津波や高潮の避難で、割れたガラスや釘が混じった道を歩く可能性があるなら、踏み抜き防止インソールは「買っておく」だけでは足りない

普段のスニーカーやレインブーツに入れる場合、見るべきなのは足のサイズより、靴の中で窮屈にならないかというサイズ感

実際に避難用として使う前に、手持ちの靴へ入れて5分歩く
この時点で甲が押される、かかとが当たる、つま先側が丸まるなら、避難時にはさらに気になりやすい

踏み抜き防止インソールのサイズ感は、入るかどうかではなく、入れた後に歩ける余裕があるかで判断する

踏み抜き防止インソール サイズ感は普段の中敷きと違う

踏み抜き防止インソールは、普通のクッション用インソールとは目的が違う

足裏をふかふかにする道具ではなく、ステンレス板や高強度繊維で、下からの突き刺しに備えるもの
そのぶん、薄く見えても曲がりにくく、靴の中の余裕を取りやすい

普段の中敷きを外して重ねると、違いが分かりやすい
つま先の幅、土踏まずのくびれ、かかとの丸み
この3つが少しズレるだけで、靴に入れた時の収まりが変わる

特に、普段からぴったり履いているスニーカーは注意したい
インソールを足すと、足の位置が少し上がり、甲が靴の内側に近づく

玄関で足を入れた瞬間は大丈夫でも、廊下を5分ほど歩くと、親指の上や小指側に圧迫感が出ることがある

サイズ表のcmだけで決めず、実際に入れる靴の中敷きと重ねて見ることが最初の確認になる

踏み抜き防止インソールは足のサイズだけで選ぶと失敗しやすい

「足が24cmだから24cm対応を買う」
「靴が26cmだから26cm用を選ぶ」

この選び方だけだと、避難用の靴では失敗しやすい

同じ26cmでも、スニーカー、レインブーツ、長靴では中の形が違う
つま先が細い靴、甲が低い靴、かかとが浅い靴では、対応サイズ内でも端が収まらないことがある

実際の使用感でも、22cmの子どもの靴にSサイズを入れようとして入らず、SSサイズを買い直した例がある
家族分をまとめて防災用にそろえる時ほど、この失敗が起きやすい

子ども用だからS
普段の靴がMだからM
この感覚だけで選ぶと、数ミリのズレで使いにくくなる

家族分を買うなら、最初から人数分を一気に開封しないほうがよい
まず1足だけ、実際の靴へ合わせる
その靴の中敷きを取り出し、踏み抜き防止インソールを重ねて、つま先とかかとの形を見る

足のサイズではなく、避難時に履く靴の中のサイズを見るほうが失敗しにくい

踏み抜き防止インソールの厚みは甲のきつさに出やすい

踏み抜き防止インソールは、サイズが合っていても厚みで合わないことがある

特に出やすいのは甲のきつさ
インソールを入れると足の位置が少し上がり、靴の上側に当たりやすくなる

避難時は、普段より厚手の靴下を履くこともある
雨や泥を想定してレインブーツを履く場合もある
そこにインソールを足すと、家で履いた時より窮屈に感じやすい

試す時は、避難時に履きそうな靴下で見る
薄い靴下だけで合わせると、本番に近いサイズ感が分かりにくい

靴紐を締めた状態で、つま先を少し上げ下げする
足の甲が押される感じがあるなら、その靴は余裕が少ない

5分ほど室内を歩き、親指の上、小指側、足の甲を見る
この段階で違和感があるなら、避難時に長く歩いた時も気になりやすい

ぴったりの靴に足すより、少し余裕のある靴へ入れるほうがサイズ感は安定しやすい

踏み抜き防止インソールをスニーカーに入れる時は甲とつま先を見る

普段のスニーカーを避難用に使うなら、最初に見るのは甲とつま先

スニーカーは歩きやすい一方で、足に合わせて作られているものが多い
普段ちょうどよい靴ほど、インソールを追加する余白が少ない

まず、元の中敷きを外せるか確認する
外せる靴なら、元の中敷きを型として使いやすい

次に、踏み抜き防止インソールを入れて足を通す
この時、つま先が奥まで入っても、甲が押されるなら無理に使わないほうがよい

確認する場所は3つ

  • 親指の上が靴に当たらないか
  • 小指側が横から押されないか
  • つま先側でインソールが丸まらないか

この3つを見てから、廊下を数往復する
5分歩いて違和感が出ないなら、サイズ感の初期確認としては使いやすい

靴の中で滑るか、走った時にズレるか、歩きやすさまで見る場合は、サイズ感とは分けて別記事167で確認すると原因を切り分けやすい
この記事では、あくまで靴に入れた時の窮屈さとカット調整に絞る

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レインブーツや長靴に踏み抜き防止インソールを入れる時はかかとを見る

津波や高潮の避難では、雨や泥を想定してレインブーツや長靴を選びたくなる

ただ、レインブーツや長靴は中が広いため、スニーカーとは違う失敗が出やすい
それがかかと側の浮きや端の当たり

26cmの長靴に26.5cm用の踏み抜き防止インソールを入れた例では、入るには入ったものの、かかと側がよれて踵に当たり、チクチクしたという記録がある
その後、ステンレスが入っていないカップ部分を切って調整していた

ここで大事なのは、靴に入ったことではない
かかと側が折れずに収まるかという点

足を入れたら、かかとを床に軽く合わせる
その状態で、インソールの後ろ側が丸まっていないかを見る

階段を上がる動きをすると、かかとの違和感は出やすい
避難時は平らな道だけでなく、高台への坂や階段を歩くこともある

レインブーツや長靴は、つま先よりもまずかかと
端が当たるなら、サイズが大きすぎるか、靴の形と合っていない可能性がある

避難時のガラス・釘の足元対策はサイズ感が合っていてこそ使える

津波や高潮のあと、足元の危険物は見えにくい

泥水、砂、落ち葉、割れた外壁材、木片、ガラス片
その中に釘やトタン片が混ざっていても、歩く前に全部は見分けられない

海沿いの住宅地なら、割れた窓ガラスや外壁材
河口近くや低地なら、泥に混じった木片や金属片
古い住宅が多い場所では、釘や波板の破片も想定しやすい

踏み抜き防止インソールは、こうした下からの突き刺しに備える道具
ただし、サイズ感が合わず足が痛い状態では、避難靴として使い続けにくい

水害ボランティアの体験では、作業中に近くの人の長靴へ畳用の長い画鋲が貫通した一方、踏み抜き防止インソールを入れていた人は刺さらずに済んだという例がある

同じことが必ず避難中に起きるとは限らない
それでも、泥や瓦礫で足元が見えにくい場面では、備えとして考える価値がある

避難時のガラスや釘対策は、インソールの性能だけでなく、実際の靴に合っているかまで確認して初めて使いやすくなる

踏み抜き防止インソールのカットは避難直前では遅い

踏み抜き防止インソールは、商品によって自分の靴に合わせて切れる

ただし、普通の中敷きと同じ感覚で簡単に切れるとは限らない
ステンレス板や繊維が入っているタイプは、ハサミに力が必要になることがある

避難直前に玄関で合わせるのは避けたい

台風が近づく夜に、袋から出して靴へ入れる
少し大きい
家にあるハサミで切ろうとする
硬くて思うように切れない
焦ってカッターを使い、手元が滑りそうになる

この流れになると、使う前から危ない

買ったら、できるだけその日に靴へ合わせる
普段の中敷きを取り出し、踏み抜き防止インソールに重ねる
つま先、外側、かかとの形を見て、まず大きく残す

最初からぴったり切らない
1回で合わせようとせず、つま先側を少しずつ切るほうが失敗しにくい

かかと側を削りすぎると、靴の中で位置が落ち着きにくい
つま先側から少しずつ合わせ、靴の奥まで入るかを確認する

切ったあとも、すぐ防災袋にしまわない
靴へ入れて5分歩き、端が当たらないかを見る
違和感があれば、さらに少しだけ整える

カット調整は避難準備の日に終わらせる作業で、避難直前にやる作業ではない

踏み抜き防止インソールは小さめがよい靴と実寸合わせが必要な靴がある

踏み抜き防止インソールは、少し小さめを選んだほうが入れやすい靴がある

細身のスニーカー
甲が低い靴
子ども用や女性用の靴
こうした靴は、対応サイズ内でも端が収まりにくい

ただし、何でも小さめがよいわけではない
小さすぎると、つま先や土踏まずの一部がカバーされにくくなる

避難時のガラスや釘への備えとして使うなら、足裏の一部だけ空きすぎる状態は避けたい

見る順番はシンプルでよい

まず、避難時に履く靴を決める
次に、その靴の中敷きを取り出す
踏み抜き防止インソールを重ね、つま先とかかとのズレを見る
大きければ、つま先側から少しずつ合わせる
最後に、実際に靴へ入れて5分歩く

この順番なら、足サイズだけで選ぶより失敗に気づきやすい

家族分をそろえる場合も、全員を同じ考え方で合わせる
大人用、子ども用、レインブーツ用で、必要なサイズ感は変わる

防災用だからまとめ買いするのではなく、まず1足で実際の靴に合うかを見るほうが確実

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踏み抜き防止インソールを5分歩いて確認する理由

踏み抜き防止インソールは、足を入れただけでは合うか分かりにくい

玄関で履いた瞬間は問題なくても、歩くと違和感が出ることがある
甲、つま先、かかと
この3か所は、動いた時に当たりやすい

確認は長時間でなくてもよい
まずは室内で5分
玄関から廊下を歩き、階段があれば数段だけ上がる

その時に見るのは、履き心地の良さではなく、サイズ感の異常

  • 甲が上から押されていないか
  • つま先側でインソールが丸まらないか
  • かかと側の端が当たらないか
  • 足裏の一部に硬い角を感じないか

この4つを見るだけでも、避難時に使いにくい靴を避けやすい

30分ほど歩くと足裏の硬さが気になるという体験もある
ただ、この記事ではクッション性や歩きやすさを深く扱わない
そこまで見る場合は、靴内のズレや歩行感の確認として別に考えたい

サイズ感の記事で見るべきなのは、まず5分歩いた時の圧迫感と端の当たり

踏み抜き防止インソールを普段靴で使う前に決めておくこと

踏み抜き防止インソールは、普段の靴を避難用に近づけられる便利な備え

ただし、どの靴に入れるかを決めずに防災袋へ入れると、必要な時に迷いやすい

スニーカー用なのか
レインブーツ用なのか
家族の誰の靴に入れるのか

ここを決めてから合わせる

避難用として玄関に置くなら、インソールを入れた状態で靴紐を調整しておく
防災袋に未調整のまま入れるより、そのまま履ける状態にしたほうが使いやすい

レインブーツ用とスニーカー用でサイズが違うなら、混ざらないように分ける
袋に靴の種類や名前を書くだけでも、家族分を管理しやすい

避難時は、落ち着いてサイズ調整する時間があるとは限らない
だから、買った日か、台風前の準備日に靴へ入れた状態まで整えておくことが大事になる

まとめ

踏み抜き防止インソールのサイズ感は、足のサイズだけでは判断しにくい

ステンレス板や高強度繊維による厚みと、普段靴の甲・かかと・つま先の余裕が重なると、入るのに歩きにくい状態になりやすい

津波や高潮の避難では、ガラス片、釘、木片、瓦礫が足元に混ざることがある
その備えとして使うなら、性能だけでなく、実際に履く靴との相性を先に見る必要がある

最初にやることは多くない

避難時に履く靴を決める
中敷きを取り出して重ねる
必要ならつま先側から少しずつ切る
最後に5分歩いて、甲・つま先・かかとの当たりを見る

踏み抜き防止インソールは、防災袋に入れた時点ではなく、避難靴に合わせ終えた時点で使いやすい備えになる

買ったまましまうより、まず1足だけでも玄関で合わせておく
そのひと手間で、いざ履く時の迷いや窮屈さを減らしやすくなる

監修:佐藤進
保有資格:防災士

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ