ボイスレコーダー 声が小さい 録音レベル会議後に迷う夜
目次
- ボイスレコーダーの雑音は、音が鳴るタイミングを分けてから設定を変えるほうが原因を絞りやすい
- 腕を上げた時や歩いた時だけ「ガサガサ」と鳴る場合は、服やケーブルの接触を見たい
- 最初の30秒で原因を切り分ける
- 空調を止めた時に音が変わるかを見ると、設定を触る前に原因を絞れる
- 一方、長い会議や講義では、空調を止め続ける対策は扱いにくい
- 録音時のノイズカットを強くすると、語尾や高い音まで削られ、声が水の中のように聞こえる場合もある
- 手持ち録音でも、指を動かした時や向きを変えた時だけ、操作音が大きく残る場合がある
- 机の中央や話者との距離、小型三脚の位置まで決めたい場合は、ボイスレコーダーの置き場所の記事で確認すると役割を分けやすい
編集
夏の会議後、イヤホンで再生すると、声の後ろに「サー」という音が残っている
聞き取りにくくて録音レベルを上げると、今度は空調音まで大きくなる
ボイスレコーダーの雑音は、音が鳴るタイミングを分けてから設定を変えるほうが原因を絞りやすい
一定に続く音は空調や機械音
机へ触れた瞬間の低い音は接触振動
体を動かした時だけ鳴る音は衣擦れの可能性がある
声が小さい時も、最初から録音レベルを最大にしない
まず無音部分を聞き、ローカット、ALC、手動録音レベルを1項目ずつ比べる
ボイスレコーダーの雑音は音の鳴り方で分ける
録音後に雑音へ気づくと、すぐノイズカットを強くしたくなる
ただし、設定で弱めやすい音と、設定だけでは残りやすい音がある
最初に見るのは音量ではなく、いつ雑音が鳴ったか
録音全体へ一定に続く「ブーン」「サー」は、エアコンやPCファンなどの可能性がある
ペンやコップを置いた瞬間だけ「ゴトッ」と鳴るなら、机から伝わった振動を疑いやすい
腕を上げた時や歩いた時だけ「ガサガサ」と鳴る場合は、服やケーブルの接触を見たい
感度を上げるほど無言部分の「サー」が目立つなら、録音レベルやALCの影響も考えられる
雑音の種類を分けずに設定を上げると、声と雑音の両方が大きくなりやすい
最初の30秒で原因を切り分ける
本番前は、何も話さない状態から録音する
最初の10秒は無言
次の10秒でエアコンの風量を変える
最後の10秒で腕を動かし、机へ軽く触れる
再生すると、音が変わった位置を追いやすい
エアコンの操作後に一定音が弱くなれば、空調由来の可能性が高い
机へ触れた瞬間だけ低い音が入れば、接触振動を疑える
腕を動かした部分だけガサガサするなら、衣擦れやケーブルの揺れを先に直す
同時に複数の条件を変えると、何が効いたのか分からなくなる
最初の比較では、設定を触らず音の出方だけを見る
空調のサー音と低いうなりを分ける
エアコンの雑音は一種類ではない
吹き出す風の「サー」
マイクへ直接風が当たる「ボボッ」
本体や配管から続く低い「ブーン」
同じ空調でも、音の高さによって効く設定が変わる
会議室では静かに感じても、イヤホンで聞くと一定音がはっきり残ることがある
話し声が止まった部分で目立つなら、空調やALCの影響を確認したい
エアコンを運転した状態と、止めた状態を各30秒録る
停止後もサー音が残るなら、PCファンやレコーダー本体のノイズも候補になる
風量を弱めた時だけ音が下がるなら、機械音より風の影響が強いと考えやすい
空調を止めた時に音が変わるかを見ると、設定を触る前に原因を絞れる
真夏はエアコンを止め続けない
夏の録音では、空調音を避けるためにエアコンを切りたくなる
ただし、気温が40℃を超える地域で自宅録音をしていた利用者は、録音前まで部屋を冷やしても、停止後数分で暑さが戻ったという
10分を超える頃には汗が増え、録音へ集中しにくくなった
短いナレーションなら録音直前だけ止める方法もある
一方、長い会議や講義では、空調を止め続ける対策は扱いにくい
その場合は、風量を一段下げてから試し録りし、ローカットの効果を見る
距離や会議机での向きまで調整したい場合は、ボイスレコーダーの置き場所を扱う記事で分けて考えたい
この記事では、録音された音を聞き分け、レコーダー側の機能を調整するところまでに絞る
ローカットは低い空調音に試す
ローカットフィルターは、低い周波数を弱める機能
機種によっては、低域カット、LCFなどの名前で表示される
向いているのは、空調設備の低いうなりや、机から伝わる低いゴトゴト音
一方、高めのサー音や衣擦れのカサカサまで消せるとは限らない
確認する時は、同じ文章をローカットのオンとオフで各10秒録る
オンにした時、低いうなりだけが弱まり、声がほぼ変わらないなら使いやすい状態
雑音は減ったものの、男性の低い声まで薄く聞こえるなら、設定が合っていない可能性がある
ローカットは雑音全体を消す機能ではなく、低い音だけを弱める設定
録音後は、雑音だけでなく声の太さも比べてから残す
ノイズカットは録音時と再生時を分ける
ボイスレコーダーには、録音中の音へ作用する機能と、再生時だけ聞き取りやすくする機能がある
名称が似ていても、元の音声ファイルへ反映されるかは機種によって違う
確認したいのは、設定名より次の3点
録音前に設定する機能か
再生中だけ使う機能か
別の端末で再生しても効果が残るか
再生時だけのノイズ除去なら、パソコンへ移した音声には反映されないこともある
録音時のノイズカットを強くすると、語尾や高い音まで削られ、声が水の中のように聞こえる場合もある
一度きりの会議では、最初から強にせず、弱や標準で10秒ほど録る
元ファイルへ影響する設定ほど、本番前の短い比較が必要になる
机のゴトッ音は設定で消しにくい
会議中、ペンやコップを置いた瞬間だけ低い音が入ることがある
これは空気中の音より、机から本体へ伝わった振動の可能性が高い

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手持ち録音でも、指を動かした時や向きを変えた時だけ、操作音が大きく残る場合がある
Zoom H2nを手で持って録音した利用者も、録りたい音よりハンドリングノイズが目立ったと振り返っていた
切り分ける時は、机へ直接置いた状態と、薄い柔らかなケースの上へ置いた状態を各20秒比べる
同じ強さでペンを置き、直置きだけ低い音が大きいなら、設定より接触振動を見直す段階
ただし、厚い布を重ねると本体が傾きやすい
比較は倒れない範囲にとどめる
机の中央や話者との距離、小型三脚の位置まで決めたい場合は、ボイスレコーダーの置き場所の記事で確認すると役割を分けやすい
机へ触れた瞬間だけ鳴る音は、ノイズカットより接触状態の比較を先に行う
衣擦れは動いた時の20秒で見つける
胸ポケットや服の内側へレコーダーを入れると、布の音が声より近くに入る
静止した状態では問題がなくても、腕を上げた時や椅子へ座った時だけ「カサッ」と鳴ることがある
録音前は20秒だけ体を動かす
左右を向く
腕を上げる
椅子へ座る
数歩だけ歩く
この部分だけ雑音が増えるなら、空調より衣擦れを疑いやすい
感度を下げても、マイクのすぐ近くで布が擦れていれば音は残る
衣擦れは録音レベルではなく、布とマイクの接触を減らす対策が中心
マイク直下のケーブルも確認する
ピンマイクでは、マイク本体が布へ触れていなくても雑音が入ることがある
録音現場の利用者からは、マイク直下の数センチも振動を拾いやすいという経験が共有されている
ケーブルが服へ擦れたり、歩くたびに引っ張られたりすると、その振動がマイクまで伝わる
見る場所は、マイク先端だけではない
マイク直下の短い部分
服から外へ出る部分
ケーブルがたるんで揺れる場所
強く張っている部分
布へ固定する場合も、強く引っ張らず、少し余裕を残す
小さいマイクへ替えても、ケーブルが揺れ続ければ改善しないことがある
襟やポケットで覆うと声までこもる
衣擦れを避けようとして、マイクを服の奥へ押し込むと、声が遠くなることがある
特に高い襟や厚い布の内側では、声がモコモコして聞こえやすい
この状態を録音レベル不足だと考えて感度を上げると、衣擦れや呼吸音まで大きくなる
声が小さく、同時にこもっている時は
マイク穴が布で覆われていないか
ポケットの奥へ向いていないか
襟がマイクへ当たっていないか
を先に見る
音量だけでなく声質まで変わっているなら、設定よりマイクを塞ぐ布を確認する
声が小さい時は4つの状態に分ける
ボイスレコーダーの声が小さい時、録音レベルを最大にするのは早い
録音レベルを上げると、声だけでなく、空調、PCファン、室内反響、本体のサー音も一緒に目立つ
まず、聞こえ方を4つに分ける
音量は小さいが言葉は明瞭
再生側の音量調整で足りる可能性がある
元の音声がはっきりしているなら、録音設定を大きく変えないほうが声質を保ちやすい
声と雑音が同じくらい
録音レベルを上げても差は広がりにくい
声と空調音が一緒に大きくなるなら、ローカットやALCを比べる
大きな声だけバリッと割れる
録音レベルが高すぎる可能性がある
メーターが端へ張り付くなら、1段階ずつ下げて再度録る
全体が遠く、こもっている
マイク感度だけでなく、布で覆われていないかを見る
物理的な距離が原因なら、詳しい配置は置き場所の記事側で確認したい
声が小さい時は、音量、雑音、音割れ、こもりを分けてから設定を選ぶ
ALCは無言部分のサー音を見る
ALCは、自動で録音レベルを上下する機能
小さい声では入力を持ち上げ、大きい声では下げるため、複数人が話す会議では扱いやすい場合がある
一方、誰も話していない時間に、空調音まで持ち上がることがある
発言中は気にならないのに、会話が止まった直後だけ「サー」が大きくなるなら、ALCの影響を疑える
比較する時は、ALCオンとオフで各20秒録る
最初の10秒は普段の声
後半の10秒は無言
オンの時だけ無言部分が持ち上がるなら、静かな一人録音では手動設定のほうが安定する可能性がある
ただし、声量差の大きい会議では、ALCを切ると小さい声が拾いにくくなる場合もある
ALCは声をきれいにする機能ではなく、入力レベルを自動で動かす機能
手動録音レベルは1段階ずつ変える
手動録音レベルでは、最初から最大へ上げない
普段の声で10秒話し、その後に少し大きな声を入れる
大きな声の時にメーターが端へ張り付き、音がバリッとするなら高すぎる
反対に、再生音量を上げても言葉が雑音へ埋もれるなら、低すぎる可能性がある
数字の幅は機種によって違うため、固定値だけでは判断しにくい
レベルを1段階上げるたびに
普段の声が明瞭か
大きな声で割れないか
無言部分のサー音が増えていないか
を比べる
声が少し大きくなっても、同時に雑音が目立つなら、その一段階は戻してよい
マイク感度と録音レベルは役割が違う
マイク感度は、拾いやすさや対象範囲を変える設定
録音レベルは、入ってきた音の大きさを調整する設定
高感度にすると離れた声を拾いやすくなる一方、空調や室内反響も入りやすい
低感度は近い声へ向くが、遠い話者は小さくなりやすい
声が小さいからと、高感度と高い録音レベルを同時に選ぶと、何が原因で雑音が増えたか分からなくなる
先にマイク感度を決め、次に録音レベルを1段階ずつ動かす
感度と録音レベルは同時に変えず、片方ずつ比べるほうが失敗しにくい
録音後のノイズ除去だけに頼らない
録音後に全体の音量を上げると、声と雑音の両方が大きくなる
大型エアコンの前で安価なレコーダーを使った事例では、声より空調音が大きく、後処理をしても雑音を完全には消せなかった
ノイズ除去を強くすると
声が水の中のようになる
語尾が欠ける
高い音が薄くなる
音量が不自然に揺れる
といった変化が出る場合もある
元の録音で声と雑音の差が小さいほど、後から声だけを戻すのは難しい
後処理は補助にとどめ、録音前の短い比較で設定を決めるほうが失敗を減らしやすい
まとめ
ボイスレコーダーの雑音は、設定画面を開く前に、音が鳴ったタイミングを分ける
一定に続く低い音ならローカット
無言部分だけサー音が上がるならALC
大声で割れるなら手動録音レベルを見る
机へ触れた瞬間の音や、体を動かした時の衣擦れは、設定だけでは残りやすい
今日すべての設定を変える必要はない
まずは本番前に30秒録り、無言、空調の変化、体の動き、普段の声を順番に入れてみる
一番大きく変化した音から、設定を1項目だけ見直すくらいで十分
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
