防災グッズの置き場所はどこ?寝室・玄関・車の分け方
目次
防災グッズの置き場所は、押し入れの奥にまとめるより、寝室・玄関・車に役割を分けて置くほうが使いやすい
夜中に揺れた直後は、避難リュックより先に靴とライトが必要になる
玄関まで動けたら、持ち出し用の防災リュックを取る
外出中なら、車にある最低限の備えが助けになる
つまり、防災グッズの置き場所は「どこが正解か」ではなく、発災直後に自分がどこにいるかで分けて考えるのが現実的だ
寝室には、暗い部屋を安全に移動する物
玄関には、外へ避難する時に持ち出す物
車には、外出中や帰宅困難時に一時的にしのぐ物
この3つに分けるだけで、しまったまま使えない備えになりにくい
防災グッズの置き場所はどこがいいか
防災グッズは、きれいに収納できる場所より、災害が起きた直後に手が届く場所を優先したほうがよい
防災リュックを押し入れの上段やクローゼットの奥に入れると、普段は邪魔にならない
ただ、停電して床に物が散らばった状態では、そこまで取りに行くだけでも時間がかかる
夜中に地震が起きた場合、最初に必要になるのは大きなリュックではない
割れたガラスを踏まないための靴
暗い部屋で足元を見るライト
倒れた物を動かす時の軍手
このあたりを寝室で取れるかどうかで、最初の動きやすさが変わる
一方、玄関まで移動できた後は、水、食料、貴重品、簡易トイレ、モバイルバッテリーなどをまとめた防災リュックが必要になる
車で外出している時なら、自宅の備えを取りに戻れないこともある
その場合は、車内に最低限の備えがあるかどうかで、帰宅までの不安が変わる
防災グッズは、寝室・玄関・車で役割を分けると考えやすい
防災グッズを寝室に置く時は靴とライトを優先する
寝室に置く防災グッズは、避難生活のための一式ではなく、発災直後に室内を移動するための物に絞る
特に優先したいのは、次のような物
- 底の厚いスリッパや室内用の靴
- 小型ライト
- 軍手
- 笛
- メガネ
- 常用薬
- スマホ
- 小型モバイルバッテリー
夜に寝ている時、地震で停電すると、部屋の中は思った以上に見えにくい
スマホを探すにも、床に何が落ちているか分からない状態になる
熊本地震の体験談では、枕元に置いていた懐中電灯やスリッパが、揺れで2〜3メートル飛ばされて見つからなかった例がある
懐中電灯が割れていたという話もあり、置くだけでは使えないことがあると分かる
寝室の防災グッズは、ベッド横にただ置くより、低い位置で散らばりにくい場所にまとめるほうが扱いやすい
ベッド下の浅い箱
ベッドの脚に結んだ小袋
壁際の低い収納
枕元から手を伸ばして届く固定ポーチ
実際に確認するなら、夜に照明を消して、ベッドから手を伸ばしてみると分かりやすい
ライトに届くか、靴をすぐ履けるか、メガネが落ちにくい場所にあるか
寝室の防災グッズは、揺れても残る場所に置くことが大事になる
防災グッズを玄関に置く時は防災リュックの重さを見る
玄関は、防災リュックの置き場所として分かりやすい
外へ出る時に通る場所なので、持ち出し用の防災グッズは玄関近くに置くと動きやすい
ただし、玄関にあるだけでは十分ではない
背負って外まで歩けるかを見ておきたい
防災リュックを作ると、水や食品、衣類、衛生用品を入れたくなる
入れるほど安心に見えるが、重くなりすぎると避難時に持ち出しにくい
実際に防災リュックを背負って避難所まで歩いた体験談では、昼と夜で道の見え方が大きく違ったという話がある
昼は気にならなかったブロック塀や古い家屋も、夜になると危険に見えやすい
玄関に置く防災リュックは、まず次の動きで確認するとよい
- 玄関で靴を履いたままリュックを背負う
- ドアを開ける時に傘立てや靴箱に当たらないか見る
- 建物の外まで1回歩く
- マンションなら階段を1フロア分だけ歩く
- 夜にも一度、玄関から外の見え方を確認する
この確認をすると、リュックの重さだけでなく、置き場所の邪魔さにも気づきやすい
玄関マットの上に置くと足元が狭くなる
下駄箱の奥に入れると、いざという時に取り出す手間が増える
床に直置きすると、普段の靴や傘で隠れやすい
玄関の防災リュックは、しまいやすさより取り出しやすさを優先する

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価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
防災グッズを玄関に置くなら家族別に分ける
家族で暮らしている場合、防災グッズを1つの大きなバッグにまとめると、持つ人に負担が集中しやすい
家族分を玄関に置くなら、誰がどれを持つか分かる状態にしておくほうがよい
たとえば、右から父、母、子ども用と置く順番を決める
バッグに名前を書く
色違いのタグや反射キーホルダーを付ける
子ども用は軽くし、大人用に水やラジオを多めに入れる
停電時は、いつも見えている物でも判別しにくくなる
黒いリュックが何個も並んでいると、誰の物か迷いやすい
家族4人分を玄関に並べる場合は、置く場所そのものにも印があると分かりやすい
棚の右側は大人用、左側は子ども用
上段はヘルメット、下段はリュック
このくらい単純なほうが、慌てた時に迷いにくい
乳幼児がいる家庭では、おむつやミルクを大人のリュックに寄せる
高齢者がいる家庭では、薬やメガネ、杖を別ポーチにする
全員が同じ中身にするより、家族の体力と役割に合わせて分けるほうが現実に合いやすい
防災グッズを玄関に置けない時は壁や下駄箱横を使う
玄関に防災リュックを置きたくても、床に余裕がない家は多い
賃貸のワンルームでは、靴を2〜3足置くだけで通路が狭くなる
子どもがいる家庭では、長靴、ボール、砂遊び道具で床が埋まりやすい
その場合は、床置きにこだわらなくてよい
下駄箱横のフック
玄関ドア近くの吊り下げ収納
低い棚の一段
ヘルメットを掛けられる壁面
こうした場所を使うと、玄関の動線をふさぎにくい
玄関に置く物は、防災リュックだけではない
外へ出る直前に使う物も、玄関にあると取りやすい
- ヘルメット
- 防じんメガネ
- マスク
- 手袋
- レインコート
- 懐中電灯
- 子ども用の靴
ヘッドライトや懐中電灯は、長く使わないまま置くことが多い
電池を入れっぱなしにするなら、年1〜2回は点灯確認をしておきたい
液漏れが気になる場合は、電池を別にまとめ、ライトと一緒に小袋へ入れる
使う時にすぐ入れられる状態なら、保管中の不安を減らしやすい
玄関は収納場所ではなく、外へ出る直前の装備を取る場所として考える
防災グッズを車に置く時は夏の劣化を確認する
車に防災グッズを置くと、自宅以外で被災した時に役立つ
ただし、車は家の収納と同じようには考えにくい
特に夏の車内は高温になりやすく、食料、水、電池、モバイルバッテリーを長期間そのままにするのは注意したい
車内に置いていた長期保存食を下ろして食べたところ、舌がピリピリしたという体験談がある
その食料は、車の中で2〜3回夏を越していたそうだ
この話から分かるのは、車に置く防災グッズは「積んだら終わり」ではないということ
屋外駐車なら夏の熱を受けやすい
屋内駐車ならまだ管理しやすいが、それでも季節ごとの確認は必要になる
冬は寒さで使いにくくなる物もあるため、夏前と冬前に一度中身を見るくらいが現実的だ
車に置く備えは、この記事では細かく広げすぎない
ここで考えるのは、車載防災グッズの中身ではなく、車を置き場所として使う時の注意点だ
車載用の水、食品、簡易トイレ、寒さ対策まで詳しく考える場合は、車載防災グッズの中身と夏の劣化対策を別で確認すると整理しやすい
車の防災グッズは外出中に一時的にしのぐ物に絞る
車は、自宅の備蓄を置き換える場所ではない
外出中に地震や停電、渋滞に巻き込まれた時、家に戻るまでの時間を支える場所として考えるほうが分かりやすい
車に置く物は、次の役割に絞ると管理しやすい
- 渋滞中に少し待てる
- 雨や寒さをしのげる
- スマホの電池切れを減らす
- トイレに困る時間を短くする
- 家に戻るまでの移動を支える
細かい道具を増やしすぎると、点検する物も増える
結果として、期限切れや電池切れに気づきにくくなる
車の備えは、入れる量よりも、季節ごとに見直せる量にとどめるほうが続けやすい

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押し入れやクローゼットの奥は防災グッズの置き場所に向きにくい
防災グッズを押し入れやクローゼットの奥に入れると、部屋はすっきり見える
ただ、災害時に取り出しにくい場所は、置き場所としては弱い
避けたいのは、次のような場所
- 押し入れの上段
- クローゼットの奥
- 段ボールに入れたままの保管
- 家具の後ろ
- 季節用品の下
- 普段あまり開けない収納
普段使わない物ほど、奥へしまいたくなる
しかし、停電中に上の荷物をどかす、箱を開けて中身を探す、という動きは負担が大きい
段ボール保管も注意したい
見た目は片づくが、湿気を吸いやすく、中身の点検が後回しになりやすい
押し入れに置くなら、扉を開けてすぐ見える位置
できれば、寝室・玄関・車のどれかに役割を分ける
見えない場所にしまうほど、防災グッズは使う場面から遠くなる
一人暮らしの防災グッズは寝室と玄関の2か所から始める
一人暮らしでは、防災グッズの置き場所を広く取れないことが多い
ワンルームや1Kなら、まずは寝室と玄関の2か所で十分
車がないなら、無理に車載分を考えなくてよい
寝室には、夜中の地震直後に動く物だけを置く
- 靴
- ライト
- 軍手
- 笛
- メガネ
- 小型モバイルバッテリー
玄関には、外へ出る時に持つ防災リュックを置く
賃貸の小さな玄関では、大きいリュックを置くとドアの開閉や靴の脱ぎ履きがしにくい
その状態が続くと、結局クローゼットの奥へ移動させがちになる
最初から大容量にしすぎず、背負って玄関の外まで歩ける量にする
一人暮らし向けの防災グッズを考える時も、まずは置ける場所と持てる重さを合わせて見ると失敗しにくい
狭い部屋では、完璧な備蓄より小さく分けて使える配置を優先する
家族暮らしの防災グッズは玄関と別の備蓄場所を分ける
家族暮らしでは、全員分を玄関に置こうとすると量が増えやすい
リュック4個、ヘルメット4個、靴、雨具、子ども用品
すべてを玄関に並べると、普段の生活動線をふさぐことがある
この場合は、玄関に置く物と、家の中に残す備蓄を分けると考えやすい
玄関には、避難時に持ち出す物
家の中には、在宅避難で使う水や食品、日用品
戸建てなら、玄関以外に勝手口や車庫近くも候補になる
マンション高層階なら、階段移動を想定しておきたい
リュックを背負って1フロア分だけ階段を降りると、重さや両手の空き具合が分かりやすい
家族分をまとめる時は、誰が何を持つかを先に決める
大人用と子ども用を分ける
子ども用は軽くする
代表者のバッグに書類やラジオを入れる
薬やメガネは本人が取りやすい小袋にする
家族暮らしでは、全員分を同じ中身にするより、持つ人ごとに役割を分けるほうが動きやすい
防災グッズの置き場所は10分で見直せる
防災グッズの置き場所は、一度決めたら終わりではない
寝る場所が変わった
車通勤になった
子どもが生まれた
玄関収納を入れ替えた
こうした変化だけでも、使いやすい場所は変わる
まずは10分だけ、次の順番で見直すと始めやすい
- 夜中に地震が来た時、ベッドから靴とライトに手が届くか
- 寝室のライトや靴が、揺れても飛びにくい場所にあるか
- 玄関の防災リュックを片手で取れるか
- リュックを背負って玄関の外まで歩けるか
- 車に積んでいる物が夏や冬を越したままになっていないか
- 押し入れや段ボールに忘れている物がないか
この確認は、全部を買い替える作業ではない
今ある物を、使う場面に近づける作業だ
寝室の靴をベッド下へ移す
玄関のリュックを下駄箱の奥から出す
車の古い食品や電池を一度出す
このくらいなら、10分でもかなり見直せる
防災グッズ全体の量や中身まで整理したい場合は、防災グッズの備え方まとめに戻って、置き場所とは別に考えると混ざりにくい
防災グッズの置き場所は寝室・玄関・車で役割を分ける
防災グッズの置き場所は、1か所にまとめるほど安心に見える
ただ、夜の地震では寝室の靴やライトが先に必要になる
避難する時は玄関のリュックが必要になる
外出中なら車内の備えが役立つ場面もある
だから、考える順番は収納場所ではなく、寝室から玄関へ動き、必要に応じて車を使う流れ
まずは寝室に靴とライトを置く
次に、玄関の防災リュックをすぐ取れる場所へ移す
車に積んでいる物は、夏前と冬前に一度出して状態を見る
全部を完璧にそろえるより、最初に使う物を最初に取れる場所へ置く
そこから始めるだけでも、防災グッズの置き場所はかなり見直しやすくなる
監修:佐藤進
保有資格:防災士
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
