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夏の朝、敷布団を持ち上げた時に、裏側がひんやりして床までしっとりしている

この状態は、寝汗だけが原因とは限らない

寝具へ入った水分、床直置きによる通気不足、吸湿後の除湿マットの放置が重なると起こりやすい

床が冷えている環境では、寝具内の暖かく湿った空気が冷やされ、結露に近い状態になることもある

まず変えたいのは、道具を増やすことではない

起床後に布団、除湿マット、床を離し、接触面を乾かすことが最優先になる

朝に布団をめくったら3か所を確認する

布団の下が湿っていた朝は、すぐ三つ折りにして片づけない

最初に見るのは、次の3か所

敷布団やマットレスの裏側

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除湿マットの表面と吸湿センサー

フローリングや畳の接触面

床に目立つ水滴がなくても、手のひらを当てると冷たく、指を滑らせるとわずかに引っかかることがある

乾いた布で床をひと拭きし、布に湿り気が移るなら、そのまま寝具を戻さないほうがよい

「濡れて見えるか」ではなく、冷たさと湿り気が残っているかを見る

床まで濡れている時

敷布団を壁や室内物干しへ立てかけ、除湿マットも床から外す

床の水分は乾いた布で先に拭き、その後に扇風機やサーキュレーターの風を当てる

30分ほどで一度触り直し、冷たさやしっとり感が残るなら送風を続ける

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時間だけで区切らず、床と布団裏の触感が戻ったかで判断したい

吸湿センサーだけ変色している時

床が乾いていても、センサーが吸湿状態を示しているなら、除湿マットは寝具の下へ戻さない

センサー部分だけ先に乾く製品もあるため、色だけでなく、マット全体の重さ、柔らかさ、においも確認する

黒い点や白い変色がある時

黒い点を見つけても、写真だけでカビとは断定しにくい

白くざらつく床も、カビだけでなく、ワックスの白化や表面の傷みが考えられる

広がっている、においがある、拭いても残る場合は、使用をいったん止めて状態を記録する

賃貸なら、強い洗剤を使う前に管理会社へ確認するほうが安心だ

夏に布団の下が湿る3つの原因

寝汗や室内の湿気が寝具の下側へ移る

夏は、眠っている間に出た汗や水蒸気が、シーツだけでなく敷布団やマットレスの内部へ入る

湿気は寝具の中を移動し、逃げ道が少ない裏側へ残りやすい

親子で同じ布団を使う、一つの部屋に複数の布団を並べるといった環境では、一晩に寝具へ入る水分も増えやすい

生活者の例では、親子2人で使った布団の下に除湿シートを敷き、布団乾燥機も使っていたが、翌朝には吸湿センサーが再び変色していた

故障を疑いたくなる場面だが、布団に残った湿気や、寝る人数の影響も切り分ける必要がある

床直置きで空気が動かなくなる

フローリングへ布団を直接敷くと、寝具と床が広い面で密着する

上側は冷房や扇風機の風に触れていても、裏側には空気が入りにくい

そのため、湿気が接触面にとどまりやすくなる

除湿マットを挟んでも、布団、マット、床を一日中重ねたままでは状況は変わりにくい

賃貸のフローリングで除湿シートを使っていた生活者は、約2か月後に床の一部が白っぽく変色し、表面のざらつきに気づいた

対策用品を使っていたにもかかわらず、床と寝具を長時間密着させていた例になる

除湿マットを敷くことと、床を乾かすことは別の作業

床が冷えていると結露も起こりやすくなる

布団の裏が湿っていても、すべてが結露とは限らない

寝汗が寝具内に残っている場合もあれば、室内の水蒸気が床付近に集まっている場合もある

ただし、冷房で床が冷え、布団内部との温度差が大きい環境では、水蒸気が冷やされて水分になる可能性がある

特に湿りやすいのは、次の条件が重なる部屋

1階や北側で床が冷えやすい

コンクリート造で床面の温度が低い

梅雨時や沿岸部で外気湿度が高い

冷房の冷気が床付近へたまる

親子や家族で同じ寝具を使っている

厚いウレタンマットレスを直置きしている

床の湿りが続く時は、就寝前と起床時の室温・湿度も記録すると原因を絞りやすい

数値だけで結論を出す必要はない

冷房を使った夜だけ湿るのか、雨の日だけ増えるのかを見るだけでも違いが分かる

フローリングと畳では湿り方の見え方が違う

フローリングは朝の濡れに気づきやすい

フローリングは、布団を上げた時に表面の光り方や冷たさを確認しやすい

一方で、水分を吸収しにくい床材では、寝具との境目に湿気が残りやすい

床の継ぎ目まで湿っている時は、表面だけ拭いてすぐ布団を戻さず、風を通してから再確認する

畳は表面が乾いて見えても油断しない

畳は水分を吸うため、フローリングのように床面が光らないこともある

見た目では分かりにくくても、布団裏が冷たい、畳ににおいが残る、触るとわずかにしっとりするなら、接触面を乾かしたい

除湿マットを使う場合も、畳の上へ敷きっぱなしにせず、畳側へ風を通す時間を作る

カーペットは水分を隠しやすい

カーペットは一時的に水分を吸うため、朝に濡れていることへ気づきにくい

生活者の例では、カーペットの上へ布団を敷き、布団側とカーペット側の両方に黒い汚れが出ていた

布団だけを干しても、下のカーペットが湿ったままなら接触面は乾きにくい

柔らかい敷物を重ねるほど、下側までめくって確認する必要がある

除湿マットだけを使う時の基本的な敷き方

フローリングへ敷布団やマットレスを置く場合は、次の順番が基本になる

フローリング

除湿マット

敷布団またはマットレス

敷きパッド・シーツ

除湿マットは、寝具から下へ移動した湿気を受け止める位置へ置く

ただし、これは敷きっぱなしを可能にする並べ方ではない

起床後に取り外し、寝具と床の両方を乾かす前提になる

吸湿センサーが付いている場合は、布団を全部持ち上げなくても見える位置へ向ける

毎朝確認できない場所に隠すと、変色に気づきにくい

新しく用意する場合は、吸湿量の数字だけで選ばない

毎日取り外せる重さ、室内で干せる形、寝具の接地面を覆えるサイズ

この3点を優先したほうが、敷きっぱなしを防ぎやすい

すのこを併用する時は製品の指定を先に見る

すのこは湿気を吸う道具ではなく、床と寝具の間に空気層を作る道具

除湿マットとは役割が違う

併用時の順番は製品によって異なるため、すべてを同じ並べ方にはできない

一般的には、寝具から出た湿気を受ける位置として、

フローリング

すのこ

除湿マット

敷布団またはマットレス

という並べ方が考えやすい

ただし、床面保護や滑り止めを目的に、除湿マットをすのこの下へ敷くよう指定された製品もある

そのため、先に見るのは次の3点

除湿マットを床側に置ける製品か

すのこの上で滑らないか

吸湿センサーを確認できるか

迷った時は、購入ページの写真ではなく取扱説明書の敷き順を優先する

すのこを追加しても、布団を乗せたままでは空気が十分に動かない場合がある

朝に布団を上げ、すのこと床の両方へ風を通せるかまで考えたい

起床後は布団・除湿マット・床を別々に乾かす

朝の乾燥は、布団だけをベランダへ出せば終わりではない

接触していた3つを分けることが大切になる

1.掛け布団を外す

最初に掛け布団をどかし、敷布団の上面を開放する

起きてすぐ三つ折りにすると、寝具内部の湿気を折り目へ閉じ込めやすい

2.敷布団を立てる

敷布団やマットレスは、裏側へ風が当たる形に変える

壁へ密着させるより、椅子や室内物干しを使い、両面に空気が流れる形のほうが乾きやすい

重いマットレスで持ち上げられない場合は、片側を浮かせるだけでもよい

毎日続けられる動きに変えることが重要になる

3.除湿マットを掛ける

吸湿センサーが変色している時は、製品表示に従って乾燥させる

天日干しできない素材や、高温乾燥に向かない製品もある

乾燥機や布団乾燥機へ入れる前に取扱表示を確認する

4.床を拭いて風を当てる

床が湿っている時は、乾いた布で水分を取ってから送風する

自然乾燥だけに任せるより、床の継ぎ目や畳の接触面へ風を通しやすい

30分後に再び触り、床と布団裏の冷たさが残っていないかを見る

除湿マットを干す頻度は最初の1週間で決める

除湿マットを週に何回干すかは、部屋や寝具によって変わる

生活者の例では、次のような差があった

一晩で吸湿センサーが変色した

1〜2日で湿り、干す負担が増えた

2〜3日で床の濡れが再び気になった

約2か月敷き続け、床の変色に気づいた

この違いがあるため、最初から「週1回」と決めないほうがよい

使い始めの3〜7日は、毎朝センサーと床を確認する

3日目に色が変わるなら、変色する前の1〜2日で乾かす

毎朝変わるなら、毎日乾燥させるか、すのこや室内除湿を組み合わせる判断になる

確認する内容は多くなくてよい

就寝前と起床時のセンサーの色

床を触った時の冷たさ

乾いた布に湿り気が移るか

その日の冷房使用と天候

一緒に寝た人数

数日記録すると、雨の日だけ湿るのか、冷房を強く使った夜に増えるのかが見えやすくなる

干す頻度はカレンダーではなく、実際に湿る速さへ合わせる

敷きっぱなしで起きた3つの失敗

一晩で床まで湿った

除湿シートを敷いたのに、翌朝にはその下のフローリングまで濡れていた例がある

この場合、シートが吸える量より水分が多かった可能性がある

床の冷えや室内湿度も含め、除湿マット単体では追いつかなかった状態と考えられる

同じことが続くなら、除湿マットを増やす前に、床を乾かす時間と通気層を見直したい

数日で干す作業が続かなくなった

1〜2日で除湿シートが湿り、毎回干すことが負担になった生活者もいる

吸湿力があっても、重くて持ち上げにくい、掛ける場所がない、雨の日に乾かせないと、次第に敷いたままになりやすい

その後、軽くて立てかけやすいすのこ型のマットへ変え、ハンガーや壁際で乾燥させる形に見直していた

性能の高さより、朝に一人で動かせるかが継続を左右する

約2か月後に床が白くざらついた

賃貸のフローリングへ除湿シートと布団を重ね、約2か月使った後に、床の白い変色とざらつきへ気づいた例もある

中性洗剤で拭いても取れず、退去時の修繕費が不安になったという場面

白い部分がカビとは限らない

水分によるワックスの白化や表面劣化も考えられるため、こすり続けないほうがよい

塩素系洗剤、アルコール、メラミンスポンジなどは、床材や表面処理を傷める可能性がある

賃貸では状態を写真に残し、管理会社へ相談してから手を加えるほうが安心だ

防水シートは除湿マットの代わりにならない

防水シートは、水分を下へ通しにくくする道具

除湿マットのように湿気を吸って保持するものではない

おねしょ対策などで必要な場合でも、敷く位置によっては寝具側に湿気が残りやすくなる

防水シートを使う時は、寝具の裏側を毎朝開放し、除湿マットやすのこと役割を分けて考える

水を止める道具と、湿気を逃がす道具は同じではない

布団乾燥機を使った後も裏側を見る

布団乾燥機を使うと、表面は温かくふっくらする

ただし、表面が温かいことと、床との接触面まで乾いていることは同じではない

使用後はすぐ畳まず、布団を持ち上げて裏側と床を確認する

冷たさや湿り気が残るなら、送風を加える

機種によって使用方法が異なるため、床置きで使えるかも取扱説明書で確認したい

布団乾燥機と送風の使い分けは別に整理し、ここでは使用後に接触面を確認することを優先する

乾かした寝具を収納する時も湿気を戻さない

布団と除湿マットが乾いても、すぐ湿ったクローゼットへ押し込むと、収納中ににおいや湿り気が戻りやすい

収納前は、寝具の裏側に冷たさが残っていないかを見る

除湿マットも、吸湿センサーだけでなく全体が乾いてから片づける

収納場所の壁や床に湿気が残る場合は、クローゼットのカビ対策も分けて確認したい

使用中の床裏対策と、収納中の湿気対策は別に考えるほうが整理しやすい

まとめ

夏に布団の下が湿るのは、寝汗や室内の水分が寝具へ入り、床直置きによる通気不足が重なるため

床が冷えている環境では、温度差によって結露に近い状態になることもある

除湿マットを使う場合は、床と布団の間へ敷くだけで終わらせない

朝に布団、除湿マット、床を離すことまでが一つの対策になる

今日からすべてを変える必要はない

まず明日の朝、布団の裏、除湿センサー、床の3か所を触ってみる

湿り方が分かれば、干す頻度やすのこの必要性も判断しやすくなる

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ