スピーカーフォンの使い方でWeb会議音声をクリアに
目次
Web会議で「声がこもって聞こえる」「少し離れた人の声だけ拾えない」と言われる時は、マイク性能だけを疑うより、スピーカーフォンの使い方と置き方を先に見るほうが早い
マイク付きスピーカーフォンは、置けば自動で音声がクリアになる道具ではない
硬い机の中央に置く、PC画面や資料で口元をふさがない、話す人が本体側へ少し声を向ける
この3つがずれるだけで、相手には声が遠い、こもる、途切れるように聞こえやすくなる
特に、在宅で一日中イヤホンを付けて耳が痛くなる人、同じ部屋から2人以上でWeb会議に参加する人、小会議室の端の声が拾えない人は、スピーカーフォンを入れる意味が出やすい
ただし、単体マイクのノイズ対策や配信用マイク選びとは見る場所が違う
この記事では、Web会議の音声をクリアにするためのスピーカーフォンの配置と使い方に絞って整理する
スピーカーフォンの使い方はWeb会議の音声クリアさを左右する
スピーカーフォンは、マイクとスピーカーが一体になった会議用の機器
ノートPCの内蔵マイクより、机の上で複数人の声を拾いやすいのが特徴になる
ただ、Web会議の音声がクリアになるかどうかは、機器の性能だけでは決まらない
たとえば在宅デスクで、ノートPCの奥にスピーカーフォンを置く
画面を見ながら話すと、口元とマイクの間にノートPCの画面が立つ形になる
この状態だと、声がまっすぐマイクへ届かず、相手には少し遠く、こもった音に聞こえやすい
スピーカーフォンは「PCの横に置く」より、声が届く位置に置くことが先
Web会議で何度も聞き返されるなら、設定を触る前に、まず机の上の位置を見るほうが分かりやすい
Web会議で声がこもる原因はマイク性能だけではない
Web会議で声がこもる時は、マイクの性能不足に見えやすい
しかし実際には、次のような置き方で音が悪くなっていることが多い
- スピーカーフォンをノートPCの奥に置いている
- 口元とマイクの間に画面や資料がある
- 布製デスクマットや書類の上に置いている
- 話す人が本体と反対側を向いている
- 1人用の小型機で広い会議室全体を拾おうとしている
在宅で1人だけ参加するWeb会議なら、多少置き方が悪くても気づきにくい
でも、2人で同じPCを見ながら話す場面では差が出やすい
1人目はPCに近い
2人目は少し横にいる
その状態でスピーカーフォンが片側に寄っていると、相手には声量差がそのまま伝わる
「声がこもる」は、機器の問題ではなく、声の通り道がふさがっているサインでもある
スピーカーフォンを導入すべきWeb会議の場面
スピーカーフォンは、すべての人に必要な道具ではない
1人で短時間だけ話すなら、ノートPC内蔵マイクやイヤホンマイクで足りる場面もある
導入を考えやすいのは、耳の負担が強い場面と、同じ部屋の複数人が話す場面
在宅で一日中Web会議が続く時
朝から夕方まで会議が続く日、イヤホンやヘッドセットを外した瞬間に耳のまわりが軽く感じることがある
1時間なら我慢できても、午前中に2本、午後に3本と続くと、耳の圧迫感が残りやすい
夏場はイヤーパッドの蒸れも気になりやすい
スピーカーフォンを使うと、聞く時間が長い会議では耳を空けられる
特に、説明を聞く時間が多いオンライン研修や社内共有会では使いやすい
ただし、細かい会話が続くグループワークでは、相手の小さな声や同時発話が聞き取りにくいこともある
聞く時間が長い会議はスピーカーフォン、細かく話す会議はヘッドセット併用
この使い分けのほうが失敗しにくい
2人以上が同じ部屋からWeb会議に参加する時
社内の小会議室で、こちら側だけ2人
画面は1台のノートPCを共有
この形だと、PCの前に座る人の声は届いても、横に座った人の声が遠くなりやすい
相手から「今の方の声が少し小さいです」と言われる時は、声量ではなく距離の問題かもしれない
スピーカーフォンを2人の間に置くと、マイクまでの距離をそろえやすい
同じ机の上で話すなら、PC内蔵マイクよりも声の差が出にくくなる
2人以上で参加するWeb会議では、PCの前ではなく話す人の中心に置く

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価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
5〜6人の小会議室で声が途切れる時
6名定員くらいの小会議室でも、端の席とノートPCの距離は意外とある
向かい側や斜め奥の人が話すと、オンライン側には声が弱く届きやすい
3〜4mほど離れた席から話す場面では、PC内蔵マイクだけだと、声が小さい、途切れる、部屋の反響が混じるという違和感が出やすい
この場合は、会議室向けのスピーカーフォンをテーブル中央に置く
参加者全員からの距離が大きく偏らない位置にするだけで、聞こえ方が変わりやすい
小会議室では「PCの近く」ではなく「人の中心」が基準になる
スピーカーフォンの配置は硬い机の中央が基本
スピーカーフォンの配置でまず見るのは、置く高さや角度ではなく、机の素材と位置
一番扱いやすいのは、硬い机の上に直接置くこと
会議室のテーブル、木製デスク、樹脂製の平らな机なら、声が変に吸われにくい
反対に、布製デスクマット、厚い書類の束、クッション性のある場所は避けたい
音が少しこもったり、本体が安定せず、ボタン操作のたびに位置がずれたりしやすい
布製マットや書類の上に置かない
在宅デスクでは、キーボードの下に大きな布マットを敷いていることがある
その上にスピーカーフォンを置くと、見た目は安定していても、音の抜けが悪く感じる場合がある
試すなら、同じ声量で次の2つを比べると違いが分かりやすい
- 布製マットの上
- 硬い机に直接置いた状態
相手に録音確認してもらう必要まではない
自分のWeb会議アプリのテスト録音で、声の輪郭がぼやけるかを見るだけでも十分
声がこもる時は、まず本体の下にある素材を見る
ノートPCの画面の奥に置かない
ノートPCの奥は、机の上では空いている場所に見える
しかし、そこにスピーカーフォンを置くと、画面が声の通り道をふさぎやすい
口元からマイクまでの間に画面が立つ
資料を広げるとさらに遮る
この状態で話すと、相手には少し奥まった声に聞こえやすい
スピーカーフォンは、PCの奥ではなく、手前か横
複数人で使うなら、PCよりも参加者の中心へ寄せる
画面を見る位置と、声を届ける位置は分けて考える
会議室では全員からの距離をそろえる
会議室では、発言者全員からの距離をなるべくそろえる
4人で机を囲むなら中央
5〜6人なら、机の端ではなく、会話の中心に置く
置いたあとに見るべきなのは、見た目のきれいさではない
一番遠い人が話した時、相手に声が届くかどうか
端の人だけ声が小さいなら、本体を少しそちらへ寄せる
全員が同じ距離になることより、一番聞こえにくい人を作らないことが大事になる
Web会議の音声をクリアにする話し方
スピーカーフォンは360度集音と書かれている機種も多い
それでも、どの向きで話しても同じように聞こえるとは考えないほうがよい
マイクは周囲の声を拾えるが、背中側の声、下を向いた声、資料へ向かって話す声は弱くなりやすい
発言時は本体側へ少し声を向ける
会議中、画面だけを見て話すと、声はPC方向へ向く
スピーカーフォンが横や中央にある場合、声の向きとマイクの位置がずれる
大きく姿勢を変える必要はない
話す時に顔だけ少し本体側へ向ける
それだけでも、声の出る方向とマイクの位置が合いやすい
声量を上げるより、声の向きを合わせるほうが自然に届きやすい
話し出しの数秒は急がない
スピーカーフォンによっては、話し出しの最初だけ声が拾われにくく感じることがある
会議アプリ側の自動調整やノイズ処理が入るため、環境によって聞こえ方が変わる
「えっと、では始めます」くらいの短い前置きで、最初の言葉が落ちても困らない形にする
重要な数字や名前を、いきなり話し始めない
特に議事録を取っている会議や、相手が録画している会議では、最初の一言を急がないほうが安全
大事な用件は、話し出しの一拍あとに置く

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スピーカーフォンのエコーキャンセラーとハウリング防止
スピーカーフォンには、エコーキャンセラー機能が付いているものが多い
これは、スピーカーから出た相手の声を、マイクがもう一度拾って返してしまうのを抑えるための機能
ただし、エコーキャンセラーがあっても、使い方が悪いとハウリングや声の途切れは起きやすい
同じ部屋の複数PCはマイクとスピーカーを切る
同じ会議室で、複数人がそれぞれ自分のPCからWeb会議に入る
この時、全員がマイクとスピーカーをONにすると、音が回り込みやすい
相手の声がAさんのPCから出る
その音をBさんのPCのマイクが拾う
さらに別のPCも拾う
この状態になると、キーンという音や、遅れて返ってくる声が出やすくなる
会議室でスピーカーフォンを使うなら、基本は1台だけを音声入出力にする
ほかのPCはマイクとスピーカーをミュートにしておく
同じ部屋では「音を出す機器」と「音を拾う機器」を1つに絞る
ノイズキャンセリングとエコーキャンセリングは別物
ノイズキャンセリングは、周囲の雑音を抑えるための機能
エコーキャンセリングは、スピーカー音の回り込みを抑えるための機能
名前は似ているが、見ている問題が違う
家族の生活音、キーボード音、エアコンの風音が気になるなら、単体マイクのノイズ対策や周囲音対策も見る必要がある
この記事では、そこは深掘りしない
ここで見るのは、スピーカーフォンをどこに置けば、自分の声が相手へ届きやすいかという点
Web会議でハウリングが頻繁に起きる場合は、スピーカーフォンだけでなく、同じ部屋のPC設定やWeb会議アプリ側の音声設定も分けて確認したい
スピーカーフォンで失敗しやすい使い方
スピーカーフォンは便利だが、使い方を間違えると、かえって相手に聞き取りにくくなる
特に失敗しやすいのは、広い場所を小型機だけで拾おうとする使い方と、置き場所を机の空きスペースで決める使い方
小型スピーカーフォンで広い会議室全体を拾おうとする
1人用や少人数向けの小型スピーカーフォンは、在宅デスクや2〜3人の会議では扱いやすい
しかし、広めの会議室全体を拾うには足りないことがある
音量を上げれば相手の声は聞こえる
でも、こちらの声を拾う範囲が足りないと、端の人だけ小さくなる
さらにスピーカー音量を上げすぎると、音割れや聞き疲れにつながりやすい
人数が増えた時は、音量ではなく集音範囲を先に見る
机の端に置いて全員で使う
会議室でよくあるのが、PCを置いた人の手元にスピーカーフォンを置く使い方
操作しやすいが、声の距離は偏る
手元の人は近い
反対側の人は遠い
横の人は斜めから話す
この差がそのまま、相手側の聞こえ方に出やすい
置く前に、誰が一番遠いかを見る
その人の声が拾えないなら、中央へ動かすか、会議室向けの機種を使うほうが自然
操作しやすい位置より、声が均等に届く位置を優先する
イヤホンの代わりとして万能だと思い込む
スピーカーフォンは耳をふさがない
長時間会議ではかなり楽になる
ただし、周囲の音がある場所や、相手の声を細かく聞きたい会議では、イヤホンのほうが向くこともある
在宅で家族が近くにいる
隣の部屋でテレビの音がする
カフェや共有スペースで参加する
このような場面では、スピーカーフォンを使うと周囲への配慮も必要になる
長時間イヤホンで耳が痛い場合は、装着時間を減らす工夫も必要
スピーカーフォンだけでなく、イヤホンの形や会議の分け方も見直すと判断しやすい
Web会議でスピーカーフォンを置く前に見る順番
スピーカーフォンの使い方で迷ったら、設定より先に机の上を見る
見る順番は多くない
まず、硬い机に直接置く
次に、PC画面や資料で口元をふさいでいないか見る
最後に、話す人との距離が偏っていないか確認する
1人の在宅デスクならPCの横か手前
1人で使うなら、ノートPCの横か手前に置く
奥に置くより、口元から本体までの間が空きやすい
キーボードの手前に置くと邪魔になるなら、利き手と反対側の横でもよい
ただし、布マットの上や書類の上は避ける
Web会議アプリのテスト録音で、同じ声量で2か所を比べる
声が近く聞こえる位置を残す
1人なら、まずPC奥から外すだけでも確認価値がある
2人参加なら2人の間に置く
同じ部屋から2人で参加するなら、スピーカーフォンは2人の間
PCを中心にするのではなく、声を出す人を中心にする
2人が横並びで画面を見る時は、ついPCの前だけに集まりやすい
でもマイクが片側に寄ると、もう片方の声が遠くなる
最初の1分で、相手に「2人とも同じくらいに聞こえるか」を確認する
ここで差が出るなら、位置を少し動かす
2人以上なら、会議開始直後に声の差を確認する
小会議室なら一番遠い席を基準にする
5〜6人の小会議室では、中央に置くだけで終わらせない
一番遠い席の人が話した時、オンライン側に声が届くかを見る
端の人が体をひねって話す必要があるなら、配置が合っていない
スピーカーフォンを少し寄せるか、参加者の座る位置を変えたほうがよい
会議室では、声が大きい人ではなく、声が小さい人を基準にすると失敗しにくい
一番聞こえにくい人の声が届けば、会議全体が安定しやすい
Web会議の音声トラブルは別記事と分けて考える
この記事で扱うのは、スピーカーフォンの配置と使い方
Web会議の音声トラブルには、ほかにも原因がある
たとえば、USBマイクがキーボード音や生活音を拾いすぎる問題は、単体マイクのノイズ対策で見る内容になる
スピーカーフォンの置き方だけでは解決しにくい
ハウリングが強い場合は、同じ部屋のPC設定やスピーカー音量、Web会議アプリ側の入出力設定も見る必要がある
これは「Web会議でハウリングする原因」として分けたほうが整理しやすい
長時間イヤホンで耳が痛い場合も、スピーカーフォンだけが答えではない
会議の種類でイヤホンと使い分けるほうが現実的な場面もある
Web会議の音声トラブルは、配置、機器、設定、装着負担を分けて考えると原因を絞りやすい
スピーカーフォンの使い方は買う前より置いた後で差が出る
スピーカーフォンは、買えばすぐWeb会議の音声がクリアになる道具ではない
声がこもる原因は、置き場所、遮蔽物、話す向き、人数差が重なって起きやすい
まず変えるのは、設定ではなく机の上
硬い机の中央に置く
PC画面や資料で口元を遮らない
発言時に本体側へ少し声を向ける
同じ部屋の複数PCはマイクとスピーカーを切る
この順番で見るだけでも、相手に届く声のばらつきは減らしやすい
今日の会議で聞き返されるなら、次の会議前に置き場所を1回だけ変えてみる
音声設定を深く触る前に、スピーカーフォンと口元の間をまっすぐ空けることから始めると確認しやすい
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
