エアコン 故障 見分け方真夏の午後にぬるい風で迷う
目次
- エアコンが冷えない原因は、送風との勘違い、フィルターの目詰まり、室外機や冷媒系の不具合に分けやすい
- 冷蔵庫が冷えない場合は「冷蔵庫が冷えない原因」、車内だけ冷えない場合は「車のエアコン不具合」で切り分けると原因を探しやすい
- 特に見落としやすいのが、冷房ではなく送風になっている状態
- 機種によっては「自動」「除湿」「送風」の表示が小さく、離れた場所では区別しにくい
- この場合は、フィルターや吸込口で空気の流れが弱くなっている可能性がある
- 「掃除したばかりだから原因ではない」と決めず、取り付け位置や追加フィルターまで見たほうがよい
- フィルターを外した奥や配管の接続部分に、白い霜や厚い氷が見える場合がある
- 冷媒不足や送風系の不具合でも起こり得るため、原因は一つではない
編集
真夏の午後、エアコンをつけて30分たっても部屋が暑い
そんな時は、すぐ故障と決めつけず、運転モード、風の強さと冷たさ、室外機の順に見る
エアコンが冷えない原因は、送風との勘違い、フィルターの目詰まり、室外機や冷媒系の不具合に分けやすい
設定を直して冷風が戻れば操作の問題
冷房にしても強い風がぬるい、霜が付く、室外機が動かない場合は、点検が必要な可能性が高まる
この記事で扱うのは、家庭用の壁掛けエアコン
冷蔵庫が冷えない場合は「冷蔵庫が冷えない原因」、車内だけ冷えない場合は「車のエアコン不具合」で切り分けると原因を探しやすい
エアコンが冷えない時は最初の5分で設定を見る
暑い部屋では、設定温度を下げる前にリモコンの表示を見る
確認する順番は次の通り
運転モードが「冷房」になっているか
設定温度が現在の室温より低いか
風量が弱風や静音になっていないか
タイマーや節電運転が残っていないか
特に見落としやすいのが、冷房ではなく送風になっている状態
送風は室内の空気を動かすだけなので、風が顔に当たっても室温はほとんど下がらない
複数の相談例では、真夏の午後に28℃表示を見て冷房だと思い込み、30分以上待ってから運転モードの違いに気づく流れがあった
温度の数字だけではなく、雪の結晶や「冷房」の文字まで見る
機種によっては「自動」「除湿」「送風」の表示が小さく、離れた場所では区別しにくい
最初に変えるのは温度ではなく、運転モードの確認
冷房、風量強めに変更して冷たい風が出始めるなら、設定ミスの可能性が高い
冷房にして15分後、風の強さと冷たさを分けて見る
設定を直したら、すぐ結論を出さず15分ほど運転する
見るのは室温だけではなく、吹出口の状態
冷たいが風が弱い
風は強いがぬるい
最初は冷たいが途中から弱くなる
この3つで、次に見る場所が変わる
猛暑日は15分で設定温度まで下がらないこともある
それでも正常に冷房できていれば、吹出口から冷たさを感じ、運転開始時より室温が少しずつ下がることが多い
室温計があるなら、運転開始時、15分後、30分後を同じ場所で記録する
窓際とエアコンの真下では温度差が出やすいため、毎回同じ位置で比べるほうが変化を追いやすい
設定温度に届いたかではなく、運転前から変化したかを見る
冷たい風が弱い時はフィルターの目詰まりを見る
吹出口の風は冷たいのに、部屋まで届かない
この場合は、フィルターや吸込口で空気の流れが弱くなっている可能性がある
前面パネルを開け、フィルターを明るい場所で見る
表面に薄くほこりが付いているだけでなく、光に透かした時に網目が見えるかも確認したい
目詰まりが進むと、見た目は灰色でも網目の奥までほこりが入り、風の通り道が狭くなる
相談例では、冷風自体は出ていたものの、フィルターを外して光に透かすと向こう側が見えないほど詰まっていたという場面があった
清掃後は同じ風量設定でも、カーテンの揺れ方や風が届く距離が変わりやすい
確認する場所は次の4点
フィルター表面がほこりで覆われていないか
網目を光に透かした時、奥まで見えるか
フィルターが浮いたり曲がったりしていないか
市販の追加フィルターを重ねていないか
機種指定外の追加フィルターは、きれいでも空気抵抗を増やすことがある
商品リンク
価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
「掃除したばかりだから原因ではない」と決めず、取り付け位置や追加フィルターまで見たほうがよい
洗ったフィルターは、十分乾かしてから戻す
濡れたまま取り付けず、表裏や差し込み位置も確認する
冷たい風が弱いなら、故障を疑う前に空気の通り道を見る
フィルター清掃後に風量が戻り、30分後の室温が下がり始めるなら、そのまま様子を見やすい
最初は冷えるのに途中から風が弱くなる時は霜を見る
運転直後は冷えるのに、1時間ほどで風が弱くなる
この状態では、室内機や配管に霜や氷が付いていないか確認する
フィルターを外した奥や配管の接続部分に、白い霜や厚い氷が見える場合がある
ただし、霜があるだけで冷媒漏れとは断定できない
フィルターの目詰まりで風が通らない時にも、熱交換器が冷えすぎて凍結することがある
商品リンク
価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
冷媒不足や送風系の不具合でも起こり得るため、原因は一つではない
氷が見える時に設定温度をさらに下げても、改善しにくい
冷房を止め、水が落ちそうな場所をタオルなどで保護する
氷が溶けて一度風量が戻っても、再び霜が付くなら解決とは考えにくい
フィルターを清掃しても再発する
数時間後にまた風が弱くなる
室内機から水が落ちる
配管の同じ場所に霜が付く
このような変化が続くなら、使用を止めて点検を依頼するほうが安心
霜が消えたかではなく、再運転後に再発するかを見る
風は強いのにぬるい時は室外機を確認する
吹出口から風量は十分にある
それでも風がぬるく、30分たっても室温がほとんど変わらない
この場合は、室外機や冷媒系の不具合を疑う場面になる
まず室外機を離れた位置から見る
ファンが回っているか
運転音が聞こえるか
ランプが点滅していないか
前後を荷物や植木が塞いでいないか
枯れ葉やビニールが張り付いていないか
ファンは停止しているように見えても、運転状態によって一時的に止まる場合がある
顔や手を近づけず、数分離れて確認する
運転途中で急に回り始める可能性があるため、内部に触れない
マンションの狭いベランダでは、室外機の前に収納箱や洗濯用品があると、排熱が周囲にこもりやすい
戸建ての地面置きでは、雑草、落ち葉、泥はねが吸込側に付いていないかを見る
日よけを設置していても、室外機全体を覆う形では空気が逃げにくい
室外機の日よけや塞いではいけない場所は、設置方法を分けて確認したほうが安全
室外機は動かしたり分解したりせず、見る、聞く、周囲を空けるまでにとどめる
荷物を移動し、吸込口と吹出口を空けても冷風が戻らないなら、次は故障の兆候を見る
冷媒ガス漏れを疑うサインは一つだけで決めない
冷媒ガスは、室内機と室外機の間で熱を運ぶ役割を持つ
不足すると冷房能力が落ちることがあるが、家庭で量を測ったり漏れた場所を特定したりすることは難しい
冷媒漏れを疑う材料になるのは、次の状態が重なった時
冷房にしても強い風がぬるい
フィルター清掃後も変化がない
配管の接続付近に霜が繰り返し付く
昨年より冷えるまでの時間が長い
数週間前まで正常だったのに急に冷えにくくなった
過去に冷媒を補充し、短期間で再発した
一つ当てはまるだけでは、冷媒漏れとは限らない
特に霜は、フィルターの詰まりや送風不良でも起こり得る
室外機が動かない場合も、原因は冷媒だけではなく電気系統など複数考えられる
相談例では、フィルターを掃除しても風量は十分
それでも風がぬるく、室外機と配管を目視したあと、自分で部品を触らず修理相談へ切り替えた流れが多かった
修理を依頼する時は、次の内容を伝えると状態を説明しやすい
何日前まで正常だったか
運転開始から何分待ったか
設定温度と室温
風は弱いか、強いがぬるいか
霜や水漏れがあるか
ランプ点滅や異音があるか
冷媒漏れは見た目だけで決めず、症状と時間変化を記録して点検につなげる
朝は冷えるのに午後だけ冷えない時は以前との違いを見る
朝は冷えるのに、午後になると設定温度まで下がらない
この場合は故障だけでなく、日射や室外機周辺の熱も影響する
西向きの部屋、最上階、古い木造住宅では、午後の熱が室内に入りやすい
複数の部屋のドアを開けたまま使うと、冷やす範囲も広がる
マンションの室外機置場が狭い場合は、排熱が戻りやすいこともある
ただし、暑い日だからと片付けず、前年や数日前と同じ条件で急に変わったかを見る
比較するなら、同じ部屋で次を記録する
朝と午後の室温
運転開始時と30分後の室温
設定温度
開けていた部屋の数
室外機前の荷物の有無
以前から午後だけ冷えにくいなら、日射や能力の影響を考えやすい
以前は冷えていたのに、同じ部屋で急に冷えなくなったなら、設定とフィルターを確認したうえで点検も視野に入る
自分で確認できる範囲と修理を呼ぶ境界
自分で確認できるのは、設定、フィルター、室外機周辺の目視まで
次の状態なら、利用者の確認だけで改善する可能性がある
送風から冷房に変えると冷風が出た
弱風を強めると部屋まで風が届いた
フィルター清掃後に風量が戻った
室外機前の荷物を移動すると排熱しやすくなった
一方で、次の状態は修理相談へ切り替える目安になる
冷房にしても強い風がぬるい
室外機が動かない状態が続く
フィルター清掃後も変化がない
霜や氷が繰り返し付く
エラーランプが点滅する
昨年より冷えるまで明らかに長い
冷媒補充後に短期間で再発した
内部の部品交換、室外機の分解、冷媒の補充は、自分で行う範囲ではない
設定と清掃で変化がなければ、原因名を当てるより点検へ進むほうが安全
焦げ臭さや異音がある時は確認を続けない
冷えないだけなら順番に確認できる
ただし、次の状態では運転を続けない
焦げ臭い、煙が出る
金属音や大きな振動がある
電源プラグやコンセントが熱い
ブレーカーが繰り返し落ちる
室内機から大量の水が漏れる
配線が見えている
室外機のファンに異物が入っている
ブレーカーが落ちた時は、何度も復帰させない
再度落ちるなら使用を止め、修理窓口へ相談する
室外機のファンに物が絡んでいても、手を入れて取り除かない
停止して見えていても、急に動く可能性がある
焦げ臭さ、発熱、異音がある時は、原因確認より停止を優先する
まとめ
エアコンが冷えない時は、原因を最初から故障に決めない
まずリモコンで冷房になっているかを見る
次に、吹出口の風を「弱い」「強いがぬるい」「途中で弱くなる」に分ける
冷たい風が弱いならフィルター
強い風がぬるいなら室外機と故障の兆候
霜が繰り返すなら、自己判断で冷媒漏れと決めず点検へ進む
今日最初に見る場所は、リモコンの運転モードとフィルターの網目
ここを直しても30分後に変化がないなら、室外機を離れて確認し、無理に触らず修理相談へ切り替えると判断しやすい
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
