洗濯機が雑巾臭い、カビ臭いと感じたときは、最初から洗濯槽だけを疑うと原因を外しやすい

臭いの出どころは、洗濯槽、排水口、フタ閉めっぱなしの湿気、洗剤残り、洗濯物の放置、タオル側の汚れに分かれる

朝、洗濯機のフタを開けた瞬間にモワッとする
洗った直後は柔軟剤の香りがするのに、翌朝タオルで手を拭いた瞬間だけ雑巾臭い
脱衣所に入った時だけ、排水口まわりから土っぽい臭いがする

このように、臭う場面が違えば見る場所も変わる

すぐに洗濯槽クリーナーを入れる前に、まずはいつ、どこで、何が臭うのかを分ける
そこを間違えると、掃除したのにまだ臭い、むしろ臭くなった、という失敗につながりやすい

洗濯機が雑巾臭い時は臭うタイミングを先に分ける

洗濯機の臭いは、最初の確認でかなり絞れる

フタを開けた瞬間に臭うなら、洗濯槽内の湿気、洗剤カス、カビ汚れを疑いやすい

洗濯直後は臭わないのに、乾いた後や使った後に雑巾臭くなるなら、タオルや肌着側に残った皮脂汚れが関係していることがある

脱衣所全体が下水っぽい、土っぽい、こもった臭いになるなら、洗濯槽より先に排水口を見る

乾燥機能を使った時だけ臭うなら、乾燥フィルター、ゴムパッキン、排水フィルター、乾燥経路の汚れも候補に入る

最初に見るのは洗濯槽ではなく、臭いが出るタイミング

ここを分けておくと、無駄にクリーナーを繰り返さずに済みやすい

洗濯機がカビ臭い原因は洗濯槽裏の汚れに出やすい

フタを開けた時にカビ臭い場合、見えている槽の内側より、洗濯槽の裏側に汚れが残っている可能性がある

洗剤カス、皮脂汚れ、糸くずが湿ったまま残ると、カビ臭さにつながりやすい
表面がきれいでも、洗濯槽の外側は普段見えないため、汚れに気づきにくい

縦型洗濯機で、ある日フタを開けた瞬間にモワッと臭い、槽洗浄をしたらワカメのような黒いカスが浮いてきた、という場面は珍しくない

水面に黒い破片が浮き、底にも細かいカスが残る
糸くずフィルターを外すと、ぬるっとした汚れが付いていることもある

この状態で次に白いタオルを洗うと、黒い点が付かないか気になる

洗濯槽のカビ臭さは、見た目のきれいさだけでは判断しにくい

洗濯槽クリーナー後に臭い時は浮いた汚れを残さない

洗濯槽クリーナーを使った後に、前より臭く感じることがある

これはクリーナーが悪いというより、槽の裏側にあった汚れが中途半端に剥がれ、槽内や排水経路に残っている可能性がある

購入1年ほどの洗濯機で、説明どおりに短時間の槽洗浄をしたら、それまで気にならなかった臭いが出始めた、という例もある

酸素系クリーナーを使う場合は、汚れを浮かせるため、途中で黒いカスが出やすい
最高水位で半日ほど置いたあと、底にカビのカスが残り、何度すすいでも取りきれず、最後はティッシュで拭き取ったという流れもある

この場合は、すぐ通常の洗濯をしない

浮いたカスをネットですくう
糸くずフィルターを洗う
すすぎを1回追加する
最後に槽内を乾かす

この後、もう一度空の状態で水を回し、黒いカスがほとんど出ないかを見る
大事な衣類や白いタオルは、その確認後に洗うほうが安心だ

使う薬剤は、洗濯機の取扱説明書で使える種類を先に確認する
酸素系、塩素系、メーカー指定品などで使い方が変わるため、臭いを早く消したい日ほど混ぜないことが大事になる

塩素系クリーナーを使う時は、酸性タイプやクエン酸などと混ぜない
換気しながら使い、終わった後も臭いが残るなら無理に追加投入せず、すすぎと乾燥を先に見る

槽洗浄は、クリーナーを入れる作業ではなく、浮いた汚れを残さない作業

洗濯機の排水口が臭い時は洗濯槽掃除だけでは戻りやすい

洗濯槽を何度掃除しても、土のような臭い、下水っぽい臭い、脱衣所全体のこもった臭いが残るなら、排水口を確認する

購入3か月の洗濯機でも、週1〜2回の洗濯、使用後のフタ開放、乾拭き、2週間に1回のクリーナーを3回試してもカビ臭い、という例があった

新しい洗濯機でも臭う時は、洗濯槽ではなく排水トラップや排水管側に原因があることもある

排水口まわりの臭いは、洗濯機の中から出ているように感じやすい
特にキッチン横、狭い脱衣所、防水パンの中では、臭いの場所が分かりにくい

確認する順番は、排水ホースの差し込み口、排水口のカバー、排水トラップの水、排水フィルターの汚れ

しゃがんだ時だけ臭いが強い
排水口のカバー付近だけ湿った臭いがする
洗濯機の中より床まわりのほうが臭う

この場合は、洗濯槽より排水側を見るほうが早い

賃貸で排水口が洗濯機の下に隠れている場合、無理に本体を動かさない
防水パンが狭い家では、ホースや排水口を外すだけで水がこぼれることもある

水があふれそうな時、ホースが固くて外れない時、排水口の部品が分からない時は、管理会社や修理窓口に確認するほうが安全だ

洗濯槽を洗っても臭いが戻る時は、排水口を後回しにしない

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洗濯機のフタ閉めっぱなしはカビ臭い湿気を残しやすい

洗濯が終わったあと、フタやドアをすぐ閉めると槽内に湿気が残る

湿った洗濯槽、洗剤カス、皮脂汚れが重なると、カビ臭さにつながりやすい

夜に洗濯して、衣類を取り出したあとすぐフタを閉める
翌朝フタを開けると、洗剤の香りではなく、こもった臭いが先に来る

このような時は、槽の底やフタの裏に水滴が残っていることが多い

縦型なら洗濯後にフタを開け、槽の中を乾かす
ドラム式なら、ドアと洗剤投入口を開けて湿気を逃がす
ただし、小さな子どもやペットがいる家では、安全に配慮して開け方を調整する

ドラム式はゴムパッキンの溝も見たい場所
髪の毛、糸くず、水滴が残ると、そこだけ雑巾のような臭いになることがある

洗濯後に乾いた布でパッキンの溝をひと拭きする
それだけでも、翌朝のこもった臭いに気づきにくくなることがある

洗濯後に最初に変える行動は、衣類を出したあとに湿気を逃がすこと

洗濯機の洗剤残りは雑巾臭いにおいを隠して戻しやすい

雑巾臭いと感じると、洗剤や柔軟剤を多めに入れたくなる

ただ、洗剤を増やせば臭いが消えるわけではない
溶け残りやすすぎ残りが増えると、洗濯槽や衣類に汚れが残り、かえって臭いの原因の一つになりやすい

特に柔軟剤の香りが強いと、洗った直後は良い香りに感じる
ところが、乾いたあとや汗をかいたあと、香りの下から雑巾臭が戻ることがある

この場合、臭いが消えたのではなく、一時的に隠れていただけという見方もできる

洗剤量は、洗濯物の量と水量に合わせる
「臭いから多め」ではなく、まず規定量に戻すほうが判断しやすい

洗濯槽いっぱいに詰め込むと、水流が弱くなり、タオルの奥に皮脂や洗剤が残りやすい
バスタオル、厚手のパーカー、部屋干し用の衣類が多い日は、いつもより少なめに分ける

臭いが強い日は、洗剤を増やすより、すすぎを1回追加する
それでも戻るなら、洗濯槽ではなく衣類側の蓄積汚れを見る

香りを足す前に、洗剤量、洗濯物量、すすぎ回数を先に整える

洗濯物の放置で雑巾臭い時は洗い直し前に時間を見る

洗濯が終わったあと、槽内に衣類を放置すると、湿った状態が続く

30分程度なら気にならなくても、数時間、一晩と置くと、タオルや肌着に雑巾臭が残りやすい

朝に洗濯して干すつもりだったのに、外出前に時間がなくなる
帰宅後にフタを開けると、洗濯物全体がこもった臭いになっている

この場面では、洗濯槽のカビより、濡れた衣類を閉じ込めた時間が問題になりやすい

一度臭いが付いたタオルは、普通に洗い直しても戻ることがある
乾いた時は臭わないのに、手を拭いた瞬間に雑巾臭くなるなら、タオル側に汚れが残っている可能性がある

この場合は、洗濯機全体を疑う前に、臭うタオルだけを分ける

洗濯表示を確認し、酸素系漂白剤のつけ置きや、洗濯機の温水コースを検討する
高温に弱い素材もあるため、熱湯をいきなりかけるのは避けたい

翌日、同じタオルを使った時に臭いが戻るかを見る
戻らないなら衣類側の対策が効いている可能性がある
戻るなら、洗濯槽や排水口も合わせて見る

洗濯物の放置臭は、洗濯機の故障ではなく、濡れた衣類を閉じ込めた時間から確認する

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ドラム式洗濯機が乾燥時だけ臭い時はフィルターとパッキンを見る

ドラム式洗濯乾燥機で、洗濯だけなら気にならないのに、乾燥を使うと強く臭うことがある

4年ほど使った洗濯乾燥機で、購入当初は臭わなかったのに、梅雨に乾燥機能を使ったら強い臭いが出るようになった、という例もある
その後、乾燥なしでもなんとなく臭いが残ることがある

乾燥時の臭いは、洗濯槽だけでなく、乾燥フィルター、排水フィルター、ゴムパッキン、排水口、内部の乾燥経路に汚れが残っている場合がある

乾燥時間が以前より長い
乾燥後のタオルが生乾きっぽい
脱衣所全体が臭う
フィルターを掃除しても戻る

このような時は、家庭でできる掃除だけでは限界があることも考えたい

まずは乾燥フィルターを外し、ホコリの残り方を見る
排水フィルターに糸くずや髪の毛が溜まっていないか確認する
ゴムパッキンの溝に水滴や黒ずみがないかも見る

それでも乾燥時間が極端に長い、臭いが戻る、排水口まわりも臭うなら、分解清掃や点検を検討する段階になる

乾燥時だけ臭いなら、洗濯槽だけでなく乾燥経路まわりを見る

洗濯機の臭いを消す順番は原因の切り分けから始める

洗濯機が雑巾臭い、カビ臭い時は、対策を一度に増やさないほうが原因を見つけやすい

最初に、臭うタイミングを確認する
フタを開けた瞬間か、洗濯物だけか、乾燥時だけか、脱衣所全体か

次に、洗濯物をすぐ取り出す
その日の洗濯から、終了後できるだけ早く干す
一晩置いた日は、洗い直しも考える

その次に、タオルだけを分けて確認する
2日後に臭う、一度使うと臭うなら、洗濯槽よりタオル側の蓄積汚れを見たほうがよい

そのあと、洗濯槽クリーナーを使う
酸素系なら浮いたカスをすくい、糸くずフィルターを洗い、すすぎを追加する
塩素系なら取扱説明書を確認し、ほかの洗剤と混ぜない

最後に、排水口と排水フィルターを見る
洗濯槽を掃除しても土っぽい臭い、下水っぽい臭いが残るなら、排水側の確認を後回しにしない

翌日も同じ臭いが戻るかを見ると、原因が分かりやすい
フタを開けた時だけ改善したなら湿気や槽内
タオルだけ戻るなら衣類側
脱衣所全体が戻るなら排水口側を疑う

一度で全部直そうとせず、臭う場所をひとつずつ潰すほうが失敗しにくい

洗濯機の雑巾臭いにおいを予防する日常の見直し

予防で最初に変えるのは、洗濯後の動き

洗濯物をすぐ取り出す
フタやドアを開けて湿気を逃がす
糸くずフィルターを洗う
洗剤と柔軟剤を規定量に戻す
洗濯物を詰め込みすぎない

濡れたタオルや汗を吸った服は、洗濯機の中に直接ため込まない
洗うまで時間があるなら、かごに広げる、風が通る場所に置くなど、湿気を閉じ込めない形にする

ここまでやっても臭いが戻るなら、洗濯槽、衣類、排水口のどれかに原因が残っている可能性がある

香りの強い柔軟剤で隠すより、臭いが出る場所を順番に確認するほうが再発を減らしやすい

まとめ

洗濯機が雑巾臭い、カビ臭い時は、洗濯槽の汚れだけで判断しないほうがよい

フタを開けた瞬間に臭うなら、洗濯槽と湿気
乾いた後や使った後にタオルだけ臭うなら、衣類側の汚れ
脱衣所全体が臭うなら、排水口
乾燥時だけ臭うなら、ドラム式のフィルターや乾燥経路

このように分けると、最初に見る場所が決まりやすい

一番避けたいのは、原因を分けないままクリーナーや柔軟剤だけを増やすこと
洗濯物をすぐ出す、槽内を乾かす、浮いたカスを残さない、排水口を確認する

まずは今日の洗濯後、フタを開けた時の臭いと、タオルを使った時の臭いを分けて見る
そこから始めるだけでも、雑巾臭さやカビ臭さの原因を絞りやすくなる

監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ