エアコン 水漏れ 原因室内機から垂れた朝にまず床を守る
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冷房中の室内機から水が垂れてきたら、まず運転を止め、床や家具を濡らさないことを優先する
エアコンの水漏れは、室内で発生した結露水が屋外へ流れず、室内機からあふれた時に起きやすい
特に確認したいのが、屋外へ伸びるドレンホースの詰まり、潰れ、上向き、たるみ
ただし、室内機の傾きや取付不良が原因になることもあるため、ホースだけで決めつけないことが大切になる
2023年8月の夏休み中、朝に水漏れを見つけた家庭では、簡易的な吸引で一度止まったものの、昼ごろに再発した
止まった直後ではなく、冷房を再開してから再発しないかまで確認する
ここが水漏れ対応で見落としやすい判断基準になる
エアコンから水が漏れたら最初に運転を止める
室内機から水が落ちている状態で、原因を探しながら運転を続けるのは避けたい
まずリモコンで運転を止め、室内機の下にある物を移動させる
特に濡らしたくないのは、次のような物
テレビや電源タップなどの電気製品
ベッドや布団
木製家具
壁紙やカーテン
畳やフローリング
設置から2〜3か月しかたっていないエアコンでも、ベッドの真上から水が落ち、布団まで濡れた例がある
本体が新しいから大丈夫とは限らない

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最初に守るべきなのはエアコンではなく、その下にある家具や床になる
バケツや洗面器を置き、床にはタオルや吸水シートを広げる
コンセントや電源タップの周囲まで濡れている場合は、濡れた手で触れない
安全に操作できない状態なら、そのまま修理窓口へ相談したほうが安心だ
水が垂れている位置を先に確認する
床を保護したら、室内機のどこから水が出ているかを見る
確認するのは、次の位置
室内機の右端か左端か
吹き出し口の中央か
壁と本体の隙間か
一点だけか複数箇所か
配管が壁へ入っている側と同じか
右側だけ、左側だけのように片側へ偏っている場合は、排水口の詰まりだけでなく、室内機の傾きも考えられる
正面から見た時に本体が明らかに斜めになっている
壁との隙間が左右で違う
掃除や地震の後から漏れ始めた
このような状態なら、室内機を押したり持ち上げたりせず、取付状態の点検へ切り替えるほうがよい

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一方、吹き出し口全体に細かな水滴が付く場合は、室内の湿度が高く、表面に結露している可能性もある
水がどこから出たかを撮影しておくと、修理を依頼する時にも状況を伝えやすい
エアコンの水漏れは排水できない時に起きやすい
冷房や除湿を使うと、室内機の内部で空気中の水分が結露する
その水は内部の受け皿に集まり、ドレンホースを通って屋外へ排出される仕組み
ドレンホースはポンプで強制的に流すのではなく、基本的には水が低い方向へ流れる力を利用している
そのため、次の状態になると水が流れにくい
ホコリや粘った汚れが詰まっている
虫が入り込んでいる
ホースの先端が地面に埋まっている
植木鉢や荷物で出口がふさがれている
ホースが途中で潰れている
先端が上向きになっている
途中が持ち上がり、水がたまっている
詰まりだけでなく、ホースの形でも排水は止まりやすい
掃除を始める前に、まず出口から室外機周辺までを目で追うほうが原因を絞りやすい
ドレンホースは出口から5つの状態を見る
屋外へ出たら、ドレンホースの先端を見る
ホースは白や灰色の蛇腹状で、室外機の近くやベランダの床付近まで伸びていることが多い
先端が物でふさがれていないか
ホースの出口が土、落ち葉、植木鉢、ベランダ用品に接していると、水が外へ出にくくなる
先端を持ち上げる必要はない
周囲の物を移動し、出口の前に空間を作るくらいで十分
先端が上向きになっていないか
ホースの先が反り返り、空を向いていると、途中に水がたまりやすい
出口は水が自然に落ちる向きへ戻す
無理に引っ張ると接続部分へ負担がかかるため、届く範囲だけを緩やかに整える
蛇腹が折れたり潰れたりしていないか
室外機や荷物に挟まれ、ホースが平たくなっていないかを見る
地震の約1か月後に水漏れが起きた家庭では、室外機が動き、ホースが圧迫された可能性を指摘されていた
地震や台風、ベランダの片付け後は、汚れより先にホースの形を見る
途中に大きなたるみがないか
ホースが一度下がった後に持ち上がると、低い部分へ水が残りやすい
排水方向へ向かって少しずつ低くなる形が基本
壁に固定されていて動かせない場合や、高所作業になる場合は、自分で直そうとしないほうがよい
出口に虫や泥が見えていないか
実際の体験では、夜中の水漏れを応急処置し、翌朝に確認したところ、ドレンホースからカナブン2匹が出ていた例がある
虫だけでなく、黒っぽい汚れや、とろみのある塊が詰まることもある
見える異物は入口付近に限って取り除く
棒や針金を奥まで差し込む方法は避ける
ホースを傷つけたり、異物を奥へ押し込んだり、差し込んだ物が抜けなくなる可能性があるためだ
ドレンホースから水が出ていない時の見方
冷房運転中なのに、室内機からは水が漏れ、ドレンホースからほとんど排水されていない
この組み合わせなら、排水経路の詰まりやホースの形状を疑いやすい
ただし、運転を始めた直後や、室内の湿度が低い時は、正常でも水が少ないことがある
確認する時は、次の条件をそろえる
室内機の漏水位置を確認する
ホース先端の塞がりや潰れを見る
安全を確認して冷房を短時間運転する
室内機の水漏れと屋外の排水を見比べる
水漏れが激しい場合や、電気部分へ水が回っている場合は、確認のために運転を再開しない
「ホースから水が出ない」だけではなく、室内機側の漏れと同時に見ることが大切になる
ドレンホースの掃除は外側へ吸い出す範囲にとどめる
出口の異物を取り除いても改善しない場合は、専用のドレンホースクリーナーで吸い出す方法がある
使用する場合は、製品の説明書を先に確認する
基本的な流れは次の通り
エアコンの運転を止める
ホース先端の泥や水分を軽く拭く
クリーナーを隙間なく接続する
説明書に従って外側へ吸引する
ホースから出た水や異物を確認する
道具を外してから冷房を再開する
接続部分に隙間があると、外気を吸ってしまい、ホース内部へ十分な力が伝わりにくい
2022年9月に水漏れが再発した家庭では、最初は少量の水しか出なかった
接続部を手で押さえて隙間を減らし、約4回操作すると、とろみのある物質が出て、その後は漏れが収まったという
ただし、これは一つの体験例
必要な回数は詰まり方や製品によって変わる
力任せに何度も操作せず、説明書の範囲を超えないことが前提になる
一度止まっても数時間後に再発することがある
水や汚れが出ると、その場では直ったように見える
しかし、出口付近だけが一時的に開き、内部に汚れが残っている場合は再発しやすい
夏休み中の朝に水漏れを見つけた家庭では、簡易的な吸引後に少量のゴミが出て、いったん漏れが止まった
ところが、家族が仕事へ出た後、昼ごろには再び水が垂れ始めた
真夏に冷房を止めると、子どもがすぐ汗をかく
使い続ければ故障が悪化しそうで不安になる
水漏れでは、この「止められない暑さ」が判断を難しくする
対処後は、水滴が止まった瞬間だけで判断しない
室内機の下を乾かした後、冷房を再開して次を確認する
同じ位置から再び水滴が出ないか
壁との隙間が濡れてこないか
ホースから排水されているか
異音や氷の飛散がないか
何時間運転すれば安全と一律には決められないが、対処直後と、その日の後半の2回は見直すほうが再発に気づきやすい
就寝前に対処した場合も、朝になってから室内機の下とホース周辺をもう一度見る
ドレンホースから水が出ていても漏れる場合がある
屋外のホースから水が出ているのに、室内機からも漏れている
この場合、ホースが完全に詰まっているとは考えにくい
確認したいのは、次のような状態
室内機が排水方向と反対側へ傾いている
取付金具から片側が浮いている
ドレンパン内部に汚れが残っている
ホースや排水部品が外れている
ドレンパンやホースが破損している
内部の栓や接続部品に不具合がある
これらは外側から正確に判断しにくく、室内機の分解が必要になることもある
中古や移設後のエアコンでは、接続部品の不足が原因だった体験もある
冬の暖房では問題が出ず、冷房や除湿を使い始めた真夏になって初めて漏れた例もあった
ホースから水が出ているのに漏れ続けるなら、掃除を繰り返すより取付状態の点検を優先する
新品や設置直後の水漏れは施工状態も見る
設置から数か月しかたっていないエアコンなら、長年の汚れだけを原因にするのは早い
ドレンホースの勾配、接続、潰れ、室内機の傾きなど、施工状態も候補に入る
特に確認したい場面は次の通り
設置直後から漏れている
移設してから漏れるようになった
地震後に初めて漏れた
ベランダの荷物を動かした後から漏れた
室外機の位置が以前と違う
自分で室内機を押し戻したり、配管を引っ張ったりするのは避ける
購入店や設置業者へ連絡する際は、設置日、水漏れを見つけた時間、漏れている位置、ホースの状態を伝えると話が早い
賃貸住宅では分解せず管理会社へ連絡する
賃貸のエアコンは、部屋の設備として設置されている場合がある
出口の塞がりや、目で見えるホースの曲がりまでなら確認しやすい
それ以上の分解や部品交換は、自分で進めないほうがよい
築約7年の賃貸住宅で、室内機の右側から「ぼたぼた」と音を立てて漏れた例では、出口付近の塊を取り除いた後も、右側と中央付近から再発していた
一部の流れが戻っても、内部に原因が残っていた可能性がある
管理会社へ連絡する時は、次を記録しておく
いつ漏れ始めたか
どこから垂れているか
床や壁への被害
ホースから水が出ているか
目視で曲がりや潰れがあるか
運転停止後も水が落ち続けたか
賃貸では、直すことより先に被害と状態を残すほうが、その後の連絡を進めやすい
掃除機や針金を使った代用は避ける
水漏れを早く止めたい時ほど、家にある物で何とかしたくなる
ただし、次の方法は避けたい
家庭用掃除機を直接つなぐ
ホース内部へ空気を強く送り込む
割り箸や針金を奥まで入れる
室内機を自分で分解する
高い場所へ不安定な足場で上る
家庭用掃除機をドレンホースへつなぎ、ホース内部の水まで吸い込んで掃除機がびしょびしょになった体験がある
紙パック式で動作は続いたものの、安全な方法とは言いにくい
水を吸える仕様ではない掃除機へ水分が入ると、掃除機側の故障や電気事故につながるおそれがある
また、針金や棒は、見えない場所で引っかかる可能性がある
異物を奥へ押し込むこともあるため、入口付近を超えて差し込まない
代用品で内部へ押し込むより、見える範囲で止めるほうが失敗しにくい
異音や氷が出る時は水漏れだけの問題と考えない
水漏れと同時に、次の症状が出ている場合は使用を続けない
焦げたような臭いがする
異常な音がする
冷え方が急に弱くなった
吹き出し口から氷が飛ぶ
室内機や電源周辺まで大きく濡れている
壁の内側へ水が入っている
ブレーカーが落ちる
本体が目で見て分かるほど傾いている
使用20年のエアコンで、ドレンホースの掃除後に吹き出し口から氷が飛ぶようになり、最終的に買い替えた例もある
掃除と氷の直接的な因果関係は判断できないが、水漏れ以外の故障が同時に起きていた可能性は残る
別の異常が重なっているなら、詰まり除去だけで解決しようとしない
酸っぱい臭いだけが気になる場合は、水漏れとは原因が異なることがある
その場合は、冷房開始時の臭いと内部汚れの確認を分けて考えたい
防虫キャップは排水をふさがない付け方にする
虫の侵入を減らすため、ドレンホースへ防虫キャップを付ける方法もある
ただし、細かすぎる網やゴミ取りネットを密着させると、汚れがたまり、出口をふさぐ可能性がある
取り付け後は、次を定期的に見る
キャップに泥やホコリが付いていないか
網目が詰まっていないか
水が流れる空間が残っているか
ホース先端が地面へ埋まっていないか
防虫対策は付けて終わりではない
水の出口を確保できているかまで見て初めて再発防止になる
自分で確認を終える目安
自分で確認しやすいのは、屋外から見える範囲に限られる
次の状態なら、ホース周辺を確認して様子を見やすい
先端が物でふさがれていた
ホースが軽く上向きになっていた
出口に泥や虫が見えていた
荷物に挟まれて軽く潰れていた
専用クリーナー使用後に排水が戻った
冷房再開後も漏水位置が乾いたまま
一方、次の状態なら自己対処を終える
ホースから排水されているのに漏れる
吸引後に同じ日や翌日に再発する
水が複数箇所から出る
室内機が傾いている
壁紙や壁内部まで濡れている
新品や設置直後から漏れている
賃貸設備を分解する必要がある
異音、焦げ臭さ、氷の飛散がある
高所で安全に確認できない
原因が分からないまま掃除を繰り返すより、ここで販売店、設置業者、管理会社、メーカーの修理窓口へ切り替えるほうが安心だ
まとめ
エアコンの水漏れは、室内機で生じた結露水が、ドレンホースの詰まりや潰れ、上向き、たるみ、室内機の傾きなどによって排水できない時に起きやすい
最初に行うのは、運転を止めて床や家具を守り、屋外のホースを出口から見ること
物でふさがれていないか
上向きになっていないか
蛇腹が潰れていないか
虫や泥が見えていないか
ここまでなら、室内機を分解せず確認できる
一度水が止まっても、その日の後半や翌朝に再発することがある
対処直後だけで終わらせず、同じ位置が再び濡れていないか見直したい
ホースから水が出ているのに漏れる、本体が傾いている、壁まで濡れている場合は、掃除を続けず点検へ切り替える
まずは室内機の下を守り、漏れている位置とホース先端を記録する
その二つを見るだけでも、次に取る行動をかなり絞りやすくなる
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
