賃貸 西日対策午後五時の床まで熱いベランダに影を作る
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午後4時を過ぎると、窓だけでなくベランダの床まで白く光り、カーテンを閉めても窓際の熱気が残る
賃貸の西日対策では、室内側を暗くする前に、窓の外側で直射日光を遮り、熱くなるベランダ床へ影を作るほうが変化を感じやすい
ただし、壁へ穴を開けられないからといって、養生テープだけで日よけを固定するのは避けたい
養生テープは長期固定ではなく、短時間の位置決めや生地のずれ止めにとどめるのが基本になる
賃貸の西日対策は午後の光を3回確認する
西日対策を始める前に見るのは、部屋の方角だけではない
同じ西向きでも、建物の影、隣家との距離、ベランダの奥行きで、日差しの入り方は変わる
まず午後3時、午後5時、日没前の三回に分けて、次の場所を見る
窓ガラスのどこに光が当たるか
サッシが熱くなっているか

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ベランダ床のどこまで日が入るか
室内の床や壁まで光が伸びているか
何時からカーテンを閉めたくなるか
西日は太陽の位置が低いため、窓の上部だけを覆っても、下や横から部屋の奥へ入りやすい
午後3時には窓の上半分だけだった光が、午後5時には床の奥まで伸びることもある
一番暑い時刻ではなく、一番深く光が入る時刻を見る
ここを外すと、大きな日よけを付けても横から西日が入り、思ったほど変わらない
窓だけでなくベランダ床の照り返しを見る
賃貸のベランダで暑さが残る時は、窓へ入る直射日光だけが原因とは限らない
日中に熱を持ったコンクリート床から熱が伝わり、窓まわりや室内側まで暑く感じる場合がある

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夕方、カーテンを閉めたあとも窓際だけムッとするなら、ベランダへ出て床の状態を確認したい
窓際の床と、日陰になっている壁際の床へ手を近づけると、差が分かりやすい
同じ場所を温度計で測れるなら、午後3時と午後5時に記録する
温度を測れない場合は、床へできる影の範囲と、カーテンを閉め始める時刻を対策前後で比べればよい
賃貸の西日とベランダの照り返しは、低い角度から入る光と、熱を持った床面が重なった時に強く感じやすい
そのため、対策は窓だけで終わらせず、床へ影を作れるかまで見ることが大切になる
窓の外側に突っ張り式の日よけを設置する
壁へビスを打てない賃貸では、床と天井の間で支える突っ張り式オーニングやサンシェードが候補になる
室内側へ布を貼る方法より、日差しが窓へ届く前に遮りやすい
実際の使用記録では、室内側にすだれを付けていた家庭が、屋外の突っ張り式へ変更したところ、以前より日よけ効果を感じている
別の家庭では、南向きの部屋で昼間もカーテンを閉めてパソコン作業をしていたが、屋外へ日よけを付けた後は、カーテンを開けても画面を見やすくなった
ただし、穴を開けないことと、簡単に設置できることは別
失敗しやすいのは、商品幅よりも、床の傾斜や天井の段差を見落とした時になる
すだれとサンシェードの素材や通気性で迷う場合は、両者の違いを扱った記事で先に選び分けると判断しやすい
この記事では素材比較ではなく、賃貸で傷を残しにくく設置する手順に絞って考える
突っ張り式は左右別々に採寸する
突っ張り式を買う前は、中央一か所だけで高さを測らない
ベランダ床には雨水を流すための傾斜があり、左右で床から天井までの高さが違うことがある
実際に、狭いベランダへ設置した家庭では、片側だけ支柱が安定しなかった
床のわずかな傾斜が原因で、説明書どおりに支柱を立てても片側が緩みやすい状態になっていた
別の事例では、購入後に天井の段差が分かり、二人で約1時間半かけても垂直に設置できなかった
購入前に確認するのは次の部分になる
左右二地点の床から天井までの高さ
支柱を立てる場所の床の傾斜
天井の段差や出っ張り
排水管や換気口までの距離
室外機や給湯器との間隔
アームを広げた時の奥行き
窓と網戸を開けられる範囲
巻き取り棒へ手が届く位置
床へ水平器を置くと、目では分かりにくい傾斜も確認しやすい
水平器がない場合は、左右の高さを別々に測り、数値の差を見る
設置予定位置の左右で高さが違うなら、その時点で製品説明書どおりに固定できるかを確認する
自己流で部品を切ったり、天井へ物を挟んだりする前に、設置場所か製品を見直すほうが安心だ
設置は仮組みから翌日の緩み確認まで行う
突っ張り式は、設置した瞬間に立っていれば完了ではない
左右の支柱が少しずれているだけで、巻き取りを繰り返すうちに緩むことがある
実際に、使用中に何度か支柱が緩んでいた家庭では、左右の支柱の長さが揃っていなかったことが後から分かっている
設置は次の順番で進める
部品を室内か広い場所で確認する
支柱を立てる左右二地点を決める
床と天井の状態を拭いて確認する
左右の高さを合わせて仮止めする
正面と横から垂直を確認する
製品説明書の方法で締め付ける
一度巻き取り操作を行う
翌日と一週間後に緩みを見る
巻き取り時に本体全体が揺れるなら、支柱の位置や垂直を見直す
設置後に毎日締め直す状態なら、固定力の問題だけでなく、床の傾斜や天井との相性を疑ったほうがよい
組み立て時間は製品と設置場所で大きく変わる
組み立て済みの商品を二人で設置し、数分で終わった事例もあれば、狭いベランダで三人がかりになり、約2時間かかった例もある
一人で持ち上げながら位置を合わせる必要があるなら、無理に進めない
本体が長い場合やベランダが狭い場合は、支える人がいる時に設置するほうが扱いやすい
シェードはベランダ床へ影が落ちる角度にする
照り返しを抑えるなら、シェードを窓と平行に垂らすだけでは足りない場合がある
窓の前のコンクリート床へ日差しが当たり続けると、カーテンを閉めても窓際の暑さが残りやすい
午後の光を見ながら、シェードの先端がどこへ影を落とすか確認する
窓際だけでなく、ベランダ床の手前側まで影が伸びれば、照り返し対策につながりやすい
設置前と設置後で、午後5時の床を同じ位置から見ると違いが分かる
対策前は床全体が明るく、設置後は窓前にまとまった影ができている状態が目安になる
ただし、斜めに大きく広げるほど風を受ける面積も増える
日よけの角度は、影の広さだけでなく、短時間で巻き取れる範囲にとどめる
雨の日も出したままにすると、生地のたるみに水がたまることがある
雨よけとして使えるかは、日よけの見た目ではなく製品説明書で確認したい
人工芝は全面に敷く前に一部分で試す
ベランダ床の照り返し対策として、人工芝を敷く方法もある
コンクリートの見た目が和らぎ、素足で出た時の感触も変えやすい
ただし、人工芝なら必ず床が涼しくなるとは限らない
色や素材によっては表面が熱くなることがあり、床との間へ水分や汚れが残る場合もある
最初から全面へ敷かず、西日が強く当たる窓前の一部分だけで試す
午後3時と午後5時に、人工芝のある場所と、何も敷いていない床を見比べる
確認するのは表面の熱さだけではない
人工芝をめくった時に、床が湿っていないか、砂や髪の毛がたまっていないかを見る
敷く時は次の場所を塞がない
排水口
排水溝
避難ハッチ
隣戸との隔て板
室外機の吸排気
窓の開閉部分
ジョイント式なら、排水口まで一枚でつなげず、外して掃除できる範囲に分ける
雨が吹き込んだ後は一度めくり、床と裏側が乾くか確認する
敷いたまま見えなくなる場所ほど、最初の一週間はこまめに状態を見る
遮熱マットは排水と風の通り道を残す
床用の遮熱マットを使う場合も、ベランダ全面を密閉するように敷くのは避けたい
水が流れにくくなると、雨の後にマットの下だけ湿りが残ることがある
軽いマットは扱いやすい反面、風でめくれたり移動したりしやすい
重い物を無造作に載せるのではなく、製品が屋外使用に対応しているか、管理規約に合う設置方法かを先に確認する
敷き方は、窓前の直射日光が強い部分から始める
排水溝との間には隙間を残し、室外機の前や避難経路には置かない
設置した日は、日没後に一度めくって床を確認する
雨の翌日も同じ場所を見ると、水が残りやすいか判断しやすい
対策前後を比べるなら、同じ天候に近い日の午後5時に、次のどれか一つを記録する
床表面の温度
窓際の温度
室内へ光が入る距離
カーテンを閉めた時刻
窓際で暑さを感じ始めた時刻
正確な温度差を出せなくても、毎日午後4時に閉めていたカーテンを、午後5時まで開けていられたなら、生活上の変化として分かりやすい
養生テープは主固定に使わない
賃貸では、壁やサッシを傷つけたくないため、養生テープでシェードを固定したくなる
ただし、養生テープは本来、重い物や風を受ける布を長期間支えるためのものではない
確認できたDIY事例でも、主な固定はクリップや金具で行い、養生テープは余った生地のずれを数か所で抑える使い方だった
別の家庭では、夕方だけ西日が入る小窓へ、ティータオルを養生テープで貼っていた
その場では光を遮れたものの、毎日貼り直すのが面倒になり、翌年は別の方法へ変更している
長期間貼った養生テープが紫外線で劣化し、表面が細かく崩れた事例もある
粘着剤が残るだけでなく、壁紙や塗装面では表面まで一緒に剥がれる可能性がある
養生テープを使うなら、次の範囲に限定する
設置位置の短時間の目印
生地の端がずれるのを抑える補助
目立たない場所での試し貼り
数時間程度の応急的な仮止め
壁紙、塗装木部、劣化した樹脂、粉を吹いている外壁には貼らないほうがよい
ガラスやアルミサッシでも、表面加工や劣化状態で結果は変わる
貼る前に目立たない場所へ小さく貼り、数時間から24時間以内に一度剥がして状態を見る
少しでもべたつき、変色、表面の浮きが出るなら、その場所では使わない
自己流の加工で付ける前に設置場所を変える
突っ張り式の日よけでは、配管や換気口に当たり、予定位置へ設置できなかった事例もある
ある家庭では、奥行きが足りず、アームを約30cm短く加工して使っていた
別の家庭では、天井の段差を埋めるため、厚いゴムを挟んで高さを調整している
こうした例は、困った末の対処としては参考になるが、同じ方法をそのまま再現できるとは限らない
部品を切る、左右を入れ替える、天井との間へ物を挟む行為は、固定力や製品保証へ影響する可能性がある
説明書どおりに設置できない場所なら、先に製品か設置位置を変える
どうしても判断できない場合は、管理会社や販売元へ確認してから進めたほうが安心だ
強風時に一人で戻せる状態へしておく
突っ張り式は、設置できた日より、天候が変わった日に扱えるかが重要になる
実際に、同型の日よけを約3年間使い、強風で壊れた後に買い替えた記録がある
別の家庭では、日よけを三台まで増やしたものの、台風が近づくたびに撤去する手間が発生している
高層階、角部屋、風が抜ける建物では、低層階より強くあおられることがある
設置前に次の動作を試したい
一人で巻き取れるか
巻き取り棒へすぐ手が届くか
支柱ごと外す必要があるか
外した部品を室内へ運べるか
室外機や物干しへ引っ掛からないか
不在時に急な雨や風へ対応できるか
ベランダでは、避難ハッチや隣戸との隔て板を塞がない
レンガや重りを通路へ置くと、転倒や避難の妨げになることがある
設置したまま耐えられるかではなく、数分で安全な状態へ戻せるかを見る
強風予報が出た時は、製品説明書に沿って早めに巻き取るか撤去する
設置後は翌日と一週間後に見直す
日よけや床マットは、設置した日の見た目だけでは判断しにくい
翌日は、突っ張りの緩み、床との接触部分、巻き取り時の揺れを見る
一週間後は、人工芝や遮熱マットをめくり、湿気や汚れがたまっていないか確認する
養生テープを使った場合は、端が硬くなっていないか、粘着剤がはみ出していないかを見る
対策前後の変化は、同じ時刻に比べると分かりやすい
午後5時の窓と床を同じ位置から見て、光の入り方、影の範囲、カーテンを閉める時刻を記録する
「何となく涼しい」だけで終わらず、どの行動が変わったかまで見ると、対策を続けるか判断しやすい
窓へ日よけを付けても洗面所だけ暑い場合は、原因が西日ではなく、換気や室内の空気だまりにあることも考えられる
その場合は、西日対策を増やすより、洗面所の暑さ対策を扱った記事で別の原因を確認したほうがよい
まとめ
賃貸の西日対策は、室内へ道具を増やす前に、午後の光が窓とベランダ床のどこへ当たるかを見ることから始まる
直射日光が床まで当たっているなら、窓の外側へ日よけを設置し、排水や避難経路を塞がない範囲で床へ影を作る
人工芝や遮熱マットは一部分から試し、雨の翌日に裏側まで確認する
養生テープは長期固定へ使わず、試し貼りをしたうえで短時間の補助にとどめたい
今日すぐ全部を設置する必要はない
まず午後3時と午後5時に、窓と床を同じ位置から見比べる
そこが分かるだけでも、買う物と設置する場所をかなり絞りやすくなる
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
