パスタマシン生パスタレシピは水分量と打ち粉で決まる
目次
パスタマシンで生パスタを作る時は、レシピの分量だけでなく、水分量、寝かせ時間、打ち粉、裁断前の乾き具合で仕上がりが変わる
キッチンで生地をこねていると、最初は粉っぽく見える
そこで水を足しすぎると、今度はローラーやカッターに張りつきやすい生地になる
特にデュラムセモリナ粉を使う生パスタは、こね始めの見た目だけで判断しないほうがいい
パサついて見えても、5分、10分とこねるうちに卵の水分が回り、生地がまとまり始める
パスタマシンの生パスタレシピで最初に見るべきなのは、粉の種類よりも生地の硬さと打ち粉の状態
ここが合うと、伸ばす、切る、茹でるまでがかなり扱いやすくなる
この記事では、手動パスタマシンで作る生パスタの基本レシピと、デュラムセモリナ粉を選ぶ時の見方を整理する
全自動パスタマシンの比較や機種選びではなく、手でこねて、ローラーで伸ばし、カッターで裁断する流れに絞って進める
パスタマシン生パスタレシピの基本は水分量で決まる
手動パスタマシンで生パスタを作るなら、最初は作りやすい量から始めるほうがいい
家族分を一気に作ろうとすると、生地が大きくなりすぎて、ローラーに通す時に台の上で扱いにくくなる
最初は粉200g前後が目安
2人分として作りやすい基本配合は、次のような形
- デュラムセモリナ粉、または強力粉とセモリナ粉を合わせて200g
- 卵2個前後
- オリーブオイル小さじ1程度
- 塩ひとつまみ
- 打ち粉用の粉、適量
卵の大きさで水分量は変わる
Lサイズ卵を使う日と、少し小さめの卵を使う日では、生地のまとまり方も違う
そのため、最初から水を足すより、まず卵と粉だけでこねて状態を見る
どうしてもまとまらない時だけ、水は小さじ1ずつ足すくらいで十分
こね始めは、ボウルの底に粉が残りやすい
この段階で「失敗した」と思って水を増やすと、5分後に急にベタついてくることがある
実際に台所でこねていると、最初の3分くらいは粉っぽい
手のひらで押して、折って、また押す流れを続けると、7〜10分ほどで生地の表面が少しなめらかになる
こね始めの粉っぽさは、水不足とは限らない
焦って水を増やす前に、まず10分ほどこねて変化を見る
デュラムセモリナ粉は最初から100%にしなくてもいい
デュラムセモリナ粉は、黄色みがあり、茹でた時に小麦の香りや歯切れを感じやすい粉
本格的な生パスタらしさを出したい時に使いやすい
ただし、初心者がいきなりセモリナ粉100%で作ると、硬く感じたり、まとまりにくく感じたりすることがある
最初は、強力粉とセモリナ粉を半分ずつにする
たとえば、粉200gなら、強力粉100g、デュラムセモリナ粉100g
この配合なら、セモリナ粉の風味を残しつつ、生地も扱いやすい
ローラーに通した時も、割れにくく、伸ばしやすい
初回はセモリナ粉100%より、強力粉との半量配合のほうが失敗しにくい
セモリナ粉の選び方は粒の粗さを見る
デュラムセモリナ粉を選ぶ時は、商品名だけでなく粒の細かさも見ておきたい
粗めのセモリナ粉は、本格感が出やすい反面、生地がまとまるまで少し時間がかかる
細かめの粉は、家庭の台所でもなじみやすく、こね始めのまとまりが早い
手動パスタマシンで伸ばすなら、最初は細かめ、または製菓・製パンにも使いやすいタイプが扱いやすい
袋を開けた時に、さらさらと流れる粉なら水分が回りやすい
ざらっとした粒感が強い場合は、こね時間と寝かせ時間を少し長めに見る
パスタマシン生パスタの生地は寝かせ時間で伸ばしやすくなる
こね終わった生地は、すぐローラーに通さない
表面が少し荒れていても、ラップで包んで休ませると、粉と水分がなじみやすくなる
目安は30分〜1時間
室温が高い日や卵を使った生地で不安がある時は、冷蔵庫で休ませるほうが安心
寝かせる前の生地は、表面に小さなひびが見えることがある
それでも、ラップで包んで休ませた後に触ると、少ししっとりして、押した時の戻り方が変わる
この変化があると、ローラーに通した時に割れにくい
逆に、寝かせずに伸ばすと、端が裂けたり、途中でちぎれたりしやすい
生地を寝かせる時間は、味よりも伸ばしやすさに効く

商品リンク
価格や在庫状況は各販売ページで確認してください
生地は1人前100g前後に分ける
寝かせた生地は、一度に全部伸ばさない
手動パスタマシンでは、1人前100g前後に分けると扱いやすい
大きいままローラーに通すと、帯状の生地が長くなりすぎる
キッチン台の端から垂れたり、折りたたむ時に生地同士がくっついたりする
100g前後なら、片手で持ちながらローラーへ送りやすい
打ち粉も全体に薄く広げやすくなる
家で作る時は、ここで差が出やすい
生地そのものは成功していても、量が多すぎるだけで「パスタマシンが使いにくい」と感じやすくなる
パスタマシンの生地の伸ばし方は厚い段階から始める
ローラーに通す時は、いきなり薄くしない
まず一番厚い目盛りから始める
最初の1〜2回は、形を整える時間
生地の表面が荒れていても、折りたたんで再度ローラーに通すと、少しずつなめらかになる
厚い目盛りで通す
二つ折りにする
向きを変えてもう一度通す
この流れを2〜3回くり返すと、表面のざらつきが減ってくる
その後、1段階ずつ薄くしていく
パスタマシンのローラーは、薄くする道具というより、生地を整えながら伸ばす道具と考えると失敗しにくい
ローラーに生地がくっつく時は打ち粉不足を見る
ローラーに生地が張りつく時は、まず打ち粉を見る
生地が柔らかすぎる場合もあるが、表面の粉が足りないだけでくっつくことも多い
台の上に置いた時、裏面が少し湿っている
持ち上げた時に指に生地が残る
ローラーを通した後、表面がぺたっと光る
この状態なら、打ち粉を足す
ただし、粉を山ほどつける必要はない
表面に薄く粉をまぶし、余分な粉を払ってから通すくらいでよい
最初に失敗した時は、ローラーへ入れた瞬間は通るのに、出てくる側で生地が少しよれて、台に貼りついた
そのまま次の目盛りへ進めると、端がちぎれやすくなった
打ち粉を足して、厚い目盛りに戻して通し直すと、生地の表面が落ち着いた
くっついた時は先へ進まず、厚い段階に戻すほうが立て直しやすい
夏と冬で生地の乾き方が変わる
同じレシピでも、季節で生地の扱いやすさは変わる
夏の湿気が多い台所では、生地が柔らかくなりやすい
ローラーに通すたびに表面がしっとりして、打ち粉がすぐなじんで見えなくなることがある
冬は反対に、端が乾いて割れやすい
伸ばしている途中で端が白っぽくなったり、細かいひびが入ったりする
夏は打ち粉を少しこまめに
冬は使わない生地をラップで包んだままにする
季節で変えるのはレシピ全体ではなく、打ち粉と乾燥対策のほうが分かりやすい
パスタマシンの裁断手順はカット前の乾き具合を見る
生地を薄く伸ばしたら、すぐカッターに通したくなる
ただ、ここで生地が柔らかすぎると、麺が1本ずつ離れにくい
よくあるのが、カッターに通した直後、麺が二本ずつくっついて出てくる失敗
見た目は切れているのに、持ち上げると隣同士が離れない
この時、原因はカッターの故障とは限らない
生地の水分が多い、打ち粉が足りない、カット前に少しも乾かしていない
この3つが重なると起きやすい
カット前の生地は、表面が軽くさらっとしているくらいが扱いやすい
指で触った時に、べたつかず、少し粉を感じる状態
伸ばした生地を台に置き、数分だけ休ませる
その間に表面の湿り気が落ち着く
裁断で失敗しやすい時は、カッターより先に生地の表面を見る
生パスタが切れない時はカット前に数分置く
カッターで麺が切れない時は、薄く伸ばした生地をすぐ通さない
打ち粉を薄くふり、1〜3分ほど置いてから通す
長く乾かしすぎると、今度は生地が割れやすい
特に細めに切る場合、乾きすぎた生地はパリッと折れやすくなる
目安は、持ち上げた時にだらんと伸びすぎず、表面が手に張りつかない状態
これくらいなら、カッターを通した後に麺がほぐれやすい
もし二本ずつくっついたら、無理に引き離さない
打ち粉を足して、指先で軽くほぐす
それでも離れない場合は、次の生地から少し厚めに伸ばすか、カット前に数分置く
一度くっついた麺を直すより、次の一枚で水分と乾き具合を調整するほうが早い

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麺を切った後は打ち粉をまぶして小分けにする
カットした生パスタは、そのまま重ねるとすぐくっつく
特に卵入りの生地は、茹でる前の数分でも麺同士がまとまりやすい
切ったら、すぐ打ち粉を軽くまぶす
その後、1人前ずつふんわりまとめる
ぎゅっと丸めると、中心に湿気が残りやすい
ふわっと空気を入れるように置くほうが、茹でる時にほぐれやすい
作業台が狭い場合は、カットした分から先に皿やバットへ移す
粉をまぶした麺と、これから伸ばす生地を同じ場所に置かないほうがいい
パスタマシン生パスタの茹で時間は短めに見る
生パスタは乾燥パスタより火が入りやすい
厚みや幅にもよるが、茹で時間は2〜4分程度を目安にする
細めなら2分前後
少し厚めのフェットチーネなら3〜4分ほど見てもよい
ただし、時間だけで決めない
鍋の中で麺が浮き、1本取り出して中心の粉っぽさが抜けているかを見る
茹でる時は、湯をしっかり沸かしてから入れる
麺を入れた直後は、箸やトングで軽くほぐす
ここで強く混ぜすぎると、柔らかい生パスタは切れやすい
最初の30秒だけやさしく動かし、あとは泳がせるくらいで十分
生パスタは長く茹でて整えるより、短めに茹でてソースで仕上げるほうが食感を残しやすい
茹でる前に長く置く時は冷蔵管理を考える
卵を使った生地は、常温で長く置かないほうが安心
作業中の短い待ち時間なら問題になりにくいが、何時間も置く場合は状態が変わりやすい
すぐ茹でないなら、打ち粉をまぶして小分けにし、冷蔵庫で保管する
ただし、冷蔵庫でも時間がたつと麺同士がくっついたり、表面が乾いたりする
作り置き前提にするより、最初は作ったらその日のうちに茹でる量で試すほうが扱いやすい
保存方法を広げすぎると、この記事の主題から外れやすい
ここでは、手動パスタマシンで作った直後においしく食べる流れを中心に考える
パスタマシンの掃除は水洗いより乾いた粉を落とす
手動パスタマシンは、水洗いできないタイプが多い
ここを知らずに使うと、片付けで戸惑いやすい
生地がローラーやカッターに残った時、すぐ水で流したくなる
ただ、水分が入ると内部に粉が固まりやすく、サビや動きの悪さにつながることがある
基本は、乾いた布やブラシで粉を落とす
カッターの隙間に入った生地は、乾いてから軽く払うほうが取りやすい
使い始めは、ローラーから黒っぽい汚れが出ることもある
気になる場合は、食べない掃除用の生地を少し通し、汚れの出方を見てから本番の生地を通すと安心
パスタマシンは調理中より、使う前と使った後の乾いた掃除で差が出る
パスタマシンレシピで失敗しやすい流れ
パスタマシンの生パスタ作りで失敗しやすいのは、特別な工程ではない
むしろ、普通に作っているつもりの小さな判断で起きる
最初に多いのは、こね始めの粉っぽさを見て、水を足しすぎること
その時はまとまりやすく見えても、ローラーを通す頃には柔らかすぎる生地になる
次に多いのは、寝かせ不足
生地が落ち着かないまま伸ばすと、端が割れたり、途中でちぎれたりしやすい
最後に出やすいのが、裁断時のくっつき
伸ばした直後の湿った生地をそのままカッターへ通すと、麺がきれいに離れにくい
失敗の順番は、水を足しすぎる、寝かせない、乾かさず切る、の流れになりやすい
失敗した時は工程を戻す
生地がくっついた時は、先へ進まない
薄い目盛りへ進めたり、無理にカッターへ通したりすると、修正しにくくなる
ローラーでよれたら、厚い目盛りに戻す
打ち粉を薄く足し、もう一度ゆっくり通す
カットでくっついたら、次の生地から少し乾かす
すでに切った麺は、打ち粉を足して軽くほぐす
生地が柔らかすぎると感じる時は、少し打ち粉を入れて表面を整える
ただし、粉を大量に練り込むと食感が重くなりやすい
パスタマシンの失敗は、力で直すより、ひとつ前の工程へ戻すほうがきれいに整いやすい
まとめ
パスタマシンで作る生パスタは、レシピの分量だけを合わせても、毎回同じ仕上がりにはなりにくい
卵の大きさ、粉の粒度、部屋の湿度、生地を寝かせた時間
この小さな差で、ローラーへの通り方やカッターでの切れ方が変わる
最初に見るのは、こね始めの水分量、寝かせ後のまとまり、カット前の表面の乾き具合
ここが合っていれば、手動パスタマシンでも生パスタはかなり扱いやすくなる
初回から完璧な麺を狙うより、粉200g前後で作り、1人前100gくらいに分けて伸ばす
くっついたら打ち粉を足し、薄くしすぎたら厚い目盛りへ戻す
今日から変えるなら、まず水を足す前に10分こねてみる
そして、カッターへ通す前に生地の表面を触る
この2つを確認するだけでも、パスタマシンの生パスタは失敗しにくくなる
監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ
