高齢者防災グッズの見落としは本人専用品で確認
目次
水や非常食、ライトは用意したのに、親の薬の名前が分からない
入れ歯ケースがない
普段使っている尿取りパッドのサイズを家族が知らない
高齢者の防災グッズで見落としやすいのは、こうした本人専用でないと代用しにくいものだ
避難所や在宅避難では、支援物資が届いても、薬、入れ歯、排泄用品、とろみ剤はすぐ本人に合うとは限らない
シニアの防災持ち物は、一般的な防災リュックに足すより、まず本人の生活を止めない小さな専用ポーチとして考えるほうが失敗しにくい
高齢者 防災グッズの見落としは本人専用品に出やすい
高齢者の防災で見落としやすいものは、店でまとめて買える防災セットには入りにくい
持病薬
お薬手帳
入れ歯
入れ歯ケース
尿取りパッド
大人用おむつ
とろみ剤
やわらかい食品
補聴器の電池
老眼鏡
どれも、なくても数時間は我慢できそうに見える
でも実際は、避難したその日から困りやすい
たとえば、遠方の親の家で薬袋を見た時、家族が分かるのは「朝に飲む白い薬」くらいということがある
薬の名前、量、飲む時間が分からなければ、避難先で説明する時にも迷いやすい
防災リュックの中身を増やす前に見るべきなのは、本人しか分からない持ち物を家族も分かる形にしているかという点だ
シニア 防災 持ち物は一般用品より先に持病薬を見る
高齢者の防災で、最初に確認したいのは持病薬
水や食料は支援物資で届く可能性があっても、本人の薬はすぐ同じものが手に入るとは限らない
特に、血圧、糖尿病、心臓、てんかん、精神科系など、毎日飲んでいる薬は切れると不安が出やすい
薬を防災用に考える時は、自己判断で多めにため込むのではなく、かかりつけ医や薬局に相談しながら3日分から1週間分を目安に分けておくと考えたい
持病薬は薬の名前と飲む時間まで分かるようにする
薬そのものを入れても、袋から出してしまうと分かりにくい
朝食後
昼食後
寝る前
1回1錠
半錠だけ
週に1回だけ
こうした飲み方は、本人が元気な時なら覚えていても、避難直後の混乱や停電の中ではあいまいになりやすい
薬を小袋に分けるなら、薬の名前だけでなく、飲む時間と量を書いたメモも一緒に入れる
家族が見ても分かる字で書くことが大事になる
遠方の親の場合は、帰省した時に薬袋を並べて確認するだけでも違う
いつもの薬箱、寝室の引き出し、食卓の横など、本人が普段置いている場所も一緒に見ておくと、いざという時に探しやすい
お薬手帳のコピーはスマホだけにしない
お薬手帳は、薬がなくなった後に治療を再開する手がかりになる
スマホで写真を撮っておく方法は便利
ただ、停電が続いたり、充電が切れたりすると見せられないこともある
そのため、最新ページのコピーを1枚だけでも紙で入れておく
財布、防災ポーチ、親の家、家族の手元など、置き場所を分けると安心しやすい
見るべき場所は、お薬手帳の表紙ではなく、直近の処方内容が分かるページ
薬局名、処方日、薬の名前、飲み方が読める状態で残す
保険証、診察券、かかりつけ医、薬局、ケアマネの連絡先も、同じ紙にまとめておくと説明が早い
高齢者 防災グッズで入れ歯を忘れると食事と会話に困りやすい
入れ歯は、防災グッズとして後回しにされやすい
けれど、避難所では食べること、話すこと、助けを求めることに関わる
昼食後に入れ歯を外して洗面台に置いていた
夜、寝る前にケースへ入れていた
そのタイミングで地震が起きると、持ち出せないまま避難する可能性がある
過去の災害でも、入れ歯を失くして食事や会話に困った例が知られている
新しく作るにも時間がかかるため、入れ歯は衛生用品ではなく生活を続ける道具として扱いたい
入れ歯ケースは洗浄剤より先に確認する
入れ歯洗浄剤だけ用意しても、ケースがなければ使いにくい
避難所で入れ歯を外したい時、ティッシュに包むだけだと捨てられたり、置き場所が分からなくなったりする
洗面台が混んでいる場所では、ゆっくり洗えるとは限らない
入れ歯を備えるなら、次のものをひとまとめにする
- 入れ歯ケース
- 入れ歯洗浄剤
- 入れ歯用ブラシ
- 口腔ケアシート
- 小さな袋
- 名前を書いたシールやラベル
特に介護施設や避難所では、似たケースが並ぶこともある
ケースの底やふたに名前を書いておくと、取り違えに気づきやすい

商品リンク
価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
口腔ケア用品は水が少ない時ほど必要になる
避難所では、水を飲料用に回すため、歯磨きや入れ歯の手入れが後回しになりやすい
口の中が不快になると、食事量が落ちたり、話すのがおっくうになったりする
高齢者の場合は、口腔ケアが体調管理にも関わるため、無理なく続けられる形で備えたい
歯ブラシだけでなく、水が少なくても使える口腔ケアシートを入れておく
入れ歯を拭く、口の中を軽くぬぐう、手が洗えない時に使う
こうした小さな使い道がある
普段の洗面台に置いている入れ歯セットを、そのまま小さな袋に再現する
これが一番抜け漏れに気づきやすい
大人用おむつと尿取りパッドは本人に合うサイズを備える
大人用おむつや尿取りパッドは、支援物資として届くことがあっても、本人に合うとは限らない
サイズが違う
吸収量が足りない
男女の形が合わない
普段はパッドだけなのに、届いたのはテープ式だった
こうなると、手元に物はあっても使いにくい
在宅介護中の家庭では、避難所へ移動せず自宅で過ごすこともある
その場合、物資の情報がすぐ届かないことも考えられる
大人用おむつや尿取りパッドは、普段使っているメーカー名より、サイズ・吸収量・使う回数を家族が分かる状態にしておくほうが大事だ
尿取りパッドは袋のサイズ表示を確認する
親の家で確認する時は、収納棚の中身を見るだけでは足りない
袋の表面にあるサイズ
吸収回数
昼用か夜用か
男女兼用か
パッド単体か、おむつと併用するタイプか
ここを見ないと、同じように見えて違うものを買ってしまいやすい
普段使っている袋を1つ、防災用品の近くに置く
または、袋の表示を写真に残しておく
写真を撮るなら、商品名よりもサイズと吸収量が読める位置を見る
家族が買い足す時に迷いにくくなる
大人用おむつは3日分から1週間分を目安にする
おむつやパッドはかさばるため、防災リュックに大量には入れにくい
だからこそ、持ち出し用と在宅避難用を分ける
持ち出し用には最低限
自宅には3日分から1週間分を目安に置く
普段1日に何枚使うかを見て、必要数を決める
昼用を何枚、夜用を何枚、外出時に何枚という数え方にすると現実的
発災直後はトイレに行けない時間が続くこともある
普段おむつを使っていない人でも、長時間の移動や断水時の不安があるなら、尿取りパッドを少量だけ備える選択もある
高齢者の避難所持ち物はトイレ用品を携帯トイレだけで終わらせない
避難所のトイレは、高齢者ほど使いにくくなりやすい
夜に暗い場所まで歩く
和式や段差がある
列が長い
においや衛生状態が気になる
足腰が不安で何度も行きにくい
こうした状況になると、トイレを減らすために水分を控えてしまうことがある
高齢者の場合、脱水や便秘の不安につながることもあるため、我慢を前提にしない備えが必要になる
携帯トイレだけでなく、次のものも一緒に見る
- 尿取りパッド
- 替え下着
- おしり拭き
- 消臭袋
- 黒い袋
- 使い捨て手袋
- 小さなライト
特に夜間は、足元が見えないだけで不安が増える
トイレ用品は排泄そのものだけでなく、移動と後始末まで考えて入れると使いやすい
避難所のトイレ環境を詳しく整える話は別記事向きになる
この記事では、本人専用ポーチに入れる最低限の衛生用品として考える
とろみ剤とやわらかい非常食はシニア 防災 持ち物で抜けやすい
非常食というと、アルファ米、缶詰、パン、カップ麺を考えやすい
ただ、噛む力や飲み込む力が弱くなっている人には、硬いものや乾いたものが食べにくいことがある
食料は配られたのに、本人が食べられない
これが高齢者防災の見落としになりやすい
普段からお粥、やわらかいおかず、とろみをつけた飲み物を使っているなら、同じ系統のものを防災用にも分ける
大事なのは、特別な非常食を急に用意することではない
普段食べ慣れているものを、災害用に少しだけずらして置くことだ

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価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
とろみ剤は普段の使用量から日数分を考える
とろみ剤は、必要な人にとって代用しにくい
水やお茶はあっても、とろみがないとむせやすい
避難所で「とろみ剤だけください」と言っても、すぐ手に入るとは限らない
備える時は、1日に何回使うかを見る
朝だけなのか
水分のたびに使うのか
食事にも使うのか
その回数から、まず3日分
余裕があれば1週間分を目安にする
袋のまま大きく入れるより、小分けにして「1日分」が分かる形にすると、家族も使いやすい
やわらかい非常食は一度食べて確認する
レトルト粥ややわらかいおかずは、備えるだけでは分からない
味が合うか
量が多すぎないか
温めなくても食べられるか
スプーンで食べやすいか
飲み込みにくさがないか
これらは、普段の昼食や夕食で一度試すほうが早い
防災用に買った食品を棚の奥に入れるのではなく、1つだけ開けて食べてみる
その時に食べにくそうなら、非常時にも使いにくい可能性がある
高齢者の非常食は、長期保存より先に本人が食べられる形かを見る
補聴器・老眼鏡・杖は小物でも生活が止まりやすい
薬や入れ歯ほど目立たないが、補聴器、老眼鏡、杖も見落としやすい
補聴器の電池が切れると、避難所の案内放送や周囲の声が聞き取りにくい
老眼鏡がないと、薬の袋や掲示板の文字が読みにくい
杖が手元にないと、トイレや配給場所まで移動しにくい
これらは支援物資で代用しにくい
同じ老眼鏡でも度数が違えば使えず、杖も長さが合わないと歩きにくい
予備を入れるなら、高価なものを増やす必要はない
まず、普段使っているものの置き場所を家族が知っているかを見る
補聴器なら電池
老眼鏡なら予備
杖なら避難時に持ち出す場所
小物ほど、本人の体に合っていないと役に立ちにくい
遠方の親の防災は本人専用ポーチを先に作る
遠方に住む親の防災を整える時、いきなり大きな防災リュックを買い足すと中身がぼやけやすい
先に作りたいのは、本人専用ポーチ
入れるものは多くなくてよい
むしろ、必要な時にすぐ分かることを優先する
- 持病薬の予備
- お薬手帳のコピー
- 薬の飲み方メモ
- 入れ歯ケース
- 口腔ケアシート
- 尿取りパッド
- とろみ剤
- かかりつけ医と薬局の連絡先
- 家族の連絡先
- 診察券や保険証情報のコピー
ポーチは押し入れの奥より、普段の生活動線に近い場所がよい
玄関近く、寝室の棚、いつもの薬箱の横など、本人が分かる場所に置く
帰省した時に、テーブルの上で中身を並べて確認する
薬の名前が読めるか
おむつのサイズが分かるか
入れ歯ケースがあるか
とろみ剤が古くなっていないか
この確認を10分するだけでも、家族が知らない抜けに気づきやすい
同居・在宅介護・一人暮らしで見落としやすい持ち物は変わる
高齢者の防災グッズは、暮らし方で優先順位が変わる
同居している場合は、家族がすぐ確認できる
ただし、本人が普段どこに薬や入れ歯を置いているかを知らないと、いざという時に探し回ることになる
遠方の親の場合は、物そのものより情報が抜けやすい
薬名、薬局、尿取りパッドのサイズ、補聴器の電池型番を、家族が写真やメモで持っておくとよい
在宅介護中の場合は、避難所に行かず自宅で過ごす時間が長くなることもある
おむつ、パッド、とろみ剤、介護食は、支援物資を待つ前提ではなく、普段の使用量から数日分を見る
一人暮らしの高齢者なら、本人が説明できない時に備えて、玄関近くや冷蔵庫横に連絡先メモを置く方法もある
暮らし方が違っても、見るべき軸は「本人にしか合わないものが分かるか」になる
高齢者 防災グッズの見落としを減らす順番
高齢者向けの防災用品を全部そろえようとすると、何から手をつければいいか分かりにくい
最初は、次の順で見ると抜けに気づきやすい
- 毎日使っている薬を見る
- お薬手帳と連絡先をコピーする
- 入れ歯と口腔ケア用品をまとめる
- 排泄用品のサイズと枚数を確認する
- とろみ剤とやわらかい食品を分ける
- 補聴器、老眼鏡、杖の予備や置き場所を見る
この順番なら、一般的な防災セットに入っていないものから確認できる
大きなリュックを買うより先に、普段の生活で使っているものを1つずつ見る
薬箱、洗面台、トイレ横、食器棚、寝室の棚
高齢者の防災は、非常時だけを考えるより、普段の生活道具を災害時にも使える形にするほうが現実的
まとめ
高齢者の防災グッズで見落としやすいのは、水や非常食そのものより、本人専用で代用しにくいもの
持病薬
お薬手帳のコピー
入れ歯とケース
口腔ケア用品
大人用おむつや尿取りパッド
とろみ剤
やわらかい食品
補聴器の電池
老眼鏡や杖
これらは、支援物資として何かが届いても、本人に合わないことがある
避難所でも在宅避難でも、困るのは「物がない」だけではない
薬の名前が分からない
おむつのサイズが分からない
入れ歯の置き場所が分からない
とろみ剤が必要だと家族が知らない
まずは防災リュックを増やすより、本人専用ポーチを1つ作る
薬、お薬手帳コピー、入れ歯用品、排泄用品、食事補助を小さくまとめるだけでも、見落としは減らしやすい
遠方の親なら、次に会った時に10分だけ確認する
薬箱、洗面台、トイレ横、食卓まわりを見るだけでも、今足りないものがかなり見えやすくなる
ペットがいる家庭の備えは、持ち物も避難先の考え方も変わるため、ペット防災の記事で分けて確認したほうが整理しやすい
監修:佐藤進
保有資格:防災士
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
