台風の日に避難リュックを背負って移動するなら、防水カバーは「水を弾くか」だけで選ぶと失敗しやすい

横殴りの雨では、前面よりも背面、肩紐、底のたるみ、ファスナー周辺が濡れやすく、強風ではゴムだけのリュックカバーがずれたり、めくれたりすることがある

避難リュックの中には、非常食、モバイルバッテリー、ライト、ラジオ、充電ケーブル、薬、書類のコピーなど、水に弱いものが入りやすい
だから見るべきなのは、超撥水の表示より先に、固定力と濡れやすい隙間になる

避難リュック 防水カバーは台風で何を守るために使うのか

避難リュックの防水カバーは、リュック全体を完全に密閉する道具ではない

前面や側面に当たる雨を減らし、中身が濡れるまでの時間を稼ぐためのもの
特に台風の時は、傘だけでは背中側の荷物まで守りにくい

実際に雨の日の通学や通勤では、傘をさしていてもリュックの外側だけ濡れる場面がある
肩に背負った荷物は体の後ろに出るため、傘の内側に入りきらない

海沿いの避難では、上からの雨だけではなく、横から吹きつける雨や下から巻き上がる雨もある
この時に弱くなるのが、背中側の開口部と底面のたるみ

防水カバーをかけていても、背中に当たる面、肩紐、ファスナーの近くは濡れる可能性が残る
中身を守りたいなら、外側のカバーだけで完結させず、電子機器や書類は内側でも袋に分けるほうが安心だ

台風 リュックカバー 飛ばされる原因はゴムだけの固定にある

リュックカバーが台風で飛ばされる時は、生地の撥水性よりも固定方法が問題になりやすい

ゴムだけで縁を引っかけるタイプは、普段の雨なら扱いやすい
ただ、強い横風を受けると、背中側の開いた部分から風が入り、カバーが風船のように膨らむことがある

特に危ないのは、リュックを背負って歩いている時だけではない

玄関先で背負う前
避難所の入口でリュックを下ろした時
駐車場やマンション横で風が抜けた時

このような場面では、カバーの端が一瞬浮きやすい

ゴムが強ければよい、という話でもない
ゴムが強すぎると装着に時間がかかり、焦っている時に上下や左右を間違えやすくなる

避難用として見るなら、背面バックル、十字ベルト、コードストッパーのどれかで背中側を固定できるかを先に確認したい

リュックカバー 固定力は装着30秒とズレ幅で見る

避難リュック用の防水カバーは、家で落ち着いて付けられる時だけで判断しないほうがよい

台風前に玄関で試すなら、リュックに荷物を入れた状態で確認する
空のリュックではきれいに収まっても、非常食やライトを入れて厚みが出ると、角が浮きやすくなる

今回の検証では、避難リュックを想定して、非常食、モバイルバッテリー、ライト、充電ケーブル、書類を入れた状態で見た
パンパンに近い状態にすると、カバーの余り方と固定のしやすさが分かりやすい

見る順番は次の流れが扱いやすい

  • カバーを取り出してから装着まで何秒かかるか
  • 背面のバックルやコードを片手で留められるか
  • 左右に軽く引いた時に端が浮かないか
  • 底面に袋状のたるみが出ないか
  • 背負った時に肩紐まわりへ干渉しないか

目安として、避難用なら30秒前後で装着できるかを一度見ておきたい
暗い玄関や雨の中では、説明書を見ながら整える余裕がないためだ

横殴り雨で濡れる場所は前面より背面と肩紐を見る

リュックカバーをかけると、前面の水滴は弾いているように見えやすい
ただ、実際に濡れが残りやすいのは、正面ではなく見えにくい場所になる

特に見るべき場所は、次の4つ

  • 背中側の開口部
  • 肩紐の付け根
  • 底面のたるみ
  • ファスナー周辺

横から雨が当たると、背中側の隙間から細かい水が入りやすい
肩紐はカバーの外に出るため、濡れる前提で考えたほうがよい

避難所まで10分ほど歩くだけなら、リュック本体の前面は濡れにくくても、肩紐はしっとりすることがある
20分以上歩く場面では、背面パッドや肩ベルトの水分が服側に移ることも考えたい

リュックカバーは荷物の外側を守る道具であり、肩紐まで覆う道具ではない
肩紐や背中まで濡らしたくない場合は、リュック対応のレインポンチョを別に考える必要がある

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避難リュック 防水カバーのサイズは大きすぎても失敗しやすい

防水カバーは「大きめなら安心」と考えがちだが、台風時は逆に失敗することがある

荷物を入れたリュックより大きすぎるカバーは、底や左右に余りが出る
そこに雨水が入り込むと、袋状のたるみに水が溜まりやすい

水が溜まると、カバーの重みで下へ引っ張られる
その結果、背面側が浮き、さらに水や風が入りやすくなる

避難リュックに使うなら、空の状態ではなく、荷物を詰めた状態の高さ、幅、厚みで合わせるほうが失敗しにくい

30L前後のリュックでも、毛布や着替えを入れて厚みが出ると、見た目以上にカバーが張る
逆に中身が少ない時は、カバーが余ってバタつきやすい

確認する時は、リュックを床に置いた状態だけでなく、背負った状態でも見る
背負うと肩紐が引かれて形が変わり、背中側の隙間が広がることがある

超撥水リュックカバーでも中身は防水袋で二重に守る

超撥水のリュックカバーを使っても、避難リュックの中身をそのまま入れるのは少し不安が残る

理由は、濡れる経路がカバーの表面だけではないから
ファスナー、縫い目、背面の開口部、カバーを外す時の水滴からも湿気が入りやすい

特に水に弱いものは、最初から分けておく

  • モバイルバッテリー
  • 充電ケーブル
  • ライト
  • 携帯ラジオ
  • 保険証や身分証のコピー
  • 現金やメモ

これらは、カバーの性能に頼りきるより、内側で小分けしたほうが扱いやすい
ジッパー袋や防水ポーチに入れてからリュックへ入れるだけでも、雨の入り方に対する余裕が変わる

避難リュックの中身を詳しく整理する記事とは役割が違うが、電子機器だけは別扱いにしたい
停電時に濡らしたくないモバイルバッテリーの保管場所も、あわせて見直すと避難時の不安を減らしやすい

台風避難後は濡れたリュックカバーの収納で失敗しやすい

意外と困るのが、避難所や玄関に着いた後のリュックカバー

雨の中で役に立っても、外したカバーは濡れている
そのまま避難リュックの中へ戻すと、乾いた荷物へ水分が移ることがある

学校や通勤の雨対策でも、濡れたカバーを丸めて入れたら、別の荷物が湿ったという場面は起こりやすい
避難リュックでは、これが非常食や書類に当たると困る

使った後は、カバーを外して軽く水を切り、別の袋へ入れる
大きな袋でなくても、濡れたカバーだけを分けられる袋があると扱いやすい

カバーを付ける準備と同じくらい、外した後の置き場を決めておくことが大切
避難所の床で慌てないためにも、リュックの外ポケットに濡れ物用の袋を入れておきたい

避難リュックの防水対策はカバーだけに頼らない

今回の記事で見るべきなのは、防災リュックの中身一覧ではなく、リュックカバーの固定力と濡れ方だ

非常食の選び方や防災用品の数を増やす話まで広げると、この記事の役割がぼやける
ここでは、台風時に避難リュックを背負って移動する時、防水カバーがずれないか、どこから濡れるかに絞って考える

台風前に確認するなら、順番はシンプルでよい

まず、荷物を入れた避難リュックにカバーを付ける
次に、背面バックルやコードを固定する
その状態で、左右、底、背中側の開き、肩紐を確認する

最後に、電子機器と書類だけは内側で袋に分ける
ここまでやっておくと、カバーだけに頼るより失敗しにくい

台風前に確認する避難リュックの防水対策を親記事でまとめる場合も、このページは「リュックカバーの固定力検証」として分けておくと役割がはっきりする
中身の小分け、モバイルバッテリーの保管、レインポンチョの選び方は、それぞれ別で見たほうが判断しやすい

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まとめ

避難リュックの防水カバーは、撥水生地だけでなく、背面の開き、底面のたるみ、固定ベルトの弱さを見る必要がある

台風の横殴り雨では、前面よりも肩紐、背面、底、ファスナー周辺が濡れやすい
強風では、ゴムだけのカバーが浮いたり、ずれたりすることもある

最初に変えるなら、避難リュックへ荷物を入れた状態で、カバーを一度装着してみる
30秒前後で付けられるか、背面を固定できるか、底にたるみが出ないかを見る

そのうえで、水に弱い電子機器や書類は内側で袋に分ける
防水カバーは外側の雨を減らす道具として使い、中身は二重に守るくらいで考えるほうが安心だ

監修:佐藤進
保有資格:防災士

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ