避難中の空き巣対策は窓ガラス防犯フィルムと補助鍵
目次
- ただ、数時間から一晩、部屋が無人になると、あとから気になるのが避難中の空き巣対策になる
- 玄関対策、貴重品管理、近隣への声かけも大切だが、ここでは台風や津波で一時避難する前の、窓からの侵入対策だけに絞って整理する
- 避難中の空き巣対策で窓ガラスを見る理由
- その直前にリビングの掃き出し窓だけ確認して、浴室窓や寝室側の小窓を見落とすことがある
- だから避難前の窓対策では、ガラスを守るだけでなく、割れた後でも窓を動かしにくくする工夫が必要になる
- 失敗しやすいのは、クレセント錠の周辺だけに小さく貼る使い方
- 朝になって角がめくれているなら、避難用の防犯対策としては不安が残る
- フィルムはガラス側、補助鍵はサッシ側を見る対策と分けると、やることが整理しやすい
編集
台風や津波で海沿いのアパートから避難するとき、まず優先するのは命を守るために早く離れること
ただ、数時間から一晩、部屋が無人になると、あとから気になるのが避難中の空き巣対策になる
玄関の鍵は閉めた
でも、ベランダの掃き出し窓、浴室の小窓、寝室の腰高窓まで、落ち着いて確認できたか
ここで見るべきなのは、窓ガラスを絶対に割らせないことではない
窓ガラスが割れても、クレセント錠に手を入れて簡単に開けられにくい状態にすること
そのために使うのが、窓ガラス防犯フィルムとサッシ用補助鍵の併用になる
玄関対策、貴重品管理、近隣への声かけも大切だが、ここでは台風や津波で一時避難する前の、窓からの侵入対策だけに絞って整理する
シャッターや雨戸の風圧補強は別の対策になるため、ここでは深く扱わない
風圧補強まで見たい場合は、シャッターや雨戸の台風対策の記事と分けて確認したほうが分かりやすい

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避難中の空き巣対策で窓ガラスを見る理由
避難中の空き巣対策で窓を見る理由は、ガラスそのものよりも割れた後に鍵へ手が届く構造にある
台風の接近で避難を決めた夕方、避難バッグを持って玄関へ向かう
その直前にリビングの掃き出し窓だけ確認して、浴室窓や寝室側の小窓を見落とすことがある
雨音が強くなり、風でベランダの物が動き始めてから思い出しても、もう戻って確認する判断はしにくい
窓の中央にあるクレセント錠は、窓を密閉するための金具として使われることが多い
防犯専用の鍵として過信すると、ガラスを割られたあとに手を入れて回される不安が残る
だから避難前の窓対策では、ガラスを守るだけでなく、割れた後でも窓を動かしにくくする工夫が必要になる
窓ガラス防犯フィルムは台風時の時間稼ぎとして使う
窓ガラス防犯フィルムは、貼れば窓が無敵になるものではない
役割は、ガラスが割れたときに破片が簡単に抜け落ちにくくなり、手を入れて解錠するまでの手間を増やすこと
つまり、台風時の防犯フィルムは割れないための道具ではなく、すぐ開けられにくくするための時間稼ぎとして考えるほうが現実的だ

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失敗しやすいのは、クレセント錠の周辺だけに小さく貼る使い方
鍵の近くだけ守ればよさそうに見えるが、周囲を大きく割られれば手が入る余地が残る
貼るなら、商品説明で対応できる窓か確認したうえで、できるだけガラス面全体で考えたい
特にベランダの掃き出し窓は面積が大きい
一人で貼ると、端に水が残る、途中でフィルムが折れる、下側に気泡が寄ることがある
貼った直後だけで判断せず、一晩置いて端の浮きや気泡の残り方を見る
朝になって角がめくれているなら、避難用の防犯対策としては不安が残る
台風前の補助鍵はクレセントから離れた位置に付ける
台風前の補助鍵は、クレセント錠のすぐ横ではなく、手が届きにくい上部か下部に付けるほうが意味を持ちやすい
ガラスが割られてクレセントを回されても、上か下で補助鍵が効いていれば、窓がそこで止まる
この「もう一段止まる状態」が、防犯フィルムとの併用で大事になる
防犯フィルムで、割れた部分を抜け落ちにくくする
補助鍵で、窓を横に動かしにくくする
フィルムはガラス側、補助鍵はサッシ側を見る対策と分けると、やることが整理しやすい
ベランダ側の掃き出し窓なら、上部に付けた補助鍵がカーテンレールや網戸に干渉しないかを見る
浴室窓なら、湿気で粘着が弱くならないかを見る
寝室の腰高窓なら、普段の換気で邪魔にならないかを見る
避難当日に初めて付けるより、普段の開け閉めで数回使っておくほうが、避難前の確認が早くなる
海沿いアパートの補助鍵は粘着とサッシ汚れを先に見る
海沿いアパートで粘着式の補助鍵を使うなら、取り付ける前にサッシの状態を見る
ベランダ側の下レールを拭くと、黒い砂や白っぽい粉のような汚れが付くことがある
見た目はきれいでも、指で触るとザラつくこともある
この上にそのまま貼ると、最初は付いたように見えても、数日後に端が浮きやすい
補助鍵を貼る日は、できれば晴れている日が扱いやすい
サッシを乾いた布で拭き、汚れや油分を落としてから貼る
圧着は軽く押すだけで終わらせず、10秒ほどしっかり押さえる
その日の夜はそのまま置き、翌朝に指で軽く押してズレないかを見る
雨の日の朝や結露が出たあとに、端が浮いていないかも確認する
避難本番で頼るなら、貼った当日ではなく一晩後の状態を見るほうが安心
湿った浴室窓に慌てて貼ると、サッシの隙間が足りず窓が閉まりにくくなることもある
一度貼ってすぐ剥がせた場合は、粘着が効いているとは言いにくい
補助鍵と防犯フィルムを普段使いで外さない工夫
補助鍵は、防犯の日だけ使う特別な道具にすると外したままになりやすい
普段の換気で邪魔になる
網戸に当たる
鍵付きタイプの小さな鍵をなくしそうになる
窓を開けるたび解除が面倒になる
こうした小さな不便が続くと、台風が来るころには使わなくなる
実際に使うなら、晴れた日にベランダの掃き出し窓で開閉を試し、次に浴室窓、寝室の窓も見る
2〜3回開け閉めして、引っかかりがない位置を探す
鍵を外せるタイプなら、鍵の置き場所も決めておきたい
避難バッグに入れるのか
玄関近くの小物入れに置くのか
家族の誰が持つのか
台風の雨音が強くなってから「補助鍵の鍵がない」と探すのは避けたい
避難前に迷わず閉められる位置と管理方法まで決めて、初めて使える対策になる
窓ガラス防犯フィルムを貼った後に見る場所
防犯フィルムは、貼る前より貼った後の確認が大事になる
見る場所は、広い面よりも端と角
上手く貼れたように見えても、翌朝に角だけ浮くことがある
水が抜けきらず、下側に白っぽい気泡が残ることもある
特に確認したいのは次の場所
クレセント錠のまわりに大きな未施工部分がないか
フィルムの端がめくれていないか
下側に水や気泡がたまっていないか
補助鍵と干渉して窓が閉まりにくくないか
カーテンや網戸に引っかからないか
貼る前のサッシ汚れ、貼った直後の気泡、一晩後の浮き、避難前に補助鍵が効いている状態
この4つを見比べると、失敗に気づきやすい
写真として残すなら、退去時や管理会社への説明にも使いやすい
特に賃貸では、貼った場所と剥がした後の状態を残しておくと、自分でも判断しやすい
避難前30分の空き巣対策は新作業より確認を優先する
避難が必要な段階になってから、防犯フィルムを貼り始めるのは遅い
強風や大雨の中で窓まわりの作業をすると危ない
濡れたガラスやサッシでは、粘着も安定しにくい
避難前30分でやるのは、新しく作業することではなく、すでに付けたものが効いているかを確認すること
順番は玄関からではなく、窓から始めると見落としにくい
まず、ベランダ側の掃き出し窓
クレセントを閉め、補助鍵が上か下で止まっているかを見る
次に、寝室の腰高窓
換気で少し開けたままになっていないか確認する
次に、浴室窓やキッチンの小窓
小さい窓ほど「閉めたつもり」になりやすい
最後に、カーテンを閉めて室内が外から見えにくい状態にする
合鍵を郵便受けや玄関まわりに置いていないかも見る
ここまで終えてから玄関を施錠する
避難中の空き巣対策は、避難を遅らせるほどやるものではない
普段のうちに取り付け、当日は確認だけで済ませる形にしておく
賃貸アパートで防犯フィルムと補助鍵を使う前の注意点
賃貸アパートでは、防犯フィルムや補助鍵の強さだけで選ばないほうがいい
強粘着タイプは安心に見えるが、剥がすときに跡が残ることがある
窓ガラスの種類によっては、フィルム自体が合わない場合もある
凹凸ガラス、すりガラス、網入りガラス、複層ガラスは、商品説明で対応可否を確認してから判断する
管理会社や大家に確認できるなら、先に聞いておくほうが安心
特に原状回復が気になる部屋では、貼る範囲や剥がし方まで見ておきたい
補助鍵も同じで、サッシの形が合わないと窓が最後まで閉まらない
網戸やカーテンに当たるなら、普段使いで外したくなる
買う前に見るのは価格より、今の窓に合うかどうか
窓が完全に閉まるか
補助鍵が網戸に当たらないか
防犯フィルムを貼れるガラスか
剥がす時に跡が残りにくいか
避難前に家族でも施錠できるか
賃貸では、防犯性だけでなく、戻せるか、使い続けられるかまで見る
補助鍵と防犯フィルムでできることと限界
補助鍵と防犯フィルムの併用でできるのは、侵入までの手間を増やすこと
防犯フィルムで、割れたガラスを抜け落ちにくくする
補助鍵で、クレセントだけを回されても窓を動かしにくくする
この組み合わせは、避難中に部屋が無人になる時間への現実的な備えになる
ただし、完全に侵入を防げるものではない
窓全体を大きく壊される
工具でこじ開けられる
補助鍵の位置が悪く、割れた場所から手が届く
粘着式の補助鍵が浮いている
こうした状態では、効果は落ちる
だから、避難中の空き巣対策は「これを貼れば安心」ではなく、簡単に開けられにくい窓に変える作業として考えたい
窓ガラスの飛散防止だけを知りたい場合や、シャッター・雨戸の風圧補強まで確認したい場合は、別記事で分けて見たほうが混乱しにくい
海沿いアパート全体の備えを整理するなら、「海沿いアパートの台風・津波避難前チェックまとめ」から、窓、玄関、避難バッグ、停電対策を分けて確認すると流れを作りやすい
まとめ
避難中の空き巣対策で見るべきなのは、玄関だけではない
海沿いアパートでは、台風の強風、砂ぼこり、湿気、賃貸の制約が重なり、窓まわりの対策が後回しになりやすい
窓ガラス防犯フィルムは、台風で窓を割れなくするための万能対策ではない
割れた後に手を入れにくくし、解錠までの手間を増やすためのもの
補助鍵は、クレセント錠だけを回されても窓を動かしにくくするための追加対策になる
避難前に慌てて貼るのではなく、晴れた日に取り付ける
一晩後に浮きやズレを見る
雨の日や結露のあとに、もう一度端を押して確認する
まずは、ベランダ側の掃き出し窓から見る
そこが終わったら、浴室窓、寝室窓、小窓の順に確認する
避難当日は新しい作業を増やさず、閉め忘れと補助鍵の効きだけを見る
その状態まで普段のうちに整えておくと、命を守るための避難を遅らせずに済みやすい
監修:佐藤進
保有資格:防災士
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
