洗濯機が排水できない時に疑う場所排水ポンプの音だけ残る
目次
朝の洗濯がすすぎの前で止まり、槽の中に水を含んだ衣類が残っている
この時に疑う場所は、いきなり排水ポンプ本体ではなく、排水フィルター、排水ホース、排水口、排水トラップ、排水ポンプまわりの順で見るほうが現実的だ
排水ポンプまわりの故障サインとして見たいのは、ブーン音だけして水が抜けない、作動音がしない、フィルター掃除後も再発する、排水口は流れるのに槽内だけ水が残るという状態
ただし、この症状はポンプ故障だけでなく、手前の詰まりでも起きる
まずは触れる場所から順に切り分けるほうが、無理な分解や買い替えの失敗を避けやすい
洗濯機が排水できない時に最初に疑う場所
洗濯機が排水できない時は、次の順番で見る
1 排水フィルター
2 排水ホース
3 排水口
4 排水トラップ
5 排水ポンプまわり
この順番にする理由は、排水ポンプが動いていても、その先が詰まっていれば水は流れないからだ
朝に洗濯を回したら、いつもより低い音が続く
水は残ったまま、すすぎにも脱水にも進まない
エラー表示が出て、濡れた衣類が槽内に沈んでいる
この状態だと「洗濯機が壊れた」と感じやすい
でも、最初に見るべきなのは本体奥ではない
自分で触れる手前側に、糸くずやぬめりが詰まっていないかを先に見る
特にドラム式は下部フィルター、縦型は機種によって確認位置が違う
場所が分からない場合は、型番を見て説明書の排水・糸くずフィルターの項目を確認するほうが安全
排水ポンプまわりを疑う故障サイン
排水ポンプまわりを見る時は、音と水の残り方を分けて考える
まず気にしたいのは、排水のタイミングでまったく作動音がしない状態
いつもなら低い動作音がするのに、今回は静かなまま水位が変わらない
そのままエラーになるなら、排水ポンプや排水弁を動かす側の不具合も候補になる
次に、ブーン、ブーンという音だけが続く状態
これはポンプが動こうとしているように見えても、水を外へ出せていない状態として見たい
ただし、ブーン音だけでポンプ故障とは決められない
フィルターの奥、排水ホース、排水口、接続部分の詰まりでも同じように見える
排水ポンプまわりを疑う目安は、次の状態
- 排水時に作動音がしない
- ブーン音だけして水が抜けない
- 水が少し抜けて途中で止まる
- フィルター掃除後も同じエラーが出る
- 排水口は流れるのに槽内の水だけ残る
- 排水のたびに同じタイミングで止まる
ここで大事なのは、ポンプを見る前に、ポンプの手前と先をふさぐものがないか確認すること
家庭で確認しやすいのは、フィルター、ホース、排水口までにとどめる
本体内部のポンプを開ける作業は、水漏れや感電リスクにつながる
固くて外れない部品や洗濯機を動かさないと見えない場所は、無理に触らないほうがいい
排水フィルターを開ける前に水が出る前提で準備する
排水エラーで止まった直後は、洗濯槽やフィルター奥に水が残っている
この状態でフィルターを全開にすると、床に水が流れることがある
洗面器だけで受けるつもりでも、量が多いとすぐ足りなくなる
実際に困るのは、故障原因より先に水の処理だ
濡れた衣類が重く、床も濡れ、次の洗濯もできない
フィルターを見る前に、まず用意するものはこれで十分
- バスタオル
- 浅いトレーか洗面器
- バケツ
- 濡れたものを置く袋やかご
床にバスタオルを敷き、フィルターの下に浅いトレーを入れる
それからフィルターをほんの少しだけ緩める
水が出たら、受け皿がいっぱいになる前に一度閉める
水をバケツへ移し、また少し緩める
この作業を2〜3回くり返すだけで、床の濡れ方はかなり変わる
水が多い時は10分以上かかることもあるが、一気に開けるより安全だ
排水フィルターは掃除口であり、排水できない時は水抜き口にもなる
掃除より先に、水をどう逃がすかを考える
フィルター掃除で直らない時は排水ホースを見る
排水フィルターに糸くずが溜まっていた場合、掃除すれば一度は動くことがある
でも、翌日や次の洗濯でまた止まるなら、フィルターだけで終わっていない可能性がある
たとえば、4年ほど使ったドラム式で排水エラーが出る
フィルターを掃除しても直らず、確認したら本体ではなく排水ホース内のゴミ詰まりだった、という流れは珍しくない
フィルターは見える場所
しかし、フィルターの先にある排水ホースの中までは普段見えない
糸くず、髪の毛、洗剤カス、ぬめりが少しずつ溜まると、ホースの内側が狭くなる
水の通り道が細くなるため、排水ポンプが動いていても排水エラーに見える
ホース側を疑うのは、こんな時
- フィルター掃除後、2回目や3回目の洗濯で再発する
- 水が少しだけ抜けて途中で止まる
- 排水時の音はするのに水位が変わらない
- エラーを消して再運転しても同じ所で止まる
- ホースが壁や洗濯機の下で折れている
洗濯機の横や後ろを見られるなら、ホースがつぶれていないかを目で確認する
曲がった部分に白っぽい跡や強い折れ目があれば、そこが水の通りを悪くしていることもある
ただし、洗濯機を大きく動かさないと見えない設置なら無理に引っ張らない
見える範囲の折れとつぶれを見るだけでも、判断材料になる
排水ホース詰まりの見分け方は、別記事で深く扱う内容に分けてもよい
この記事では、排水ポンプ故障と間違えやすい手前の確認として押さえる

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排水口と洗濯機側を分けて見る
排水できない時は、洗濯機側と建物側を分けると判断しやすい
洗濯機の排水口に水を少し流す
それが普通に流れるなら、建物側の排水管より、洗濯機側のフィルター、内部ホース、排水ポンプまわりを見る流れになる
反対に、水を流した時点で流れが悪い
ゴボゴボ音がする
排水パンに水が戻る
この場合は、洗濯機本体より排水口や排水トラップ側の詰まりが強くなる
確認する時は、コップ数杯程度の水で様子を見るくらいにとどめる
一気に流すと、排水パンからあふれることがある
特に賃貸で洗濯機がぴったり収まっている場合、排水口が見えない
ホースも触りにくく、下階への水漏れが気になる
戸建てや防水パンが広い場所なら、排水口やトラップを確認しやすい
この差で、読者が自分で見られる範囲は変わる
排水口が見えない設置では、無理に洗濯機を動かすより、見える範囲で止める判断も必要
水漏れしそうな時は、そこで作業をやめたほうが安心だ
排水口・排水トラップ掃除は別記事で詳しく扱える
ここでは、本体側か建物側かを分けるための確認として考える
中綿や紙くずの後に止まる時は内部詰まりを疑う
排水トラブルは、何もない日に突然起きるだけではない
洗濯中に衣類が破れた
子どもの中綿ベストから綿が出た
ポケットティッシュを一緒に洗った
ペット毛がいつもの何倍もフィルターに溜まった
こうした出来事の後に排水エラーが出たなら、排水経路にゴミが入り込んだ可能性を見る
中綿や紙くずは、水を含むとまとまりやすい
フィルターに見えている分を取っても、細かいものが奥に残ることがある
一度動いたように見えても、次の排水時にまた水流で集まり、同じ場所で止まる
この時、排水ポンプ故障のように見える
特に注意したいのは、自己流のネット対策
専用品ではないネットを排水フィルターに付けると、外れて内部へ流れる不安が残る
賃貸で排水口が見えない設置だと、流れたかどうかも確認しにくい
糸くず対策のつもりが、詰まりの原因になることもある
修理や買い替えの前に見る線引き
洗濯機が排水できないと、古い機種なら買い替えを考えやすい
ただ、買い替え前に見たいのは、原因が本体側か設置環境側かという点
本体側の可能性が強くなるのは、次のような時
- 排水口は問題なく流れる
- 排水ホースの折れやつぶれが見当たらない
- フィルター掃除後も毎回同じ所で止まる
- 排水時に作動音がしない
- 同じエラーが短時間で何度も出る
- 5年、7年以上使っていて他の不具合もある
一方で、設置環境側の可能性が残るのは、排水口の流れが悪い時
排水トラップを何か月も掃除していない時
洗濯機下の排水口が見えない時
ホースが曲がっている時
洗濯機を替えても、排水口や排水トラップ側が詰まったままだと、同じ排水エラーが出ることがある
薬剤を流すだけでは、ヘアピン、爪楊枝、髪の毛、ヘドロ状の汚れが残る場合もある
ただし、固着した部品や見えない場所を無理に外す必要はない
買い替えを考える前に、水がどこまで流れているかを見る
ここを分けるだけで、判断の失敗は減らしやすい
洗濯機を買い替えても排水エラーが出る原因は、別記事で分けて扱うと読みやすい
この記事では、今止まっている洗濯機をどう切り分けるかに絞る

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安全に止めるべき状態
排水できない時、何度もスタートボタンを押したくなる
でも、次の状態なら無理に続けないほうがいい
- 床に水が出ている
- 電源コードやコンセント付近が濡れそう
- 排水パンから水があふれている
- 排水時に大きな異音がする
- 焦げたようなにおいがする
- 洗濯機の下から水が漏れている
- エラーが短時間で何度も出る
- フィルターを少し緩めても水が止まらない
この場合は、まず電源を切る
可能ならコンセントを抜く
濡れた手で触らず、足元の水を拭いてから動く
フィルターから水を抜く時も、全開にしない
少し緩めて水を出し、受け皿がいっぱいになる前に閉める
濡れた衣類は想像以上に重い
水が残ったまま引き上げると、床に水が落ちるだけでなく腰にも負担がかかる
先に少しでも水を抜き、バケツや洗面器に移せる状態にしてから取り出す
床と電源まわりが濡れそうな時は、原因探しより先に止めることを優先する
設置環境で確認できる場所は変わる
同じ排水エラーでも、確認しやすさは家によってかなり違う
賃貸の洗面所で、洗濯機が左右ぎりぎりに収まっている場合
排水口が下に隠れ、ホースの曲がりも見えにくい
防水パンが広い家や戸建てなら、排水口やトラップを上から見やすい
ホースの折れも確認しやすくなる
ドラム式は下部に排水フィルターがある機種が多く、開けると水が出やすい
縦型は機種によって糸くずフィルターや排水経路の見方が変わる
ここで無理をすると、洗濯機を動かした拍子にホースが抜けることもある
確認できる範囲は、設置環境に合わせて決める
見えない場所まで手探りで触るより、見える場所だけ確認して、再発回数や音の状態をメモしておくほうが修理相談にも使いやすい
洗濯機の排水エラー原因まとめのような親記事があるなら、機種別や設置別の確認はそこへ戻すと整理しやすい
この記事では、排水ポンプ故障に見える場面の切り分けに集中する
まとめ
洗濯機が排水できない時は、排水ポンプ故障だけを最初に決めつけない
まず見るのは、排水フィルター、排水ホース、排水口、排水トラップ、排水ポンプまわりの順番
排水ポンプまわりを疑うのは、フィルター掃除後も再発する時
排水時に作動音がしない時
ブーン音だけで水が抜けない時
排水口は流れるのに槽内の水だけ残る時
ただし、これらはホース詰まりや排水口の流れの悪さでも起きる
音と水の残り方だけで、故障を断定しないほうがいい
最初にすることは、原因を当てることではない
床を濡らさず、電源まわりを安全にして、触れる場所から順に見ること
今日できるのは、フィルターを少しだけ緩める準備をする
ホースの折れを見る
排水口が流れるかを少量の水で確認する
そこまで見ても同じエラーが続くなら、無理に分解せず修理相談へ進む
慌てて買い替える前に、水がどこで止まっているのかを一つずつ分けて見ておくと安心だ
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
