨げにくい衣類カバーを検討する

ただし、カバーを掛けても衣類同士を密着させれば空気は動きにくい

ビニールを外すことと、服の間へ隙間を残すことはセットで考える

7割収納は服の間へ手が入る状態を目安にする

「クローゼットは7割程度」と言われても、何を基準にするのか分かりにくい

厳密な数値ではなく、手持ちの収納で風の通り道を確保するための目安として考える

満杯の状態では、ハンガーを1本動かすと隣の服もまとめて動く

服を取り出す時に左右へ強く押し広げなければならないなら、詰め込みすぎと判断しやすい

7割程度へ減らす時は、同じ種類の服を重ねすぎず、ハンガー同士の間へ指や手のひらが入る余白を作る

たとえば30着で隙間がなくなるクローゼットなら、最初は21着前後まで減らし、残りを別の場所へ移して変化を見る

これはすべての収納に共通する絶対的な枚数ではない

厚手のコートと薄いシャツでは、同じ1着でも占める幅が違うためだ

確認するなら、満杯状態と減らした状態を同じ位置から見る

服の肩が重なっていないか

裾が床や収納箱へ密着していないか

奥の壁まで見える隙間があるか

ハンガーを1本ずつ動かせるか

扉を閉めた後も、翌朝に奥の服へ手を入れ、冷たさやこもった臭いを比べる

湿度計を使う場合は、扉を開ける前、閉めて数時間後、翌朝など、同じ時間で記録する

数字そのものより、満杯状態と減らした状態の差を見るほうが使いやすい

洗って乾かしても臭いが戻る時は収納側を確認する

衣類を洗い直し、厚い部分まで乾かしたのに、同じ場所へ戻すと臭う

この場合は空のクローゼットを確認する

いったん衣類をすべて出し、棚板、壁、床、収納ケースを直接嗅ぐ

木材、防虫剤、たばこ、古い布のような臭いがないかを見る

白い布を数日置き、臭いが移るか比べる方法もある

別の部屋に置いた服は臭わず、特定のクローゼットへ入れた服だけ臭うなら、衣類より収納環境の影響を疑いやすい

窓のない賃貸の小型収納、北側の部屋、浴室や洗面所に近いクローゼットは、同じ服でも湿気がこもりやすいことがある

入浴後だけ奥の服が冷たく感じるなら、浴室のドアを閉め、換気後の状態と比べる

押し入れの布団まで湿る場合は、衣類だけでなく押し入れ全体の湿気対策へ分けたほうがよい

除湿剤が短期間で満水になる場合も、収納前の洗濯だけでは解決しにくい

バッグや革小物に白いカビが出ている時は、衣類と同じ洗い方をせず、バッグのカビ対策として分けて確認したい

白や黒の斑点がある服は無理にまとめ洗いしない

見た目に変化がなく、こもった臭いだけなら、洗濯と乾燥の見直しから始めやすい

一方、白、黒、緑などの斑点が見える服は、臭いだけの状態と同じ扱いにしない

まず洗濯表示と素材を確認し、ほかの衣類から離す

広い範囲へ斑点がある服、色落ちしやすい服、ウールやシルク、高価な衣類は、家庭で無理に処理しないほうが安心だ

漂白剤や洗浄剤を使う場合も、衣類への使用可否を確認する

塩素系と酸性製品など、異なる薬剤を自己判断で混ぜない

臭いが取れないからと洗剤を増やし続けるより、素材に合った方法を確認してから進めたい

見た目にカビがある服は、臭い戻りの服と同じ手順で済ませない

まとめ

夏に収納した服がカビ臭い時は、クローゼットへ除湿剤を足す前に、服へ原因を持ち込んでいないかを見る

最初に変えたいのは、洗濯後すぐに畳まないこと

襟、脇、ポケット、ゴム部分を確認し、室温まで冷ましてから、必要なら2〜3時間ほど追加で風へ当てる

クリーニングのビニールは外し、服同士を押し込まず、ハンガーを1本ずつ動かせる余白を残す

それでも同じ場所だけ臭うなら、空のクローゼットへ白い布を置き、数日後の臭い移りを確認する

今日すべてを入れ替える必要はない

まず臭いが気になる服を1〜2枚だけ洗い直し、乾燥後すぐ収納した場合と、追加で乾かした場合を比べるところから始めると判断しやすい

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ