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高潮注意報を見てから、リビングのテレビやPCを急いで動かそうとしても、1人では思ったより時間がかかる

家電の浸水対策袋は、袋そのものの防水性だけでなく、広げる場所、家電の入れ方、ジッパー密閉、空気抜き、浮力対策まで確認して初めて使いやすさが見えてくる

特に高潮や床下浸水が心配な夜は、初めて袋を開けるタイミングでは遅い

テレビを包むだけでも、床に広げる、角を当てない、空気を抜く、閉め直す、動かないように固定する、という作業が重なる

防水袋は家電を守る補助策

避難が必要な状況では、家電より先に人の安全を優先することが前提になる

家電 浸水対策 袋は1人で使えるか

家電用の大きな浸水対策袋は、見た目だけなら「入れて閉めるだけ」に見える

ただ、実際にリビングで広げる場面を想像すると、最初につまずくのは防水性能ではなく作業スペースになる

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40〜50型テレビを包むなら、テレビ本体よりかなり大きい袋を床に広げる必要がある

テレビ台の前にローテーブル、ラグ、延長コード、ゲーム機があるだけで、袋をまっすぐ広げにくい

夜に高潮情報を見てから動く場合、まず家具をずらすところから始まる

袋を出して、床に広げて、テレビの向きを合わせるだけで数分は見ておきたい

1人で使えるかは、袋の大きさより先に「家電を安全に袋の中へ動かせるか」で決まる

テレビは袋に入れる前の移動でつまずきやすい

テレビは軽く見えても、画面が大きいほど持つ場所に困る

画面を押せない

スタンド部分だけを持つと傾く

コードが残っていると引っかかる

この状態で大きな袋の上に置くと、テレビの角が袋に当たりやすい

特にスタンドの先端、画面の下角、背面の金具まわり

ここが袋を突っ張らせると、密閉前から不安が出る

試すなら、いきなり本番のように急がない

電源コードやHDMIケーブルを外し、テレビ台の前に袋を広げ、テレビを少し浮かせて袋の中心へ置く

角が袋に強く当たるなら、そのサイズは余裕が足りない可能性がある

PCや周辺機器はコードと角で袋が閉めにくい

ノートPCだけなら袋に入れやすい

問題はデスクトップPC、外付けHDD、モニター、電源タップを一緒に守ろうとする時

コードをつけたまま入れると、袋の口元に厚みが出る

そのまま閉めると、ジッパー付近にすき間ができやすい

デスク周りで試すなら、最初に入れるのは本体と最低限の周辺機器だけにする

電源タップやケーブル類までまとめると、袋の中で形が崩れやすい

家電の浸水対策袋は「全部まとめて入れる」より、守るものを絞ったほうが密閉しやすい

冷蔵庫は1人で包む対象にしにくい

冷蔵庫は、テレビやPCと同じ感覚で考えないほうがよい

重い

動かすと床を傷つけやすい

倒すと危ない

設置後の状態にも影響しやすい

小型の冷温庫や卓上家電なら別だが、家庭用冷蔵庫を1人で巨大袋に入れる前提は現実的ではない

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冷蔵庫まで守りたい場合は、防水袋よりも、設置場所、かさ上げ、電源まわり、水害後の通電判断など、別の対策で考えたほうが自然だ

この記事では、1人で包みやすいテレビ、PC、空気清浄機、プリンター、小型家電を中心に見る

高潮 家電 避難で防水袋を使う前に見ること

高潮や床下浸水の不安がある時、家電を2階へ上げるか、防水袋で包むかで迷うことがある

ただ、防水袋は避難の代わりではない

安全に動ける時間が残っている時に、家電を守るための補助として使うもの

特に台風が近づいている日は、雨だけでなく風も強くなる

袋を広げるだけでも、空気を含んでふくらみやすい

水が来てから使う道具ではなく、水が来る前に使い方を確認しておく道具

ここを間違えると、袋があっても作業が進まない

海沿いと河川沿いでは準備の時間が違う

海沿いで高潮が心配な時は、潮位、台風の接近、満潮時間が重なりやすい

河川沿いでは、上流の雨や内水氾濫で、あとから水位が上がることもある

どちらも共通するのは、家電を包む作業を「警報を見てから初めて試す」と遅れやすいこと

戸建て1階のリビングなら、テレビやPCが床に近い位置にある

マンション低層階でも、玄関やベランダ側から水が入る不安がある

一人暮らしや家族が不在の夜は、誰かに支えてもらう前提で考えにくい

地域差よりも先に、自分の家で1人作業ができる配置かを見る

床下浸水でも電源まわりは先に弱くなる

床下浸水は、すぐにテレビ画面まで水が来るとは限らない

それでも、延長コード、電源タップ、床置きのルーター、ゲーム機、外付けHDDは低い位置にある

床に近いものほど、少しの水でも影響を受けやすい

テレビ本体を包む前に、床に置いた周辺機器をどうするかを決めておく

袋に入れるもの、棚の上へ上げるもの、電源を抜くだけにするものを分ける

大きな家電だけを見ていると、先に水に近い小物を見落としやすい

大型防水袋のジッパー密閉は閉め方で差が出る

大型防水袋は、ジッパーや折り返し部分が弱点になりやすい

袋の素材が厚くても、口元に空気やコードの厚みが残ると、最後まで均一に閉まりにくい

閉めたつもりでも、押すと空気が抜けることがある

小型の防水ポーチでも、防水テストでジッパーが甘く、何度か閉め直してようやく空気が抜けにくくなったという声がある

大型になるほど、同じことが起きやすいと考えておいたほうがよい

密閉の確認は、水をかける前に「空気が抜けるか」で見る

ジッパーは最後の数cmで甘くなりやすい

テレビを袋に入れたあと、ジッパーを閉める時に気づきやすいのが、最後の数cmの硬さ

袋の中に空気が残っている

テレビの角で袋が張っている

コードやリモコンを一緒に入れて厚みが出ている

この状態では、ジッパーが閉まって見えても、端の部分だけ浮くことがある

一度で閉めようとせず、途中で袋の中の空気を逃がす

家電のまわりを軽く押して、袋のたるみを口元へ寄せてから閉める

最後までスムーズに閉まらない時は、力で押し切らず、空気と中身の位置を先に直す

ティッシュを入れた事前テストで密閉の甘さが見える

本番前に試すなら、家電を入れる前に小さな検証をしておくと分かりやすい

袋の中にティッシュや紙を入れる

ジッパーを閉める

口元や角の部分に少量の水をかける

しばらく置いて、中の紙が湿っていないか見る

大きな袋を浴槽に沈める必要はない

まずはジッパーまわり、角、折り目だけを見る

紙が湿るなら、その袋の閉め方では家電を入れる前に不安が残る

閉め直して改善するか、折り目やジッパーに不具合がないかを確認する

家電を入れる前に失敗できる状態で試すほうが安全

家電 浸水対策 袋の空気抜きで困る場面

大型防水袋は、空気を残したまま閉めると扱いにくくなる

袋がふくらむ

ジッパーに負担がかかる

家電が中で動く

水が来た時に浮きやすくなる

特にテレビやモニターは平たい形なので、袋との間に空気が残りやすい

画面側と背面側でふくらみ方が違うと、袋の中で斜めになりやすい

空気抜きは見た目を整えるためではなく、密閉と固定を安定させるために必要になる

空気はジッパー側へ押し出してから閉める

空気を抜く時は、袋の奥から口元へ向かって押す

家電の角を押すのではなく、袋の余っている部分を手のひらでならす

画面に力をかけないように、袋の外側だけを軽く押す

いきなり完全に閉めるより、ジッパーを少し残した状態で空気を逃がすほうが扱いやすい

最後に口元を整えて閉めると、袋のたるみが片側に寄りにくい

閉める順番は、家電を入れる、空気を寄せる、少し残して抜く、最後に密閉する流れが失敗しにくい

空気が残った袋は浮きやすい

空気が残ると、袋は水に浮きやすくなる

軽い家電ほど影響を受けやすい

空気清浄機、プリンター、スピーカー、PCモニターは、袋ごと動く可能性がある

水が浅くても、床の上で袋が滑ることはある

袋の下に水が入り、家電の重さが片側に寄ると、思ったより動きやすい

車用の浸水対策袋でも、流されないように固定する考え方がある

家電でも同じで、密閉だけで終わらせないほうがよい

防水袋は「濡らさない」だけでなく「動かさない」準備まで必要になる

テレビ 浸水対策で固定ベルトや置き場所を見る

テレビを袋に入れたあと、安心してしまうと見落としやすいのが固定

床に置いたままなら、袋の底が水で滑る可能性がある

棚の上に置くなら、袋ごと落ちないかも見る必要がある

袋に取っ手や固定用の穴がある場合でも、家電の重さに耐えるとは限らない

無理に吊るすより、低く安定した場所に置き、動かないように支えるほうが扱いやすい

紐で締める場所は家電本体ではなく袋の余白

固定する時は、テレビ本体を強く締めない

画面やフレームに圧力がかかると不安が残る

固定するなら、袋の余っている部分や口元側を軽くまとめる

ベルトや紐を使う場合は、家電を押さえつけるのではなく、袋が開いたり動いたりしにくい程度にする

中の家電が斜めになっていないかも見る

固定は強く縛ることではなく、袋の動きと浮きを減らすこと

強風時は袋を屋外で広げない

大型の防水袋は、空気を含むと風を受けやすい

車用やバイク用の大きな浸水防止カバーでも、強風時に"凧"のようになるという声がある

家電用に室内で使う場合でも、窓を開けた状態や玄関付近ではあおられやすい

台風前に袋を広げるなら、窓を閉め、床の上で作業する

屋外やベランダで広げてから運ぶのは避けたい

風が強くなってからでは、袋を扱うだけで余計な手間が増える

大型防水袋の保管前チェックは折り目とにおいを見る

巨大な浸水対策袋は、使わない期間のほうが長い

押し入れ、玄関収納、物置に畳んだまま入れておくと、折り目が強く残る

袋の素材によっては、開封直後にビニール臭が気になることもある

防水ポーチのレビューでも、数日干すとにおいがやわらいだ一方、数日使ったあとに折り目部分が裂けたという声がある

大型袋でも、折りたたみ部分は使用前に見ておきたい

買って置いておくだけではなく、台風シーズン前に一度広げることが大事

折り目が白くなっていたら角を先に見る

袋を広げた時、折り目が白っぽくなっている

角の部分だけ硬くなっている

ジッパー付近が曲がったまま戻らない

こういう状態なら、いきなり家電を入れないほうがよい

まず空の状態で広げ、折り目に穴や裂けがないか見る

手で軽く曲げた時に、パリッとした感触があるなら、無理に折り返さない

弱い場所は、広い面ではなく折り目、角、ジッパーの端に出やすい

においが強い袋は事前に室内で広げておく

防災用品としては小さな問題に見えても、リビングで使うとにおいは気になりやすい

テレビやPCを包む作業は、室内で行うことが多い

袋を開けた瞬間にビニール臭が強いと、子どもやペットが近づいた時にも気になる

使う直前に初めて開けるのではなく、天気の良い日に一度広げて空気を通す

その時に、折り目、ジッパー、穴、ベタつきも一緒に見る

防水袋は保管して終わりではなく、使う前に状態を戻しておく道具

家電用防水袋で守りやすいものと難しいもの

防水袋に向いているのは、1人でも動かせる家電

テレビ

ノートPC

デスクトップPC本体

外付けHDD

プリンター

空気清浄機

小型スピーカー

このあたりは、事前に電源を抜き、袋に入れる順番を決めておけば準備しやすい

一方で、冷蔵庫、洗濯機、大型エアコン、重い据え置き家具と一体化した家電は、1人で包む対象にしにくい

動かすこと自体が危ない場合もある

防水袋で守る家電は、高額かどうかだけでなく「1人で安全に動かせるか」で選ぶ

最初に包むならテレビよりPC周辺機器が試しやすい

初めて試すなら、いきなりテレビから始めないほうがよい

ノートPC、外付けHDD、ルーター、ゲーム機など、小さめのものから試す

袋の閉まり方、空気の抜け方、ジッパーの硬さが分かる

そのあとテレビを包むと、どこに空気が残るか見当がつきやすい

水害時に一番困るのは、思い出のデータや仕事用の機器が使えなくなることもある

テレビだけでなく、PC周辺機器を先に上へ移す判断も必要になる

最初の練習は、小型家電で密閉の感覚をつかむほうが失敗しにくい

家電 浸水対策 袋を使う前の順番

実際に使う時は、作業を増やしすぎないほうがよい

準備の順番が決まっていないと、袋を広げたあとにコードを抜き忘れたり、リモコンを探したり、家電を持ったまま迷いやすい

まず守るものを決める

次に電源を抜く

周辺機器を外す

袋を床に広げる

家電を中央に置く

空気を抜く

ジッパーを閉める

袋が動かないようにする

この流れだけで十分

本番では、道具の多さより順番のほうが効く

袋を広げる前に床を空ける

大きな袋は、床に物があるとすぐ引っかかる

ローテーブル、ラグ、コード、掃除機、収納ボックス

これらがあると、袋を引きずった時に折れたり、角が引っ張られたりする

最初に床を空ける

そのあと袋を広げる

当たり前に見えるが、夜に焦っている時ほど順番が逆になる

家電を持ち上げてから床の物に気づくと、置き場所がなくなる

袋を開ける前に、家電の移動先と作業床を先に作る

電源は濡れる前に抜いておく

家電を袋に入れる前に、電源は抜いておく

ただし、すでに水が来ている、足元が濡れている、コンセントまわりが濡れている場合は無理に触らない

この段階では家電保護より安全を優先する

水害後の家電は、外側が乾いて見えても内部に水分や泥、塩分が残ることがある

その状態で通電すると、発煙、発火、感電の不安がある

濡れた可能性がある家電は、自己判断で通電しない

高潮・床下浸水から家電を守る時に防水袋だけで考えない

このテーマは、土のうや止水板、玄関の浸水対策まで広げると話がぼやけやすい

ここで見たいのは、あくまで巨大防水袋を1人で扱えるか

玄関の水止めや排水口対策は別の話として分けたほうが、読者も判断しやすい

家電を守る方法には、2階へ上げる、棚の上へ移す、防水袋に入れる、電源を抜く、データを避難させるなどがある

その中で防水袋が向いているのは、動かせる家電を一時的に包みたい時

万能ではないが、事前に試しておけば選択肢のひとつになる

高潮・床下浸水から家電を守る対策全体を整理するなら、親記事で避難判断や家電の優先順位まで分けて考えるほうがよい

この記事では、袋の使い心地と失敗しやすい作業に絞る

まとめ

家電の浸水対策袋は、買っておけば終わりの防災用品ではない

使い勝手を左右するのは、1人で広げられるか、家電を入れられるか、ジッパーを閉め切れるか、空気を抜けるか、袋ごと動かないかという作業の部分

特に高潮注意報や床下浸水が心配な夜は、初めて袋を開けると手間取りやすい

袋のにおい、折り目、ジッパーの硬さ、テレビの角の当たり方は、使う前に見ておきたい

まずは小型家電で試し、そのあとテレビやPCで包む流れを確認する

空気が残る場所と固定できる場所まで分かれば、本番前の迷いはかなり減らしやすい

防水袋は、家電を確実に守るものではなく、安全に動ける段階で使う補助策

避難が必要な状況では、家電の保護作業を優先しないことも大切になる

監修:佐藤進

保有資格:防災士

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ