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リビングは冷えているのに、隣の和室へ入った瞬間だけ空気が重い

そんな時は風量を上げる前に、サーキュレーターの位置と空気の戻り道を見る

基本は、エアコンのある部屋の床に置き、冷気を背負うようにして隣室へ向ける配置

角度は上向きから始めず、床とほぼ平行な0度に近い向きを起点にする

ただし、冷気を送り込むだけでは隣の部屋全体は涼しくなりにくい

入口の反対側や上部に、暖かい空気が戻る空間を残すことも必要になる

サーキュレーターはエアコン側から隣の部屋へ向ける

隣の部屋を涼しくしたい時は、サーキュレーターを隣室側からエアコンへ向けるより、まずエアコンのある部屋から隣室へ送る配置を試す

置く場所は、エアコンの真下に限定しなくてよい

床付近に冷気が集まり、隣室の入口まで風を遮る家具がない場所を選ぶ

位置を決める順番は次の通り

エアコンのある部屋の床に置く

サーキュレーターの背面をエアコン側へ向ける

正面を隣室の入口へ合わせる

入口の中央ではなく、左右どちらかへ少し寄せる

反対側を暖かい空気の戻り道として空ける

冷気は低い場所へ集まりやすい

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そのため、床付近の空気を拾って隣室へ押し出すほうが、天井へ向けて混ぜるより目的に合いやすい

隣室へ冷気を送りたい時は、真上送風ではなく床付近の横向き送風から始める

角度は0度に近い水平から調整する

サーキュレーターの角度に、どの家でも通用する一つの正解はない

ドアの敷居、床の段差、家具の高さで、風が通る位置が変わるためだ

それでも最初の基準は作れる

まず0度に近い水平

床に置いた状態で、正面を隣室の奥へ向ける

風が敷居や床へ強く当たらず、そのまま入口を通るなら水平のままでよい

敷居に当たる時だけ少し上げる

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風が入口手前の段差に当たり、足元で散っている場合は、1段階だけ上へ向ける

調整の目安は、いきなり大きく上げず、0度に近い水平から15度程度までを順に試すこと

30度近くまで上げると、隣室へ進む前に上方向へ風が逃げやすくなる

奥まで届かない時は角度より位置を変える

風が入口までは届くのに、隣室の中央から先が暑い

この場合、さらに上へ向けても改善しないことがある

サーキュレーターを入口へ近づけ、隣室までの送風距離を短くする

入口から離れた部屋中央に置くより、境目の手前へ移したほうが風の筋を作りやすい

角度を上げ続けるより、入口へ近づけるほうが変化を確認しやすい

入口の中央を塞ぐと部屋全体が冷えにくい

サーキュレーターをドアの中央に置くと、正面からは冷たい風を感じやすい

一見すると、最も効率がよい配置に見える

ところが、入口の大部分を本体と送風で塞ぐと、隣室にある暖かい空気が戻りにくくなる

冷たい空気が入る量と同じだけ、隣室側の空気も別の場所へ動く必要がある

戻り道が狭いと、サーキュレーターの前だけ涼しく、部屋の奥には熱気が残りやすい

実際に隣室へファンで冷気を送った生活者からは、「ファンの前は涼しいのに部屋は暑い」という状態が報告されている

最初は冷気を送る穴の位置を上から下へ変えたものの、それだけでは十分に改善しなかった

その後、暖かい空気が戻る出口も必要だと気づいている

一般家庭では壁へ穴を開ける必要はない

ドアやふすまの開口部を使い、冷気と暖気の通り道を分ければよい

たとえば

入口右下から冷気を送る

入口左側と上部を空ける

サーキュレーターの背面にも吸気スペースを残す

本体の後ろを壁や家具へ密着させると、空気を吸い込みにくくなる

背面には、カーテンや荷物が触れない余白を作っておく

送風口だけでなく、サーキュレーターの背面とドアの反対側も空ける

入口だけ涼しい時は風量より戻り道を見る

隣室の入口に立つと冷たい

しかし、ベッドや机のある奥へ進むと暑さが残っている

この状態で最強運転へ変えても、ファンの音だけが大きくなる場合がある

確認したいのは、風の強さより空気が一周しているかどうか

薄いティッシュや細長い紙を使うと、流れを確かめやすい

サーキュレーターを動かした状態で

入口下部では隣室側へ紙がなびくか

入口上部ではエアコン側へ戻る動きがあるか

別のふすまや廊下へ風が逃げていないか

カーテンや家具の裏で風が止まっていないか

入口下部も上部も同じ方向へ流れている場合、暖気の戻り道が不足している可能性がある

ふすまが複数ある古い住宅では、戻るはずの空気が別室へ抜けた事例もある

風量を最強にしても、狙った二部屋の間で循環せず、十分には冷えなかった

その後、暖かい空気が戻る経路を分けると、以前より空気の動きが確認しやすくなった

ただし評価は「いくらかマシ」という程度で、劇的な変化ではなかった

最強運転でも奥が暑いなら、風量不足より空気漏れを先に疑う

リビング隣の和室は開口部の片側から送る

リビングと和室がふすまでつながり、大きく開けられる間取りは、比較的冷気を送りやすい

ふすまをできるだけ広く開け、サーキュレーターを開口部の片側へ寄せる

正面は和室の中央より少し奥へ向ける

入口の中央に置かず、反対側を空けるのがポイント

そこが和室内の暖かい空気の戻り道になる

ただし、和室の窓へ強い西日が入っている場合、送られた冷気以上に床や壁が温められることがある

入口で風を感じても、部屋の奥の温度が下がらない時は、日射の影響も分けて考えたい

冷やす範囲を増やしすぎるのも失敗しやすい

築年数の古い住宅で、エアコンのある部屋から仏間へ冷気を送った事例では、実質3部屋がつながった状態では十分に冷えなかった

仕切りを高くして2部屋へ絞ると、以前より冷えを感じやすくなっている

使わない部屋まで開放せず、まず隣接する一室だけに絞る

一直線の寝室は入口までの障害物をなくす

リビングから寝室の入口が見え、間に曲がり角がない

この間取りでは、エアコン側から寝室へ直線的に風を送る配置が合いやすい

ただし、ソファの背、テーブル、洗濯物、カーテンが風の筋を遮ると、冷気は途中で広がる

サーキュレーターの正面から寝室入口までを見て、床から30センチ前後の高さに大きな障害物がないか確認する

寝室で使う場合は、音にも注意したい

最強運転で空気は動いても、就寝時にはモーター音や風切り音が気になることがある

昼のうちに強めで部屋を冷やし、就寝前に中や弱へ落とせるか試す

弱運転へ変えた途端に入口の風が消えるなら、位置が遠すぎる可能性がある

その場合は風量を上げ続けず、入口側へ少し移動するほうが扱いやすい

曲がり角のあるキッチンは一台で届かないことがある

リビングからキッチンが見えず、壁や廊下を挟む間取りでは、直進する風が途中で止まりやすい

サーキュレーターは遠くへ風を送りやすい一方、風そのものが曲がるわけではない

入口の先に壁があると、そこで風が広がり、奥の作業場所まで届きにくくなる

この場合は、まず一台目をリビング側から曲がり角の手前へ向ける

それでもキッチン奥が暑いなら、二台目を曲がり角付近へ置き、奥へ送り直す方法がある

ただし、複数の部屋や長い廊下まで一台のエアコンで冷やすと、エアコン側の能力が追いつかないこともある

サーキュレーターは冷気を作らず、すでにある空気を移動させる機器だからだ

曲がり角の先まで届かない時は、角度ではなく中継位置を変える

サーキュレーターと扇風機は風の広がり方が違う

扇風機は人の体へ広く風を当てる使い方に向いている

近い場所で涼むなら扱いやすいが、隣室へ空気を送る途中で風が広がりやすい

サーキュレーターは、比較的まとまった風を遠くへ送ることを目的にした機器

リビングから隣の和室や寝室へ、直線的な空気の流れを作る場面で使いやすい

北海道の戸建てでは、自室のエアコン冷気を隣の妻の部屋へ扇風機で送ったところ、効果は感じたものの、涼しくなるまで時間がかかったという

さらに両方のドアを開け続ける必要があり、音や光が通って個室として過ごしにくくなった

この事例からも、機器の違いだけでなく、ドアを開放したまま生活できるかが配置の条件になると分かる

なお、ここで扱っているのは窓を閉め、エアコンの冷気を室内で移動させる方法

外気のほうが涼しい時間帯に、扇風機を窓へ向けて熱気を外へ出す方法は、部屋の外へ熱気を追い出す扇風機の使い方で分けて確認したい

10分では入口、30分後は部屋の奥を見る

サーキュレーターを置いた直後、手をかざして冷たい風が届けば成功したように感じる

ただし、その時点で分かるのは風の到達だけ

壁、床、家具、寝具に熱が残っていると、部屋全体の変化には時間がかかる

配置を比べる時は、隣室入口と最も奥の2か所を見る

温湿度計が二つなければ、一つを同じ高さで移動させてもよいが、同時測定のほうが違いを追いやすい

確認する時間は

開始前

10分後

30分後

60分後

この4回程度で十分

10分後は入口に冷気が入っているか

30分後は部屋の中央、60分後は最も奥の暑さが残っていないかを見る

温度計は床へ直接置かず、普段過ごす高さに合わせる

寝室ならベッド付近、和室なら座った時の高さも確認すると、体感との差に気づきやすい

検証する場合は、エアコン設定温度、風量、ドアの開口幅を途中で変えない

条件を動かすと、サーキュレーターの角度による違いが分かりにくくなる

比較するなら、次の3配置に絞る

送風なし

0度に近い水平

15度前後の上向き

30度以上は、水平と15度で床や敷居に当たる場合だけ試す

根拠のない細かな角度へこだわるより、入口と部屋奥の差を見るほうが判断しやすい

風が届いたかではなく、30分後に隣室の奥が変わったかを見る

一台で足りない時に確認すること

一台で隣の部屋が涼しくならない時、すぐ買い足す必要はない

先に次の順で確認する

冷やす範囲を一室へ絞る

廊下、別の和室、使っていない部屋まで開いているなら閉める

エアコンが処理する空間を広げすぎない

サーキュレーターを入口へ寄せる

部屋中央から届かない場合は、境目の手前まで移す

背面の吸気スペースは残しておく

開口部の片側を空ける

入口中央から送っているなら、左右どちらかへ寄せる

反対側と上部を戻り道にする

隣室奥の空気を動かす

入口は涼しいのに奥が暑い時は、二台目を隣室内へ置く方法もある

一台目は冷気を送り、二台目は奥の空気を混ぜる役割

それでも室温が下がらない場合は、エアコン能力、断熱、日射の影響が大きい可能性がある

畳数表示だけで判断せず、機種の取扱説明書や設置条件を確認したほうがよい

壁への穴あけや配線は配置調整とは分けて考える

生活者の試行例には、壁へ穴を開け、小型ファンや換気扇を取り付けたものもある

16センチ四方の穴を開けても十分に冷気が移動せず、その後ファンを追加した例

床付近と天井付近に別々の開口を作り、戻り空気まで制御した例もあった

これらは、冷気の入口と暖気の出口が必要だと理解する材料にはなる

ただし、一般家庭で最初に試す方法ではない

賃貸住宅では壁を加工しない

戸建てでも、壁内配線や柱の位置が分からない状態で穴を開けるのは避ける

まずはドアやふすまの開口部だけで

床付近から冷気を送る

反対側を空ける

使わない部屋を閉める

入口と奥の温度を比べる

ここまで試してから判断するほうが安心だ

まとめ

サーキュレーターで隣の部屋を涼しくする時は、風量を最強にすることから始めない

最初に変えるのは、エアコン側の床へ置き、隣室へほぼ水平に向ける配置

そのうえで入口の片側へ寄せ、反対側や上部を暖かい空気の戻り道として残す

入口だけ冷たく奥が暑いなら、角度を上げる前に、家具、開口幅、別室への空気漏れを見る

一直線でない間取りでは、一台で無理に曲げず、中継位置や二台目を考える

今日試すなら、まず0度に近い水平で10分

その後、入口と部屋の奥を比べ、必要な時だけ位置や角度を一つずつ変えると失敗しにくい

監修:鈴木隆

保有資格:家電製品アドバイザ