洗濯機のサイズ寸法を測るときは、本体の幅・奥行・高さだけで決めないほうがいい

洗濯機置き場には入りそうに見えても、防水パンの内寸、蛇口の高さ、排水口の位置、洗面所の入口、玄関からの搬入経路で止まることがある

特に引っ越し前、買い替え前、ドラム式洗濯機を検討している人は、最初に本体寸法、次に防水パン、蛇口、排水口、搬入経路、最後にフタやドアの開き方を見る

洗濯機のサイズ寸法の失敗は、置き場だけでなく、運べるか、つなげるか、開けて使えるかを見落とした時に起きやすい

実際に洗面所でメジャーを当ててみると、横幅は余裕があるのに、蛇口の下が思ったより低いことがある
防水パンの内側にメジャーを置くと、外から見た印象より奥行が短いこともある

買う前の確認は、洗濯機選びというより、設置できない失敗を防ぐための採寸作業と考えたほうが失敗しにくい

洗濯機のサイズ寸法の測り方は本体幅だけで判断しない

洗濯機を買う前に見る寸法は、幅、奥行、高さの3つ

ただし、カタログの本体寸法だけで判断すると、実際の設置では足りないことがある
給水ホース、排水ホース、電源コード、背面や側面の出っ張りがあるためだ

ドラム式なら、ドアを開けたときの奥行も必要になる
縦型なら、フタを開けたときの高さを見る

たとえば本体幅が60cmで、洗濯機置き場の幅が64cmある場合
数字だけ見ると入りそうだが、左右に手を入れる余白、ホースの逃げ、壁とのすき間、設置作業の余裕を考えるとかなり狭い

配送当日に「左右4cmずつ余裕が必要」と言われ、置き場は測ったのに搬入を断られた例もある
この場合、問題は洗濯機本体ではなく、設置作業に必要な余白まで見ていなかったことになる

洗濯機のサイズ寸法を見るときは、次の5つを分けて考える

  • 本体の幅
  • 本体の奥行
  • 本体の高さ
  • ホースや出っ張りを含めた総寸法
  • フタやドアを開けたときの寸法

本体が置き場より小さくても、それだけでは足りない
洗濯機のサイズ確認は、置く寸法と使う寸法を分けて見るのが基本になる

洗濯機の防水パンは外寸ではなく内寸を測る

防水パンがある家では、外側のサイズではなく、内側の平らな部分を測る

外枠を含めて測ると、実際に洗濯機の脚が乗るスペースを広く見積もりやすい
特に一人暮らし向けの賃貸では、防水パンの奥行が浅いことがある

防水パンの外側は広く見えても、メジャーを内側に当てると奥行が45cm前後しかないことがある
その状態で奥行50cm前後の6〜7kg洗濯機を選ぶと、前側がはみ出す可能性が出てくる

ここで迷いやすいのが、前足だけ防水パンの外に出して置けるかどうか

洗濯機は脱水時に強く振動する
脚の位置が不安定だと、ガタつき、異音、排水ホースの圧迫、水漏れにつながることがあるため、自己判断で無理に置くのは避けたい

防水パンを測るときは、次の順番で見る

  • 内側の横幅
  • 内側の奥行
  • 四隅に脚が置ける平面
  • 排水口の位置
  • 排水ホースを通す余裕
  • 防水パンのふちの高さ

メジャーを当てるなら、防水パンの外側ではなく、洗濯機の脚が実際に乗る内側を見る
ここを間違えると、カタログ上は入るのに、設置時に脚の位置で詰まりやすい

洗濯機の蛇口高さはかさ上げ分まで引いて測る

洗濯機の高さで見落としやすいのが、蛇口の下端までの距離

床から蛇口までの高さを測り、洗濯機本体の高さと比べるだけでは不十分
排水口の位置によっては、洗濯機をかさ上げ台に乗せることがあるからだ

かさ上げすると、本体全体が上に上がる
その分、蛇口とのすき間は小さくなる

たとえば床から蛇口の下端まで105cmある場合でも、5cmかさ上げするなら、使える高さは実質100cmになる
本体高さが100cm近い機種なら、給水ホースの取り付け余裕も含めてかなり厳しい

実際に、18万円台のドラム式洗濯機を購入し、配送当日の朝に蛇口高さとかさ上げ分で入らないと分かった例もある
本人はサイズを測り、店頭でも相談していたが、排水口の位置とかさ上げ分までは見落としていた

蛇口高さを測るときは、次の順番にする

  • 床から蛇口の下端まで測る
  • 防水パンの高さを見る
  • かさ上げ台が必要か考える
  • かさ上げ分を引いた高さで本体が入るか見る
  • 給水ホースを取り付ける余裕を見る

蛇口が背面ではなく、横の壁から出ている家もある
古いマンションや狭い洗面所では、横壁の蛇口に本体が当たることもある

蛇口は高さだけでなく、位置と出っ張りまで見る
ここを先に測ると、配送当日の返品や買い直しを避けやすい

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洗濯機の排水口位置は本体の真下になるかを見る

洗濯機の設置では、排水口の位置も重要になる

排水口が洗濯機の真下にくる場合、排水ホースを通すために本体を少し上げる必要がある
その時に使うのが、かさ上げ台

かさ上げ台を使うと、排水ホースの取り回しや掃除はしやすくなる
一方で、本体の高さが上がるため、蛇口、棚、ランドリーラックと干渉しやすくなる

排水口を見るときは、右奥、左奥、中央、真下のどこにあるかを確認する
同じ防水パンでも、排水口の位置によって置ける機種が変わることがある

確認したいのは次の点

  • 排水口が防水パンのどこにあるか
  • 排水ホースを横に逃がせるか
  • 本体の脚と排水口が重ならないか
  • かさ上げ台が必要になりそうか
  • かさ上げ後に蛇口へ当たらないか

洗濯機置き場を撮るなら、正面だけでは足りない
排水口、蛇口、左右の壁、上の棚まで分かるように残しておくと、店頭や設置業者に相談しやすい

排水口は、洗濯機を置いたあとに見えなくなる場所
買う前の写真と寸法メモがあるだけで、判断しやすさがかなり変わる

洗濯機の搬入経路は玄関から洗面所まで測る

洗濯機置き場に入るサイズでも、そこまで運べなければ設置できない

搬入経路で見る場所は、玄関、廊下、曲がり角、階段、エレベーター、洗面所入口
特に賃貸では、洗面所に入る最後の扉幅で止まりやすい

新築賃貸で、洗面所の扉を外しても幅が58cmしかなく、ドラム式洗濯機を入れられなかった例がある
置き場そのものではなく、最後の入口幅が足りなかったケースだ

別の例では、洗濯機置き場を入念に測り、店頭で写真も見せていたのに、キッチン横の通路幅で搬入不可になっている
設置スペースだけを見ていたため、途中の通路が盲点になった

搬入経路は、壁から壁までの幅だけではなく、出っ張りを除いた有効幅を見る

  • 玄関ドアの有効幅
  • 玄関から廊下への通路幅
  • 曲がり角で本体を回せる空間
  • 洗面所入口の幅
  • ドアノブや蝶番の出っ張り
  • 階段やエレベーターの幅

洗濯機は箱のようにまっすぐ滑らせて入れるものではない
作業員が持ち上げたり、少し傾けたり、向きを変えたりしながら運ぶ

数字上は通りそうでも、曲がり角で回せなければ止まる
ギリギリの家では、購入前に販売店や配送業者へ相談したほうが扱いやすい

搬入経路は、洗濯機置き場より先に失敗が出る場所
玄関から洗面所まで、通る順番で測るのが失敗を減らす近道になる

洗濯機の設置スペースは住環境ごとに見落としが変わる

洗濯機の設置スペースは、家の形によって注意点が変わる

一人暮らしの賃貸なら、防水パンの奥行、洗面所入口、蛇口高さを優先して見る
洗面所が狭い部屋では、置けても洗濯かごを置く場所がないこともある

古いマンションでは、蛇口が低い位置にあったり、横壁から出ていたりする
防水パンの奥行が浅く、排水口の位置も選びにくいことがある

戸建てでは、洗面所そのものより、階段や曲がり角で止まることがある
2階に洗濯機置き場がある家では、階段の幅、踊り場の回転スペース、手すりの出っ張りまで見たい

新築マンションでも、ドラム式が必ず入るとは限らない
見た目が新しくても、洗面所入口や廊下幅が大型洗濯機向きとは限らないためだ

住環境で違いはあっても、見る順番は同じ
置き場、防水パン、蛇口、排水口、搬入経路、使用時の空間を順に確認するほうが抜けにくい

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縦型洗濯機のサイズはフタを開けた高さまで見る

縦型洗濯機は、上にフタが開く

そのため、本体の高さだけでなく、フタを開けたときの高さを見る
洗濯機の上に棚、乾燥機、ランドリーラック、配電盤がある場合は特に注意したい

本体は置けても、フタが途中までしか開かないと、洗濯物の出し入れが毎回しづらくなる
タオルなら何とか入っても、毛布やシーツを入れる時に引っかかることがある

収納ラックを置いたあと、縦型洗濯機のフタが棚板に当たる例もある
衣類乾燥機を設置しようとして、配送当日に「ここに置くとフタが開かない」と分かった例もある

縦型洗濯機で確認したいのは、次の場所

  • 本体の高さ
  • フタを開けたときの最大高さ
  • 上の棚までの高さ
  • ランドリーラックの棚板位置
  • 乾燥機を置く予定
  • 配電盤や収納扉の位置

縦型を選ぶなら、洗濯かごを持って立つ位置まで想像する
洗剤を入れる位置、タオルを取り出す動き、毛布を押し込む動きまで考えると、必要な上部空間が見えやすい

縦型洗濯機は、置いた後の上の空間まで寸法に含めて考える
本体高さだけで選ぶと、毎日の開け閉めで不便が出やすい

ドラム式洗濯機のサイズはドアの開き方まで見る

ドラム式洗濯機は、前にドアが開く

本体が置けるかだけでなく、ドアを開けた時に人が立てるか、洗濯かごを置けるかまで見る必要がある

失敗しやすいのが、右開きと左開きの選び方
ドアの開く向きが生活動線と合っていないと、毎回ドア越しに洗濯物を回り込ませることになる

初めてドラム式を買ったあと、右開きを選んだものの、洗濯かごを置く場所が右側だったため、ドアが邪魔になった例がある
設置できた後、初回の洗濯で出し入れしにくさに気づいた流れだ

ドラム式を選ぶ前に、洗濯機の前に立って動きを確認する

  • ドアを開けたときの奥行
  • ドアが壁や洗面台に当たらないか
  • 人がしゃがめる空間
  • 洗濯かごを置く場所
  • 右開きと左開きのどちらが自然か
  • 浴室ドアや収納扉との干渉

ドラム式は本体価格が高くなりやすい
設置できても、毎回の出し入れがしにくいと後悔が大きくなる

ドラム式洗濯機は、置く寸法より使う時の前方スペースを見る
ドアを開けた状態で、自分がどこに立つかまで決めてから選ぶほうがよい

洗濯機のサイズ寸法メモは写真と一緒に残す

洗濯機の設置で困る人は、まったく測っていないとは限らない

むしろ、置き場は測った
店頭で相談した
写真も見せた

それでも失敗するのは、測った場所が一部だけだったり、排水口、蛇口、搬入経路、かさ上げ分までそろっていなかったりするからだ

店頭やネットで洗濯機を選ぶ前に、次のようにメモしておくと判断しやすい

  • 洗濯機置き場の幅
  • 洗濯機置き場の奥行
  • 防水パンの内寸
  • 排水口の位置
  • 蛇口下端までの高さ
  • 洗面所入口の有効幅
  • 玄関と廊下の幅
  • 曲がり角の有無
  • フタやドアを開けた時の空間

たとえば、メモには次のように残す

  • 置き場幅:64cm
  • 置き場奥行:60cm
  • 防水パン内寸:幅60cm、奥行45cm
  • 蛇口下端:床から105cm
  • 洗面所入口:58cm
  • 排水口:右奥
  • ドア開閉:前に70cmほど必要

数字は家ごとに違う
大事なのは、同じ条件をそろえて比べること

写真は、正面だけでなく、蛇口、排水口、防水パン内側、洗面所入口、廊下も残す
メジャーを当てた状態で撮ると、あとで見返した時に数字を確認しやすい

ネット購入では、自己都合返品が難しい場合もある
配送当日に設置できないと、再配送費、返品費、古い洗濯機の扱い、コインランドリー通いまで重なることがある

寸法メモと写真は、洗濯機を選ぶためではなく、設置できない失敗を減らすために残す

洗濯機サイズで置けない失敗を防ぐ確認順

洗濯機のサイズ確認は、順番を決めて進めると抜けが少なくなる

最初に、今の洗濯機置き場を測る
幅、奥行、高さだけでなく、防水パンの内寸と排水口の位置も見る

次に、蛇口の高さ
かさ上げ台を使う可能性があるなら、その分を引いた高さで考える

その次に、搬入経路
玄関から洗面所まで、洗濯機が通る場所をすべて見る

最後に、使う時の空間
縦型ならフタを開けた高さ、ドラム式ならドアを開けた奥行と立つ位置を確認する

確認順は、次の流れで十分

  • 洗濯機本体の幅・奥行・高さを見る
  • ホース込みの総寸法を見る
  • 防水パンの内寸を測る
  • 排水口の位置を見る
  • 蛇口までの高さを見る
  • かさ上げが必要か考える
  • 玄関から洗面所までの搬入経路を測る
  • 縦型はフタを開けた高さを見る
  • ドラム式はドアの開き方を見る
  • 写真と寸法メモを持って相談する

置き場だけを測ると、「入るはず」と思いやすい
順番に見ると、入口幅、蛇口、排水口、ドア開閉のような見落としに気づきやすくなる

迷った時は、本体サイズではなく、置き場から玄関までを逆向きにたどって測る
洗濯機が通る道を想像しやすくなる

洗濯機のサイズ寸法は生活動線まで測る

洗濯機のサイズ寸法を測る目的は、単に本体を置くことではない

毎日の洗濯が無理なくできる状態にすること
ここまで見ておくと、買った後の後悔が減りやすい

本体幅、防水パン、蛇口、排水口、搬入経路、フタやドアの開き方
この6つを確認しておけば、配送当日のトラブルはかなり避けやすくなる

特に賃貸、古いマンション、洗面所が狭い部屋、ドラム式を検討している家庭では、買う前の採寸が重要になる

容量、静音性、乾燥機能、価格は別の記事で考えてよい
この記事で先に見るべきなのは、その洗濯機が家に入り、つながり、毎日使えるかどうか

届いてから「やっぱり入らない」となると、古い洗濯機の引き取り、配送日の調整、返品手続き、コインランドリー通いまで影響する

買う前に、メジャーで測る
写真を撮る
寸法をメモする
ギリギリなら、設置業者や販売店に確認する

まずは洗濯機置き場の幅ではなく、防水パンの内寸と洗面所入口の幅から見る
ここを押さえるだけでも、置けない失敗にはかなり気づきやすくなる

監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ