夜23時すぎ、寝る前の準備は終わっているのに、部屋の白い照明をつけたままスマホを見ている
朝は7時にアラームが鳴っても、遮光カーテンを閉めた暗い部屋でそのまま二度寝してしまう

この流れが続くなら、睡眠用ライトの使い方は寝る前の琥珀色ライトと、起床前の白い光を時間差で設定することから見直したほうがよい

睡眠用ライトは、部屋をただ明るくするための家電ではない
夜は寝室の光を弱め、朝は起きる時間に向けて少しずつ明るくするための道具だ

この記事では、睡眠用ライトの製品比較や音機能ではなく、寝る前と起きる前の光タイマー設定だけを扱う
環境音やメロディではなく、光の色、明るさ、時間、置き場所で寝室の光環境を整える使い方に絞る

睡眠用ライトは、置けばすぐ眠れる、必ず起きられるというものではない
ただ、夜の白い照明や朝の暗い部屋が気になっている人には、生活リズムの切り替えを作りやすい家電になる

睡眠用ライトの使い方は夜と朝で分ける

睡眠用ライトの使い方で最初に決めるのは、色や明るさよりも夜用と朝用を分けること

夜は、部屋の光を弱める
朝は、部屋に光を戻す

この2つを同じ感覚で使うと失敗しやすい

夜に白い光を強く残すと、寝る前なのに部屋だけが昼のように感じる
朝に暗いままアラームだけ鳴ると、目は閉じたまま音だけ止めてしまいやすい

体内時計は光や暗さの影響を受けるとされ、夜の明るい光は眠る前の切り替えを邪魔することがある
一方で、朝に光を浴びると、起きる準備に入りやすいと感じる人も多い

ただし、睡眠用ライトは睡眠の悩みを治す家電ではない
寝室の光を、夜は暗く、朝は明るく変えるための補助として考えるほうが扱いやすい

睡眠用ライトのタイマーは就寝45分前から始める

寝る直前にライトを操作し始めると、スマホアプリを開いたついでに通知を見てしまう
そのまま10分、15分と画面を見続けると、ライトを使う前より寝る準備が遅れることもある

そのため、夜の睡眠用ライトは就寝45分前から段階的に弱めるほうが失敗しにくい

就寝45分前は白い天井照明を消す

まず変えるのは、睡眠用ライト本体ではなく部屋の白い照明

夜23時台、寝る前に洗濯物を片づけたり、明日の準備をしたりしていると、つい天井照明をつけたまま過ごしやすい
この状態だと、体は疲れているのに、部屋の見え方だけはまだ起きている時間のままになる

就寝45分前になったら、白い天井照明を消し、睡眠用ライトだけを暖色にする
部屋の端や壁の色が少し暗く見えるくらいでよい

白い照明をつけた寝室と、琥珀色ライトだけにした寝室を見比べると、差が分かりやすい
枕元の影、壁の明るさ、スマホ画面のまぶしさがかなり変わる

最初に変えるのは、ライトの機種ではなく寝室全体の白い光を減らすこと

就寝30分前は琥珀色ライトで読書できる明るさにする

就寝30分前は、完全に暗くする時間ではない
歯みがき後の片づけ、本を数ページ読む、明日の服を置くくらいの動きは残る

この時間帯は、琥珀色や暖色の光を使い、明るさは文字がぎりぎり読める程度を目安にする

アプリで明るさを%調整できる機種なら、寝室6畳前後で枕元から1mほど離して置く場合、30〜40%あたりから試すと調整しやすい
ただし、同じ30%でも製品によって明るさは違う

読書ができないほど暗いなら少し上げる
スマホ画面がやけに浮いて見えるなら、部屋側の光をもう少し落とす

実際に試すと、琥珀色ライトだけでも本は読めるが、スマホの白い画面は目立ちやすい
この違和感が出たら、ライトよりスマホを見る時間を減らす合図にしやすい

就寝30分前は、眠らせる時間ではなく、白い光から離れる時間として使う

就寝15分前は琥珀色ライトを弱める

就寝15分前になったら、ライトをさらに弱くする
アプリで調整できるなら、15〜20%くらいを目安にする

この時間は、もう部屋の細かい物を探す明るさではない
布団に入る、メガネを置く、スマホを充電する、これくらいができれば十分

寝室の壁や天井がはっきり明るく見えるなら、少し強すぎる可能性がある
逆に足元が見えないほど暗いなら、無理に下げなくてよい

就寝15分前は、読書用の明るさから眠る前の暗さへ切り替える時間

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就寝5分前は最小光量か消灯にする

就寝5分前は、ライトを最小にするか消す
ここで「もう少しだけ」とスマホを見始めると、30分かけて暗くした流れが崩れやすい

急に消えると落ち着かない人は、5分だけ最小光量を残す
暗いほうが寝やすい人は、完全に消す

どちらが正解ではなく、翌朝の感覚で判断する
寝る直前まで部屋が明るく感じるなら弱める
暗すぎて不安なら、足元が分かる程度に残す

夜のタイマーは、明るさを足すより、白い光を減らす順番で考える

光目覚ましは起床30分前から白い光を入れる

朝の睡眠用ライトは、起床時刻に向けて部屋を少しずつ明るくする

7時に起きたいなら、6時30分から弱く点灯
6時45分に少し明るくし、7時に一番明るい状態へ近づける

真っ暗な部屋で急にアラームだけ鳴るより、目を閉じていても部屋の明るさが変わっているほうが、起きる準備に入りやすいと感じる人もいる

ただし、起床30分前が全員に合うわけではない

起床30分前は標準設定として試す

最初は起床30分前から試す
7時起床なら6時30分、6時起床なら5時30分

アプリで明るさを調整できるなら、最初は5〜10%くらいの弱い光から始める
起床15分前に30〜50%、起床時刻に70%前後まで上げる流れにすると、急にまぶしくなりにくい

ただし、最大光量を100%にする必要はない
朝起きた瞬間に「まぶしい」と感じるなら、光が強すぎる可能性がある

朝のライトは強ければよいものではなく、起きる時間までに部屋が少しずつ明るくなることが大事になる

起床20分前は早く目が覚めすぎる人向け

30分前から光を入れて、予定より早く目が覚める人もいる

たとえば7時起床のつもりで6時30分から点灯したら、6時40分には目が覚めてしまう
そのまま布団の中で20分以上起きているなら、タイマーが長いかもしれない

2〜3日続けて、予定より10分以上早く目が覚める
その場合は、起床20分前に短縮する

7時起床なら6時40分から点灯
朝の光を感じる時間は残しつつ、早く起きすぎる不快感を減らしやすい

30分で早く起きすぎるなら、光量より先に点灯時間を20分へ短くする

起床30分前でも気づかないなら光の位置を見る

反対に、30分前から点灯してもまったく気づかないこともある

この場合、タイマーを長くする前に、置き場所を見る
睡眠ライトは、部屋全体が明るいかより、寝ている顔の方向に光が届くかで差が出やすい

ベッドの右側にライトを置いた状態で、左向きに寝る
この場合、まぶたや視界の端に光が入りにくい

横向きで寝る癖があるなら、枕元の真横より、少し頭側や高い位置に置くほうが気づきやすい
寝返りしても、視界の端に光が入りやすい角度を探す

ライトを置いたら、実際に布団に入り、普段の向きで寝てみる
目を閉じたまま、右向き、左向き、仰向けで明るさの感じ方を比べると、失敗しやすい角度が分かる

光に気づかない時は、タイマー時間より先にベッド上での見え方を確認する

睡眠ライトの効果を部屋で感じにくい時に見る場所

「睡眠ライト 効果 部屋」で考える時は、部屋を明るくできるかだけを見ないほうがよい

見るべきなのは、寝室の中で光がどう変わるか
そして、その光が自分の目元に届くかどうか

ベッド横は近すぎるとまぶしくなりやすい

ベッド横の小さな棚に睡眠用ライトを置くと、操作はしやすい
ただ、顔との距離が近いと、弱い光でもまぶしく感じることがある

特にワンルームや狭い寝室では、ライトと枕の距離が近くなりやすい
起床時刻に70〜100%まで明るくすると、目を開けた瞬間に不快に感じることもある

顔から近い場所に置くなら、最大光量は低めにする
壁側へ少し向けて、反射光で明るくするのもひとつの方法

近いライトは、光量を上げるより角度を逃がすほうが扱いやすい

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頭側や少し高い位置は寝返りに強い

寝返りが多い人は、ベッドの横より頭側が合うことがある
左右どちらを向いても、視界の端に光が入りやすいからだ

低い位置に置くと、布団、枕、スマホ、置き時計で光が遮られる
少し高い位置にすると、顔へ直接当てなくても、まぶた越しに明るさを感じやすい

実際に確認するなら、部屋を暗くしてライトを弱く点ける
枕に頭を置き、いつもの寝姿勢で見え方を比べる

立ったまま見る明るさと、寝た状態で見る明るさはかなり違う
睡眠用ライトの置き場所は、必ず布団に入った姿勢で決める

同居人への光漏れは枕の位置から確認する

家族や同居人と同じ寝室で使う場合、自分だけでなく相手側の光も見る

自分にはちょうどよくても、隣の枕に光が直接当たっていることがある
朝、自分は起きやすくなっても、相手が予定より早く目を覚ますなら、置き方としては失敗に近い

確認する時は、相手の枕の位置からライトを見る
白い光が目の高さへ直接入るなら、角度を壁側へ逃がす

壁に当てて反射させる
自分側へ少し寄せる
最大光量を下げる

この3つでかなり調整しやすい

同じ寝室で使うなら、自分の起きやすさだけでなく、隣の枕から見たまぶしさも確認する

睡眠用ライトのタイマー設定は7日間で調整する

睡眠用ライトは、1日使っただけでは合うかどうか判断しにくい

初日は珍しさで早く起きることがある
逆に、疲れが強い日は光に気づかないこともある

そのため、最初の1週間は「合う・合わない」ではなく、時間、光量、置き場所を順番に直す期間にする

1日目は夜30分と朝30分で始める

初日は標準設定でよい

夜は就寝30分前から琥珀色ライト
朝は起床30分前から白い光

この2つだけ決める

初日から細かく調整しすぎると、何が合わなかったのか分かりにくい
まずは同じ設定で一晩使い、翌朝の感覚を見る

見るのは、眠れたかどうかだけではない
寝る前にスマホを見る時間が減ったか、朝にまぶしさを感じたか、予定より早く目が覚めたかを見る

2〜3日目は光量と点灯時間を見る

2日目と3日目は、朝の反応を見る

起床時刻より早く目が覚めるなら、点灯時間が長い可能性がある
2〜3日続けて10分以上早く起きるなら、30分前から20分前へ短縮する

起きた瞬間にまぶしいなら、点灯時間ではなく最大光量を下げる
起床時刻になっても暗く感じるなら、光量を少し上げる

ここで大事なのは、1回の失敗で決めないこと
同じ違和感が2〜3日続いたら調整するくらいがちょうどよい

4日目はベッドで光の角度を確認する

4日目は、ライトの場所を確認する

寝る前ではなく、夕方や昼のうちに部屋を少し暗くして試す
寝る直前にアプリを開くと、そのままスマホを見続けやすいからだ

ベッド横、頭側、少し高い位置
この3つを比べる

普段の寝姿勢で、右向き、左向き、仰向けになってみる
どの向きでも光を感じるなら、その位置は失敗しにくい

逆に、横向きになると光が完全に消えるなら、朝のタイマーを伸ばしても気づきにくい
起きられない原因が時間ではなく角度にある場合も多い

5〜7日目は固定できる設定を残す

5日目以降は、毎日変えすぎない

夜の琥珀色ライトが明るいなら、20%前後まで下げる
朝の白い光が強いなら、最大光量を下げる
同居人がまぶしがるなら、壁側へ向ける

そして7日目に、一番違和感が少なかった設定を残す

記録するなら、細かい睡眠時間よりも次の3つで十分

起床時刻より早く目が覚めたか
起きた時にまぶしく感じたか
寝る前に白い照明やスマホを長く見なかったか

睡眠用ライトは、細かい睡眠データより、毎朝の違和感を減らす設定を残すほうが続きやすい

睡眠用ライトの使い方で失敗しやすい設定

睡眠用ライトで失敗する時は、製品そのものより、使い方が生活に合っていないことが多い

特に多いのは、30分固定、置きっぱなし、寝る直前の設定変更、同居人への光漏れ

30分固定で使い続ける

30分前点灯は始めやすい設定だが、正解ではない

早く目が覚めすぎる人には長い
光に気づきにくい人には、時間より角度の問題かもしれない

30分で合わない時に、すぐ使うのをやめるのは早い
まずは20分、光量、置き場所の順で見直す

30分は固定値ではなく、最初の基準として使う

低い枕元に置きっぱなしにする

枕元の低い位置は、操作しやすい反面、光が遮られやすい

布団をかぶる
スマホスタンドが前にある
置き時計の影になる
横向きで反対側を向く

この状態だと、ライトは点いていても顔に届きにくい

低い位置で気づかないなら、少し高い位置か頭側へ移す
ライトを買い替える前に、まず置き方を変えたほうが早い

寝る直前にアプリで設定を変える

寝る直前の設定変更は、意外と失敗しやすい

色を変える
時間を変える
明るさを調整する
ついでに通知を見る

この流れになると、ライトの設定よりスマホを見る時間が増える

夜のルーティンは、昼か夕方に作っておく
寝る前はボタン1つ、または自動で始まる状態にする

寝る直前に考える設定は、続きにくい設定になりやすい

家族や同居人への光漏れを見ない

一人暮らしなら、自分の起きやすさだけで決められる

ただ、同じ寝室で誰かと寝ているなら、朝の白い光は相手にも影響することがある
特に起床時間が違う場合、自分のためのライトが相手の早起きにつながることもある

同居人がいる場合は、最大光量を上げすぎない
壁に反射させる
相手の顔へ直接向けない

この3つだけでも使いやすくなる

睡眠ライトの効果を部屋で変える環境差

睡眠ライトの感じ方は、部屋の条件でも変わる

同じタイマーでも、遮光カーテンの有無、季節、寝室の広さでまぶしさが違う
ここを見ないと、設定だけを変えても合わないことがある

遮光カーテンの部屋は朝の光を感じやすい

遮光カーテンを閉めた寝室は、朝でも部屋が暗い
その分、睡眠用ライトの白い光が目立ちやすい

冬の朝や窓の少ない部屋では、起床30分前の光が助けになることもある
逆に夏は外が早く明るくなるため、ライトの光が強すぎると早く目が覚めることもある

夏だけ早く起きすぎるなら、朝の点灯時間を短くする
冬だけ起きにくいなら、30分前点灯を残す

季節で変えるのは、ライト本体ではなく朝の点灯時間と最大光量

ワンルームや狭い寝室は光量を控えめにする

ワンルームや6畳前後の寝室では、ライトと顔の距離が近くなりやすい

この場合、最大光量を高くすると、部屋全体が一気に明るく感じる
起きる前からまぶしく、予定より早く目が覚めることもある

狭い部屋では、最初から100%を目指さない
70%前後でも十分に明るく感じるなら、それ以上は上げなくてよい

広い寝室やライトが遠い部屋では、逆に光が届きにくい
その場合は光量を上げる前に、少し高い場所へ移す

家族と同じ寝室では自分側だけを照らす

家族と同じ寝室では、部屋全体を明るくしすぎない
特に起床時刻が違う場合、白い光が相手の睡眠を邪魔することがある

自分側の壁に向ける
顔へ斜めから当てる
ベッド中央ではなく自分側へ寄せる

部屋全体を均一に明るくするより、自分の枕元だけ光が変わる状態を作るほうが使いやすい

睡眠ライトの選び方や、スマート電球で代用する時の注意点は別で考えたほうがよい
この記事では、今あるライトや調光できる照明で、まずタイマーと置き場所を整えることに絞る

睡眠用ライトは睡眠を治す家電ではなく光環境を整える家電

睡眠用ライトは、不眠や睡眠障害を治すものではない
眠れない状態が続く、日中の眠気が強い、生活に支障が出ている場合は、家電だけで判断しないほうが安心だ

ただ、寝る前まで白い照明を浴びている
朝に暗い部屋で何度もアラームを止めてしまう
このような場面では、睡眠用ライトで寝室の光環境を見直す価値がある

大事なのは、夜と朝を同じ明るさにしないこと

夜は白い光を減らす
朝は白い光を少しずつ入れる
合わない時は、時間、光量、置き場所の順で調整する

睡眠用ライトの使い方は、眠りを直接変えるというより、寝室の光の流れを整えることが中心になる

まとめ

睡眠用ライトの使い方は、寝る前と起きる前で分けて考える

夜は就寝45分前から白い照明を減らし、就寝30分前には琥珀色ライトへ切り替える
就寝15分前にさらに弱め、寝る直前は最小光量か消灯にする

朝は起床30分前から白い光を入れる
早く目が覚めすぎるなら20分前へ短縮し、まぶしいなら最大光量を下げる

光に気づかない時は、タイマー時間より置き場所を見る
ベッド横、頭側、少し高い位置を比べて、普段の寝姿勢でも光が届くか確認する

最初から完璧な設定にする必要はない
まずは夜30分、朝30分、ベッドで見た時の光の角度だけを見る

そこから1週間かけて、20分へ短縮するか、光量を下げるか、置き場所を変えるかを決める
その順番なら、睡眠用ライトをただ置くだけで終わらせず、寝室の光を自分の生活に合わせて整えやすくなる

監修:鈴木隆
保有資格:家電製品アドバイザ